【清須市教育委員会】「支援を要する子供たちへの効果的な対応」について学ぶ

 清須市では、子供たちの健やかな成長を願って様々な場面で研修を重ねています。その中でも、市内の小中学校の養護教諭は年6回の研究会を行っています。9月には、家庭教育相談員を講師として迎え、「支援を要する子供たちへの効果的な対応について」と題した研修を行いました。研修内容は、(1)適応機制を育む学校、(2)希死念慮・自殺企図の子供の心をケアする保健室、(3)SATイメージ療法、の3つでした。
 研修会では、愛知県教育委員会の教師用リーフレット「かけがえのない命を守るために」を使用しながら、「TALK」の原則を意識し子供のSOSを受け止めたり、「まあ、いいか」「何とかなるさ」など、子供の気質に合った言葉がけを考えたりしました。また、子供の心の扉を開く言葉として、「あなたの笑顔が見たい」という声かけが効果的だと学びました。9月10日から16日が「自殺予防週間」であることに触れた話もあり、改めて確認できたことがたくさんありました。
 今後も、自他の命を大切にして心を豊かにしていけるよう、子供たちを支えていきたいと考えています。

【東栄町教育委員会】交通安全講話「命の大切さを学ぶ教室」

 令和元年7月16日(火)に東栄中学校で、「命の大切さを学ぶ教室」とした交通安全講話が開かれました。講師を務めたのは、スマートフォン向けゲームを操作しながら運転をしていたトラックにはねられ、幼い命を失った小学生の男の子の父親でした。事故当時の様子を語り、「ながら運転」の危険性や命の大切さを訴えました。
 運転者による運転中の確認不足や、ちょっとした気の緩みが大きな事故を引き起こしてしまうことがあります。「一人一人がルールを守り、当たり前のことができれば事故は減らせる」と講師の方は話し、交通ルールを守ることの重要性を伝えてくれました。
 講演を聞いた生徒は「大切な人が同じ目に遭ったらとてもつらい。スマートフォンに対する使い方を改めて考え、その危険性を周りにも伝えていきたい」と感想を述べました。
 東栄町は、今後も道徳教育をはじめ、伝統的な天地人教育を反映させ、知・徳・体が調和した教育の推進に向けた、取組を行っていきます。

画像1 画像1

【大府市教育委員会】情報モラル教育の推進

画像1 画像1
 大府市では、国のGIGAスクール構想を受け、GIGAOBUを掲げてICT教育の推進に努めています。昨年度には、大府市独自のモラル教育の年間カリキュラムや指導案を作成しました。今年度、実際に授業を進める中、新しい課題がいくつか見つかり、来年度に向けてよりよいカリキュラムや指導案の改訂が必要となっています。今後、児童生徒の一人一台端末の使用が進んでくると、今まで以上に情報社会での適正な活動を行うための考え方や態度が必要となります。情報モラルやプライバシー保護の問題について、児童生徒が自分ごととして真剣に考えられるような授業づくりを行っていきます。
 また、教員研修の必要性も高まってきました。急速に進むICT機器の普及に対応するため、ICT活用指導スキルの向上だけでなく、それを生かせる授業づくりや適正な情報教育となるように研究を深めていく必要があります。各校で、ICT教育推進委員や教務主任、ICT支援員が講師となり、情報教育の研修を進めています。
 今後は、ICT機器を通して、家庭や地域ともさらに連携をし、加速する情報社会で適正な判断、活動ができる児童生徒の育成を目指していきます。

【尾張旭市教育委員会】教科等研究員を活用した授業力向上

 尾張旭市では、教科領域での研究を推進し、専門性を磨く教科等研究員が、各校の研究授業を参観し指導する機会を設けています。教科等研究員が授業参観後、発問や授業の流れなどについて良かった点や改善点等を授業者に伝えることで、授業力の向上につなげています。
 「特別の教科 道徳」においては、ここ数年より各校からの指導要請が多くなっています。教科等研究員による指導の場が、学校全体での道徳教育の成果や課題を共有できる機会となっており、職員の道徳科の授業に対する意識の高まりにつながっています。
 また、授業者が学習指導案を作成する時や教科等研究員が授業を参観する時には、教務主任会において2年間かけて作成した道徳科の手引書「特別の教科 道徳のいろは」を活用しています。内容は、基礎編・授業編・評価編・指導案編の4部構成となっており、道徳科の目標や基本の指導過程及び多様な指導方法を示したり、評価方法や指導案の書き方を紹介したりしています。
 今後も「特別の教科 道徳」の授業力向上のため、研修会の企画や様々な取組をしていきます。

