【東郷町立東郷中学校】 生き方を考える会

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 12月4日(水)に、東郷町民会館大ホールで、「生き方を考える会」を実施しました。人権学習・進路学習の一環として、世界人権デ−に合わせた人権週間期間に、映画会を実施し、日ごろの友人関係や将来の生き方を考えさせるとともに、今後の生活態度の向上・改善を図ることを目的に、毎年、開催しています。
 映画「世界の果ての通学路」の内容は、道なき道を何時間もかけて通学する、四つの国の子供たちを追ったドキュメンタリー作品です。子供たちは、抱いた夢を実現するために、どんなに危険でも、どれ程時間がかかろうと学校に通います。生徒たちは、恵まれた環境にいる今の自分の生活と未来について、改めて考える機会となりました。
(生徒の感想)
・この映画を見て、私の40分の通学時間なんて短いと思いました。学校まで何kmもある整備されていない道を、命がけで学校に通う姿を見て、学ぶということに対しての考え方や重みの違いを感じました。私は、学びたくても学べない人の代わりに勉強を頑張りたいし、そのような人を少しでも助けられるように、学校で行われている募金に協力していきたいと思いました。
・義務教育の間、私たちは、誰でも学校に通うことができます。この映画の子供たちの国は、限られた人しか学校に通うことができません。彼らは、夢をもって学校に通っています。私の方が彼らよりよい環境で勉強できているのに、特に何も考えずに毎日学校に通っています。これからは、目標をもって勉強に取り組みたいと思います。
 学べることへの感謝の気持ちや、勉強することへの意欲の高まりについての感想が多く見られ、大変有意義な会になりました。

【岡崎市立下山小学校】目が見えても、見えなくても

 本校では、毎年11月に盲学校との交流を行っている。それに先立って、10月に「福祉実践教室」を開催した。盲学校の先生を招いて、「目が見えないとは、どのようなことか」を教えていただいた。本年度の「福祉実践教室」では、アイマスクを付けて活動をした。児童らは、「怖い」「何があるか分からない」「味が分からない」と話しながら、目が見えないことの不便さや困り感を体験した。
 2週間後、盲学校へ行き、盲学校の子と一緒に活動した。盲学校では、目が見えないながらも自分で動いたり、給食を食べたりする友達の様子を見て、手伝ったり一緒に遊んだりした。1年生は、初めは、どのように接してよいのか分からなかったようだが、自分から話しかけると相手も話してくれることに気がつき、会話が弾むようになった。6年生は、6回目の交流となり、お互いに名前を覚えて、だんだんと親密度が増していく。6年間の交流を通じて、心の壁がなくなり、障害がある・ないにかかわらず、友達として自然に関わっていく児童らの姿が、印象的である。これからも大切にしていきたい交流の一つである。

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【尾張旭市立瑞鳳小学校】5年「絵地図の思い出」の授業実践

 小学校低学年では、男女の違いをほとんど感じていない児童も、高学年になると精神的・身体的な成長に伴い、お互いを異性として意識するようになっていきます。そのため、異性が理解し合うことの難しさを踏まえた上で、お互いのよさを認め合い、男女分け隔てなく協力して学び合うことができる関係を育てていこうと授業実践を行いました。
 この教材には、自分たちの仕事がうまく進まずに困ってしまう2人の女子が登場します。そこでは、あまり仲のよくない男子に、突然、頼みごとをすることをためらう「わたし」と、その人の得意分野を認め、男子に協力を求めようとする友達との間の考え方や想いの違いが描かれています。結果、友達の積極的な行動に応えて男子が協力してくれたことで、学級全員が一つにまとまることができ、みんなで助け合おうという雰囲気になるという話です。
 授業実践では、最初に、学級における男子と女子の仲について、これまでの状況を振り返りました。すると、ふだんは男女間で仲よく話ができているものの、野外活動で班決めをしたときには時間がかかったこと、学級活動の種目を決めるときに、もめたことなどが挙げられました。そこで、教材文の内容を確認した後、男女に関わりなく協力し合うために自分ができることについて考えました。
 児童からは、「男女一緒に遊ぶ機会を作る」「意識して恥ずかしがらないようにする」「ふだんから仲よくする」といった意見が出されました。児童たちは、よりよい学校生活を送るために、男女が活発に交流したり、ふだんから助け合ったりすることが大切だと気付くことができました。

