【豊橋市立下条小学校】 よき伝統

 本校は、全校児童64名の小規模校です。規模が小さいことを生かし、「校友グループ(異年齢グループ)」での活動を多く行っています。
 遠足では、校友グループで遊んだり、弁当を食べたりして行動を共にします。朝の児童集会では、校友グループ対抗で競争したり、楽しく遊んだりしています。
 活動の一つに、学校農園での野菜づくりがあります。そこでは、エダマメやサツマイモを育てています。高学年が、低学年に植え方や収穫の仕方を優しく教える様子は、大変ほほえましく、頼もしくもあります。
 12月に行った「バイキング給食」では、校友グループで会食をしました。他の人のことを考えて料理をよそったり、低学年の世話をしたりと校友グループで培った思いやりの心を発揮し、みんなで楽しい会にすることができました。
 「高学年が、低学年のお手本となること」「低学年に寄り添い、優しく導くこと」は、本校の素敵な伝統になっています。今年も、たくさんの収穫があった野菜のように、下条っ子は、心も体もすくすくと育っています。

【知多市立東部中学校】情報モラル教育 〜SNSの利用について〜

 本校では、情報モラル教育として、「SNSに関する授業」と「警察署員による情報モラル講演会」を実践しました。
 「SNSに関する授業」では、「SNS東京ノート」を基に、無料通信アプリでのメンバー内のやりとりについて、模擬カードを使いながら、カード内に書かれている状況の際にどんなことを感じるか、また、その後、どんな発言や行動をするかを考えました。グループ内で意見交換をしたところ、生徒たちは、1対1のやり取りの場合と比べて、複数人のグループ内でのやりとりの場合の方が、コメントの内容について人それぞれ感じ方やとらえ方が異なるということを感じ、そのすれ違いから、友人とのトラブルが起きてしまうことがあることを学びましだ。また、SNSにおける人とのかかわり合いで、危険を予測することの必要性についても考えました。
 「警察署員による情報モラル講演会」では、知多警察署員から、インターネットを使用する上で守るべき五つのルールについての話をしていただきました。
 生徒たちからは、「インターネットやSNSに関する不安がなくなった」「個人情報について、今まで以上に、大切に扱わなければならないと感じた」といった声が聞こえました。
 今後、情報モラル教育を、道徳科の授業や朝の短学活など様々な場面で取り上げていきたいと考えています。

画像1 画像1 画像2 画像2

【北名古屋市立五条小学校】「うれしい言葉を伝え合う」〜ハッピートークを学んで〜

 12月19日に、やさしさを育て、いじめを防止する取組として、講師を招いて「ハッピートーク出前授業」を行いました。
 ハッピートークでは、人は、毎日2〜3万語を話していると教えていただいた後、自分の口癖を見つめ直しました。そこで、自分が言われたらうれしい言葉をたくさん挙げると、うれしい言葉は、たくさんあることに気付きました。
 次に、「自分が言った言葉は、自分が最初に聞く」ことから、プラスの言葉を心掛けることや、「言葉を言ったときには、その言葉にぴったりのホルモンがたくさん出る」ということを教えていただきました。
 その後、自分の好きな言葉を伝え合うゲームを行うころには、全員が自然と笑顔になっていました。ゲーム後は、自分の好きな言葉を改めて1つ選び、なぜ好きなのか、理由を考えました。そして全員が、クラスの前で発表しました。発表の中で、お互いの言葉に納得し、認め合う姿が見られ、自己肯定感が上がったように感じられました。

画像1 画像1 画像2 画像2

【新城市立新城中学校】生徒とともに学ぶ保護者のための情報モラル教育

画像1 画像1
 本校では、インターネットに潜む危険性を主なテーマに、毎年、「子どものためのスマホ教室」を実施してきました。初めての受講となる1年生は「初級編」、2年生は、前年度の続きとなる「中級編」、3年生は、さらなる「上級編」とし、学年に応じた内容となっています。しかし、スマートフォンを使った生徒のトラブルは後を絶たず、保護者の知らないところで起きている事案もあることから、スマートフォンの使用については、生徒だけでなく、保護者への情報提供も喫緊の課題であると捉えています。
 そこで、このような状況を踏まえて、生徒とともに保護者にも理解を深めていただけるよう、適切なスマートフォンの利用を始めとした情報モラルについて学ぶ機会を設定することを考えました。
 昨年度は、2月に実施した「新入生説明会」に合わせて、下記のように実施しました。
「子どものためのスマホ教室」(新入生説明会の午前中に実施)
・中学1年生向けの講座
・中学2年生向けの講座
「保護者のためのスマホ教室」(新入生説明会に先立って実施)
・新入生保護者,中学生保護者
 今後は、講座の実践効果を検証し、よりよい講座のあり方を模索しながら、小中連携も視野に入れて、情報モラルを高められるように取り組みたいと思います。

