【知多市立中部中学校】伝統をつなぐ「煌鳩祭(こうきゅうさい)」

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 本校では、毎年10月の中旬に、「煌鳩祭(こうきゅうさい)」と銘打った学校祭が開催されます。今年度は、「凜駆(りんく)〜青春にピリオドはいらない〜」をスローガンに、生徒も教員も一丸となり、「煌鳩祭」の成功に向けて活動しています。
 3学年を色別の縦割りにして団を結成し、活動はその団を基本としています。後輩たちを、ときに厳しく、ときに優しく指導し、優勝と同時に団の団結を願って奔走する3年生たち。先輩の指示をしっかり聞いて、自分たちの役割を果たそうとする1年生たち。そして、その2学年の間に立ち、3年生を支えながら、1年生を引っ張ろうとしている2年生たち。互いに思いやり、共に支えながら活動する姿に、生徒たちの心の成長を感じました。
 本番まであと少し。今年も、笑顔があふれる「煌鳩祭」となるように願っています。

【岡崎市立夏山小学校】「寿会」との草取り活動

 本校は、岡崎市東部の山間部にある小学校で、全校児童16名の小規模校です。子供たちは地域の宝として、学区の皆さんから様々な支援をいただいています。その一つが、老人会の「寿会」と一緒に行う校内の草取り活動です。運動会前や夏休み終盤など、年に3回行われています。
 ふだんの清掃では、児童数が少ないため、中庭の草取りで精一杯ですが、「寿会」の力を借りると、校内のあらゆる所がきれいになります。取り方を教えてもらえると、上手に草取りができるようになり、また、お年寄りとは顔見知りなので、楽しそうに話をしながら草取りをする子もいます。
 学校のために時間を作り、草取り活動を熱心にしてくださる姿に、子供たちだけでなく、職員も感謝の気持ちでいっぱいになります。学区の皆さんに温かく見守られながら、日々成長を遂げる夏っ子16名です。

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【一宮市立奥小学校】 命の授業

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 本校は、養護教諭が中心となり、外部講師の協力も得ながら全学年で、「命の授業」に力を入れています。今年度は、10月23日に、助産師を講師としてお迎えし、5年生で授業を行いました。授業には、助産師以外に妊婦さんや、まだ生後間もない数か月の赤ちゃんとそのお母さん方にも、ゲストティーチャーとして参加していただきました。
 授業の前半は、スライド映像を見たり、赤ちゃんの重さを実感できる教具で疑似体験をしたりする中で、赤ちゃんの成長について学びました。後半は、妊娠中や育児中のお母さん方から、赤ちゃんに対しての思いを聞かせてもらうとともに、児童全員が実際に赤ちゃんを抱かせてもらいました。赤ちゃんを抱かせてもらった児童が発した「重い」という言葉とその表情からは、「命の尊さ」「重さ」を受け止めている様子が伝わってきました。
 授業の感想から、「自分自身が、この世に生を受けたことがどれほどすばらしいことなのか」「親の愛情が、どれほど大きく深いものなのか」などを学ぶことができたことが分かりました。
 今後も、「命の授業」を通して、自分の命を大切にすることや、周囲の人への愛情に感謝することができる児童の心の教育に努めていきます。

【豊田市立挙母小学校】自分ができることに一生懸命取り組む

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 10月4日に、パラ陸上短距離選手の佐藤圭太さんが来校し、子供たちに話をしてくださいました。佐藤さんは、ロンドン、リオと2回のパラリンピックの出場経験をもち、リオでは、400mリレーで銅メダルを獲得した義足のランナーです。15歳のころに病気になり、足を切断した後、小中学校時代にしていたサッカーをするために走り始めたそうです。そこで走る喜びを知ったことや、パラリンピアンとの出会いが佐藤さんに自信を与えたことを語ってくださいました。また、パラリンピックの出場経験をもとに、選手村では、いろいろな障がいをもつ方が、自分ができることを行うことで、助け合いながら生活していることを話してくださいました。
 佐藤さんは、日常生活と競技に使う義足の違いを、実際につける様子を見せながら詳しく教えてくださいました。子供たちは、佐藤さんが競技用の義足をつけて走ったとき、あまりの速さに驚いていました。
 佐藤さんは、子供たちに、「今、自分がおかれた状況で、自分ができることを一生懸命やることが大切」と伝えてくださいました。