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【幸田町立深溝小学校】外部講師による情報モラル講演会

 本校では、毎年「情報モラル意識の向上」を目的とし、講師を招き、高学年と保護者を対象に、「情報モラル講演会」を行っています。
 講師の方からは、日常生活になくてはならないインターネットに潜む危険性について話をしていただきました。インターネットは、SNSなどを使って友達の輪を広げたり、情報を共有したりすることが手軽にできる反面、いじめの被害者にも加害者にもなる危険性があることを教えていただきました。多くの児童が、楽しんでいるゲームについても、コンビニやドラッグストアでカードを購入し、簡単に課金できるという話に、保護者のみなさんもメモを取りながら熱心に聞いていました。
 講師の方から、「正しい知識をもって、正しい判断ができ、安全にインターネットが使える人になるために、今はしっかり勉強に励んでほしい」という言葉もいただきました。学校だけでなく、家族でスマートホンやインターネットの使い方について話し合っていただくよい機会になりました。
(児童の感想)
・私は、ただスマートフォンがほしいという思いしかなかったけれど、使い方を間違えると大変な事がよく分かりました。いつもお母さんに「スマートフォンは、まだ早い」と言われていましたが、その意味がよく分かりました。
・いつかスマートフォンを持つ日まで、勉強をしっかりして、正しい判断のできる人になりたいです。

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【豊田市立東山小学校】1年生「やめろよ」の道徳科授業実践

 本校では、「みんな仲よく 力いっぱい〜自分の思いをもち、仲間とともに学び合い、高め合う子の育成〜」という研究テーマをもとに、授業実践に取り組んでいる。今回の実践は、1年生の道徳科の授業で、「やめろよ」という教材で行い、勇気について考えた。
 本教材は、意地悪をしている「こんきち」を見た主人公の「ぽんた」が、はじめは、見て見ぬふりをして通り過ぎようとしてしまう。しかし、勇気を出して「やめろよ」と言えたという内容である。
 実践では、役割演技やグループでの意見交流などを取り入れた。子供たちは、積極的に参加し、友達の考えも聞きながら自分の考えを伝える姿も見られ、考えを深めていた。展開部分では、ワークシートを使い、ぽんたが「やめろよ」と言ったときと、言わなかったときとを比べて、どんな気持ちになっていたかを考えて書いた。言えたときでは、「怖かったけど言えてよかった」「勇気を出してよかった」などが出た。また、言わなかったときでは、「怖いけれど勇気を出して言えばよかった」「ぴょんこがかわいそうだけれど、こんきちが怖いから言えないな」などが出てきた。両方の気持ちを考えたことで、「やめろよ」と言えたときのよさと、言わなかったときのぽんたの心の迷いや葛藤を感じ取ることができていた。両方の気持ちを比較したことで、勇気を出して正しいことを行う価値について気づくことができた。振り返りでも、「これからは勇気を出して注意したい」という意見があり、勇気について考えを深める1時間となった。
 今後も、道徳科の授業を大切にし、多くのことを考えたり感じたり、知ったりできる学びの場になるよう実践を進めていきたい。

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【北名古屋市立師勝中学校】「命」と向き合うということ

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 教材「家族の思いと意思表示カード」を使って道徳科の授業実践を行いました。交通事故に遭った姉が、脳死と判定をされた。姉は、「臓器提供意思表示カード」を所持していた。姉の意思を尊重し、臓器提供に賛成の立場の父と、姉の体をこれ以上傷つけたくないと反対の立場の母。その間で自らの考えを求められ、苦悩する妹。「命を大切にするとは、どのようなことか」というねらいをもとに授業を行いました。
 授業では、自分の大切な人が、脳死判定をされた場合に、どのような判断をするのか考えさせました。大切な人の意思を尊重し臓器移植に賛成するのか、それとも臓器移植に反対するのか。「反応器」を使用し、臓器移植に賛成であれば青色、臓器移植に反対であればオレンジ色を提示し、話し合わせました。賛成の立場は8割おり、「他の人の命を救うことができるかもしれない」「本人の意思を尊重した方がよい」などの意見が出ました。反対の立場は2割おり、「相手の命を奪うことになる」「もしかしたら意識が回復するかもしれない」などの意見が挙がりました。実際にその場面に立たされた場合どうするか、カードを所持していなければ家族としてどう判断するか、その後に深まった話合いで、立場を決めかねる生徒も見られました。
 話合いを通して、「命を大切にするとは、どのようなことか」について自分の考えをまとめました。生徒のまとめには、「生を授かったことに感謝し、全てを大切にすること」「生きたくても生きられなかった人の分まで懸命に生きること」などの意見が挙がりました。今回の教材を通して、「命」について様々な考え方に触れることができました。