【豊川市立西部中学校】2年生「今を懸命に生きる」

 2年生で、「奇跡の一週間」を教材とした「今を懸命に生きる」の授業実践を行いました。この教材は、がんなどの末期患者の肉体的精神的苦痛を和らげ、安らかな死をむかえられるように援助する施設で働く筆者が、そこで出会った患者とのふれあいを通して感じたことを書いた文章です。
 文章を読んだ後、生徒から、死の間際まで自分のできる仕事をやり抜こうとした患者に対して、「死んでしまいそうな人と思っていたのは失礼だった」「こんなに一生懸命生きているなんてすごい」という意見が多く出てきました。そこで、生徒に、「この筆者が患者に仕事を依頼したことは、正しかったのか」という質問を投げかけ、グループで話合いを行いました。生徒からは、「末期患者に仕事を依頼するという行為に対して、罪悪感を抱いてしまう」「患者自身が、仕事に対してやりがいを感じ幸せだと思っていたならよかったのではないか」と、異なる立場の意見が出てきました。話合いをする中で、多くの生徒が、「一生懸命に生きることが、幸せになることにつながる」「自分もより一生懸命に生きようと思った」など、よりよく生きようという思いをもちました。
 最後に、話合いをした後、自分の考えをグループ内で読み合い、共感する部分に線を引かせ価値観の共有をしました。
 今後も、教材や仲間との交流を通して、多くの価値観を知り、自身のよりよい生き方を考えられる道徳科の授業を行っていきたいと考えています。

【大府市立東山小学校】人権週間の取組 「一斉道徳」

 本校では、人権週間中の12月9日に、全校一斉に道徳科の授業を行いました。学級の実態、発達段階に応じて「思いやり・親切」「公平・公正、正義」などのテーマで取り組みました。
 1年生では、「二わのことり」という資料で「仲よし、助け合い」について考えました。「うぐいす」の家に行きながら、「やまがら」のことを心配する「みそさざい」の気持ちを中心に話合いをしました。「うぐいす」の家を抜け出した「みそさざい」の気持ちを考える場面では、「『やまがら』は、ひとりぼっちできっとさみしいだろう」「友達だから行ってあげよう」と「やまがら」のことを思う意見が出ました。続いて、「自分も友達にやさしくしてあげたことがありますか」と質問すると、「一人でいる友達に、一緒に遊ぼうと声をかけたことがある。その子は、うれしそうだった」と答える児童もいて、温かい雰囲気で学習を終えることができました。
 5年生では、「心のレシーブ」という資料で「友情、信頼」について考えました。登場人物の心情を多面的・多角的に考えられるように、様々な吹き出しを用いて掲示をしました。さらに、役割演技を取り入れながら、登場人物の心情を考えることを通して、性別に関わらず、信頼し合うことの大切さに気付くことができました。
 児童は、これらの道徳科を通じて感じた、「友達のよさ」「相手を思いやる気持ち」「信頼し合うことの大切さ」などを生活の中でも生かして、温かい心を育んでほしいです。


画像1 画像1

【稲沢市立祖父江中学校】「誠実な行動」について考える

 本年度、本校では、現職教育のテーマとして、「自己の生き方を考え、主体的に判断し、行動しようとする生徒の育成〜道徳教育の充実を図るための道徳科の授業の取り組みを通して〜」をテーマに、授業づくりに取り組んでいます。
 1年生では、「裏庭でのできごと」を教材に授業を行いました。自分の失敗をごまかした主人公が、責任を取ろうと決心するまでの心の葛藤を描いた話です。この教材を通して、自分がよいと思うことを行動に移す大変さや大切さについて考えました。
 展開の場面では、はじめに「あなたが健二だったら、謝りに行きますか、行きませんか」と問いかけました。ワークシートのスケールで、自分の気持ちの度合いを表した後、「ネームプレート」を黒板に貼ることで、クラス全員の気持ちの状況が分かるように工夫しました。後半の範読後、「健二を職員室に向かわせたものは何でしょう」と問いかけました。話合い活動を通して、友達の意見と自分の意見を対比しながら聞き合うことで、互いに考えを深めさせました。
 授業の振り返りでは、「人は誰でも失敗することがある。そのあと、どう行動するかが大切」「自分も相手も笑顔で過ごし、本当の友達でいるために、誠実な行動をしていきたい」などの意見が聞かれ、生徒は、改めて誠実な生き方の大切さに気付くことができました。
画像1 画像1

