【愛西市立佐屋西小学校】杉原千畝の生き方を考える −社会正義の実現−

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 7月10日、6年生が道徳科の授業で、「杉原千畝の生き方」について考えました。
 教師が資料を読み上げ、授業はスタートしました。迫害を受けていたユダヤ人が、日本の領事館に集まって、ビザを発給してほしいと千畝に必死に頼みました。この場面で、千畝やその家族、ユダヤ人、世界の国々などいろいろな立場の視点で、ビザを発給した場合に起こりうる「よい」ことと「悪い」ことを考えました。「よい」ことは、「大勢の人の命が助かる」「人として大事」「自分が後悔しなくていい」などの意見が出ました。また、「悪い」ことは、「日本を裏切ることになる」「ドイツとの仲が悪くなる」など、様々な視点の意見が出されました。
 次に、ビザを発給するまでの千畝の心の揺れを考える場面では、教師が千畝役になり、考え、議論しました。「目の前にいるユダヤの人々を助けないといけない」「ユダヤ人を助けたら、外交官としての仕事をしていないと思う」など、千畝が実際に悩んだであろうことを想像しながら、「自分が千畝だったら、ビザを発給することができるだろうか」ということも踏まえて、議論を深めました。
 続いて、ビザを発給する決断をしたときの「決意」をワークシートにまとめ、全体に発表しました。「ビザを出さなかったら、人として一生後悔する」「ビザを発給すれば、大勢の人の命が助かる」などの意見が出されました。
 最後に、映像資料を視聴し、杉原千畝の生き方についての感想を書きました。「最初は、自分だったらビザを発給しないと思っていたけれど、ドラマを見て、まるで本人みたいに見えました。杉原千畝さんの本を読みたいと思います」「自分なら、ビザを書かないと思ったけれど、この授業を通して、自分以外の人々を思いながら生活していけたならよいと思いました。杉原千畝さんを尊敬します」など、多くの児童が、千畝の立場になって考えることができました。

【北名古屋市立白木小学校】スマートフォンの安全な使い方を知ろう

 6年生児童対象に、「スマホ・ケータイ安全教室」を行いました。携帯電話会社から講師を招き、小学生高学年に起こりやすいトラブル事例や、トラブルを回避するためのポイント、トラブルに巻き込まれてしまった場合の対処法を教えていただきました。
 SNSウェブサービス等を使用して起きたトラブルや、ネットゲームによる「高額請求」「ゲーム依存症」など、6年生の児童にとっては、他人事ではなく、少しの不注意で自分にも起こりうることであるという「怖さ」を実感することができました。
 児童からは、「ゲームは好きだけれど、ゲーム依存症にならないように気を付けたい」「気軽に無料通信アプリを使っているけれど、実際に会って話すことの方が、伝えたいことがよく伝わることが分かりました」という感想がありました。
 また、当日は、北名古屋市の人権擁護委員会の方にも「スマホ・ケータイ安全教室」に参加していただき、人権について分かりやすく説明していただきました。
 今後も、家庭と学校が協力して、児童の情報モラル育成に努めていきたいと思います。


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【稲沢市立稲沢東小学校】集団や社会との関わりの中で、生き方を深める道徳科の授業実践

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 5年生の道徳科において、「アンパイアの心」を教材にした授業実践を行いました。主人公の公一の判定に、中学生が強い口調で抗議する場面を、役割演技で再現しました。まず、公一の気持ちに迫ることで、中学生に対する怖さや自分の判断に対する戸惑いを感じさせることができました。その後、二人のやりとりを見ていたら、公一に何と声をかけるかを考えさせました。児童からは、「公一は正しいことを言っているから大丈夫だよ」「自分だったら正しいことを言えないから、公一はすごい」などの発言がありました。授業の感想を発表する場面では、「公一のようになれるよう成長していきたい」と道徳的価値の高まりを感じる児童が見られるようになりました。また、「自分は正しいと思ったことでも、なかなか言えないけれど、正しいことを言っている人を励ましたいと思う」のように、自分の気持ちに正直に向き合いながら、道徳的価値について考えを深める児童も見られました。
 役割演技を通して、様々な立場の考えを話し合わせることで、公正・公平の道徳的価値を多面的・多角的に考えさせることができました。今後は、発問の仕方を更に工夫し、ねらいとする価値にせまる授業ができるよう研究を進めていきます。

