【岡崎市立南中学校】 いじめ撲滅集会

 本校では、毎年、生徒会が中心となって「いじめ撲滅集会」を行っています。今年度の集会では、SNSの使い方に関するアンケートの結果の考察や、ネットいじめに関するビデオ視聴を行い、それぞれについてグループ討論をして、全校で意見交換をしました。
 SNSに関するアンケートの結果から、SNSでのコミュニケーションでは、文字だけのやり取りのため、イントネーションやニュアンスが伝わりにくく、誤解から嫌な思いをした生徒が8割以上いることが分かりました。そして、SNSを利用している生徒が8割以上いることを知って、文字だけでのコミュニケーションの危険性を深く考える機会になりました。また、ネットいじめに関するビデオを視聴し、日常生活では、「相手の立場になって考えることが重要である」という意見や、「いじめに発展してしまう前に、やめようと声をかける勇気をもつことが大切だ」という意見が出ました。また、保護者からいただいた子供へのメッセージを、PTA役員の方に、全校生徒に向けて読んでいただきました。その一部を紹介します。
・あなたがごみを拾って帰って来て、「火のついたままのたばこが落ちていた」と激怒していたり、ペットボトルや汚れている空き缶を洗って分別していたりするのを見ていて、人として大切な部分の成長を感じうれしく思っています。とても尊敬できる所があるよ。あなたの人生をいつも一番近くで応援しています。
・南中生は、すばらしいと思います。校内で顔を合わせると、元気な声で挨拶してくれます。これからもぜひ続けてください。
・SNSの中の友より、今、となりにいる友達としゃべった方が楽しくない?顔上げて。
 保護者からの愛情を素直に受け止め、自分の命の大切さ、そして、仲間の命の大切さを感じることができました。
 集会の最後には、生徒会から、「いじめ撲滅の提言」が発表されました。保護者や仲間に支えられて今の自分がいることを再確認し、相手の立場になって言葉がけをしたり接したりすることの大切さを感じることができる集会となりました。
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【稲沢市立平和中学校】スマホ・ケータイ安全教室

 1学期、全校生徒対象に、「スマホ・ケータイ安全教室」を実施しました。スマートフォンをはじめとするインターネットや、SNSウェブサービスにおけるネットトラブルの危険を理解し、トラブルに巻き込まれず、安全に気持ちのよい生活を送るために必要な知識を学ぶことをねらいとしました。講師には、e−ネットキャラバン総務省東海総合通信局の職員を迎え、「ネット掲載いじめ」「動画拡散トラブル」「ゲームネット依存」「投稿動画の映り込みトラブル」「自画撮りトラブル」「睡眠」についての講義を受けました。
 本校の生徒は、スマートフォンや携帯電話を持っている生徒が、半数以上おり、学年が上がるにつれて、所持する人数が多くなっています。この講義を受け、「むやみに画像や動画などをSNSウェブサービスに投稿すべきでない」などの感想が聞かれました。
 2学期には、学級ごとに、NHK for school スマホリアルストーリーの「送った写真のゆくえは…」を使用し、スマートフォンの画像流出トラブルについて考えました。グループで話合う中で、「インターネット上に一度出た画像や動画は、消すことが難しく、自分が削除しても他の誰かが保存していると、ずっと残ってしまうということ」を理解することができました。
 授業後は、「勝手に写真や個人情報などを、インターネット上に載せないようにしたい」という感想がみられ、今まで以上に、個人情報の管理について考えることができました。
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【あま市立七宝北中学校】絵手紙を送ろう

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 11月12日、道徳科の授業実践で、「思いやりって何だろう」という授業実践を行いました。あま市の小中学校は、毎年「愛知県に避難されている方に寒中見舞いの絵手紙を送ろう」という心の支援活動を行っています。本校では、この活動にあたり、次のような取組を行っています。東日本大震災について講話を聞き、各クラスで内容項目「命」「生きる」「思いやり」について道徳科の授業を行ってから、絵手紙の図案や絵手紙に書く言葉を考えさせています。
 道徳科の授業では、モラルジレンマ資料をもとに話合い活動を行いました。相手の立場や様子を考え、思いやりに優先順位をつけなければならない状況を想像して、様々な意見を交わし合いました。