【北名古屋市立熊野中学校】資料「既読スルー」から気付かせる情報モラル

 現在、スマートフォンの恩恵を受けている反面、スマートフォンから生じる問題も多くなっています。12月に、資料「既読スルー」で道徳科の授業を行いました。主人公の「わたし」の友人が、「既読スルー」をしたことで、友人グループを外されてしまいます。友人を外すことの流れに乗ってしまった「わたし」。そんな「わたし」も、その危機に陥ってしまうといった中学生の身の回りでありそうな内容です。
 この授業のねらいは、二つです。「グループメッセージの問題点に気が付くこと」と「SNSなどのトラブルを回避するために必要なことを考えさせること」です。
 まず、この話の問題点は何かを発問しました。「返信がないだけで仲間外れにすること」「ずっとスマートフォンを触っていること」「みんなの勢いに押され、グループを外すことに賛成してしまったこと」など、グループメッセージの在り方だけでなく、スマートフォンの使用や相手の立場にたつ必要性など様々な意見が出ました。
 次に、SNSトラブルを防ぐために、自分が、特に気をつけたいものは何か(著作権や肖像権・個人情報・何気ない一言・位置情報・見知らぬ人とのやり取り)とその選んだ理由を考えさせ、意見交換を行いました。多く選ばれたものは、以下の二つです。
 「何気ない一言」
・何となく言った一言で、学校生活が終わるかもしれないから。
・相手によって受け取り方が違うから。
 「個人情報」
・場合によっては、命に関わるから。
・悪用されてしまうから。
 授業の感想には、「相手の気持ちを考えて、SNSを使おうと思った」「SNSの使い方を間違えてしまったら、自分や周りの人にも被害が出ると思いました」と自他について考えることができました。
 このような情報モラルの授業を通じて、情報通信機器によるトラブルや、正しく使用しようとする意識の高まりを感じました。これまで以上に、相手の気持ちを考える人になってほしいと思います。

画像1 画像1 画像2 画像2

【岡崎市立岩津小学校】「人権」を意識する

画像1 画像1
 本校では、人権週間に合わせて、毎年12月に、全校で「人権集会」を行っています。今年度は、12月9日に、「人権集会」を行いました。
 代表委員による「級友の人権を軽んじる行為を表現した劇」を見て、子供たちは、「どうすればよかったのか」を振り返ることができました。
 また、「人権に関する標語」を考え、その中からよいと感じた作品も紹介しました。いつも以上に、「人権」を意識した1週間となりました。


【豊田市立前林中学校】地域の方々との交流から得るもの

画像1 画像1
 本校では毎年、地域に済んでいる高齢者と交流する機会がある。それが、「ひまわり懇談会」である。場所は、前林交流館で行われ、今年度は、11月2日に開催された。参加した生徒は、本校の総合的な学習の時間の一環として、福祉関係に興味のある3年生の生徒である。活動内容は、高齢者の方と話をしたり、お茶を出したり、歌を歌ったりして、楽しい時間を過ごした。以下の文は、活動を終えた生徒の感想である。
・今まで、親戚以外のおじいさんやおばあさんとの交流の機会が、あまりなかったので、とても貴重な時間だった。
・最初は、うまく話せるか不安だったが、自分が知らないことをたくさん知っていてとても勉強になった。
・おじいさんやおばあさんが、うれしそうに話をしてくださって、自分自身もうれしくなった。
・顔と顔を合わせるコミュニケーションは、とても大切だと感じた。今後は、地域の行事に参加したいと思った。
・今回、話ができた方とは、実は近所の人だったので、今後、すれ違うことがあれば、しっかりあいさつをしたい。
・地域の人たちと、今まで以上にあいさつをしたくなった。あいさつ以外でも、地域の人に自分から話しかけられるようにしたい。
 最初は、遠慮気味だった生徒だったが、次第に笑顔が出てきて、高齢者とともによい時間が過ごせた。