【大府市立共長小学校】いきものにやさしく〜アサガオの栽培を通して〜

 1年生は、生活科の学習で、アサガオを育てました。
 アサガオの栽培は、小さな種の観察から始まりました。土に丁寧に穴をあけ、種をまき、やさしく土をかける姿には、これからのアサガオの育ちに期待する子供たちの気持ちが感じられました。
 種をまいて以来、水やりが毎朝の日課となりました。初夏の日差しを浴びて、ぐんぐん伸びていくアサガオの生長のはやさに、子供たちは驚いていました。暑くなってアサガオが育ってくると、朝の水やりをペットボトル2本分にしました。日が当たりすぎると、アサガオの置き場所を変えました。つるが隣のアサガオにからんでしまうと、ほどいてまき直しました。アサガオは、世話をした分だけ元気に大きくなり、ついに、きれいな花が咲きました。
 道徳科の授業で、「ぼくのあさがお」の学習をした際には、アサガオを自分が育てている経験から、「水やりを忘れないようにしたい」「生き物を大切に、大事にしたい」など、たくさんの意見が出ました。
 その後、育てたアサガオの花を押し花にしたり、花の色水で折り染めをしたりして、アサガオの花が咲いた喜びを形に残しました。
 今後も、自然や生き物を身近に感じる機会を通して、自然愛護の心を育てていきたいと考えています。

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【瀬戸市立陶原小学校】スマートフォン・携帯電話との付き合い方を学ぶ

 スマートフォンや携帯電話などのモバイル端末は、便利な反面、トラブルが多発しています。そこで、どう付き合っていけばよいのかを理解してもらうために、授業参観で高学年とその保護者を対象とした「スマホ・ケータイ安全教室」を実施しました。
 児童たちは、個人情報や写真をつい公開してしまったことで、トラブルに巻き込まれてしまった例や、危険なサイトにつながった際に、高額な金額を請求されたトラブルについて知り、そうしたトラブルにならない方法を講師の方から教えていただきました。また、スマートフォンや携帯電話の使い過ぎは、人体に悪い影響を与えることも知ることができました。
 保護者には、スマートフォンの知識や理解を深め、児童たちを犯罪や被害から守るために、フィルタリングの利用や、家庭でのルールの決め方について説明がありました。
 児童の感想として、「スマートフォンは、便利だけれど、間違った使い方をするといけないと思いました」「トラブルにならないようなやり方を知って、よかったと思いました」等を書いていました。
 スマートフォンや携帯電話を使う側が、使う際のリスクやリスクを回避する手段を知った上で、使用することが大切だと改めて認識しました。

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【西尾市立荻原小学校】発問を工夫した道徳科の授業実践

 本校では、「道徳」が「特別の教科道徳」として教科化されたことに伴い、児童が道徳的課題を自分のこととして捉え、考えを深めていけるような授業づくりに取り組んでいます。
 4年「ブラッドレーのせい求書」の授業では、家族の一員として家庭生活に、より積極的に関わろうとする態度を育てることをねらいとしました。
 まず、ブラッドレーの気持ちを考えることで、多くの児童が抱くであろう自己中心的な考えに触れた後、中心発問「お母さんは、どんな気持ちで請求書を書いたのか」によって、母親側の気持ちを考えさせました。こうした展開によってお金のためではなく、家族のために愛情をもって育ててくれていることに気付くことができました。児童の振り返りに、「私もお金を請求してしまうことがあります。でも、お母さんたちも仕事や掃除をしてくれているから、毎日疲れていると思います。請求をしないで、少しでも疲れさせないように、私たちががんばっていけばよいと思いました」と書かれていました。道徳的課題を、多面的・多角的に捉える発問をしたことで、道徳的価値の理解を深めることができたと考えます。
 今後も、児童が道徳的課題を自分のこととして捉え、考えを深めていけるような道徳科の授業を実践していきたいと思います。
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【半田市立花園小学校】写真を使うときの心遣い