【瀬戸市立水野小学校】水野川から郷土について考えを広げよう

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 毎年、本校の5年生が、「水野川をきれいに」とポスター作りに取り組んでいます。10月には、ふだんから見慣れている川の景色をじっくり観察するために、川の様子を観察に出かけました。改めて観察すると、「ごみが思ったほどない」「結構ごみがある」など、同じ川の様子を見ても個々に違う感想が出てきました。児童がそれぞれの視点・基準で観察することで、たくさんの気づきを発見し、共有しています。
 児童が、家で話をすると、「昔はもっと魚がいた」「水量が多かった」と両親だけでなく、祖父母が過ごしたときの「水野川」の話もしてもらえ、話が広がっていきます。世代をこえて、川の様子をきっかけに思い出とともに心のさらなる交流を深めています。
 できあがったポスターは、校内や校区内の駅前に掲示されます。たくさんの人に見てもらい、住んでいる地域を見直すきっかけにしてもらっています。
 「川」を一つのきっかけに、本校の教育目標である「郷土のよさに気づき、郷土を愛し、郷土を大切にする児童の育成」を地域とともに、これからも考えていきたいです。

【大治町立大治小学校】 上手に活用していくために

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 本校では、情報モラル教育の一環として、4〜6年生を対象に、専門的な知識をもった講師を招いて「ネットモラル塾」を行いました。
 長時間利用の弊害、誘い出しやオンラインゲーム、ネットいじめ・トラブルよる被害、肖像権・著作権の侵害等について、事例をもとに、講師の質問に対して、児童は意見を発表したり、話合いをしたりしました。また、講師から一人一人が被害に遭わない・遭わせないためには、「個人の情報をむやみにインターネットに公開しないこと」「家族で使用ルールをきちんと決めること」「トラブルが発生したら、一人で抱え込まずに家族へ相談すること」を教えていただきました。
 無料通信アプリや動画共有サービス等、スマートフォンやインターネットが、私たちの生活に欠かせなくなっている今、正しい知識を身に付け、その使い方を考えるよい機会となりました。
 スマートフォンやインターネットの使い方について、家族とも話し合い、上手に使えるようになることを願っています。

【豊田市立井郷中学校】「考え、議論する」ことのできる授業を目指して

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 本校では、自己の生き方を追究していく姿について考えさせ、その姿に近づいていけるように、「考え、議論する」ことのできる授業実践を行っています。学年の教師が、協力して教材研究を行ったり、自校独自のワークシートを使用したりと、新しく始めた取組により、自己を見つめ、多面的・多角的に物事を考え、自己の生き方を深く見つめられる活動を、日々、目指して授業実践を行っています。
 「考え、議論する」ための工夫1 全学年一斉に道徳ができる環境設定
 本校では、全学年が、火曜日の一限目に道徳科の授業が行えるように時間割を設定しています。毎回の授業に向けて、教師間で協力しながら道徳科の授業研究が行われています。授業展開や発問などが協議されることにより、生徒が自己を見つめ、多面的・多角的に物事を考え、自己の生き方を深く見つめる活動の充実を図っています。
 「考え、議論する」ための工夫2 自校独自のワークシートの活用
 本校では、自己を見つめる時間、多面的・多角的に考える時間、自己の生き方について見つめる時間を、授業に取り入れた授業展開を心がけています。ワークシートも、授業展開に合わせて、書き込むことができるように作成し、授業での生徒の思考が記録できるように工夫しています。ワークシートはファイリングして、学期間の振り返りや評価に活用できるようにしています。
 今後も、生徒にとって道徳科の授業が、より「考え、議論できる」楽しい場にできるよう、取り組んでいきたいと思います。

