【東栄町立東栄小学校】「やさしさ輝く子」の育成〜全校活動を通して〜

 本校では、4月22日〜26日の家庭訪問期間中、午後は、クラブや指導会練習(ソフトテニス・卓球)、一輪車練習が行われます。中日となる水曜日に休養日を設け、全校(113人)での「エンカウンター」を行い、数種類のエクササイズに取り組みました。その中の一つである「バースデーリング」は、ひとことも話さずに誕生日順に輪を作ります。どのように輪を作るか見ていると、6年生が誕生月を表す指を高く掲げ、集まりやすくしてくれました。結果は、15人ほどの縦割り班で行ったときは、上手にリングを作ることができましたが、100人を超える全校では難しかったようです。その後は、全校縦割り班による「読み聞かせ」を、各教室に分かれて行いました。どの教室も、6年生の思いやりのある語り口調に、下級生は釘付けでした。お互いの真剣なまなざしが、印象的でした。
 また、4月終わりに児童会執行部企画の「1年生を迎える会」が行われました。1年生へのインタビューやゲームなど、楽しいひと時でした。企画・運営はもちろん、準備や片付け、下級生への声かけなど、下級生を思いやる6年生全体で学校を引っ張ってくれました。
 今後も、上学年のリードによる全校での活動を継続し、本校の教育目標である「一人一人の個性が輝き、知・徳・体の調和のとれた、活力あふれる子供を育成する」ために、「ちえ輝く子」「やさしさ輝く子」「げんき輝く子」の育成に取り組んでいきたいです。
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【岡崎市立本宿小学校】誠実な生き方について考える

 6年生の教科書で扱われている「手品師」という教材で授業を行いました。
 売れない手品師が、華やかなステージでのショーを断り、ふとしたことから知り合った貧しい少年のために、手品を見せることを決断する話です。本文を読み、「どの場面について考えてみたいか」を子供たちに問うと、次のような三つの意見が出ました。
 1.手品師が決断をする場面
 2.手品師がどちらをとるか迷う場面
 3.少年に手品を見せる場面
 まず、2の場面から意見交換をしていきましたが、興味深かったのは、「自分の生活や夢のために華やかなステージを選ぶべきだ」と考える子が半数近くいたことです。6年生になると、自分の考えよりも一般的な考えを優先させる子が多いため、あまり葛藤は起こらないと予想していたからです。最初は、2つの考えが教室を二分していましたが、「手品師はお金よりも心をとった」という考え方に賛同する子が増え、最終的には、「少年を選んだ手品師は誠実な生き方をしている」という考えに至った子が、8割ほどになりました。
 最後に、「誠実な生き方を実現するために、日頃から大切にしていきたいことは何か」をワークシートに書かせました。それまでの活発な議論に比べると子供たちは自分の考えを書くのに苦労していた印象でした。
 授業全体としては、子供たちそれぞれが自分なりの考えをもち、活発に意見交換ができました。しかし、物語の内容を生活と結び付けて考えさせるためには、議論において教師が意見を焦点化していく必要があるという課題も浮かび上がりました。
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【美浜町立河和南部小学校】情報モラル講座

 今年度は、4〜6年生児童対象に「どうやって使う?スマホやタブレット」をテーマとして、携帯電話会社から講師を招き、小学生高学年が巻き込まれやすいトラブルや、トラブルへの対処法を教えていただきました。
 この会では、SNSに安易に写真を載せることによって起きたトラブルや、ゲーム依存症になって日常生活に支障が出てきたケースなど、具体的な事例からスマートフォンやタブレット型端末の危険性を学ぶことができました。
 児童からは、「SNSを使うときには、個人情報が流出しないように気を付けたいです」「コミュニケーションアプリでは、相手に分かりやすい言葉で返事をしたいです」といった感想がありました。
 また、本校では、情報教育アドバイザーの方に、各学期に1回、パソコンの操作方法や情報モラルについて教えていただいています。2年生では、ウェブページでの検索の仕方、不適切なサイトを開いてしまったときの対応の仕方を学び、5年生では携帯電話のメールの扱い方ついて学んでいます。学年に応じた情報モラルについて学習しています。
 今後も、様々な方と協力しながら児童の情報モラル育成に努めていきたいと思います。
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【稲沢市立下津小学校】正直に過ごすことの大切さ