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 7月12日、「他の人が写った写真を使うときに気を付けること」をテーマに、4年生を対象として「写真と肖像権」についての授業を行いました。小学生が、写真を使って友達を紹介するという映像クリップを視聴し、「主人公が、どのように行動すべきだったのか、写真を使うときに気を付けるべきことは何か」について考えました。
 その話合いの中では、「写真を使う前に、写真に写っている人に許可をもらう」「他の人が嫌だと思わないような写真をしっかり選ぶ」など、自分だけの考えで他の人が写っている写真を使ってはいけないということに気付くことができました。
 今回の学習を通して、他人の写真を勝手に使ったり、利用したりしてはいけないということを、初めて知った児童が多かったようです。また、校外学習などで写真を撮らせていただくことも多いため、そのような場面でも気をつけるべきだということを考えた児童もいました。これからの情報化社会を生きていく子供たちにとっては、情報に関する正しい知識や取り扱い方を学ぶよい機会となりました。

【江南市立古知野北小学校】情報モラルの診断をしました

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 ふだん、子供たちは、スマートフォンやタブレットPC、ゲーム機など多種多様な情報機器に囲まれて生活しています。今やこうしたインターネット接続機器を通じてのコミュニケーションは、子供たちにとって身近なことであり、子供たちの生活と情報機器とのつながりは、切っても切れないものとなってきています。反面、「ネット依存」や「ネットトラブル」などの被害も、今の子供たちにとって身近な問題となっています。
 本校では、「情報モラル診断サービス」を使って、子供たち自身がインターネットを安全に利用するために、どんなことが大切か考える機会を設けました。取組の中で、情報モラルの問題やセキュリティ、法律の項目に関して、「全然分からない」「知らない言葉が多いな」といった声が聞こえてきました。中には、診断結果とともに正しい解答を確認しながら、「合格点まではまだまだだった。知らないまま使っていることが多いな」と自身の情報モラルについて見つめ直す姿も見られました。
 授業を通して、情報モラルに関する基礎知識や、正しく利用するための判断力の一端を身に付けることができました。しかし、大切なことは、このような授業を続けることで、子供たちに情報モラルについて考えるきっかけを与え、情報社会で正しく生きるための考え方や態度が身に付くようにしていくことだと考えます。

【田原市立福江小学校】 安心・安全スマートフォン教室

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 本校では、高学年の児童の半数が、スマートフォンやタブレットPCを持っており、ほぼ全員が使用したことがあります。児童たちは、スマートフォンやタブレットPCを利用して、家族や友達と手軽に連絡をとったり、何かを調べたりするのに役立てています。しかし、SNSを利用する子が増え、たびたびトラブルが起きるようになってきています。そこで、5、6年生を対象に講師を迎え、「安心・安全スマートフォン教室」を行いました。
 「安心・安全スマートフォン教室」では、講師からスマートフォンやタブレットPCを利用するとどんな危険があるのか、どんなことに気をつけるとよいのかということを実際にあった事件を基に、映像を使って話をしてもらいました。児童たちが知らなかったことも多かったようで、真剣に話を聞くことができました。
 授業後の児童からは、「SNSに写真を載せることで、いろいろな情報がみんなに伝わることが分かりました」「メールを送る前に、読む相手が傷つかないか考えてから送りたいと思いました」「スマートフォンはとても便利だけれど、使い方を間違えると大変なことになることが分かりました。気をつけて使っていきたいです」というような感想が出されました。
 スマートフォンやタブレットPCは、とても便利な道具です。しかし、使い方を間違えると危険が潜んでいます。今後も、児童たちに、スマートフォンやタブレットPCを正しく、安全に使っていくことを呼びかけていきます。さらに、児童たちだけでなく、保護者にも情報モラルについて知らせていく機会を設けていきたいと考えています。