【豊明市立栄小学校】 ネットモラル塾

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 SNS等のインターネットを介した様々なトラブル防止のため、9月末、6年生を対象に、外部講師を招いて「ネットモラル塾」を開催しました。
 SNSに投稿した写真や動画から、住んでいる地域や通っている学校、さらには、個人の名前までが特定されてしまうなどの通信機器の使用上の危険、SNS上でのいじめや高額課金等の被害について知ることができました。
 また、「軽い気持ちで写真を撮らないこと」「写真を送らないこと」「人に会わないこと」など、ふだんの生活で気を付けることを分かりやすく話をしていただきました。
 子供たちは、講師からのいくつかの質問に手を挙げて答えながら、通信機器の正しい使用について考えることができました。参加児童の大半が、通信機器を使用した経験があり、今後の生活で気を付けることを、改めて学ぶよい機会となりました。

【豊橋市立嵩山小学校】3年道徳科「ハチドリのひとしずく」の授業実践

 3年生の道徳科で、教材「ハチドリのひとしずく」を使って授業を行いました。本教材は、「森が燃え、生き物たちは逃げたが、ハチドリのクリンキンディは水を一滴ずつ運んだ。それを動物たちは笑ったが、クリンキンディは『わたしにできることをしているだけ』と答えた」という話です。
 読み聞かせをした後に、子供たちは、「1滴ずつ運んでも、火は消えないと思う」「ほかの動物は、いじわる」「かわいそう」「森や命を守ろうとするのは、すごい」「ぼくなら逃げると思う」などの感想を発表しました。子供たちの多くは、「1滴ずつでは、火は消せないのに」という物理的側面に興味をもちました。
 そこで、子供たちの関心ごとを中心に、「ハチドリのしたことは、意味があるのか、ないのか」を話合うテーマとしてとして、考えていくことにしました。
 まずは、3、4人のグループごとに、ホワイトボードを使って、自分たちの考えを出し合いました。意味があると考えている子、意味がないと考えている子など、それぞれが自分なりの思いや理由をすすんで述べ、「マインドマップ」を使ってグループ内で思いをまとめていきました。
 次に、学級全体で話合いを行いました。意味がないと思う子たちからは、「ちょっと水をかけただけでは、消えないと思う」「命が大切だから、やっぱり逃げた方がよい」「1滴ずつかけたって、意味がない」との発言が出ました。一方で、意味があると思う子からは、「がんばって、自分にできることをやっている」「自分がやれば、ほかの動物も呼べるかもしれない」との発言が出されました。
 話合いを進め、様々な考えを板書のマップで確認しました。終盤では、「一人では無理かもしれないけれど、それを見ていた他の動物が手伝ってくれるかもしれない」「あきらめないことで、奇跡が起こるかもしれない」とグループワークだけでは出てこなかった広い視野に立つ発言が見られました。その上で、自然を守るために、自分にできることをやっていることの大切さと、そこから開かれる未来の可能性について子供たちの考えが広がっていきました。
 最後に、現在、世界で起こっている環境問題へ目を向けました。特に、人間の生活から出たごみが、実際に、生き物に大きな影響を与えていることを示す写真を見せました。そこから感じたこと、そして授業で考えたことを通しながら、一人一人が自然を守っていきたいという気持ちを高めることができました。

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【豊田市立巴ケ丘小学校】IDとパスワードの使い方を学び、自分の身を守ろう

 4年生で、「IDやパスワードの役割や使い方・管理の方法がわかる」ことをねらいとした情報モラルの授業を行いました。
 本実践を行った4年生は、ほぼ全員がスマートフォンなどを使用したことがあり、その約5割の児童がIDやパスワードの登録をしたことがあると回答しました。今後、学年が上がればその割合は高くなると思います。そのため、小学生の段階でIDやパスワードの正しい役割を理解させたいと考えました。
 本実践では、「事例で学ぶNetモラル」の中の「わたしの写真がなくなっている」という資料を使用しました。本資料では、主人公が、学校のパソコンにログインする際、IDを間違えて別の友達のページにログインし、その友達の大事な写真データを消してしまう場面が出てきます。資料を視聴した後、IDやパスワードを活用するときに注意することを考えさせました。自分のものだけでなく、他の人のIDやパスワードを知ってしまったときのことも話し合いました。
 本実践を通して、子供たちは、「他の人が分かりにくいようなIDにするように気をつけたい」「みんなにパスワードを公開しないようにしたい」「パスワードを使いまわさないようにしたい」と授業を振り返ることができました。

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