【瀬戸市立本山中学校】いのちの教室

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 本校では、学校公開日に、いのちの教育コーディネーターの方を講師に招き、生徒・保護者・地域の方を対象にした「いのちの教室」を行いました。講師の「自分のことを大切にしていますか」という問いかけから、講演が始まりました。そして、命のランナーとしてどう生きていくのか、命のバトンをどうつないでいくとよいのか、四つの自立(生活的自立、精神的自立、性的自立、経済的自立)について話をしていただきました。
 「生まれてこなければよかった命はない、人は生きているだけで価値がある」と、おっしゃった講師の言葉が、生徒の心に残ったようです。
 生徒からは、「私にとって命を大切にすることは当たり前だったけれど、改めてそれを感じた」「『自分は、生きる価値があるのかな』と悩んだこともあったので、『生きるだけで価値がある』という言葉に感動した」といった感想がありました。
 また、参加した保護者からは、「子供と生まれた頃の話がしたくなった」「これからも親として子供を応援していきたい」といった声が寄せられました。

【豊橋市立旭小学校】 親子で活動

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 本校では、心の教育として、6月15日に「親子読書」と「親子工作」を実施しました。
 1年生から3年生は、「親子読書」で、体育館に集められた本の中から好きな本を選び、家の人に読んでもらいました。一人で何冊も読んでもらう子もいて、親子で楽しい読書タイムを過ごしました。その日は、講師による「講演会」も開かれ、「親子読書は、親子の絆を深め、相手への思いやりの気持ちや優しい心の動きを感じることができます」という話を聞きました。
 また、4年生から6年生は、「親子工作」で「スナメリ」を作りました。ペットボトルなどを使い、親子で楽しく工作をしました。
 「親子読書」「親子工作」のどちらも、たくさんの方に参加していただき、有意義な活動となりました。今後も、楽しい活動ができるように工夫していきたいと思います。






【岩倉市立岩倉南小学校】人権教育活動

 岩倉市では、各学校の代表児童・生徒が集い、「子ども人権会議」を毎年開催している。昨年度は、「身近な歌をつくろう」というテーマの下、「岩倉市子ども人権の歌」の作成を行った。「歌う道徳講師」と呼ばれる作曲家の大野靖之氏を招き、子供たちが自分たちの心に響き、人に優しくなれる歌詞を見つけて、作曲を依頼した。
 本校では、昨年12月に、大野氏によるライブとともに、岩倉市子ども人権の歌「また明日ね」の初演を行った。子供たちは、事前に送られてきた歌詞をデモテープで練習を積み上げ、当日は、大野氏からも褒めていただけた。このことが子供たちの自信と自負につながり、歌声あふれる学校づくりにつながっている。
 今年度は、月ごとの歌を決め「全校集会」で歌うことで、優しい心や仲間と関わり合って高まる喜びを感じる活動となっている。さらに、11月には、劇団を招いて人権についての劇を見たり、児童会が主体となって「人権集会」を開いたりして、仲間を大切にしながら、自己を高めていこうとする心を育てていく教育活動を展開している。
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【知立市立知立西小学校】道徳科の授業「すてきなえがお」

 2年生の道徳科で、資料「すてきなえがお」を通して、正直に謝ることができると心がすっとすることに気づき、うそやごまかしをしないで、明るい心で生活しようとする気持ちを高める授業を実践しました。本資料は、バスの中でおばさんの足を踏んでしまった「わたし」が、はじめは謝れずにいたが、母の言葉を思い出して勇気を出して謝るという内容です。
 授業では、はじめに、おばさんの足を踏んでしまって謝れないでいる「わたし」の気持ちを考えました。「こわいなあ」「ごめんねを言いたかった」などといった主人公の立場に立った発言が目立ちました。
 その後、「ごめんなさい」と言った「わたし」と、おばさんの気持ちを考えました。より主人公の気持ちを自分事としてとらえられるよう、役割演技を行い、演技後の気持ちを教師がインタビューして聞き取るという学習を行いました。「わたし」役の子からは、「あやまれてよかった」「すっきりした」といった意見、おばさんの方も、「あやまってもらってよかった」「痛かったけれど、ゆるしてあげよう」といった互いに気分がよくなっていることに気づくことができました。
 最後に、バスの中であやまれず困っていた「わたし」に、自分だったらどんな言葉をかけるかを書かせました。「がんばってあやまってみて。そうしたら、おばさんもうれしい気持ちになるよ」「素直にあやまる気持ちが大切だよ」といった、謝ることのよさに気づいたり、ごまかさず明るい心で生活しようとしたりする心情を高めることができました。