画像1 画像1

【刈谷市教育委員会】豊かな心の育成

 刈谷市では、学校教育方針の重点項目の一つに「豊かな心の育成」があります。道徳科の授業はもとより、すべての教育活動と「豊かな心の育成」を関連づけ、目の前の子供たち一人一人の実態を捉え、命を大切にする心や思いやりの心の育成を図っています。
 学校が再開された6月には、多くの小中学校において新型コロナウイルス感染症に関連した道徳科の授業が行われました。小高原小学校では、新聞記事を教材として「だれに対しても分けへだてなく接し、温かい社会をつくる」ことについて考え、話し合う授業を行いました。子供たちは、正しい知識や情報を知らないことで不安につながり、その不安感が周囲の人たちに心ない言動をさせてしまうことなどに気付き、自分の心や生活を振り返りました。発達段階に応じて準備された資料やワークシート、指導案は、授業後に市内の小中学校に紹介されました。そして、各校において子供たちの実態に合わせて、これらを活用した授業が実施されました。
 今後も、各校で実践された内容を共有し、「豊かな心の育成」に取り組んでいきます。


【田原市教育委員会】「子供一人ひとりの心に響く道徳の授業」

 田原市教育委員会から委嘱を受けた田原市立若戸小学校が、2年間の研究実践を重ね、研究主題を「豊かに感じ、自ら考え、思いを深めることができる子の育成−子供一人ひとりの心に響く道徳の授業を目指して−」とし、昨年度研究発表を行いました。
 若戸小学校の研究実践では、道徳的価値の理解を深めるために、「これからの道徳」として、3つの視点(「導入」「展開前段」「展開後段」)をもって授業展開の工夫を考えました。
 授業を展開するにあたり、「導入」では、まずその教材ならではの「楽しい」授業の雰囲気づくりに視点をあてます。次に「展開前段」では、道徳的価値を吟味し、多様な価値観を引き出せるよう、中心発問に視点をあて、学習のねらいに深く迫ります。最後に「展開後段」では、中心発問について考えたことを展開前段と異なった視点・手法で話し合い、考えを深めます。
 研究発表会当日も、この3つの視点をもって授業が展開され、子供たちは登場人物の心情を理解するだけなく、教材を多面的・多角的に考え、活発に話し合うことができました。参観した教員も多くの刺激をもらいました。
 今後も道徳教育の充実を図る取組を行っていきます。

【豊山町教育委員会】情報モラル研修

画像1 画像1
 豊山町教育委員会では、町採用講師を対象に年間を通して様々なテーマで研修を行っています。その中の一つとして毎年3学期には情報モラルをテーマとして取り上げ、変化の激しい情報化社会を取り巻く現状とそれに応じた対応等について研修を行っています。
 令和元年度も1月の研修において、情報モラルの育成をテーマに研修を行いました。
 研修では、最初に政府が描いている近未来の姿として「Society5.0」の動画を視聴し、現在の社会を取り巻く情報化社会の実態と、これから起こり得る社会の変化について確認しました。その後、児童生徒が一般社会に出た際に、その変化に対応するために必要なスキルや力、身に付けておくべきモラルやマナーについて話合いを行いました。
 研修後、受講者からは、「日頃は、学習指導や生活指導など、目の前にある日々の指導で精一杯だが、今回研修した情報モラルだけに限らず、何事においても指導をする際には、子供たちが社会に出て活躍する10年後、20年後のことも意識して指導する必要があると感じた」「子供たちが社会に出た時に必要な力を身に付けさせるために、教師として、今どのような指導をしなければならないかということも意識して指導を行う必要があることを感じた」などの感想がありました。
 今後も情報モラルの指導力を高める取組を行っていきたいと思います。