【阿久比町立南部小学校】 親切な心で

画像1 画像1
 小学校1年生の教材、「はしのうえのおおかみ」で授業を行いました。「親切な心で」を主題とし、相手に親切にすると、相手も自分もよい気持ちになるということに気付かせることをねらいとしました。
 初めに、「うさぎやきつねに意地悪をしているとき、おおかみはどんな気持ちだったでしょう」と発問し、ワークシートに、おおかみの気持ちとうさぎの気持ちを書かせました。その後、役割演技をし、おおかみ役の児童と、うさぎ役の児童に気持ちを聞きました。おおかみ役の児童は、「うさぎが怖がっていて楽しいな」と発言し、うさぎ役の児童は、「嫌だな、怖いな」と発言しました。
 次に、くまに出会った後の場面で、「うさぎを抱き上げて、後ろに下ろしてあげたとき、おおかみはどんな気持ちだったでしょう」と発問しました。前の発問と同じように、ワークシートを書かせ、役割演技を行いました。おおかみ役の児童は、「よい気持ち」「これからは、意地悪をしないようにしよう」と発言し、うさぎ役の児童は、「優しいな」「おおかみさん、ありがとう」と発言しました。
 最後に、振り返りを書かせると、「優しくすると、みんなよい気持ちになる」と書いている児童もおり、親切にすることのよさに気付くことができたと思います。
 今後も、ねらいに迫ることができるような授業実践に取り組んでいきたいと思います。

【江南市立北部中学校】1年生「SNSの使い方」について考える授業実践と取組

 Social Networking Service(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)、略称SNSの利用は、中学生でも盛んに行われている。インターネット上で、友達との交流を手助けしたり、自らのプロフィールや写真を公開したりすることのできるSNSは、生徒たちにとっても、欠かせないものとなっている。クラスや部活動の友達とグループをつくり、その日にあった出来事や予定、自分の思いを伝え合っているという話をよく聞く。SNSを上手に活用し、その利用方法に驚かされることがある一方で、生徒間のトラブルではSNSが絡んだものが増えてきている。「SNS上で悪口をいわれる」「返事をしてもらえない、無視される」といった話を聞くこともあり、利用する際の注意や心構えを見つめ直してほしいと考えた。
 そこで、「SNSと私」という学活の授業を構想し実践を行った。導入として、熊本の震災の際に、震災掲示板やSNSでの情報共有が、役に立ったという資料を提示した。生徒たちに、「実際に利用している」又は、「利用したことがある」と聞いたところ、9割以上の生徒は、「利用したことがある」と答えた。導入の流れから、SNSのよいところについて生徒に意見を尋ねると、「すぐに送れる」「気楽に使える」「届いたかが分かる」といった意見がだされ、SNSの利便性について理解できていることがわかった。
 続いて、「中学生の事件簿」というSNSでのトラブルが漫画形式になっている資料を配付し、SNSを使うときに気をつけた方がよいことについて、グループで話合いを行い、その後、クラスでグループの意見を共有した。「送るときは、一度、読み返す」「写真などを、許可なくインターネット上に掲載しない」などの行動面で気をつけることが多く出された。その中で、「感情的にならない、感情を相手にぶつけない」という意見に着目させ授業のまとめとした。
 振り返りには、「相手の気持ちを考えて、返信をしようと思いました。でも、言いたいことが言えないのはいやだから、誤解されそうなことは、自分で話せばよいと思いました」などと書かれていた。
 SNSの使い方について考えを、更に深められるように、1月には、全校での「ネット・ケイタイ安全教室」を計画している。生徒が、SNSと上手につきあっていけるように、今後も、様々な活動に取り組んでいきたいと思う。

【豊川市立三蔵子小学校】相手の立場に立って考えよう

 子供たちの様子から、自分のものの見方や考え方について認識を深める一方で、自分とは異なる考えや意見を、遠ざけようとする傾向が見受けられました。ささいなことを発端としたすれ違いが起き、解決に時間がかかることもありました。そこで、5年生では、「すれちがい」の教材を用いて授業を行いました。この授業を通して、子供たちには、自分と異なる考えを受け入れようとする姿勢と、それぞれの考えを尊重する姿勢を身につけさせたいと考えました。
 この授業で、立場の異なる二人の状況を疑似体験し、子供たちは自分の考えだけで相手を非難することは、問題の根本的な解決にはつながらないことを実感しました。そして、お互いの立場を考えることで、険悪な雰囲気を回避できることも実感しました。また、二人がなぜすれ違ったのか、もし、それぞれの言い分を伝えていたら、どう変わっていたかを学級で話し合いました。
 振り返りには、自分と異なる立場や意見を尊重することの大切さに気づいたという感想が多く出されました。