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【岡崎市立北野小学校】サイバーセキュリティ教室

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 スマートフォンだけでなく、タブレット端末、ゲーム機などで、子供たちは安易にネットから情報を得たり、顔の見えない人とつながったりすることができる世の中になってきました。子供たちに、情報を取捨選択する力をつけること、ネットモラルを確立することは、早急に行うべきことと考えています。
 そこで、本校では、情報モラル教育実践として、「サイバーセキュリティ教室」を開催しました。サイバー犯罪を起こさない、巻き込まれないように、すごろく型の「サイバーポリスゲーム」を楽しみながら、サイバーセキュリティについて学びました。
 まず、岡崎女子大学の学生から「インターネット5つの約束」を学び、「サイバーポリスゲーム」をしました。インターネット上で起こりうるトラブルの事例について、グループで話し合いながら、すごろくのコマを進めていきます。コマにあるトラブルやクイズについて、丁寧な解説もあり、子供たちも理解を深めることができました。
 そして、岡崎商業高校の学生による「サイバーセキュリティクイズゲーム」にも取り組みました。SNS上にあげられた写真の情報から、個人情報や位置情報を割り出されてしまうことを知り、子供たちも、インターネットに潜む危険について学習することができました。
 子供たちの生活にも欠かせないものとなっている情報機器。サイバー犯罪に巻き込まれることのないよう、よりよく活用することを考える、絶好の機会になりました。

【豊橋市立つつじが丘小学校】ふれあい班での活動

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 本校では、1年生から6年生を、異学年児童による縦割り班を42班(1班14〜15人)に分け、「ふれあい班」で活動をしています。
 毎月1〜2回、木曜日に「ふれあいタイム」があります。5、6年生が、何をして遊ぶかを考え、班のみんなで遊んでいます。遊ぶ場所は、運動場、教室、オープンスペースです。運動場では、ドッジボールやどろけいなど、元気いっぱい動き回る遊びが人気です。教室やオープンスペースでは、いす取りゲーム、ジェスチャーゲーム、クイズなどが人気です。
 秋には、「つつじフェスティバル」が行われます。これは、「ふれあい班」で、校内のチェックポイントを回り、そこでゲームやクイズをして得点を競い合います。「ふれあい班」が協力して、ともに活動できる大切な時間です。
 「つつじフェスティバル」では、6年生がゲームマスターとなりチェックポイントのゲームを運営します。ゲーム一つ一つが、バラエティに富んでおり、どの学年も楽しめるように工夫されています。また、班が少ないときには呼び込みで、たくさんの班に来てもらうようにし、班が重なったときには、ミニクイズなどで過ごせるようにするなど、フェスティバルを盛りあげています。
 5年生は、6年生の代わりに班長や副班長となりチェックポイントを回っています。班の意見を聞いて、次に行く場所を決めたり、始まりや終わりのあいさつをしたりと、班をまとめ活動しています。下級生と手をつなぎ、みんなが楽しめるように気を配っています。
 このように、高学年が中心となって、「つつじフェスティバル」を盛りあげたり、班をまとめたりすることで、下級生を楽しませたいという気持ちが芽生え、自分たちも楽しんで活動しています。下級生は、高学年のこういった姿を目にし、一緒に過ごす楽しさや、こんな高学年になりたいというあこがれを感じているようです。

【安城市立明祥中学校】明中 Happy Project

 本校では、生徒保健委員会の活動として「明中 Happy Project」という、心に関する取組を行ってきました。全校で、6月と11月の年2回、「相手のいいところみつけ」を行い、それを書いた「Smileカード」を渡しました。その期間中は、「おもいやり・感謝」の道徳科の授業を行ったり、学校保健委員会で心に関する内容を取り上げたりしました。
 学校保健委員会では、「保健委員会Version」として、「自分ってどんな人」を行いました。自分から見た自分と、人から見た自分の違いに気付いたり、人から自分を見てもらうことによって、自分が嫌だと思っているところが、実は他の人から見ると羨ましかったりよいところだったりすることに気付いたりすることができました。
 実践後の感想は、「うれしかった」だけでなく、「自分が知っている自分以外にも、他の人に自分のよいところを見つけてもらって、自分に自信がもてるようになった」「今まで自分が嫌だなと思っていた部分も、よいというように見える場合もあると気付いた」と自己肯定感の高まりが見られました。
 これら一年間の活動を通して、「悪いところに目がいく」のではなく、「よいところに目を向けられる力」を養うことができたと思います。
 継続していくことで、生徒たちの心が、ますます豊かになり、自己有用感がもてる生徒を育てていきたいと思います。

