【春日井市立東高森台小学校】友達と仲よく、「仲直り」―モラルジレンマ教材での授業展開―

 5年生の道徳科の授業では、友達と仲よくという内容を中心に主題を設定し、「仲直り」という教材に取り組みました。この教材では、女の子3人の仲間集団に起こった、ぎくしゃくした関係を扱い、友情を取り戻すにはどうすべきかを考えます。今回は、「友情・信頼」という点を中心に置いて、「親切・思いやり」「公正・公平」「相互理解・寛容」などの点についての考えも関わってきます。
 まずは、ある出来事から、気まずい雰囲気になった2人の内の1人から映画に誘われた中間の立場の主人公が、映画に行くと言うべきか、行かないと言うべきかを判断させ、理由付けをさせました。子供たちからは、「約束だから行くべき」「(どちらか1人と)2人で仲よくすればよい」等の意見が出ました。
 その後、「以前のように3人で仲よくしたい」と思う主人公は、どんなことができるのだろうかを考えました。子供たちから出た様々な意見には、それぞれのよい点やよくない点があり、簡単に解決できない場合もあるこというに気づくことができました。また、そういった状況でも、以前のように戻ることが大切だという意見もありました。子供たち一人一人が真剣に考え、学級全体で熱心に議論する道徳科の授業が展開できました。

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【西尾市立鶴城小学校】道徳科授業実践「手品師」

 6年生の道徳科の授業で、資料「手品師」を扱い、誠実な生き方について学習しました。
 6年生の子供は、係の仕事ではなくても、自分から進んで困っている仲間を助けようと手を差し伸べたり、他学年のために率先して動いたりすることができ、相手のために自分は、何ができるかを考えて行動することができつつある時期でした。
 本資料は、大劇場に立ちたいと努力していた手品師が、「さびしそうにしていた男の子との約束」と「夢見ていた大劇場に立てるというチャンス」との間で葛藤する話で、手品師は迷った末、男の子との約束を選びます。手品師の葛藤と決断について深く考えることで「誠実さ」に迫ることができると考えました。
 授業での話合いを通して、自分自身に対して誠実に行動しようとすることの大切さについて考え、相手を思いやり、自分の心に誠実に向き合って生きようとする気持ちを高めることができました。
 6年生が、この授業を通して学んだことを学校生活の中で実践し、相手の思いを推し量り、自分の心にも正直に納得できる生き方をすることで、自分自身がすがすがしく生きられることを、下学年の子供にも伝えていってくれることを願っています。

【南知多町内海中学校】1年生「いのちを考える」

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 1年生では、「いのちを考える」という主題で道徳科の授業を行いました。
 カラス、ブタ、犬など、様々な生き物を挙げ、必要な生き物、必要でない生き物は、どれかを考えました。そして、なぜ必要、不必要なのか、その理由を大きく分けると「全ての命が必要だ」「人間に害があるかないか」「自分の経験や好み」の三つに分けられました。そこで、それぞれの立場の生徒を3〜4人のグループに分け、さらに理由を出し合っていきました。
 「必要でない生き物」がいるグループでは、「自分たちにとって害がある生き物の中には、人の命を奪ってしまうものがいる」「見ると不愉快な気持ちになる」といった意見が多く出てきました。それに対して、「全ての命が必要だ」と答えたグループは、「必要のない生き物なら、そもそも存在していないはず。人間にとって必要がなくても、他の生き物にとっては必要な生き物である。どれか一つでもいなくなれば、めぐりめぐって人間に大きな害を与えるのではないか」と発表しました。多くの生徒がこの意見に「あぁ」と、うなずきながら聞いていました。
 命は、人間の目の前にある利害だけで決められるものではなく、それぞれの命に意味があり、大切にしていかなければいけないことを学ぶことができました。