【北名古屋市教育委員会】「特別の教科 道徳」の授業力向上に向けた取組

 北名古屋市では、授業力向上の研究実践として、市内小中学校の少経験者教員(2年目〜3年目)が行った授業を大学教授や市教育委員会の指導主事が参観し、指導・助言を行っています。「特別の教科 道徳」については、昨年度は3校、本年度は2校で授業実践を実施しました。
 授業には市内の教務主任や少経験者教員が参加し、授業後の研究協議会では「目標達成に向けて本時の流れは適切であったか」「なぜその発問をしたのか」という点を中心に、小グループで議論しました。そして、協議会の最後には、大学教授や指導主事が授業展開や議論について指導や助言を行いました。このような取組を通して、協議会に参加した教員の道徳の授業力向上を図っています。
 今後も「特別の教科 道徳」の授業力向上を図り、子供たちの豊かな心を育んでいきたいと考えています。

【設楽町教育委員会】『特別の教科 道徳』を要とした道徳教育の充実

 令和2年度、設楽町では、設楽町立津具小学校が「道徳教育の抜本的改善・充実に係る支援事業」の研究委嘱を受け、「『特別の教科 道徳』を要とした道徳教育の充実 −考え、議論する道徳の指導と評価−」を研究主題として研究を進めていました。新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、本事業は中止となりましたが、以下の二つの視点から引き続き授業改善に取り組んでいます。
 一つ目は授業づくりについてです。導入やねらいにせまるための発問、話合い活動や板書、振り返りを工夫した授業展開について研究しています。
 二つ目は家庭・地域との連携についてです。学校・家庭・地域の三者の連携を工夫することで、子供の道徳への意識を高め、道徳実践力を高めることを目指しています。
 今後も、道徳教育の「要」である道徳科の授業の改善を基に、他教科の授業の充実が図れるよう研究を推進していきます。

【知立市教育委員会】一斉授業研究会でめざす道徳の授業改善

 知立市では、知立市教育研究会を中心に、各教科の指導方法について研究を重ねています。道徳については、令和元年10月17日、知立小学校にて一斉授業研究会を開催し、道徳の授業改善について学び合うことができました。
 授業後の研究協議会では、元豊橋市立羽根井小学校長の藤原喜郎先生を講師に迎え、指導をしていただきました。藤原先生からは、
(1)人間的な弱さについて意見が出たときに共感的に聞いたり、問い返しをしたりすることで、子供から自分の弱さを受け止める発言や本音が出るようになる
(2)板書は、子供たちの思考の表れであるので、意見の中で注目させたい言葉に線を引いたり、授業の最後に「この(板書)中で『広い心』ってどれだろう?」と問いかけたりするなど、板書を生かすとよいということなどを教えていただきました。
 一斉授業研究会を行うことにより、多くの教師が授業づくりにかかわり、その中で授業指導方法について議論を交わすことによって、よりよい道徳のあり方について真剣に考えることができました。
 今後も、授業づくりを通して教師の「道徳授業改善力」を向上させ、令和2年度の研究主題である「豊かなかかわりの中で自己を見つめ、よりよく生きる子供を育てる道徳教育」をめざして取り組んでいきたいと考えています。

【長久手市教育委員会】令和2年度長久手市情報モラル教育

 文部科学省が進めているGIGAスクール構想の一環として、本市でも来年度より児童生徒一人一台タブレット端末が配備される予定です。昨今の情報化社会に対応した取組であるため、情報モラル教育の必要性が高まっています。
 そのような社会情勢の中で、長久手市立東小学校で6年生担当教員が本市契約のICT支援員とともに、情報モラルに関する授業を行いました。小学校6年生のSNS使用状況がほぼ全員という現状をふまえ、SNSの危険性について話し合い、理解を深めました。
 SNS上で行う文章のみのやりとりから生じる誤解を例に挙げ、「なぜ誤解が生じたのか」「そのときの相手の気持ちはどうなのか」「誤解が生じてしまったときどうしたらよいのか」などを考え、意見を交換し、日常生活に生かしていこうとする気持ちを高めることができました。また、インターネット上に写真を掲載したり、SNS上で知り合った人と会ったりすることの危険性を知ることができました。
 児童からは「普段使っているSNSから怖い事件になることがわかった」などの感想があり、日常的に使用している便利な道具や仕組みでも、使う人のモラル次第で非常に危険なものに変わってしまうことが理解できました。
 今後も情報モラルを高める取組を行っていきたいと思います。