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 児童は、学校や家庭、社会の中で多くの人々と関わり合いながら生きています。そんな中で悪いと分かっていてもついうそをついたり、ごまかしてしまうという児童も少なくありません。そこで、正直な心で生きることの大切さに気付いてほしいと考え、道徳科の授業に取り組みました。
 「『正直』五十円分」を教材に、4年生の授業を行いました。授業の導入では、「正直に行動してよかったこと」「やってはいけないと分かっているけどやってしまったこと」を出させました。「悪いと分かっていてもやってしまった」という経験がある子が多くいることが分かりました。主人公の「たけし」が、おつりの間違いに気付き、自分が損するときはお店に返してもらいに行くが、自分が得をするときは黙ってもらってしまおうとする場面や、多くもらったおつりはきちんと返そうと考えて行動する場面を通して、主人公の気持ちの変化を話し合わせました。
 グループの話合いでは、はじめにおつりを多く渡してしまったお店のおばちゃんの行動から、「自分たちも間違ってもらったのだから、多い分は返さないといけない」「一緒にいる弟の前でおつりをごまかすのは、お兄ちゃんとしてだめ」などの意見が出ました。
 最後に、正直に行動することが大切な理由を考えさせました。「誰かのためではなく、自分が正直に行動した方がすっきりする」「もやもやした気持ちのままいるのは嫌」などという意見が出て、正直に過ごすことは、人のためではなく自分のために大切なことだと改めて実感することができました。

【瀬戸市立祖母懐小学校】道徳の授業「命の詩〜電池が切れるまで〜」

 本校では、月に2回実施しているソーシャルスキルトレーニングを通して、共感的な人間関係を育み、それを基盤として、自分の考えを隣同士や数人のグループで伝え合ったり、全体の場で発表したりするなどの話合い活動を重点に指導し、授業実践を進めています。
 5月に、5年生で、「命の詩〜電池が切れるまで〜」の授業実践をしました。神経芽細胞腫と5年半にも及ぶ闘病生活の末、11歳という短い生涯を終えた少女の書いた「命」という詩を題材に、命はどんなものかや、人間らしく精いっぱい生き抜くことの大切さについて考えさせることをねらいとして授業を行いました。授業では、詩の題名を隠して提示し予想させることで児童の興味を高めたり、命と電池の違いを比べるときにその違いが明確になるように色を変えて板書したりするなど、ユニバーサルデザインを意識して進めていきました。
 作者の「生きたくても生きられない子がいるのに、なぜ命を大切にしないのですか」という疑問には、「いじめられているから」「たえきれないことだってある」という意見が出されました。また、「精いっぱい生きるためにどんなことを考えて生活するか」という問いには、「ぼくとみんなが楽しく生きるために努力する」「家族や友達の気持ちを考えて精いっぱい生きる」などの意見が出てきました。
 今回の授業を通して、子供たちに生命の尊さを感じることのできるよい機会になったと思います。
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【あま市立美和東小学校】対話的な学びを主軸とした道徳科の授業

 本校は、道徳科の授業研究2年目を迎えた。「出会いとふれあいを大切にした体験を生かし、新たな自分づくりを目指す子の育成」をテーマに、今年度は、「対話的な学びを主軸とした道徳科の授業を通して」をサブタイトルに掲げて実践を行っている。
 昨年度、課題として残った「自分の思いを表現することができるようになったが、深め合うことが難しかった」実態を踏まえ、対話を活動に取り入れることにした。まず、児童一人一人が人の話をよく聞き、その考えのよさに気付き、賞賛したり課題に言及したりするまでの深まりのある会話、つまり「対話」のレベルまで高める。そして、対話力の向上を図る中で、児童は互いに認め合い、磨き合い高め合い、豊かな心を育んでいくことを目指すものである。
 授業実践で欠かせないポイントは三つある。「教材研究を確実に行い、児童の実態を踏まえた中心発問を考えること」「授業時間内に個人対話と相互対話を盛り込み、考える時間を確保すること」「予想される発言を基本に対話をつなぐ教師の言葉がけを考えること」である。発達段階や児童の実態、授業のねらいを明確にし、指導案を練ることで、より活発な対話が生まれる。
 試行錯誤と挑戦を繰り返し、対話的な学びから新たな自分づくりができる授業を進めたい。
 
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【豊川市立萩小学校】子供たちの「もやっと」に焦点を当てて