【蒲郡市立蒲郡南部小学校】4年生道徳科授業実践「雨のバス停留所で」

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 今年度、本校は、「子供の考えを大事にし、子供の考えを伸ばす」ことをめざした授業を大切にしています。そして、「思いやりの心を大切にし、明るく誠実な心で楽しく生活しようとする態度を育てる」を目標に、道徳教育に取り組んでいます。今回の道徳科では、「雨のバス停留所で」という教材を用いて「きまりではなくても守ろうとしていること」について授業を行いました。
 この教材は、雨の日のバス停留所で、自分勝手な思いで周りの人への配慮に欠ける行動をとった女の子の話です。授業では、女の子が自分の行動を振り返っているときの気持ちを考えました。ワークシートに書かれた意見をもとに、指名順や板書を工夫しながら授業を進め、話合いで、「先に来た人たちは、バス停には並んでいなかったので、悪くない」という考えから、「もっと気遣いをすればよかった」「周りにいた人の気持ちをもっと考えればよかった」という考えに変わっていきました。終末では、マナーはどうしてあるのかを考えました。振り返りでは、「きまりではなくても、みんなが気持ちよく暮らすために、周りの人の思いも考えて行動することの大切さ」に気づき、今後の生活に生かしていこうとする気持ちが感じられました。
 この授業は、複数時間で単元を組み、3週間にわたって関連した内容項目を取り上げました。この単元を通して高まってきた、「みんなが気持ちよく暮らすためには、自分だけでなく、みんなのことを考えて行動するとよい」という思いを更に高め、総合的な学習の時間における「福祉」の学習につなげていきたいと考えています。

【一宮市立大和中学校】携帯電話・スマートフォン安全教室

 本校では、4月4日、26日に「携帯電話・スマートフォン安全教室」を開催しました。
 4日は、入学式にいらした新1年生の保護者を対象に、26日は、全校生徒を対象に行いました。外部から講師を招き、中学生に起こりやすい無料通信アプリ等によるいじめやゲーム依存、自撮り被害などのトラブル事例を動画を使って分かりやすく紹介していただきました。また、万一トラブルに巻き込まれてしまった場合の対処法も教えていただきました。以下は、講演後の感想です。
<生徒>
・ゲームをするのが怖くなりました。
・使い方を間違えるとこんな恐ろしいことになってしまう。気をつけないといけないと思いました。 
<保護者>
・「我が子に限って」と思うけれど、心配です。
・今一度、携帯電話の使い方のルールを確認しようと思います。
 今後は、家庭でも携帯電話やスマートフォンを安全に使うためには、どうしたらよいかを話しあっていけるようにしていきたいです。

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【犬山市立城東小学校】情報モラル教育の実践

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 6年生の児童を対象に、「無料通話アプリ」の適切な使用方法についての授業を行いました。
 授業の導入では、スマートフォン等の情報機器の使用状況について、子供たちにアンケートをしました。アンケートの結果から、29人中19人がスマートフォン等の機器を所持しており、23人が無料通話アプリ等を使用した経験があることが分かりました。
 次に、NHK for School「『スマホ・リアル・ストーリー』〜たった一言の違いが〜」を視聴しました。実話をもとに作られた動画では、小学6年生の女子児童が、無料通話アプリで楽しく友達とコミュニケーションをとっています。しかし、たった一言の違いで、友達に勘違いされ、トラブルに巻き込まれていく様子が描かれています。
 動画の視聴後、トラブルになった原因や自分ならどうするかをプリントに記載し、クラス全体で話し合いました。実体験を交えた活発な話合いになり、どの児童も真剣に友達の話に耳を傾ける様子が見られました。
 終末に書いた感想には、「相手の顔が見えない無料通話アプリでは、たった一言の違いで勘違いされて、トラブルが起こることが分かった。慎重に使っていきたい」等の記述が多数見られ、子供たちの心に響いた様子がうかがえました。