【東海市立平洲小学校】正しいインターネットの使い方について考えよう

 本校では、4年生の9割以上の児童が、スマートフォンやタブレット端末、ゲーム機を使って家庭でインターネットを利用しています。事前に実施したアンケートでは、インターネットやSNSなどの危険性について、ニュースなどを通して知っている児童がいる一方、危険であるという認識をもっていない児童も多くいました。最近では、無料通信アプリを使ったトラブルや誘拐事件も発生しており、児童に正しいインターネットの使い方を身に付けさせるために、情報モラルの授業を行いました。
 授業では、情報モラルの動画教材「軽い気持ちのID交換から…」を視聴し、感想を発表しました。そして、トラブルが起きた原因や、今後、トラブルに巻き込まれないようにするためには、どうしたらよいのかということについて考えました。児童からは、「知らない人とIDを交換しない」「個人情報を教えない」「大人に相談する」といった意見が多く出ました。児童にとって身近な題材であったこともあり、自分事として考えることができました。そして、児童同士で積極的に意見交換をし、インターネットの危険性や、トラブルに巻き込まれないようにするために自分ができることについて、考えることができました。
 今後も、児童が正しいインターネットを利用できるように、情報モラル教育を充実させていきたいと考えています。
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【美浜町立奥田小学校】1年生「ええところ」の授業実践

 1年生の教材「ええところ」に出てくる「あいちゃん」は、自分には「ええところ」がないと思っています。しかし、友達の「ともちゃん」は、「あいちゃん」の手が温かいところや、みんなにやさしいというすばらしい「ええところ」を見つけてくれました。
 授業の最初は、自分には、よいところがあると言える児童は、少数でした。あいちゃんの気持ちの変化について考えながら、教材を読んだ後、自分と友達の「ええところ」について考えました。担任も含め、一人一枚ずつの「よいところカード」を用意し、様々な児童に渡るように配付し、よいところの書きこみ、回収したところ、カードがよいことでいっぱいになりました。「次は、誰のカードを書くのかな」「今、自分のカードには、誰が書いてくれているんだろう」と、どきどきしながらも、楽しそうに活動する姿が見られました。最後に、自分のよいところが書かれたカードを読み、思ったことを裏に書きました。カードの裏には、「うれしかった」「かいてくれてありがとう」という言葉が多く書かれていました。また、授業の最後には、「自分のよいところが見つかりましたか」という問いかけに対して、たくさんの手が挙がりました。
 本授業で気づいた自分のよさを、これからも大切にしていけるよう、今以上に、互いを認め合う児童の育成を目指していきたいと思います。

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【春日井市立篠原小学校】道徳科1年「ジャングルジム」の授業

 集団や社会での生活において、誰にでも分け隔てなく接することは重要である。児童は、誰とでも仲よくすることの大切さは分かっている。しかし、自己中心的な考え方から、「○○さんとは遊びたいけど、△△さんとは遊びたくない」という発言を聞くことがあり、誰とでも仲よくすることは、決して容易ではない。また、みんなで仲よく遊ぼうとするが、うまくいかず、困っている姿も見られることがある。
 本教材「ジャングルジム」は、体が大きく自己中心的で強い立場の「くまくん」、気持ちをうまく話せず弱い立場の「ねこちゃん」、どちらとも仲よく接し公平な立場の「さるくん」という、異なる立場の三者が登場する。物語の中の「道徳的な問題」の解決に向けて、それぞれの気持ちを考えるだけでなく、どのような会話をすることで仲よく遊べるようになるのかを考えさせる。さるくんのセリフを中心にグループで考えることで、実際の生活にも生かせるようにした。
 ねらいに迫るために、物語の公正、公平な態度に根差した具体的な言動を取り上げ、そのよさを考えさせるだけでなく、「どのような会話をすることで仲よく遊べるようになるか?」という「問題解決的な学習」の要素を取り入れた。そのことによって、児童の発言や振り返りの記述からは、「道徳的価値の理解」にとどまらず、偏見や差別が背景にある言動について、毅然とした態度で是正できるような道徳的実践力を学ぶ授業にすることができた。

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【小牧市立小牧西中学校】情報モラル教育(講演会)