【弥富市立桜小学校】NHK for Schoolを活用した情報モラル授業の実践

 9月25日、6年生の学級で情報モラルの授業を行いました。
 NHK for Schoolの「スマホ・リアル・ストーリー」の第5回、「送った写真のゆくえは・・」を視聴して、自分自身にも起こりうることとして、トラブルの回避策について考えました。仲間との話合いを通して、インターネット上に一度出た画像や動画は、消せないということを理解し、個人情報をきちんと管理し、よく考えてスマートフォン等を使っていこうとする気持ちが高まりました。
 NHK for Schoolの教材は、小学生目線でのストーリーになっており、児童が感情移入をしやすく、その後の話合いも、具体的なものとなりました。他の内容の教材もあるので、児童の実態に合わせ、今後も、活用していきたいと思います。

画像1 画像1 画像2 画像2

【岡崎市立新香山中学校】肖像権について考えを深めよう

画像1 画像1
 2年生で、情報モラルについての授業実践を行いました。今回取り上げたのは、インターネット上での肖像権の侵害の危険性や拡散の危険性についての授業です。
 写真を、SNSへ投稿するという身近な場面を設定し話し合わせました。その際、写真に写った人が、「偶然、映り込んでしまったもの」「集団で撮ったもの」「明らかに合意して映り込んでいるもの」の複数の写真を用意しました。それらが肖像権の侵害になるのかを考えました。そして、もう一歩踏み込んで考えたのが、「合意は永久的なものなのか」という点で、「デジタルタトゥー」についても学習しました。
 生徒の感想を見ると、「投稿する人が、モザイクをかけるなど気を付けなければならない」「写真を投稿する前に、確認すべき。特に、団体写真は気を付けなければならない」などの意見が出てきました。
 これを機に、楽しさの裏に潜む危険性についても、しっかりと考えていきたいです。

【岡崎市立美合小学校】1年「みんなのためになる しごと」

 岡崎市の情報モラル授業モデル案として、実施されている道徳科指導案を基に実践を行いました。不正確な情報を周囲に与える影響や、正しい情報を伝えることの大切さについて気付き、自分の生活の中にある多様な情報を見直そうとすることをねらいとしています。
 授業の初めに、「間違ったことを言われて困ったことがあるか」と質問をしました。情報が間違っていて困った場面を思い出した後、本時のねらいについて、みんなで考えていこうと投げかけをしました。
 資料「みんなのニュースがかり」の範読を聞いた後、登場人物や場面について押さえ、「けいすけ」の行動と気持ちを追いながら、子供たちからたくさんの思いを引き出しました。
 最初は、「けいすけ」が間違った情報を伝え、周囲を混乱させてしまったことには目を向けられず、「頑張ったのにがっかり」「文句を言われて嫌だなあ」という意見が多数でした。けれど、「どうして文句を言うのかな」という意見に対し、教師が、「けいすけの新聞を見た子は、何の文句を言っているのか」と尋ねたところ、「曜日や習っていることが違う」という意見をきっかけに、「それが失敗」「うそや間違いは流してはだめ」「見た人が困る」という意見が出ました。そこで、新聞を書き直したけいすけの気持ちを質問すると、「今度は、本当のことをニュースに書こう」「今度は、本当のことを調べよう」という意見も出ました。
 振り返りでは、自分が気をつけたいこととして、「これからは、うそを伝えないようにする」「間違えたことをしない」が意見として出ました。どの子も、友達の意見を聞きながら、自分の考えを深めることができました。

画像1 画像1

【愛西市立西川端小学校】特別支援学校との交流

 本校では、毎年、近隣にある佐織特別支援学校と、低、中、高学年に分かれて、ゲームや歌の発表などを中心に交流しています。両校の児童は、年3回の「交流会」を、とても楽しみにしています。本校の中学年、高学年の児童は、準備・企画から、当日の司会進行まで自分たちで行います。特別支援学校の児童一人一人と、一年間同じグループで活動を行うので、会を重ねるごとに仲よくなっていきます。
 中学年の2期の交流会は、特別支援学校が企画を立て、2つのゲームを行いました。一つ目は、マイムマイムの踊りでした。初めての児童もいましたが、踊りの説明を熱心に聞きながら、歌に合わせて一緒に楽しく遊ぶことができました。二つ目は、たらいをみんなで持ち、ボールを運ぶゲームです。グループ内で、「もっともちあげて」「いい感じ」と、たくさん声をかけて交流する姿がありました。
 振り返りには、「西川端の子と佐織の子では、できることにちがいがあるんだなと気づきました」「佐織の子が楽しそうにしているのを見て、こっちもうれしくなりました。という感想がつづられていました。
 ふだん体験することのない特別支援学校の児童との交流で、新たな一面を発見したり、コミュニケーション能力を培ったりするよい機会となっています。
画像1 画像1 画像2 画像2