【一宮市立起小学校】つなげよう!広げよう!あいさつロード

 本校では、心豊かで想像力と実践力をもち、知・徳・体の調和のとれたたくましい起っ子の育成を目指し、「豊かな心をもち、主体的に行動する児童の育成」を道徳教育の目標として実践を行っています。そこで、思いやりや優しさ、慈しむ心を育てるために、子供たちが互いを認め合い、仲間の一人であるという気持ちを実感できる取組をしています。
 その一つとして、「あいさつ運動」があります。高学年の児童が中心となり、登校時に、児童、PTA、先生、地域のサポーター、校区の中学校と連携し、年に3回行っています。3か所ある校門では、左右に分かれて道をつくり、「おはよう」のあいさつに笑顔を添えて迎えます。登校した児童は、自主的に加わり、あいさつの道をつなげます。名付けて「あいさつロード」と呼んでいます。特に、高学年の児童は、積極的に低学年の児童にもあいさつをし、あいさつの輪が広がっています。
 このような活動を通して、あいさつをすると、互いにすがすがしい気持ちになり、明るく楽しい一日を始められる姿が多く見られるようになりました。
 今後も、心こめた礼儀正しいあいさつを心がけさせることで、相手も自分も大切にし、優しさにあふれた学校づくりに、子供たちと共に取り組んでいきたいと思います。

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【一宮市立中島小学校】人権について考える道徳科授業の実践

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 本校では、毎週木曜日の2時間目に、全校一斉の道徳科授業を実施しています。各学年で、発問や板書の仕方を工夫した道徳科授業を展開しています。
 11月28日には、12月の人権週間が近いということで、各学級で人権を意識した授業を行い、多くの児童が、人権について深く考えることができました。
1年「ふわふわことばをつかおう」
2年「きもちすごろく」
3年「さわやかさんの話し方のコツをつかもう」
4年「自分らしさって何だろう?」
5年「気持ちのコントロールの仕方を考えよう」
6年「公正・公平について考えよう」
  「命のつながりについて考えよう」
なかよし(特別支援学級)「あいさつをしよう」
 今後も、指導方法を工夫し、子供たちの心を耕すことができる道徳科授業の実践を目指していきます。

【尾張旭市立西中学校】 スマホ安全教室

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 全校生徒が、スマートフォン等の正しい使い方を、講師の方から学びました。インターネット上の書き込みでは、気持ちが伝わらないこと、ゲームの課金には、わながあることなどをVTRを見ながら学びました。講師の方は、「スマートフォンは、とても便利で、なくてはならないものになってきていますが、使い方を誤ると自分の将来に大きな影響を及ぼし、一生を台無しにしてしまう恐れもあること」を、強く訴えられました。そして、「もし、トラブルにあったら、家の人や先生に少しでも早く相談することが大事なことだ」と教えていただきました。
 生徒たちは、講師の話を真剣に聞くことができ、スマートフォンを利用するときに、注意をしなければならないことについて学ぶことができました。

【小牧市立米野小学校】ふわふわ言葉で思いやりの花をさかせよう

 本校は、「明るく 正しく たくましく」を校訓とし、児童は活発に活動している。積極的に意見を述べたり、仲間と活動したりする等、元気のよい姿が見受けられる。しかし、自分の気持ちを言葉でうまく表現できず、体調不良を訴えたり、友達とのトラブルをおこしたりすることがある。また、学習についていけない等の状況と向き合うことができず、友達にひどい言葉を言ったり、手を出したりして、相手を傷つける様子も見られる。これらは、自分の気持ちや感情を言葉で表現できなかったり、怒りのコントロールが未熟で、感情的に行動したりする児童がいるためと考える。そこで、保健委員会を中心に「『ふわふわ言葉』で思いやりの花をさかせよう」と題して、思いやりのある言葉で話をすることにより、自他ともに大切にできる児童の育成を目指した取組を行っている。
 まず、保健委員会によるアンケートを行い、集会では、その結果を報告するとともに、保健委員会による劇「あったか言葉でみんな仲よし」の発表を行った。そして、「ふわふわポスト」と「花カード」を紹介し、自分が言ったり言われたりしてよかった言葉を、花カードに記入しポストに入れてもらうことにした。集まった花カードを保健委員会が掲示板に掲示し、「ふわふわ言葉」で思いやりの花を咲かせる活動を行った。
 児童は、「がんばってね」「ありがとう」等の「ふわふわ言葉」を使うことで、あたたかい気持ちになれたと点検カードに書いていた。
 また、学級担任からも、「『ふわふわ言葉』の実施はとてもよかった。クラスの中で注意し合えたり、使うように意識したりすることでクラスが和んだ」との声があった。学年の色とりどりの花が、視覚に訴える掲示となり好評だったため、年間計画に位置付け、毎年実施している。
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【春日井市立南城中学校】「主体的に深く考え、語り合い、学び合う授業」をめざして