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 スマートフォンやタブレットPCなどのネットワーク機器が、子供たちの身近な存在になる中、これらの機器を有効に活用していく必要があります。本校では、道徳科や学級活動などを通して情報モラル教育を行ってきました。
 今回は、外部から講師を招いて、専門家の立場から改めてSNS等を介したトラブルや被害の実態、上手に活用するためのヒントを話していただき、子供たちが情報機器の活用について考える機会をもちたいと考えました。
 講演会では、インターネットに潜む問題についての話を聞き、全校生徒で考えました。さ細な行き違いでいじめにつながってしまったり、気軽な気持ちで発信してしまった情報が家族を巻き込んだ問題に発展してしまったりと、具体的なトラブルの事例をもとにして話をしていただきました。
 情報化社会が進んでいく中で、生徒同士が互いに思いやり、よりよい生活を送ることができるきっかけになったと思います。

【岡崎市立竜海中学校】ロンドン五輪アーチェリー銅メダリストを招いて

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 本校のめざす生徒像は、「知・徳・体の調和の取れた人間性豊かな竜中生」であり、教育の重点努力目標の一つに、「生き方を考える態度を育む」ことを掲げています。
 それを達成するための一環として、2年生の総合的な学習の時間に、講師として、ロンドン五輪アーチェリー銅メダリスト小林美貴さんを招いて、「自立・感謝・夢」についての話をしていただきました。2年生の総合的な学習は、「今のわたし これからのわたし」というテーマで学習を進めています。1年後に迫る進路選択に向けて、夢をもつことや自立することについて考えています。しかし、2年生は、将来の夢や目標がなかなかもてない時期でもあります。そこで、夢をもつ大切さなどを学ぶために、夢をかなえたオリンピックメダリストに話をしていただきました。
 講演の中では、「親もとを離れた大学生活で、家事などを自分でこなす中、両親への感謝と自立する気持ちが芽生えたこと」「具体的な夢をもつようになったのは、高校に入ってからだが、夢の実現のために努力できることが『夢』だと思う」など実体験から話をしいただきました。
 成功したことだけではなく、苦しかったこととして、「オリンピック後に、今まで以上に結果を求められ、コーチや射法の変更もあってスランプになりアーチェリーが嫌いになった時期があったこと」を伺いました。しかし、「いったん競技から離れて、本当にやりたいことを見つめ直し、『やっぱりアーチェリーがやりたい』と気づき、気持ちを切り替えて臨んだ全日本選手権で優勝でき、引退を迎えられたこと」などを伺いました。
 2年生の最後に、まとめとして行われる「立志の式」に向けて、「自立・感謝・夢」を考えて、「成功への努力や、挫折したときの思いや乗り越え方」などを学び、自分自身の心と向き合う貴重な時間となりました。

【弥富市立十四山東部小学校】「くずれ落ちただんボール箱」の授業実践

 5年生の道徳科において、「くずれ落ちただんボール箱」を教材として「本当の親切とは何か」について考える授業をしました。
 話は、ショッピングセンターで、おばあさんが連れていた小さな孫が、はしゃぎ回り、高く積まれていただんボール箱を倒したまま走り去ってしまった状況で、それを目撃していた主人公たちが、くずれただんボール箱を片づけているところを、勘違いから厳しく注意されてしまうという内容です。授業では、「自分だったら、この場合どうしたか」について話し合いをしました。
・おばあさんが怒られ、孫も怒られるのはかわいそう。
・だんボール箱を片づけた後、店員さんに事実を話して、自分たちの過ちでないことをきちんと伝え、誤解を解く。
・おばあさんが、店員さんに謝ることになってはかわいそうだから、自分たちが店員さんに謝った後に、おばあさんと孫を捜し、「だんボール箱を倒すと、他のお客さんの迷惑になるから気をつけてね」と優しく孫に話す。
 話合いを進めていくうちに、腹立たしい気持ちがあっても、親切にした相手には伝わっていることや、自分の親切心を信じて行動することの大切さに気付くことができました。また、本当の親切、思いやりとは、周りがどうであれ、相手を思いやった行為が親切であることに気付くことができました。
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【北名古屋市立鴨田小学校】異学年や地域の方との関わり