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【田原市立大草小学校】1年生授業実践「ないちゃった」

 1年生の道徳科の授業を紹介します。資料「ないちゃった」は、主人公の「きみえさん」が、ボールで遊んでいたら、年下の「のりくん」が、ボールを取りにきた。二人で取り合いをしていたら、のりくんが転んで泣いてしまった。さて、きみえさんは・・・という物語です。
 導入では、「のりくんは、どうしてボールを取りに来たのか」と、のりくんの気持ちを考えました。
 展開前段は、「きみえさんは、このあと、どうするか考えよう」とし、三つの考えをもとに、動作化しながら意見を出し合いました。見る人に視点を与えることで、きみえさんとのりくん双方の気持ちを考えることができました。また、なかなか考えを言えなかった児童も、友達の動作化を見ることで状況を把握し、発言することができました。
 展開後段では、「あなただったら、どうする」と、自分事として考えるような発問をし、「(のりくんも)一緒に遊ぶ」「二人で話し合う」といった、相手も自分もうれしくなるような考えがでました。
 本校では、外部講師を招いて道徳科を中心とした授業研究会を実施しています。ねらいにせまる発問や、ふり返りを視点として、授業づくりについて全職員で考え、学ぶことができました。
 今後も、役割演技・動作化や心情メーターなどを適切な場で使い、多面的・多角的な話合いができるようにしていきたいです。
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【一宮市立開明小学校】本校の道徳科授業実践

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 本校では、「自分だけでなく他人や自然を大切にし、心豊かで思いやりのある子どもの育成」を道徳教育の重点目標として掲げ、「特別の教科 道徳」への理解を深め、研究と実践を重ねてきました。
 11月末に、各学級で、道徳科の研究授業が行われました。その中で、各学年でそれぞれの授業のねらいに合わせた工夫を考え実践しました。児童が考え議論するために、「考えを伝え合う場、比較する場、深める場」という三つの段階が分かる表を使ったり、風呂敷を実際に児童に使わせてのよさを体験させたり、役割演技を用いて登場人物の心情を実感させたりする活動など、様々な実践が行われました。
 研究授業の後には、外部講師による研修会の中で、役割演技を用いた模擬授業が行われました。児童役として役割演技に参加した教員からは、「教師がねらいをもって問いかけていくと、役割演技を通して、より価値の高いねらいにも迫れることを体感した。役割演技のすごさを改めて感じた」という声がありました。
 今後も、研修と実践を重ねていきたいと思います。

【春日井市立岩成台小学校】校区に広がる自然とのふれあい〜自然探索学習〜

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 春日井市の丘陵地、高蔵寺ニュータウンに位置する本校は、豊かな自然に囲まれ、生活の中に自然が溶け込んでいる環境にあります。中でも、学校の南側を流れる愛知用水沿いには、四季を通じて自然の美を感じることのできる緑道が整備されており、子供たちにとって格好の遊び場であると同時に、季節の変化とじかにふれ合う貴重な自然体験の場にもなっています.
 本校では、毎年、4年生児童が、「フィールドワーク〜自然探索学習〜」を行っており、地域に在住されている自然探索指導員の方々の協力を得て、初夏・秋・冬に一回ずつ、緑道周辺の探索学習に出かけています。8名のグループに、2〜3名の指導員さんが指導にあたってくださり、その季節にしか見られない草木や生き物の様子も、その場で実物提示されます。目の前にある生きた教材は、児童の「もっと見てみたい」「どうしてこうなっているのかな」といった関心や意欲を引き出しています。この体験型環境プログラムからの学びは大きく、自然のすばらしさや不思議を感じ取り、知識を広げる学習として効果を上げています。
 11月の活動でも、振り返りシートには、様々な気付きや発見を書き残していました。「うるしの葉は、きれいな葉だったけれど毒がある」「ドングリにはいろいろな木がある」「今日だけでも、8種類のドングリが見つかった」「虫は天敵から身を守ることが大変だ」「ケヤキの葉は、種と一緒に舞い降りていく」「動物は、かくれたり他の動物を食べたりしないと生きていけない」「植物は、種が飛んで落ちたところで育っている」「知りたいことが見つかることは、よいことだと教えていただいた」
 自然探索学習を通して、子供たちは、「環境を守っていくには、自然への関心を高めることが大切だ」と気付いています。引き続き、「美しい自然環境を大切にし、保ち続けよう」とする心の育成を図っていきたいと思います。