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 本校では、よりよく生きるための基盤となる道徳性を養うため、次の三つの目標を掲げ、道徳教育に取り組んでいます。
1 道徳的諸価値についての理解を基に、自己を見つめる。
2 物事を広い視野から、多面的・多角的に考える。
3 自己の生き方(人間としての生き方)についての考え方を深める。
 「主体的に深く考え、語り合い、学び合う授業」をめざして、共通の課題に向かって、生徒と教師が、共に考え、共に語り合う時間を大切にし、計画的に授業実践を行っています。
 全学年とも、道徳ファイルを用意し、生徒は、毎回同じワークシートを使い、授業ごとに綴じていきます。ワークシートは、両面印刷で、表面は感想・振り返り、裏面は、メモも含め、自由に記述できるよう、罫線のみとなっています。
 また、教師力向上を目標として、道徳教育の達人である大学や小中学校の先生を講師として招いて、教師に対する模擬授業や、実際に教室で生徒対象の示範授業を実施しています。学年ごとに実施する示範授業では、生徒が、積極的に、しかも自信をもって、 自分の考えを発表していました。発問の内容・方法も教師にとって大変勉強になりました。
 今後も、「主体的に深く考え、語り合い、学び合う授業」を通して、より生徒が自己の生き方を深く見つめられるようにつなげていきたと考えています。

【豊橋市立南部中学校】 思いやりの心を育む

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 本校の1年生は、総合的な学習の時間で、福祉についての学習をしています。自分が興味をもったことについて、調べ学習を進め、調べたことを一枚のB紙にまとめ、ポスターセッションをしました。発表の中では、「私たちにできること」として、助けを必要とする人のために、自分には何ができるのかを具体的に考え、聞いている人に発信しました。さらに、10月17日には、豊橋市内の福祉施設で「福祉体験学習」を行いました。福祉について学び、実際に体験したことで、人を思いやることの大切さや、思いやりの形を学ぶことができました。
 先日、「思いやりの日々」という教材で、道徳科の授業を行いました。生徒は、この教材について考えるときに、福祉分散学習で学んだことを振り返りながら、「なんでも手伝うことが、その人の目標や意欲を奪ってしまうことになる」「ともに生きるための手助けが必要だ」ということに気づき、本当の思いやりについての考えを深めました。
 このように、本校では、道徳科の授業と他の教科との関連をもたせながら、生徒の心を育てる取組をしています。多くの場面で、生徒の心の成長を願い、これからも教師一丸となって指導していきます。