 1年生と6年生が、同じコートでドッジボールをしています。そして、その横では、5年生が、2年生に縄跳びを教えています。本校では、休み時間に、異学年の子と一緒に遊んでいる児童の姿がよく見られます。
 本校では、異学年の児童と関わる活動が多くあります。月に1度、「全校外遊びの日」があり、全員が楽しめるよう体育委員会が計画しています。高学年が低学年にルールを教え、一緒に楽しく遊んでいくことで、多様な人間関係を構築していくことがねらいです。
 また、「ペア学年」の活動もあります。例えば、高学年が低学年と一緒に体育を行い、ストレッチ体操の見本を見せたり、縄跳びの跳び方を教えたりしています。高学年が低学年の教室に行き、計算カードや九九の練習を一緒にします。低学年は、優しい高学年と触れ合えることを喜んで楽しみにしており、高学年はリーダーとしての意識が高まっているようです。
 また本校は、地域や家庭とのつながりが深く、様々な学校行事へ多くのボランティアの方に参加してもらっています。読み聞かせや、図書貸出し、クラブ活動支援、除草作業など、これらの活動を通して、保護者・地域と連携して教育活動を進めることができています。児童にとって、たくさんの方に見守られていることを実感する場にもなっています。
 これからも、異学年児童と関わる機会を増やしていくことで、自己有用感を高め、家庭・地域とも連携し、児童がより充実した学校生活を送れるようにしていきたいです。
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【北名古屋市立師勝北小学校】 ペア活動

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 本校では、いじめや問題行動未然防止への取組として、継続的な「ペア活動」を行っています。高学年と低学年の児童がペアで活動し、感謝したり、感謝されたりする場面を設けることにより、一人一人に役割を与え、達成感を味わうことを目的としています。
 1年と6年、2年と4年、3年と5年でペアを組み、読書や給食、「防災講座」などの活動を行い、年間を通して同じ相手と活動ができるようにし、互いに信頼関係が深められる配慮をしています。高学年の児童は、自分の役割を明確にして活動に取り組み、低学年の児童は、年長児童から遊びや学習について教えてもらう活動に取り組みます。
 アンケートによると、高学年になるほど自己有用感が高まり、相手のことを思いやって行動できる児童が多くなっていることが分かりました。また、後期に入り、児童のペア活動も回を重ねるようになると、高学年の児童は低学年に声をかける姿が多くなり、楽しく交流する場面が増えてきました。
 今後も、一つ一つの活動が児童にとって有意義な活動になるように取り組んでいきたいと思います。

【刈谷市立依佐美中学校】 心を磨く無言清掃

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 本校で取り組んでいる「無言清掃」は、無言で15分間の清掃に取り組むことにより、汚れと向き合い、自分と向き合うことをねらいとしています。清掃のスタイルは、雑巾がけを基本としています。モップやほうきを使わず、雑巾で隅々まで磨くことで、細かい汚れに気付くことができます。
 開始当初は、賛否両論の活動でした。「雑巾だけで、きれいにすることができるのか」ということが、最も大きな懸念事項でした。しかし、やみくもにほうきで掃くよりも、床を隅々まで磨くことで、校内は、以前にもましてきれいになりました。また、清掃の時間が落ち着きのある時間となりました。全ての生徒が活動しているにも関わらず、校内は静まっています。静かな環境の中で、汚れと向き合う活動が、日々の学校生活にも落ち着きをもたらしました。「床を磨く」ことが「心を磨く」ことにつながっています。生徒たちも、「集中できる」「心が落ち着く」「細かいところまで気付くことができる」と、その効果を実感しているようです。
 朝の読書や自転車の整頓、1年生が行う「心を磨く合宿」など、生徒が自分と向き合うための時間は他にもあります。たくさんの仲間たちとの共同生活となる学校の中で、静かに自分と向き合う時間があることは、生徒たちの心の成長を促す貴重な時間だと捉えています。

【大治町立大治中学校】 守れ!知的財産!

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 本校では、毎年、技術・家庭科(技術分野)において、全校生徒を対象に、「守れ!知的財産!」と題して、著作権や発信した情報に対する責任を知り、情報モラルについて考える授業を実施しています。
 知的財産を「なぜ、守られなければいけないか」「なぜ、それについての学習が必要か」など、インターネットへの情報発信や、誤った情報公開・発信による影響について、具体的な事例を通して学習を深めました。さらに、著作権や肖像権などについても、その対象となる内容や法的根拠について学習しました。
 生徒たちは、何げない自分の行為が、知的財産権や著作権に抵触している可能性があることを知り、甘い考え方や感覚は非常に危惧されることであると再認識していました。さらに、自分たちの意識の低さを実感することができました。
 著作権や肖像権などに対する考え方が変化を見せている今日、これからの社会を生きる生徒たちには、情報モラルを更に高めるとともに、正しい知識と判断力を身に付けてほしいと思います。