【春日井市立坂下中学校】情報モラル教室

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 本校では、約8割の生徒がSNSを利用しており、そのうちの約5割の生徒がSNSに関して、家庭での使い方やルールを決めていないと、アンケートで答えています。情報モラルは、定期的に指導しているものの、トラブルは後を絶たない状況です。
 今年度も、講師を招いて、「情報モラル教室」を行いました。インターネットやSNSの危険性、正しい扱い方などをクイズ形式で行ったり、近くの人と話合いをしたりして、インターネットやSNSとの付き合い方を考えました。
 授業後には、「SNSでは、言葉を分かりやすく丁寧に送るようにしたい」「使い方を誤ると、自分の将来にも大きく関わってしまう」「便利な機器ほど、危険と考えた方がよい」といった情報モラルに対して、前向きな振り返りが多くみられました。情報社会の中で、生徒一人一人が意識を高くもってSNSを活用することを期待しています。

【一宮市立木曽川西小学校】自分の命を見つめ直す「命の学習」

 本校では、4年生を対象に、命の大切さを学ぶ学習をしています。毎年、助産師さんを講師として学校に招き、人の誕生から産まれるまでの話をしていただいています。
 人の誕生は、最初1mmから始まり、赤ちゃんがお母さんから自分の力で一生懸命に栄養を取って、体を大きくしていくことをエプロンシアターで分かりやすく教えてくださいました。その後に、妊婦さんに、お腹の中にいる赤ちゃんの、一生懸命に生きようとしている呼吸の音を聞かせていただきました。生まれてくる瞬間の映像を見たり、1歳になる赤ちゃんを抱かせてもらったりと、ふだんの授業では、できない貴重な体験をさせていただきました。
 「あなたたちは、一生懸命に努力できる人たちです」という助産師さんの言葉からは、生まれてくるまでに、いくつもの困難を乗り越えて赤ちゃんが生まれてくることが、子供たちの心の中に深く残りました。
 子供たちの授業の感想からは、「自分がどれだけ人に愛され、生まれてきて育ってきたかがよく分かった」「自分の命は、奇跡的に生まれてきたと知って自信をもてた」「産んでくれて、育ててくれたお母さんお父さんに感謝したい」という言葉が見られて、自分の命を大切さについて見つめ直す機会となりました。

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【新城市立新城小学校】いのちのバトン

 5年生では、理科の学習で、「生命のつながり」の学習があります。アサガオは、受粉すると実をつけ、実の中には、次の世代の種子ができること、メダカや人は、受精卵が変化しながら成長し子供となることを学びます。そして、生物は次の世代、さらに次の世代へと生命をつないでいくことを学習します。
 この理科の学習と関わらせ、相田みつをの詩「自分の番 いのちのバトン」を資料として授業を行いました。授業の前半、自分の先祖の数を考える場面では、「10代前では1024人、20代前では、・・・」という詩の言葉を取り上げ、「・・・」の部分は、何人になるか想像しました。「20代前では、100万人を超すのです」と書かれていることを知った子供たちは、「そんなにたくさんの先祖がいるんだ」と驚いていました。
 授業の後半は、「先祖の方が1人いなかったらどうなるだろう?」と投げかけました。「いなくなった次の代の方がいなくなり、さらに次の代・・・、あっ、私もいなくなる・・・」と、何百万人、何千万人もの命がつながり、そして今の自分があることに気づいた瞬間がありました。
 今後も、いのちの大切さを考えられるような授業を進めていきたいと思います。