【常滑市教育委員会】現職教育における道徳教育の取組

 常滑中学校では、道徳教育の充実を図るため、「『特別の教科 道徳』を要とした道徳教育の充実−『考え、議論する道徳』の指導と計画 −」をテーマに、外部講師の指導・助言も受けながら研究実践を進めています。今後は、実践の様子をまとめ、市内の各校へその成果を発信していく予定です。
 また、市内では、以下の学校についても、現職教育のテーマに「特別の教科 道徳」を取り上げ、研究を進めています。
・大野小学校
「一人一人のよさを認め合い、相手に言葉と心を届けられる児童の育成をめざして −『特別の教科 道徳』の授業実践を中心とした取組を通して −」
・鬼崎北小学校
「自分の考えをもち話し合う道徳科の授業づくり− 思いや考えが交流できる指導の工夫 −」
・青海中学校
「豊かな心をもち、たくましく生きる生徒の育成− 道徳科における考えを深めさせるための指導方法の工夫を通して−」
 今後も、本市では、現職教育を通して道徳教育の実践を重ねていきます。

【愛西市教育委員会】「特別の教科 道徳」推進の取組について

画像1 画像1 画像2 画像2
 愛西市では、市内小中学校教員が交流して学び合い、授業力向上を図ったり、授業を見る目を育てたりしながら連携教育を深めています。今年はコロナの影響を受けて計画通りに進めることができていませんが、実施の方法を工夫しながら継続していきたいと考えています。
 佐織中学校では、「ローテーション道徳」に取り組み、教師がお互いの授業を参観することで、より効果的な中心発問や切り返しの発問に気づき、授業に生かすことで授業力を高め、それが生徒の学びを深めることにもつながるように取り組んでいます。教師と生徒を対象としたアンケートでは、「今日はどんな授業になるのだろう」「どの先生が道徳の授業を教えてくれるのだろう」と、道徳の授業を楽しみにするようになった生徒の様子が伝わってきました。また、教師からは「回を重ねるごとによりよい方法を検討し改善することができた。今後の自分の授業づくりに生かすことができると感じた」という意見が見られ、道徳の授業において、生徒たちが一生懸命に考え、仲間と語り合う授業に取り組む中で、教師たちも多くのことを学ぶことができたようです。
 先生同士がお互いに高め合いながら、よりよい指導法を追究できる雰囲気を、愛西市はこれからも大切にしていきたいと思います。

【岩倉市教育委員会】令和元年度岩倉市小中学校人権教育研究会の取組

 岩倉市では、岩倉市小中学校人権教育研究会により、以下の取組を通して人権教育の充実を図りました。
1.大型紙芝居実演会
 小学校低学年では、大型紙芝居「これって、NIPPON?」、「四つ葉のクローバー」を、読み聞かせボランティアの方々に実演をしていただき、人権についての理解を深めました。
2.人権講演会
 令和元年度は、劇団「笑劇団」をお招きし、人権の劇を鑑賞しました。「いじめを見て見ぬふりをしないこと」「辛いことがあったときは,先生や家族に話をすること」「ラインやインターネットでのいじめ」などを題材にした劇を見ながら、ユーモアある台詞に大笑いしながらも、会話の中にある大切なことをしっかり心に刻むことができました。鑑賞した子どもたちは、すべての人の人権を大切にしていく決意を新たにすることができました。
3.第5回岩倉市子ども人権会議
 令和元年度は、講師として殿木道子先生をお招きし、ピアサポートについての研修を行いました。会議に出席した子どもたちは、会議を通して今後の友達との人間関係のあり方を考えることができました。
4.「人権ひまわり」を地域に広げよう
 「人権の花」である、ひまわりを各学校だけでなく,幼稚園,保育園など市内各施設に配布したり,市内各所で配ったりして,人権尊重に関する意識付けを図りました。 
 今後も、様々な取組を通して人権教育を推進していきます。