【豊田市立土橋小学校】「しんせつはいいきもち」の授業実践

 1年生の授業実践を紹介します。1年生の子供たちは、「人に優しくすることや、親切にすることは大切である」ということは知っています。しかし、人に親切にすると自分がどんな気持ちになるのかを考えたり、じっくり感じたりすることはできていません。そこで、「はしのうえのおおかみ」の題材を使って、実際にその立場になって考える機会を設定しました。
 はじめに、「親切ってどういうことかな」と尋ねました。すると、「やさしいこと」「助けてあげること」などの意見が出ました。次に、紙芝居形式で物語を読み、気になったことや思ったことなどの感想を述べさせ、それをもとに中心発問をしました。すると、「悪いおおかみが、くまのお手本を見てやさしくなった」「自分もやってみようと思った」などの感想が出たので、「いじわるなおおかみが、どうしてやさしくなったのか」を中心発問とし、話合いを進めました。
 途中、役割演技をすることで、くまに抱きかかえられて橋を渡らせてもらったおおかみの気持ちに、しっかりと目を向けることができました。その後、ペアトーク「ねえねえタイム」で、やさしくなったわけを、自分なりに考えて伝え、全体の話合い「わいわいタイム」で、意見の交流をしました。「だっこしてもらってよい気持ちになった。だから自分もやってあげたくなった。やさしくしてあげたい」「一緒に渡れてよい気持ちになった」などの意見が出ました。
 最後に、うさぎに親切にしたことで、おおかみの気持ちが変化したことに対して、「親切はしてもらう方も、してあげる方もよい気持ちになる」という意見を発表しました。
 今後も、役割演技を取り入れながら、1年生が実感としてとらえて考えることができる授業を行っていきたいです。

【岡崎市立常磐小学校】2年生道徳科の授業実践「おでこのあせ」

 本校は、校訓「強く 正しく すこやかに」のもと、知・徳・体の調和がとれ、たくましく未来に向かって、仲間と共に歩むことのできる子供を育成することを教育目標としている。その中で、知・徳・体の「徳」の重点目標として、地域の方々との交流活動やボランティア活動を通して、郷土愛をもつことができるようにすることを掲げている。具体的なボランティア活動として、年に2度、「常磐クリーン作戦」と題して、全校生徒で、学区内のごみ拾いを行っている。
 今回、道徳科の授業実践では、「おでこのあせ」という教材を扱った。本教材には、町の清掃活動である「クリーン大さくせん」に参加する主人公あつしの姿が描かれている。子供たちが、「常磐クリーン作戦」に参加したときの姿と重ね合わせ、自分のこととして教材を捉え、一生懸命に働くと、どんな気持ちになるかを考えることをねらいとし、授業を行った。
 導入では、「家や学校で、何かお手伝いはしていますか」との問いに対して、「毎日、お風呂掃除をやっている」「家の掃除をしている」など、多くの子供がお手伝いをしていると発言した。
 展開では、休みの日に、掃除に行かなければいけないあつしの心情について発問したところ、「めんどくさいな」「ゆっくり休んでいたい」と、あつしの心情を読み取り共感する姿が見られた。その後、あつしが働くことの楽しさに気が付いたことに触れると、自分自身も仕事を頑張った後は、よい気持ちになったことを発言していた。
 中心発問の「家や学校で頑張って働いたとき、どんな気持ちになったでしょう」という問いに対しては、「すっきりしてよい気持ちになった。これからもお手伝いをがんばりたい」と発言する子供もいれば、「ご褒美がもらえるからこれからもがんばりたい」と発言する子供も見られた。
 振り返りでは、多くの子供が、「これからも掃除やお手伝いをがんばりたいです」と発言し、子供がお互いに「〜をがんばりたい」と発表し合う姿が見られた。
 今回の授業実践では、多くの子供が働く楽しさについて考えることができたが、一部では、「自分にとって、とくになるからがんばる」という意見も見られた。今後の実践では、今回の授業での反省を踏まえ、勤労を通して人や社会に貢献することで生きがいを得る子供の育成を目指していきたい。

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【豊田市立野見小学校】きらめき賞でやる気いっぱい

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 本学校では、「きらめき3つの心(あいさつ・ありがとう・人のためにはたらく)」を合い言葉に、心を育てる取組を行っている。その中でも、「ひまわりのたね賞シール」「きらめき賞」の取組が成果を上げている。