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【日進市立相野山小学校】長野県木祖小学校との交流会

 2020年の「東京オリンピック、パラリンピック」の開催に向け、「おもてなし」を実現するために、様々な取組がされています。
 本校5年生も、来年度の開催に向けてだけでなく、相手の立場や気持ちを想像して行動する大切さを知るために、総合的な学習の時間で、「おもてなしの心を学ぶ」ことをテーマに学習しています。
 日進市は、長野県木祖村と友好提携しています。毎年5月と7月に、本校の5年生と木祖小学校の5年生が、交流活動を行っています。5月には、木祖小の児童が来校し、7月には、本校の児童が木祖小へ行きます。今年度は、本校児童43人と、木祖小児童21人が交流をしました。4月から、木祖小の児童を迎えるために、自分たちにできる「おもてなし」は何かを考えて準備をし、5月の交流会では、その気持ちを大切にして接しようと臨みました。
 最初に、お互いの県、町、学校について紹介し合いました。生活環境の違いや特産品などを知りました。その後は、体育館で遊びました。グループごとに、紹介ゲームをしてから、鬼ごっこをしました。だんだんと笑顔で話す姿が見られるようになってきました。最後に、給食を食べました。好きなことなどを聞き合い、親睦を深めました。児童は、木祖小の子が楽しめるように話しかけたり、場を盛り上げたりしました。児童の日記には、「木祖小の子が、とても楽しんでくれていてうれしかった」「最初は、恥ずかしかったけれど、自分から声をかけて仲よくなることができた」など、「おもてなし」の心をもって接することができたと振り返っていました。
 7月には、木祖小へ行きました。木の温もりを感じるすてきな校舎や、各教室に置いてあるストーブに感嘆の声を上げながら学校をめぐりました。鬼ごっこで楽しんだ後のグループごとの給食では、5月のときよりも会話が弾み、どの児童も楽しそうに会食していました。「おもてなし」の第一歩を歩み始め、次回の学習につながる交流会になりました。
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【知多市立八幡小学校】お互いの健闘をたたえ合う「すもう大会」

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 本校では、毎年、「すもう大会」が開催されます。子供たちの祖父母の時代から続く、伝統行事ともあり、全員が優勝目指して全力で戦います。
 そのすもう大会が行われる週の朝会で、校長先生がこんな話をしました。「校長先生は、ラグビーが好きです。試合が終わった直後に、さっきまで敵として戦ってきた相手と、お互いの健闘をたたえ合って笑顔で握手する姿が、とてもよいと思います。みんなも勝ち負けにこだわるだけではなく、お互いのがんばりをたたえ合えるとよいですね」
 子供たちは、今、話題のラグビーの話ともあり、真剣なまなざしで校長先生の話を聞いていました。また、すもう大会の前日や当日の朝には、各クラスで担任が、校長先生の話を思い出させながら子供たちにエールを送りました。
 すもう大会当日、優勝目指して熱戦が繰り広げられる中、負けた子も勝った子も試合終了の指示の後、笑顔で礼をする姿がたくさん見られました。中には悔しくて泣きそうな子もいましたが、深々と礼をして去っていく姿に感動させられました。また、お互い笑顔で握手する子供もいました。
 今回のすもう大会では、スポーツを通じて心が育っていく姿がたくさん見られました。これからも、様々な教育活動を通じて、お互いを認め合えるような子供たちを育てていきたいと思います。