【安城市立明和小学校】 人権講話 〜井谷俊介さんより学ぶ〜

画像1 画像1 画像2 画像2
 本校では、12月17日に、東京2020パラリンピック日本代表候補である陸上競技選手、井谷俊介さんに講話をしていただきました。片足義足という障害をもちながらも、懸命に努力を重ねる井谷さんの姿から、自分自身の生き方について考えてほしいと願い、会を設定し、児童に思いを伝えていただきました。
 児童たちは、講話を聞いて、「足を切断して絶望してしまった井谷さんが、周りを笑顔にしようと前向きになって努力したように、ぼくもつらいことがあってもあきらめずに、前を向いて進み続けたいと思いました」「私は、『ありがとう』という言葉を言えないことが多いので、今ある当たり前のことを、当たり前だとは思わずに、今の当たり前が、幸せなことだと思って、しっかり『ありがとう』と伝えられるようになりたいです」という感想をもち、井谷さんの話から、これからの自分の生き方について多くのことを学ぶことができました。
 講話の後に、5、6年生の児童が、運動場で井谷さんと一緒に体を動かしたり、代表児童が競争したりしました。そこで、実際に井谷さんの走る姿やスピード感を目にして、これまで積み重ねてきた努力の大きさを感じることができました。とても前向きな井谷さんの姿に、子供たちは魅了されていました。

【安城市立安城中部小学校】触れ合いの輪を広げるペア活動

 本校では、異学年の児童と積極的に関わろうとする気持ちを高め、人間関係が広がるようにすること、また、子供たちに企画・運営を任せることで、多くの子供に活躍の場を与えることを目的とし、「ペア活動」を実施しています。
 1学期の「ペアと遊ぼうタイム」は、1・6年、2・4年、3・5年がペアになり、上の学年が中心となって遊びを計画しました。自己紹介カードを交換して顔合わせした後、一緒にゲームをしたり、今月の歌を歌ったりして楽しみました。
 2学期には、初の試みとして、全校一斉に「ペアリーディング」を行いました。上級生が選んだ本を、ペアの下級生に読み聞かせました。上級生が優しく、心を込めて読む本の世界に下級生たちは、ぐんぐん引き込まれていきました。「ペアの子が、『すごくおもしろかった』と言ってくれたので、やってよかったなと思いました」「お姉さんが、本物そっくりな声で読んでくれたから、どきどきしたよ」など、子供たちの言葉から、短いながらも充実した時間になったことが伝わってきました。
 3学期には、下の学年が、遊びを計画します。今までお世話してくれたお兄さんお姉さんたちに、楽しい時間を過ごしてもらえるような計画を立てようと、下級生たちは、今から張り切っています。 

画像1 画像1 画像2 画像2

【東海市立渡内小学校】笑顔の花咲く ペア学級給食

 本校では、高学年と低学年が、「ペア学年」となり、様々な行事や集会を共に過ごす異学年交流を行っています。「ペア遠足」を始め、「七夕集会」「クリスマス会」などの様々な行事において、ペアの子と楽しみ、協力し、教え合う様子が見られます。
 本年度からは新たに、「ペア給食」を実施しました。学級を半分に分け、ペアの子と一緒に給食を食べる、という取組です。始めは緊張気味の子供たちでしたが、10分もたてば、どの学級も笑顔満開。高学年から聞くクラブ活動や部活動の話に、興味津々な低学年。低学年が話す「今日の面白かった出来事」に、うなずきながら耳を傾ける高学年。勉強のことや先生のことなど、様々な情報が交換でき、お互いのことをもっと知ることができたようです。後片付けから歯みがきタイム、昼放課までを一緒に過ごしました。高学年の頼もしさや、低学年のひたむきさを互いに感じられる機会になりました。
 今後も、異学年交流を通して、「相手を思いやる気持ち」「尊敬する気持ち」を育てていきたいと思います。
画像1 画像1 画像2 画像2