(1)ひまわりのたね賞シール
 「豊田市民の誓い推進協議会」よりいただいた「ひまわりのたね賞シール」を、全教員が持っており、「きらめき3つの心」や学習において、頑張っている子供に対し1枚シールを渡している。この取組により、授業、委員会活動、部活動など様々な場面で、より多くの教員の目で、子供の頑張りに気付き、認めることができている。シールをもらった子供は、認められた喜びとともに、「これからも続けよう」「今度は、別のことにも挑戦してみよう」と意欲を高めている。11月の時点で、5000枚以上のシールが渡されている。
(2)きらめき賞
 シール台紙がいっぱいになった子供は、校長先生から直接「きらめき賞」をいただくことができる。また、その様子は、本校ホームページ(非公開)にも、写真で掲載されており、保護者が閲覧できるようにしている。全ての子供が、表彰されることを目標に、全校体制で取り組んでいる。

【幸田町立幸田小学校】情報モラルに関する講座

 近年、小学生でも、自分専用の携帯電話や、通信機器を持つ子が増えています。とても便利なものですが、危険な犯罪に巻き込まれたり、人間関係上のトラブルが発生したりする危険性も併せ持っています。
 そこで、今回、6年生とその保護者を対象に携帯電話会社から講師を招いて、「スマホ・ケータイ安全教室」の講座を開催しました。
・使用時間や場所、フィルタリングについて、家の人と話し合う。
・写真や言葉から、個人情報が流出する場合がある。
・見知らぬ人と直接会う機会をもたない。
・メッセージは、相手の気持ちを考えて送信する。
・トラブルになった場合には、家の人や学校の先生に相談する。
 以上のことなどを、話していただきました。子供たちからは、「携帯電話は、便利だけれど、使い方に気を付けないと危険に巻き込まれるから、気を付けたい」などという声が聞かれました。

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【扶桑町立柏森小学校】みんなのために

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 「みんなのために働くことのよさについて考え、みんなのために働こうとする実践意欲を育むこと」をねらいとし、「ぴかぴかがかり」を題材に2年生で道徳科の授業を行った。
 本校では、学習過程を(1)「目的意識・課題意識」、(2)「思考・判断・表現」、(3)「協働解決」、(4)「成就感・達成感」の四つの段階を意識して指導している。
 本時では、(1)で、ふだん、クラスのみんなのために行っていることを話題にした。次に、(2)では、掃除をしっかりと行おうと思うにいたった二人の気持ちの変化を考えた。そして、(3)で、みんなのために働くときどんな気持ちになるか、自分や相手の気持ちを考えることで、みんなのために働くよさについて話し合った。最後に、(4)で、本時で大切であると思ったことについて、その理由とともに学習シートに記述し、振り返りを行った。
 「褒めてもらいたいから、がんばろうと思った」「みんなが困るから、ちゃんと働かないとだめだと思った」「みんなが喜ぶから、係の仕事は大切だと思った」など、これからみんなのためにがんばろうという意欲の高まりが見られた。