画像1 画像1 画像2 画像2

【犬山市教育委員会】道徳教育充実に向けた取組

 犬山市では、4月に池野小学校が愛知県教育委員会の「道徳教育の抜本的改善・充実に係る支援事業」の研究委嘱を受けました。残念ながら新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、6月に支援事業が中止となりましたが、池野小学校は委嘱を機に、道徳教育の研究実践を進めています。今後、池野小学校の研究成果を市内の小中学校に還元していきます。
 また、市内の教員が公開する授業を互いに参観し合い、授業力向上を目指した相互研修を毎年行っています。今年度は、後期から研修を開催する予定です。
 さらに、犬山市では、道徳教育の充実に向けた講師派遣事業を平成30年度より実施しています。地域と関わりの深い講師を招き、市内14の小中学校で巡回する講演会を続けてきました。その具体的な内容は、次の3つです。
〈生命尊重を願う事業〉
講師:犬山寂光院山主 松平實胤氏
内容:尊厳ある命の大切さをテーマとした講演会
〈人権教室〉
講師:市の人権擁護委員
内容:人権について分かりやすい説明と人権カルタで楽しく学ぶ工夫のある教室
〈平和講話会〉
講師:戦争体験語り部 時々輪齊子氏
内容:戦時中の生活の大変さや戦争の悲惨さ、毎日一生懸命生きることの大切さについての語り
 今後も、地元の生きた教材を活用するなど、道徳教育の充実に向けた取組を通して、子供たちの豊かな心を育んでいきたいと考えています。

【高浜市教育委員会】情報モラル教育の充実を目指して

画像1 画像1
 高浜市では、学校、家庭、地域が「子どもの学びや育ちをつなげる」取組の一つとして、小学校1年から6年までの6年間を見通した「高浜版プログラミング教育」を行っています。各学年で5時間の計画を立て、そのうち1時間を情報モラル教育に充てています。具体的な内容は、「他者への影響を考え、人権、知的財産権など自他の権利を尊重し、情報社会での行動に責任をもつこと」や、「危険回避など情報を正しく安全に利用できること」などです。各学年の発達段階に合わせてカリキュラムを策定し、授業の進め方と参考資料をまとめたものを作成して、各校に配付しています。また、毎時間プログラミング教育支援員を派遣し、教員が授業をスムーズに行うことができるよう支援をしています。プログラミング教育支援員による実践的な助言が、情報モラル教育の向上につながっています。
 小学校6年生では、「パスワードについて考えよう」というテーマでIDとパスワードをはじめ、インターネット上で自身や他者の情報を守るときに必要となる情報セキュリティの問題について考えます。学習後には、「パスワードを定期的に変えようと思う」「友達のパスワードを見てしまっても悪用はしない」など学習課題を自分事として捉え、自分にできることを解決していこうとする気持ちを高めることができています。
 今後も、情報社会で適正な活動を行うための基になる考え方と態度を身に付けるため、情報モラル教育の充実を目指していきます。

【江南市教育委員会】Web会議システムを活用した集会の実践

 江南市では、「豊かな心をもち、正しい判断と主体的な行動ができる児童生徒」を育成するために、道徳教育の充実を推進しています。本年度はコロナウイルス感染症拡大防止のため、集会等で多くの児童生徒が集まって話し合う機会をもてなくなっています。そこで、Web会議システムを活用し、全校で一つの話題について、リアルタイムで意見を共有することができる学校があります。
 江南市立古知野西小学校では、本システムを利用し、全校の児童同士がそれぞれの教室で双方向でのやりとりができるようしています。9月に行われた全校朝礼では、モニター画面を通し、お互いの学級の様子について話し合うことで、自分たちの学級の様子を振り返る機会とすることができました。こうした取組を通し、単学級だけでは出し合えない多様な意見にふれ、考えを深めることが期待できます。今後はこうした手法を他校にも紹介し、いじめの防止や心の教育などにつながるような取組を市全体で推進していきたいと考えています。