【大府市立石ヶ瀬小学校】心を育む異学年交流

 本校では、心豊かに、正しく判断ができる子の育成を目指し、「育てよう!心の輝き、思いやりの心」を道徳教育の目標に実践を行っています。お互いの発言を認め合える学級づくりや、異学年との交流などを通して、子供たちが、お互いを認め合い、自己存在感、自己有用感が感じられる取組を行うよう計画しています。その中から、1・6年生、2・4年生、3・5年生で活動する、ペア活動の取組を紹介します。
 上級生は、ペア活動で下級生が楽しめる遊びを計画します。一緒に楽しむためにはどのようなルールをつくるとよいか考えたり、分かりやすいルール説明ができるよう伝え方を工夫したりします。また、読書週間には、読み聞かせを行う「ペア読書」が行われます。上級生は、グループをつくり、役割分担を考えたり、読み方を工夫したりして、何度も練習を繰り返して準備をします。下級生は、上級生のがんばる姿から学び、共に楽しみます。
 このような活動を通して、高学年の児童は、リーダーシップや責任感を高めるとともに、相手の立場になって考えようとする姿勢を身に付けていきます。また、低学年の児童は、自分たちを楽しませようとしてくれる気持ちに応えるフォロワーとしての姿勢を身に付けていきます。
 本校は、児童数1000人を超える大規模校です。大規模校だからこそ、より多くの子供同士が関わり合い、お互いを認め合いながら、それぞれのよさを生かしていける学校づくりに、これからも取り組んでいきます。
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【一宮市立木曽川中学校】ネット社会やスマートフォンとのつきあい方

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 本校では、10月に、講師を招いて、情報モラルの授業を実施しました。
 私たちが過ごすネット社会では、知らず知らずのうちに、子供たちがトラブルに巻き込まれてしまうケースが少なくありません。大切な子供たちを、トラブルの被害者にしないためには、どのような落とし穴があるかを知らせ、現代のネット社会をどう生きていくべきなのかを学ぶ機会をもつことが大切だと考えられます。子供たちが関わることの多い、スマートフォンやSNSの危険性を通して、その正しい使い方について学び、自分の将来を守るためにどうしていくべきかを考えさせることをねらいとしました。
 授業では、スマートフォンの使い過ぎによるスマホ難聴や斜視のチェック、SNSウェブサービスでのトラブルの例の紹介などを行いました。生徒たちは自分のこととして捉え、真剣に話に聞き入り、活動に取り組みました。活動後には、「スマートフォンの使い過ぎには気をつけたいと思った」「スマートフォンは使い方次第で、便利にもトラブルの原因にもなると分かった。上手に活用していきたいと思った」といった意見が聞かれました。
 今後も、子供たちが上手なスマホ利用者となるよう、継続的に指導を行っていきたいと思います。

【安城市立二本木小学校】精いっぱい生きるとは何か

 安城市では、学校教育の指導方針の一つ目に、「命の大切さを実感し、明るく元気に過ごすことができるたくましい体と、しなやかで折れない心を育てる」と明記され、本校でも、かけがえのない「命」を大切にすることを学校目標として掲げている。
 これらの方針を受け、命の大切さだけでなく、生き方について考える授業を行った。
 事前に、小児がんで亡くなった子供の話を読み聞かせ、生きたくても生きられない人がいることを知った上で、授業に臨んだ。授業では、「おじいちゃんとの約束」の資料を読み、心に残ったことを出し合った。最後に出てくる主人公の「どうすれば、自分の命を大切に生きられるのか、まだよく分からないけど、ぼく、精いっぱい生きるよ」という言葉に着目して、考えを聴き合った。「自分らしく生きればよい」「いろんな人がつないできた命を、軽く扱わないようにする」「自分の命を大切にして、背伸びしないで生きる」などの意見が出された。聴き合い後に、事故で後輩を亡くしたという教師の話を聞いて、死を身近なことに感じることができ、自分だったらどう精いっぱい生きるのかについて考えるきっかけとなった。
 振り返りには、「一日一日を大切に生きたい」というだけでなく、「毎日の勉強を頑張りたい」「カラーガードの技を一つ一つきれいにして、一回一回の練習を真剣にやりたい」など具体的な目標が記されており、今後の生活につなげられることを期待したい。

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【新城市立八名中学校】道徳科の授業実践「カーテンの向こう」を通して思いやりの心を養う