【碧南市立中央小学校】あいさつは しても されても 心がホット

 本校では、児童会活動が盛んです。毎年、子供たちが、スローガンを決めて活動に取り組んでいます。今年度の児童会のスローガンは、「時代が変わって ぼくらも変わる 〜史上最高のあいさつでホットな心へ〜」です。平成から令和に変わった今、自分たちも変わり、積極的にあいさつをすることで、みんなの心が「ホット」になるとの思いからです。休み時間にも「あいさつ運動」を行うことで、あいさつの習慣化を目指しました。そのために、どのような活動をしたらよいかをみんなで考え、意見を出し合い、二つの「あいさつ運動」に取り組むことになりました。
 一つ目は、「ハイタッチであいさつ運動」です。児童会運営委員が、休み時間に校内を回り、あいさつをしながらハイタッチをします。ハイタッチをすることで、距離も縮まり目と目が合い、何となくのあいさつではなく、お互いに気持ちのよいあいさつができます。すると自然に笑顔になります。手と手の触れ合う音、元気なあいさつ、笑顔いっぱいの休み時間になりました。
 二つ目は、「朝からハッピー、進んであいさつ運動」です。本校では、スマイル委員会が朝、校門や昇降口付近に立って登校する子たちにあいさつをします。この運動と協同し、児童会運営委員が各教室を回り、あいさつをします。この運動が始まる前に、しっかり連絡してあるので、どのクラスも運営委員のお兄さん、お姉さんが来るのを楽しみに待ち、割れんばかりの元気なあいさつをすることができました。
 児童会運営委員とスマイル委員会の活動により、自分から、相手の顔をみて、気持ちのよいあいさつをする児童が増えています。これからもスローガンのもと、あいさつと笑顔いっぱいの学校にしていきたいです。

【清須市立新川小学校】読書に親しむ「あじさい読書週間」「実りの読書週間」

 「今日の話は、何かな」と、1〜3年生の子供たちは、「読み聞かせ」の時間を楽しみにしています。6月と11月に行われる「読書週間」では、月・火・水・金は、ボランティアによる「読み聞かせ」があり、木曜日は、「ペア読書」と称した4〜6年生による「読み聞かせ」があります。4〜6年生は、相手の子の顔を思い浮かべながら絵本を選び、読む練習をします。絵本の見せ方も工夫します。
 本校では、「自ら進んで読書に親しみ、心豊かな児童を育てる」を重点目標にして、読書指導をしています。多読を奨励し、読み聞かせ、ペア読書、しおり作りなど、様々な方法で子供たちを読書へといざなっています。そのため、「読書週間」には、連日、図書室に貸し出しや返却の行列ができています。
 これからも、心を育てる読書指導を、学校と地域が一緒になって進めていきたいと思います。

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【安城市立安城南部小学校】考えよう 携帯・スマホのルールについて

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 本校では、5・6年生の児童、保護者、学区の方を対象に、「サイバー犯罪防止講話・人権教室」を実施した。人権擁護委員の方や携帯電話会社の方に、講話をしていただいた。
 講話の中では、「携帯電話やインターネット使用する際には、ルールやマナー、モラルを守ること」「人権を尊重する気持ちをもって、情報のやり取りをすること」、そして、家庭では、「使う場所・使う時間・使う料金を話し合って決め、それを守っていくこと」が大切だということを教えていただいた。子供たちからは、「写真を面白半分にインターネットに載せることは、個人情報が漏れることになり、犯罪に巻き込まれることが分かった」「私は、まだスマートフォンは持っていないけれど、将来、使うようになったときは、ルールを守って使いたい」「自分が何げなく書き込んだことでも、相手が傷つくことがあるので、相手の気持ちをよく考えて使うようにしたい」といった感想が聞かれた。
 講話を聞いた後、小グループを作って、携帯電話やインターネットの使い方など、情報を手に入れたり発信したりすることについて、自分たちはこれからどう対応していったらよいか話し合った。「ゲームと勉強の時間とのバランスを上手にとっている子がいて、参考になった。自分も、家族でどんなルールがあるとよいのか話し合って決めていきたい」「スマートフォンは、とても便利でよいと思ったけれど、怖い物でもあるなと思った。周りの人を傷つけないように考えながら、上手に利用していきたいと思う」といった感想が聞かれた。子供同士で話し合うことで、本音を出し合って互いの考えを確かめながら、情報モラルに対する理解を深めることができた。
 情報ツールが、日々進歩し豊かになっていく社会の中で生活していく子供たちに、情報に関するルールやモラルを教え、考えさせていくことは大切なことである。情報をうまく活用しながら、自分や周囲の人たちの思いについても考えていくなど、道徳科とも関連させた指導を積み重ねていくことで、自らの未来を切り開いて行けるような子供たちを育成していきたい。