【瀬戸市立南山中学校】ハッピースマイルタイム

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 本校では、今年度から、朝の活動として、月に1〜2回、「ハッピースマイルタイム」を行っています。この活動は、他者との関わりを通して、互いに良好な関係を築く技術を身に付け、自己理解・他者理解を深めて自尊感情を育むことを目標としています。実際の活動としては、「ソーシャルスキルトレーニング」や「構成的グループエンカウンター」の要素がある「アドジャン」を取り入れ、話す力と聞く力を高められるように考えています。
 「ハッピースマイルタイム」の実施回数が増えるにつれ、道徳科の授業でも自分の考えを的確に表現したり、それを肯定的に聞き取り、自分の考えと比較しながら話合いを進められたりする生徒が増えてきたように感じます。その結果、道徳科の授業における生徒一人一人の意識の変容の表現が豊かになり、道徳的な価値観の形成につながるようになりました。

【西尾市立室場小学校】「思いやり集会」で育む思いやりの心

 本校では、毎年11月下旬に、学年ごとに「思いやり集会」を行っています。今年は、11月29日に、低学年が、絵本「わたしのせいじゃない」、中学年が、VTR「走れ、ジョン」、高学年が、NHK for School「みんな生きている いじめをなくすには」を教材として活用し実施しました。これらの教材をもとに、「いじめ」や「本当の仲間とは何か」について考え、話し合いました。
<児童の感想>
・みんなが仲よく遊ぶことが、大切だと思いました。泣いている子がいたら、すぐに助けてあげたいです。(2年)
・本当の友達とは、困っているときに助けてくれる人だと思いました。「思いやり集会」をやってみて、今までよりも友達のことを大切にしたいと思いました。(4年)
・わたしは、友達にちょっかいをかけてしまうことがあります。でも、それがいじめにつながってしまうのかもしれないと思いました。自分の意識を変えていこうと思いました。「優しい心が一番大切なんだよ」という言葉が心に残りました。(6年)
 「思いやり集会」を通して、「思いやりの心」を深め合い、仲間ともにいじめのない明るい学校生活にしようとする思いを高めることができました。

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【稲沢市立牧川小学校】みんなが自由に楽しめる公園とは?

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 5年生の道徳科の授業で、「みんなの自由な公園」という教材を通して、自由と責任について考えました。まず導入では、「自由な公園」のイラストを見て、自分ならどこで、どんなことをしたいか発表しました。
 次に、自由な公園で起こる出来事について映像資料を視聴しました。誰でも自由に楽しめることを願って作られた公園で、いろいろな人が自由に過ごしています。「サッカーをする子供たち」「犬の散歩をする老夫婦」「ベンチでくつろぐ赤ちゃん連れのお母さんたち」「演奏の練習をするバンド仲間」。しばらくすると、互いに不満が噴出します。不満を解決し、みんなが快適な公園にするために、子供たちは、管理人の立場で考えを話し合いました。
 初めは、「ルールを決めて、様々なことを禁止する」と言っていましたが、話し合う中で、「禁止にしたことで、『自由』ではなくなってしまうことがある。ならば、どうすれば『自由』な公園にできるか」と悩みながらも真剣に考えました。
 授業後の振り返りでは、「ただ自分の思いを言っているだけでは、自由になれない。逆にルールを作れば、また自由になれない。自由はすごく難しい」と感想に書く児童がいました。
 授業を通して、互いの自由を尊重することの大切さについて考えることができました。