【瀬戸市立西陵小学校】 敬老会

 本校では、毎年「敬老の日」にあわせて、社会福祉協議会が主催する「敬老会」に参加しています。児童会長のあいさつや花束贈呈、手紙贈呈、そして歌のプレゼントを子供たちが行っています。
 お年寄りに楽しんでもらえるように、6月中旬に、全学年から希望者を募り、「ふるさと」等数曲の合唱の練習をします。6年生は、全員が心を込めてお年寄りの方一人一人に手紙を書いています。
 本校は、新興住宅地であるため、核家族の割合が高く、また、お年寄りのみで暮らす方も数多く見られます。子供たちは、お年寄りとふれ合うことができる「敬老会」を楽しみにしており、どの学年からも多くの希望者が参加しています。「『ふるさと』を地域のおじいさんに聞いてもらうんだ」「とても喜んで聞いてもらえるのがうれしい」と話していました。
 今年度も、「敬老会」に向け、この夏休みの間も家庭で練習しています。この「敬老会」を通して、相手を敬い、地域を愛することのできる、豊かな心を育んでいきたいと思います。
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【長久手市立北小学校】「あれ?どうっだっけ」というときに、頼りになる板書−1年生道徳「かぼちゃのつる」授業実践による板書の工夫ー

 どの授業においても、授業の展開や発問について考えることが重要であることは言うまでもないが、それを更に効果的にするのが板書である。耳から入る言語情報以上に、目の前にある黒板に示された内容は、見ただけでダイレクトに児童に伝わるからだ。道徳科の授業では、資料の内容を理解すること、何について考えているのかを明確にすること、どの発問でどんな意見が出されているかをもとに、自分の考えと比較したり考えを深めたりすることが大切である。児童が、比喩的に登場人物に自分を重ねながら、自然に考えを深めていけるような板書が理想である。
 1年生の道徳科「かぼちゃのつる」は、自分勝手につるを伸ばし、周囲から注意を受けても聞き入れず、わがまま放題をしたあげく、つるを車にひかれ切られてしまうという話である。授業での様子は、以下のとおりである。
1.黒板をパネルシアターのように使い、かぼちゃから少しずつ伸びていくようにつるを貼っていく。みつばち、ちょう、すいかなどが現れて、かぼちゃに注意する場面ではお面を使い役割演技を取り入れ、かぼちゃだけでなく、やみつばちたちの気持ちにも触れていく。
2.最後にはつるを切られてしまったかぼちゃの気持ちは、板書の左側に泣いているかぼちゃの顔を貼って児童に考えさせる。右側のわがままなかぼちゃの表情と比較させることとにより、注意を聞き入れなかった後悔の気持ちに気付かせていく。
3.「つるを伸ばすときに、どんなことを考えればよかったのか」という主発問は、つるが切れる前の時間にさかのぼって黒板の中央に提示する。再度役割演技を行い、かぼちゃは、どうするべきだったのかを考えさせると、「わがままは、自分にも周りにもよくない」「注意されるのはいやだけどわがままな自分が間違っていた」「迷惑を掛けないように注意する」のような内容の言葉がやりとりの中で聞かれた。
4.本時の振り返りは、左の端にハートマークで提示する。資料から離れ、自分のこととして考えさせた。顔マークは、どの気持ちに近いかの目安として使った。
 この板書は、インパクトがあり、話の流れがつかみやすく、発問についても焦点がはっきりしていたので児童には、分かりやすかった。
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【弥富市立大藤小学校】相互理解、寛容について考える

 3年生で、「心をしずめて」という教材を使って、道徳科の授業を行いました。
 主人公の友達が、不注意から主人公の描いた絵を汚してしまいました。友達のことを許すことができなかった主人公でしたが、帰宅してから、友達の悲しそうな顔を思い浮かべて、なぜ許すことができなかったのだろうと考えます。そして、心をしずめることの大切さに気付いていきます。
 授業の導入では、友達が謝ったときに、「許す」か「許せない」かについて、いろいろな意見が出されました。しかし、主人公が困惑していく様子について考えていく中で、「せっかく謝っているのに、悪いことをした」「なぜ許せなかったのだろう」「友達に冷たい態度をとってしまった」「友達を悲しませてしまった」という意見が出るようになり、心をしずめることについて考え、話し合うことができました。
 振り返りでは、「相手の気持ちをよく考えて行動すること」「気持ちを、きちんと伝えること」「相手を許してあげることが大事」等が、書かれていました。
 相互理解、寛容の意味を理解し、自分たちの日常生活につなげる有意義な学習となりました。
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【豊川市立代田小学校】4年生道徳科「クラスたいこう全員リレー」の授業実践

