【田原市立衣笠小学校】心の金メダル

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 田原市では、毎年秋に小学校バスケットボール大会が開かれている。本校6年生の運動部も、バスケットボール大会に向けて夏休みから練習を積んできた。練習の初日に監督から次のような話があった。
「皆さんには大会で優勝して金メダルをとってもらいたいです。でも、練習に取り組む中で優勝メダルよりももっと光り輝くものをとってもらいたいです。それが心の金メダルです。自分を信じ厳しい練習に耐え、スポーツマンらしい正々堂々とした応援やプレーをし、支えてくださる全員に感謝する気持ちをもつこと。それが全てできて初めて手に入れられる金メダルです。」
 2か月に及ぶ練習の間、子供たちは汗びっしょりになりながら声を出して練習に励んだ。練習試合では、「本番では互いに力を出し切ろう」と励まし合った。選手に選ばれなかった子も試合運営の仕事や応援、そして自分でできることを探した。
 大会の結果は、残念ながらメダルに届かなかった。悔し涙が止まらなかった。そして、最後の記念撮影のときであった。キャプテンが「これを受け取ってください」と言って監督に手渡したものがあった。それは、子供たち手製の「心の金メダル」であった。その裏には指導者に対しての感謝の気持ちが書かれていた。
 子供たち全員の胸に光り輝く心の金メダルを見ることができた瞬間だった。