【蒲郡市立大塚中学校】学校保健委員会「今の自分が、一歩踏み出すために」

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 11月30日、全校生徒と保護者を対象に、学校保健委員会「今の自分が、一歩踏み出すために」を開催しました。保健委員、養護教諭、スクールカウンセラーが、それぞれの役割分担に従って会を進め、有意義な時間を作り出してくれました。
 本校の生徒たちは、とても素直で明るく人なつっこい性格です。しかし、引っ込み思案であったり、はじめてのことに躊躇したりする面があります。また、自己肯定感が低い生徒も多くいます。そこで、「学校保健委員会を自分と向き合う時間にしたい。エゴグラム(性格診断法)を通して自分の性格を客観的に見ることで、今の自分の状態を知り、自分を成長させるツールとして活用させたい」と願い、学校保健委員会を企画しました。
 会は、(1) エゴグラムについての説明と解説(保健委員)、(2)ドラえもんに登場するキャラクターのエゴグラムを見て、彼らに対してのアドバイスをする(養護教諭による示範後、自分の考えをグループで出し合う)、(3)自分から自分へのアドバイスをする、という流れで行われました。生徒一人一人が考える場面と、グループで考えを出し合って発表する場面があり、生徒が意欲的に取り組むことができるように計画されていました。また、ドラえもんのキャラクターにアドバイスをするというステップをとることで、エゴグラムの活用の仕方や、行動目標の立て方を把握し、自分自身へのアドバイスにしっかりと向かうことができていました。そして、スクールカウンセラーからは、「自分で、自分をコントロールすることができる。変えることができる」というアドバイスをいただきました。その言葉をしっかり聞いている姿から、自分を成長させていこうという生徒たちの強い思いを感じました。
 生徒の感想には、「自分の性格は、少しかたいのかなあと思いました。誰かと話すとき相づちを打ったり、話の内容を明るくしたりしたいと思いました」「エゴグラムをする前は、当たらないと思っていたけれど、当たっているところがたくさんありました。私は自分の気持ちをみんなの前で出すことが苦手です。アドバイス用紙に、テンションを上げるとよいと書いてあったので、自分の思ったことを言葉にしたり、気持ちや態度に表したりしたいです」とありました。
 エゴグラムという自分を成長させるツールを知ることができ、自分を客観的に見て成長させていこうという意欲が増したすばらしい会になりました。

【豊明市立唐竹小学校】2年生「教室での できごと」の授業実践

 2年生の道徳科で、教材「教室での できごと」を使って授業を行いました。
 本教材は、誰もいない教室で、花瓶を割ってしまったゆかちゃんに対して、主人公である私は、どうするとよいのかを考えさせる話です。
 導入では、「友達のよくないことを見たり聞いたりしたとき、どうすればよいでしょう」という担任の問いかけに対して、「きちんと注意したい」「先生に言う」と、大半の児童は答えていました。しかし、「ゆかちゃんが、もし仲よしの友達だったらどうしますか」と問われると、友達との人間関係を壊したくないために、「悪いことを秘密にする」「どうすればよいか分からない」と答え、相手によって考えが左右されることや、正しいと思う行動をとることの難しさに気付くことができました。
 その後も、話合いは続き、「ゆかちゃんに声をかけて、話を聞いてあげる」「先生に話をするときに、一緒に行ってあげる」という解決策を共有することで、勇気を出して正しいと思う行動をとろうという気持ちを高めることができました。さらに、「正直に言うことは、心がすっきりする」「物を壊したら、誰かが犯人にされてしまうから正直に言うことが大切」などの意見も出ました。
 この授業を通して、取るべき行動を自分で判断し、よいと思った行動は勇気をもって行うことの大切さについて、学級全体で確認することができました。この思いを生活の中で生かしてほしいと思います。

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【日進市立東小学校】児童の言葉で授業をつくる

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 道徳科の授業は、授業展開によって座席をいろいろな隊形にしますが、本校では、お互いの顔を見て、話し合うことができるようにするために、二重円にして行うことが多いです。また、児童の意見に対して、質問や付け加え、賛成・反対の立場としての意見が出れば、児童間で指名をしながら授業を進めていきます。「児童の言葉で授業をつくる」ことを心がけているので、友達の意見をきちんと聞く雰囲気をつくることや、自分の考えや思いを伝えることが、自分のため、みんなのため、学級のためになることを繰り返し指導してきました。さらに、児童の発言をしっかりと聞くことに加えて、発言している児童の顔だけではなく、周りで聞いている児童の顔や反応を見て、話合いを広げていくことを意識しています。
 ときには、帽子を使って、自分の立場を明確にして話合いをし、双方の意見を積極的に交わし合い、その中で、考えが変容した児童の意見を大切にしています。児童の考えが変容したときこそ、道徳性の高まりを感じることが多いからです。
 「道徳は、自分の思いを伝えることができたり、友達の思いが分かったりするから楽しい」「友達の意見を聞いて、自分の考えが深まったのを感じる」という授業の感想が、これからも増えていくような授業実践を考えていきたいです。