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 本校では、年に1回、授業参観で道徳科の授業公開を行っている。
 本校の4年生は、心優しく、多くの子が友達を助けたいという思いをもっている。しかし、その友達と協力することの本当の意義を、心から納得して行動しているというより、ただ、これまで教えられてきたことを表面的に行うという、考えがまだ浅い子も多いように感じた。子供たちが、自分で道徳的価値判断を高めていく4年生という時期に、より道徳的価値判断を高めるために、子供たちが共感しやすい教材を取り上げ実践することにした。
 本教材は、走るのが苦手で、本番直前に長く休んでいた男の子たけし君を、運動会で優勝しそうな種目のクラス対抗リレーで走らせるべきかという、モラルジレンマ的な内容である。授業の展開は、最初に「自分のクラスだったらどうする?」という問いで意見を聞いた。子供たちは、全員が、「たけし君がかわいそうだから参加させる」という意見にかたよった。
 そこで、担任が、「本当にそれでいいの?みんなは勝つために努力してきたんだよね。本当に勝てなくて納得する?もし負けたらたけし君が責められてしまうよ」と切り返した。この発問により、子供たちは、「やはり勝つことに意義がある」と立場を変える子も出てきた。「勝つことも確かに大切だけれど、それよりもたけし君の思いを大切にしたい」という意見も出てきた。最終的には、「みんなで参加することの方が勝負より大切だ」ということで意見がまとまった。子供たちの結論は、「たけし君が参加する」という考えで変わらなかったが、切り返す前より「友達とは何か、学級とは何か」という視点で考えに深まりをもたせることができた。
 保護者の方からは、「何を大切にしていくべきか、子供たちで話し合っていく姿がとてもよかった」という意見をいただいた。道徳科という教科の目標が、保護者にも伝わったのではないかと感じている。今後も、多くの実践を行い、子供たちの姿を保護者に発信していきたいと思う。

【常滑市立西浦南小学校】みんななかよし、楽しいクラス

 本校では、校訓「なかよく がんばる 元気な子」のもと、「自他共に大切にできる児童の育成」をテーマに、道徳科の授業を行っています。
 3年生で実践された道徳科の授業では、資料「しょうたの手紙」をもとに、「どんなクラスがよいクラスか」について話し合いました。担任の発問に、「悪口を言わないクラス」「いじめのないクラス」「やさしくてケンカのない、仲のよいクラス」「助け合いができるクラス」「いやなことを見たりされたりしたら、先生に伝えることができるクラス」などの意見が出されました。
 資料に沿って、しょうたからの手紙を読み、「みんななかよし、楽しいクラス」について、しょうたのクラスの友達がどう考えているかについて話し合いました。そして、いじめのない楽しいクラスをつくるために、自分のクラスでどんなことをしていきたいと思うか、振り返りシートに記入しました。「ちょっとのつもりでも、相手はいやな思いをするから気をつけて話し、行動したい」「みんなにやさしくする」「悪口は言わない」などという記述がありました。
 今後も、道徳科の資料の中から、自他の活動や発言を振り返る活動を通して、自分や友達のよさに気づく場面を設定していきたいと考えています。
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【美浜町立上野間小学校】保護者・地域に支えられた「すもう大会」

 本校は、全校児童138名、全学年単学級の小規模校です。1年生から6年生まで大変仲のよい学校で、地域の方々も、子供たちを温かく見守ってくれています。PTA行事も大変盛んです。毎年7月の土曜日には、PTA行事の一つとして、「すもう大会」が行われます。「すもう大会」が近づくと、子供たちの会話も、すもうの話題でいっぱいになります。この日のために、家でひそかに特訓を重ねる子もたくさんいます。
 今年は、7月13日に、体育館において、「すもう大会」が行われました。1年生から6年生までの男女が、東西に分かれ、個人戦の取り組みを行いました。
 「はっけよい、のこった!」行司の合図で、がっぷりと組み合います。行司の持つ軍配は、代々受け継がれてきたものです。子供たちだけでなく、保護者や地域の方の応援にも熱が入ります。1分を超える勝負も多く、観客も手に汗握る様子でした。「あっ、倒れる!がんばれ!」「あとちょっと!」と、力一杯組み合う姿に、東西関係なく、大きな声で声援が送られました。勝敗が決まると、歓声が上がり、会場は大いに盛り上がりました。 
 本校の子供たちは、地域の方々に温かく見守られ、元気いっぱいすくすくと育っています。