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 1年生の9月の実践で、「カーテンの向こう」を題材にした授業を行いました。
 もう治る見込みのない重症患者たちが、ベッドを並べて横たわっている病室内でのやりとりが表現されています。一人窓際のベッドにいるヤコブが、カーテンのすきまから見た外の世界のことを、毎日、皆に話しをしますが、ヤコブが亡くなった後、カーテンを開けてみると、そこはレンガの壁があるだけでしたという内容です。
 授業では、初めに状況や入院患者の気持ちを想像しやすくなるように、写真やスライドを使うなどの工夫をしました。
 前半部分では、生徒の生活経験を想起させ、「うそ」についての意見交換をしました。次の発問で、「死に際のニコルの申し出を無視して、場所を変わろうとしないヤコブを、『わたし』はどう思ったでしょうか」と問いかけると、「自分だけのことを考えている人だと思う」「ひどい」「ずるい」「思いやりの心がない」など、ヤコブを批判する立場の意見が多く出ました。
 後半部分を読み、ヤコブの行動の真意を理解した後、「もしも自分がヤコブと同じ立場だったら、ヤコブと同じようにするのか」と発問すると、「みんなに希望を与えたいから、うそをつく」「ヤコブの優しさは分かるけれど、自分が死んだらうそだと分かってしまうからうそはつかない」と、両方の立場の意見が出ました。生徒たちは、自分の考えを伝え合う中で共感し、自分の考えに自信をもったり、自分の考えとの違いを明確にし、また、その考えを伝えたりして、お互いの考えを深めることができました。   
 振り返りでは、「場合によっては、うそをつかなければいけないときがくるかもしれない」「今までは、うそは悪いものとしか捉えていなかったけれど、うそをつく思いやりというものがあるのだと、新しいことを学ぶことができた」などの発表があり、生徒たちがこの主題に対して自分ごととして感じるとることが伝わってきました。

【蟹江町立蟹江北中学校】情報モラル スマートフォンの使い方を考えよう

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 本校では、第1学年のすべてのクラスで、情報モラルの授業を行いました。
 本時のねらいは、「自分のたちの携帯電話・スマートフォンの使用状況を踏まえ、無料通信アプリの使い方について考えることで、正しく使おうとする態度を育てる」とし、携帯電話・スマートフォンやSNSの使い方について考えました。
 事前にアンケートを行い、学年全体でどれくらいの割合で携帯電話・スマートフォンを所有しているか確認しました。授業では、無料通信アプリについて取り上げて、無料通信アプリの長所と短所、実際に起きた事件を紹介し、SNSの使い方について考えました。その後、これからの生活に繋がるように、トラブルにならないためにはどうすればよいかを話し合いました。「悪口を言わない」「個人情報をのせない」といった具体的な意見が出され、インターネットを使用する上でのマナー・ルールについても考えました。
 振り返りには、「無料通信アプリは、便利でよいけれど、使い方を間違えるとこわいものにもなるので、ルールを守って使っていきたい」「使い方一つで相手を傷つけることにもなるので、悪口を言わないようにしていきたいし、注意していきたい」とあり、これから正しく使っていこうという気持ちの高まりが確認できました。
 また、授業参観の機会を活用したことで多くの保護者の方にも参観していただき、家庭でも考えるきっかけともなりました。

【豊田市立藤岡中学校】「人権を理解する作品コンクール」に関連させた道徳科の授業

 本校の3年生では、「人権を理解する作品コンクール」に関連させた道徳科の授業を行った。
 まず、「人権」という言葉から思い浮かぶことを発表させたところ、社会科で学習した「基本的人権」についての発言や、「差別をしない」「いじめをしない」などの発言があった。
 そこで、生徒にとって自分事として捉えやすい「いじめ」に関して考えることを提示し、教科書の教材「無実の罪」を読ませた。生徒は、周囲の疑いや偏見に苦しんでいた主人公が、少しずつ前向きになり、それとともに周囲との関係も改善されていった物語であることを押さえた上で、「主人公を変えたものは、何だったのか」について話し合った。道徳ノートに自分の考えをまとめた後、班ごと、学級全体と時間を区切って意見交流をさせた。「一人でも、声をかけ続けてくれた存在があったから」「自分を信じてくれる人がいたから」「友達の支えがあったから」「自分の負けそうな気持ちと戦えたこと」「主人公が勇気をもって行動したから」というように、周囲の人の支えについての考えと、主人公自身についての考え、大きく分けて二つの考えが出された。
 本時の授業を基に、人権に関する標語を書かせた。偏見や思い込みをなくそうという呼びかけや、友人を信じ励ます人になりたいという決意、つらい状況に負けないでと励ます作品ができあがった。