【知立市立知立南小学校】いのちの教育

 本校では、10歳を迎える4年生で、「自分がうまれてきたときのこと 〜生まれるまでと赤ちゃんのことを知る・体験する・感動する〜」をテーマに、いのちの教育を行っています。今年度も、助産師と保健師をゲストティーチャーにお迎えしました。
 まず、助産師から、いのちの始まりについてのことや、胎児の成長の過程について話を聞きました。画像や手作り教材などを使用したことで、子供たちもイメージしやすかったようです。また、おなかの赤ちゃんが、お母さんの声が聞こえていることや、お父さんやお母さんの赤ちゃんに対する思いなどについても考えることができました。さらに、赤ちゃんの誕生は、家族だけでなく、周りのみんなを幸せな気持ちにする不思議な力があることや、みんなが「生まれてきてくれてありがとう」という、うれしい気持ちでいっぱいになることが分かりました。
 最後に、赤ちゃんの人形を使って抱っこ体験をしました。体験を通して、抱っこの仕方を学んだり、自分は両親だけでなく、多くの人の愛情に支えられ成長してきたことを実感したりすることができました。
 この授業を通して、命の大切さや私たちは、生きているだけですばらしいこと、また、自分や家族、友達を大切にしようという気持ちを高めることができました。

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【豊橋市立栄小学校】3年生授業実践「ありがとうモンシロチョウ」

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 本校では、教育活動を通して、子供たちに温かい心を育てることを道徳教育の目標に掲げています。6月には、「豊橋学校いのちの日」の取組の一環として、全クラスが授業参観で「いのち」の大切さ、道徳心を育てる授業を行いました。その中で、3年生は、「ありがとう、モンシロチョウ」の教材を通して、自然や動植物を大切にしようとする心情を育てる授業に取り組みました。
 導入では、今まで自分が世話をした経験や、楽しかった思い出を想起することで、学習の意識づけを図りました。教材を提示する際には、「みんなと同じように、理科の学習でアオムシを育てる女の子が、困っている話があるから、みんなで解決してあげよう」と投げかけ、子供の読みたいという意欲・関心を引き出しました。卵からアオムシ、さなぎ、モンシロチョウへと変化していく不思議さや、美しさを感じながら世話をする主人公の気持ちを、自分たちの体験と重ねながら、子供たちは発言しました。
 中心発問として、「学習が終わって、先生からモンシロチョウを放すように言われたとき、主人公は、どんな気持ちだっただろうか」について話し合いました。「今まで大切に育ててきたから、まだ一緒にいたい」「モンシロチョウにとっては、もっと広い場所がよいから、自然に返した方がよい」など、主人公の心の迷いや葛藤を自分に投影しながら考え、友達のいろいろな考え方や感じ方に共感して話し合うことができました。
 振り返りでは、「人の命と同じように昆虫の命も大切だと思いました」「勉強のために預かった命だから、最後は、自然に返してあげることが大切だと思います」のように、生き物に対する愛情や感謝の気持ちを高めることができました。
 今後も、子供たちの心を揺さぶる教材の活用や発問の工夫をしながら授業実践を行っていきたいと思います。

【春日井市立西山小学校】「にこにこタイム」で楽しい学校づくり

 本校には、「にこにこタイム」という時間があります。毎週火曜日の朝に、15分間、全校体制で「ソーシャルスキル・トレーニング(以下SST)」と、「構成的グループ・エンカウンター(以下SGE)」に取り組む時間です。
 SSTでは、人間関係作りの技術や、コツを学ぶエクササイズに取り組みます。SGEでは、エクササイズの話題について話し合う「井戸端会議」で、自分と友達との考え方の違いに気付いたり、今まで意識していなかった自分を見つけたりする中で、他人との関わりを体験します。児童は、二つの活動に楽しく取り組みながら、友達との関係を深めています。
 「にこにこタイム」を始めて4年目となる今年度、本校には不登校の児童がいません。友達と関わる力を身に付け、友達と関わる体験をたくさん積み重ねた児童には、思いやりの心がしっかりと育まれているからだと思います。
 これからも、「にこにこタイム」を続けて、みんなが安心して登校できる、楽しい学校づくりを進めていきたいと思います。
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【岡崎市立甲山中学校】本物の友情とは?

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 中学校3年生を対象に、「泣いた赤おに」という教材で、本物の友情について考えました。小学校の頃に、学芸会で劇を演じた経験がある生徒もいました。「中学生に成長した自分は、どのように考えるのか」ということを意識しながら授業を行いました。
 終末の場面では、「もし、赤おにが青おにに会えたら、何と伝えるのか」という場面を考え、役割演技を行いました。
 授業を終えた振り返りでは、「友達に頼るのはよいけれど、頼ってばかりはダメ」「自分だけの気持ちで行動するのではなく、相手のことを思いやってこそ、本物の友情だと思う」といった意見が見られました。