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【小牧市立本庄小学校】ふれあい活動

 本校では、1年と6年、2年と5年、3年と4年で兄弟学級を組み、1年間を通して「ふれあい活動」を行っています。兄弟学級で一緒に過ごすことで、ふれあいを深めることを目標に取り組んでいます。
 6月に、「ふれあい給食」が行われました。高学年が手際よく配膳をする姿を見て、低学年の児童からは、「すごい。上手」「さすがだね」との声が聞かれます。また、高学年がしっかり食べる様子を見て、「お兄さんたちは、いっぱい食べるから大きくなったんだね」と低学年の児童は、感心していました。
 緊張した面持ちでスタートした給食も、会食が進むうちに少しずつ笑顔が見られるようになり、給食後の「ふれあいタイム」では、どの児童も楽しそうにゲームをしていました。
 他にも、「ふれあい遊び」を、年に3回行っています。回を重ねるごとに仲よくなっていき、「ふれあい遊びの時間」には、学校中に楽しい声が響きます。
 「ふれあい活動」を通して、兄弟学級とのふれあいを深めつつ、上級生には相手を思いやる優しい心や高学年としての自覚が、また、下級生には高学年に憧れて自分たちもがんばっていこうという気持ちが育ってきています。

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【愛西市立永和小学校】「書くこと」から始める道徳の授業実践〜付箋を使った意見交流〜

 2年生で、「ありがとうって言われたよ」という教材を使い、道徳科の授業を行いました。
 主人公の男の子「ぼく」が、友達や下級生・同級生が困っている場面に遭遇し、それぞれの相手に対して親切に接していき、そのたびに「ありがとう」と言われます。そして、家に帰ってから主人公の「ぼく」が、お母さんに1日の出来事を報告する、という話です。
 毎日の学校生活において、友達や先生などとの関わりの中から、相手の考えや気持ちに気がつき、お互いが相手に対して思いやりの心をもって接することができるようになってほしい、また、付箋を用いた意見交流によって、自分や友達の意見を知ることのよさを感じてほしいと考えて実践しました。
 まず、読み聞かせをし、お母さんに話したとき、「ぼく」はどんな気持ちだったかを付箋に書き、グループで一人ずつ意見を発表します。その後、グループの付箋を全員分貼った用紙を全体交流の場面で活用し、一人一人の意見を知ってもらいました。
 児童の意見として、「ありがとうと言われた方も気持ちがいいんだ」「お母さんにほめられてうれしい」「もっとありがとうと言われるようになりたい」などの意見が出ました。児童は自分の考えと友達の考えを比べながら、真剣な様子で聞き入っていました。
 この授業を通して、親切にされた方も、した方もうれしい気持ちになることを感じることができました。
 本校では、「主体的・対話的に学ぶためには、どうしたらよいか」を現職教育のテーマにし、発問と板書の工夫、活発な意見を交流するための工夫などを考えながら授業実践に取り組んでいます。
 自分の意見を積極的に発表するのが苦手な児童にとって、付箋を使って自分の意見を他の友達に知ってもらうことができるのはうれしく、自信につながっています。初めは、どのような意見を書こうか迷っていた児童も、何度もこの形式を繰り返すたびに、意見を書くことに慣れてきたように思います。
 言葉で発表するのが苦手な児童にとっても、自分の考えを「書く」ことから始め、友達の意見を知り、自分の意見も知ってもらうよさ感じ、より議論が深まる授業を目指そうと思います。

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【豊田市立九久平小学校】道徳科の授業実践「もっと調べたかったから」