【瀬戸市立東山小学校】ハッピースマイルタイムの取組

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 本校では、3年前から、月1回「ハッピースマイルタイム」を実施しています。これは、「ソーシャルスキルトレーニング(SST)」と「構成的グループエンカウンター(SGE)」を織り込んだプログラムで、「他者と良好な関係を築くための技術を身につけることで自己理解・他者理解を深め自尊感情を育むこと」を目的としています。
 取り組むときの三つの約束は、「あいさつ(おねがいします)(ありがとうございました)をすること」「相手を見て、うなずいて聞くこと」「ていねいに話すこと」です。
 1年生は、入学してすぐのころは、「先生とじゃんけん」でしたが、今では、「アドジャン(4人1組でジャンケンをし1つの話題について話す)」までできるようになり、毎回楽しそうに取り組んでいます。
 今年度からは、中学校ブロックで実施することとなりました。9年間通して行うことで、心がより豊かに育ってくれることを願います。

【長久手市立西小学校】情報教育・情報モラル教育を通して児童の心を育てる

 本校では、外部から講師を招いて、情報教育に取り組みました。
 本校の情報教育・情報モラル教育の指導の重点として、低学年は、「パソコンの基本的な操作に慣れ、学習ソフトが利用できるようにするとともに、相手を思いやる友達との関わり方を学ぶ」。中学年は、「日本語入力の方法を理解するとともに、著作権などの扱いについて理解し、適切にインターネットを利用する」。高学年は、「インターネット等の危険性を知り、情報モラルの必要性を理解する」「メールやSNSを使うときの留意点について学び、加害者や被害者にならないために守るべきことについて知る」ことを掲げ、取り組んでいます。
 児童は、講師の話を聞いた後、実際にパソコンを動かしながら、考えたり、体験したりしました。中学年の児童は、「何でも使ってよいわけではないんだね。これから気をつけていかないといけないね」と話していました。
 このような活動を通して、情報機器に慣れながらも危険性などを正しく理解し、適切に使用できる児童を育んでいきたいと考えています。
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【小牧市立小牧南小学校】学び合いを生かした 議論する「特別の教科 道徳」

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 本校では、「特別の教科 道徳」の全面実施に伴い、年度当初に、一つの考えを押し付けるのではなく、多面的な考えを引き出し、議論する授業の実現に努力しようという目標を掲げ、実践してきました。
 その結果、4月の授業参観、6月、11月の学校公開で保護者に公開する授業でも、研究授業で公開する授業においても、積極的に、道徳科を実践する学級が増えました。積極的に授業を研究し、公開する雰囲気が高まっています。
 4年生の学級では、「絵はがきと切手」というテーマで授業を行いました。この教材は、仲のよい友達から届いた絵はがきの、切手料金の間違いを指摘するべきか、指摘しないのか悩む主人公の話です。児童たちは、グループで気軽に本音をぶつけあっていました。主人公の気持ちになってみると、「間違いを友達に指摘するのは嫌だと思います」や、友達の立場だったら「知らないままより、言ってもらった方がよい」「せっかく送ったのに、そんなことを言ってほしくないと思う」など、積極的に意見を発表していました。
 今後も、更に本音を出し合える道徳科の授業を目指していきたいと思います。

【豊橋市立細谷小学校】親子で一緒に考えて、一緒に楽しむひとときを

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 本校では、毎年6月の土曜日に、「細谷いのちのプロジェクト」という、自他の命について考える機会を設けています。天気がよければ、学校近くの海岸へ行って、地元の網元さんたちの指導のもと、地引き網を行ったり、海岸のごみ拾いやレクリェーションを行ったりする予定でした。今年は、あいにくの天気で、海岸に行くことはできませんでしたが、道徳科の授業公開や学校保健委員会、親子レクリェーションを行いました。
 道徳科の授業公開は、どの学級も、命に関する授業を行いました。授業の内容について親子で話題にし、考える機会をもった家庭もありました。親子レクリェーションは、低学年と高学年で分かれて行いました。低学年は、親子で一緒に「ドッジボール」や「関所じゃんけん」を楽しみました。高学年は、親子で、「百人一首」を行い、白熱した戦いがくりひろげられました。子供も大人も、素敵な笑顔がたくさん見られた一日となりました。行事を終えて、子供たちは、「お母さんと一緒にやれて楽しかった」「またやりたい」と話していました。