【春日井市立押沢台小学校】1年生道徳科の授業実践「あいてに しんせつに」

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 1年生の道徳科の授業では、うさぎやきつねに意地悪をしていたおおかみが、くまに親切にされて心を入れ替える物語「はしのうえのおおかみ」を通して、相手に親切にすることのよさについて考えました。
 導入でのお兄さんやお姉さん、大人の人に親切にされた経験についての発問では、「朝、転んだとき、6年生のお姉さんに保健室に連れて行ってもらった」「お兄さんに、一緒に遊んでもらった」「道に迷ったとき、おばさんに道を教えてもらった」などの意見を発表しました。
 展開でのおおかみの「えへん、えへん」の違いを比べる発問では、「同じ言葉なのに気持ちがぜんぜん違う」「親切にした方が気持ちがよい」「いばっている言い方は、いやな気持ちになった」などの意見を発表しました。
 中心発問の「どうして親切なおおかみに変わったのでしょう」では、じっくりタイムやご近所タイムを通して、自分の考えをもち、周りの友達の考えを聞き、「くまさんにやさしくしてもらって、うれしかったから」「くまさんのようになりたいと思ったから」「自分のしたことを反省したから」などの意見を発表しました。
 振り返りでは、「親切って、とてもよい気分になる」「親切は、してもらう方も、してあげる方も、とてもよい気持ちになる」などの意見を発表しました。
 今後も、道徳科の授業実践を積み重ね、集団生活の中で、友達と仲よくし、友達を思いやり、友達に親切にしようとする児童を育てていきたいと思います。

【知立市立猿渡小学校】大切なものは何ですか ―かけがえのないものについて考えよう―

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 3年生の子供たちは、理科の学習でチョウの飼育をしており、どの子も羽化するのを楽しみにしています。2年生のときには、生活科で「自分発見」の単元を学習し、自分が生まれてからずっと大切にされてきたこと、命は大切であることなども、実感することができました。また、避難訓練や交通安全、学校のきまりについて話し合うとき、「命は一つしかない」「命は大切だ」という意見を言うことができます。
 そんな子供たちに、生き物たちのそれぞれが考える「一番大切なもの」であるお金、食べ物、健康、家、勉強などについて、自分と重ね合わせながら教材に浸らせたいと考えました。そして、様々な意見に共感した上で、「なぜ大切なのか」「本当に大切にするとはどういうことか」を考えることができる、「かけがえのない命『大切なものは何ですか』」を教材にした授業実践に取り組みました。
 授業では、子供たちが自らの考えをもつために、「モンシロチョウが動かなくなったのはどういうことか」「お母さんは、なぜずっと池の上を飛んでいるのか」「セミは、なぜ考え込んでいるのか」という教材後半の出来事に焦点を当てました。少人数での話合いや、まなボードや言葉のヒントの色紙、今日のがんばりどころくんなど、教具の工夫をすることで、自分の考えを伝え合い、深い見方・考え方ができるようにしました。そして、「命は、なぜ大切なのか、大切にするために何ができるか」を話し合うことで、自分の命、他者の命、全ての生き物の命に広げられるようにしました。
 まとめの段階では、命を大切にする方法として、「自分を好きになる」「疲れたら休む」「心がうれしいことをする」「友達と仲よくする」「親切にしたり相談にのったりする」「自然を好きになる」「自分と同じ大切な命と思って過ごす」など、多様な考えを引き出すことができました。これからも、自分のこととして捉え、向き合える授業を考えていきたいと思います。