 本校の3年生は、男女分け隔てなく一緒に楽しく活動することができる反面、夢中になりすぎて時間を守れない場面が多く見られます。そこで、「時間」を軸に、自分たちの生活を振り返りました。
 道徳科の教材「もっと調べたかったから」は、他人に迷惑をかけず、時間を守って行動することについて考えられるように設定されています。
 まず、「時間という言葉から思いつくもの」というアンケート結果から「時計」を意識してはいるが、どう行動するかは意識していないことが分かりました。
 次に、主人公の行動について話し合う場面では、「しなくてはならないこと」「時間を守って行動すること」で自分はどちらを優先するか、ネームプレートを貼って立場を明確にしました。そのあと、理由をワークシートに書いて黒板に貼り、話し合いました。その中で、「正しいと思われることをしていても、時間を守らないと他人に迷惑をかけてしまう」ことに気づき、「時間を守って行動したい」という気持ちを共有しました。
 最後に、ふだんの帰りの会の様子を録画映像で見ました。自分たちの行動を客観的に見たことで、「学級の誰もが気持ちよく過ごすために必要なことは何か」「誰もが気持ちよく過ごすためにはどうしていくとよいのか」と、アンケートでは少数だった時間の使い方を考えた振り返りが見られました。
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【春日井市立松原中学校】 資源回収リサイクル活動

 本校では、年2回、「資源回収リサイクル活動」を行っています。今年度は、6月9日と11月9日に予定しています。生徒は1か月ほど前に、通学団ブロックの各家庭を分担して回り、古紙・牛乳パック・布類等を、予定された日に家の前に出してもらうようにチラシを配って依頼をします。回収日には、ボランティアの保護者も参加して、回収作業を行います。
 高層住宅や公営住宅では、何度も往復して回収品を運ばねばなりませんが、どの生徒も精力的に活動しています。地域の方々により、直接集荷場所まで回収品を運んでいただけることもあります。こうした活動の中で、自然とねぎらいや感謝の言葉が交わされ、笑顔があふれる活動になっています。また、親子だけでなく、地域の人々とのふれあいの中で、生徒は限りある資源を大切にし、地球環境の保全に努めることの大切さを学んでいます。
 このように、資源回収の取組は、親子や地域の方々との結びつきを深め、地球環境を守る活動として、本校の伝統的な勤労生産的行事となっています。

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【あま市立甚目寺南小学校】 情報モラル学習

 夏休みが目前に迫った7月、夏休みの生活と関連付けて、スマートフォンの使い方や、気をつけるべきルールを確認した。6年生では、同じ週に、情報モラルに関する道徳科の教材を用いて、学年統一して情報モラル教育を行った。取り扱った教材は、道徳科の教科書に掲載されている「ほんとうのことだけど・・・」と「カスミと携帯電話」である。
 「ほんとうのことだけど・・・」は、委員会で、運動会の様子を知らせる壁新聞を作ることになった主人公が、リレーで転んでしまった子のことを、おもしろおかしく記事にしようとしている友達と話をする中で、どんな記事を掲載するべきなのかを考えるという内容である。
 「カスミと携帯電話」は、周りの友達が、みんな携帯電話を買ってもらい、自分も買ってもらいたい主人公が、母親の携帯電話をお試しで使わせてもらう場面から始まる。その後、主人公は、友達とのメッセージ交換に夢中になり、夕食中や夜ふかしをしてまでメッセージ交換をしてしまう。その結果、主人公とメッセージ交換をしていた友達が、寝不足による体調不良で倒れてしまい、主人公が携帯電話の使い方を見つめ直すという内容である。
 この二つの教材を用いて、「掲示板やインターネットのサイトなどに掲載する内容は、見る人の気持ちを考えて掲載すること」「使うときは、家族でのルールや、社会のマナーに気をつけて使うこと」など、夏休みに注意するべき内容を中心に授業を行った。
 授業後の児童の振り返りには、「ふだん楽しくて動画をたくさんアップしているけれど、アップするときには、本当に大丈夫かを確認しようと思った」「スマートフォンやインターネットなどは、使い方を間違えると大変なことになるので、親とルールを決めて使いたいと思った」「使うときを考えて、時間を決めて使いたいと思った」など、ふだんの生活におけるスマートフォンやインターネットとの関わり方を、振り返る児童の姿を多く見ることができた。
 保護者との懇談会では、二つの授業での子供たちの様子を伝え、保護者と協力をして、子供たちが自ら情報モラルを守ることのできる環境を整えていきたい。

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