【半田市教育委員会】あいさつ「ごんごん」運動

画像1 画像1 画像2 画像2
 半田市では、「元気いっぱい、笑顔いっぱい、優しさいっぱい」の子供を育てることを目標に、日々の教育活動に取り組んでいます。市内の児童生徒、園児が、「元気いっぱい、笑顔いっぱい、優しさいっぱい」で学校生活を送れるように、毎月10日を「あいさつ運動推進日」としています。
 その日に合わせて、市内の小中学校、市立幼稚園においては登校・登園時に、児童生徒や園児、教職員、保護者、地域の皆様、教育委員会の職員が「あいさつ『ごんごん』運動」を行っています。「ごんごん」の名称は半田市出身の童話作家である新美南吉の「ごんぎつね」に由来しています。また、あいさつ運動ののぼりを掲揚することで、児童生徒だけでなく広く市民の皆様にも参加を呼び掛けています。
 本年度はコロナ禍にあり、大きな声でのあいさつや、多人数があいさつ運動に参加することが難しい状況にありますが、各校においてソーシャルディスタンスを確保したり、参加者数を制限したりするなどの工夫を行いながら、活動に取り組んでいます。
 児童生徒や園児は元気よく、すすんであいさつをしています。コロナ禍であるからこそ、気持ちのよいあいさつで1日をスタートすることの大切さを感じます。あいさつ運動だけではなく、あいさつのあふれる学校や幼稚園になるように、様々な実践に今後も取り組んでいきます。

【豊明市教育委員会】 授業力の向上を目指して

 令和2年度、豊明中学校では、愛知淑徳大学の柴田八重子先生を講師として招聘して、年間6回の道徳科の研修を計画しています。3回目となる9月7日の研修会では、講師による模範授業と道徳科の授業についての指導助言をしていただきました。
 模範授業では、題材に登場する主人公が流した涙の意味について考え、「なぜ、そう考えたのか」と理由を明確にして、活発な議論が行われました。級友の意見との相違点を多面的・多角的に説明したり、級友の意見に共感してうなずきながら自分事として聴いたりするなど、主体的に授業に参加する生徒の姿が見られました。
 指導助言では、教師が子どもたちの意見を共感的に理解して受け止めて認めることや、発言の意図をしっかりとつかんで板書すること、議論することで自分になかった考え方や新しい発想が生まれることから、話し合うことの面白さや価値を感じさせることなど、教師が道徳の授業で大切にしたいポイントについて指導をいただきました。また、参加した先生から講師の先生に、日頃の道徳の授業における課題や、具体的な場面における教師の対応の在り方などについて質問をするなど、授業力の向上を目指して熱心に研修に取り組みました。
 今後も研修を重ねるとともに、授業力を更に高めるための取組を推進し、その成果を市内の小中学校へ還元していきます。

画像1 画像1

【弥富市教育委員会】道徳教育を踏まえた「平和教育」の取り組み

 弥富市では道徳教育の推進に向けて、継続的に進めている弥富市教育委員会主催の「広島研修」の事業があります。本事業は「弥富市立中学校の平和教育の推進について」の目的及び方針を踏まえ、平成25年度より継続的に実施されています。中学2年生の全生徒が、被爆地である広島へ派遣され、実際に当時の様子を見たり聞いたりする体験を通して、戦争の悲惨さや恐ろしさを学びます。そして、命の尊さを理解すると同時に、人間尊重の精神を日常生活に活かし、自他を大切にしていこうとする態度の育成につなげています。
 本事業では、中心活動である広島研修の事前・事後指導において、戦争や原爆による被害、世界平和に対する考えなどを生徒たちが自ら学ぶ場を設定します。生徒は学んだことについて各自でレポートを作成し、最終的に模造紙等に学んだことをまとめます。毎年、弥富市庁舎正面玄関に展示ブースを設け、生徒たちが作成した学びの成果を披露し、市民にも本事業の取組を広く伝えています。
 令和2年度はコロナウイルス感染症予防を考慮し、広島への派遣は見送りとなりましたが、代替案として被爆体験者からのリモート講話や被爆ピアノコンサートを市内各中学校において実施する予定です。
 今後も、本事業を継続的に実施し、市内全体の道徳教育を踏まえた平和教育をさらに推進していきます。

画像1 画像1 画像2 画像2