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 本校では、「自分の置かれた状況を見て、自分で考え、仲間と協力して行動できる子」を目指し、学級会を中心とした話合い活動の授業実践を行っています。2年生の道徳科では、この目指す子供の姿に近づくための手立てとして、子供たちの問題意識に焦点を当てた道徳科の実践を行いました。「およげないりすさん」の資料の読み聞かせを通して、子供たちが、「何だか心に引っかかったな」「もやっとしたな」と感じた場面を問い、実際にその場面でどうするとよかったのかを具体的に話し合いました。
 資料では、「仲間の中で泳げなかったりすさん一人を置いて、島の向こうまで遊びに行ったが、何だかつまらない」という場面に子供たちの意見が集中したため、「みんなが楽しい気持ちで過ごすにはどんな気持ちが大切なのか」ということを課題にあげました。
 子供たちが、より自分事として、主体的に考えられるように、「りすさんを置いていってしまった次の日、仲間たちは再びりすさんに会ったらどんな思いか」「何と声をかけるとよいか」を話し合いました。話し合ったことを、「りすさん」と「りすさんを置いていってしまった友達」の役割に分かれて、2人組で役割演技を行いました。
 資料の終末では、泳げる仲間たちが、泳げないりすさんを背中に乗せて泳ぎ、みんなで島まで遊びに行くことになります。子供たちの演技の中には、「昨日、ぼくたちがもうちょっとよく考えて、りすさんを乗せてみんなで行けばよかったよ」「一人で悲しい思いをさせてごめんね」などの言葉があり、失敗してしまった立場から、具体的にどうすれば関係を修復できるかを考えることができました。
 授業のまとめとして、学習課題「みんなが楽しい気持ちで過ごすためには、どんな気持ちが大切か」を問うと、「やさしい気持ち」「みんな一緒にという気持ち」「相手がうれしくなるようにすること」「友達の気持ちも考えること」など、子供たちなりの大切にしたいことがワークシートに書かれていました。
 今後も、子供たちの問題意識に焦点を当てた授業展開を心掛け、より本校の目指す子供の姿に近づくような実践を行っていきたいと考えています。

【津島市立天王中学校】福祉実践教室を通して 〜人を大切にするとはどういうことなのか〜

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 5月20日、「福祉実践教室」の事前学習の日、本校1年生の生徒は、体育館に集まって、「福祉とは、いったい何だろう」と考えました。
 最初に、津島市社会福祉協議会、愛知県社会福祉協議会の協力で映像資料を見せていただき、視覚障がいのある方が線路から転落する事故が起きていることで、各鉄道会社が対策を講じているが、ホームドアの設置率は100%ではないこと、そして、現在もまだ痛ましい事故が起きていることを生徒は知りました。こうした事実を知り、生徒たちは、「もし自分がこういった場面に遭遇したときには、どうすればよいか」を考える機会になりました。
 そして迎えた6月21日の「福祉実践教室」の日。最初の全体講義では、車いすの講師の先生に話をしていただきました。話を聞いた生徒の感想からは、「点字ブロックの上に自転車を駐輪すると、視覚障がいのある方の邪魔になるから気をつけようと思いました」「視力が低いからめがねをかける。耳が聞こえづらいから補聴器をつける。足が不自由だから車いすを使うということで、お互いの違いを認め合うことが大切だと思いました」というような、違いを認めることや、他者への思いやりの気持ちが大切であるという記述が多くありました。
 全体講義の後は、「車いす体験」「要約筆記」「ガイドヘルプ」「点字」「手話」の五つの講座で学習をしました。「疑似体験をすることで、障がいのある人にとって困難な場面や状況があることに気がつくことができた」「ハンディキャップのある人たちのことを、『かわいそう』などと思わずに、『皆、平等』という気持ちに変わりました。困っていたらお手伝いすることの大切さを学ぶことができました」という感想がありました。
 今回の「福祉実践教室」を体験したことで、生徒たちは、ただ単に他者への思いやりの気持ちをもつことや、実際に声をかけて助けることの大切さを学んだだけでなく、「本当の意味で人を大切にするということはどういうことなのか」ということを考え始めたのでした。

【岡崎市立矢作北小学校】自他の命について考える学校保健委員会

 本校では、「かけがえのない自他の命を大切にできる子」の育成を目指し、7月10日に「学校保健委員会」を実施しました。
 本年度は、「がんについて学ぶことで、自分の健康を見つめ直してみよう」をサブテーマに、保健委員会による実態アンケート調査の報告、南山高等学校・中学校保健体育教諭中谷豊実先生によるイリュージョンと講話、がん経験保護者から子供たちへのメッセージという内容で行いました。
 子供たちは、ケアリングクラウンでもある中谷先生のパフォーマンスや講話に見入り、がん経験保護者のメッセージには真剣に耳を傾けていました。特に、身近な友達のお母さんである保護者の「苦しかったが、子供たちや主人、友達の協力や励ましが、大きな力になった」という話から、自分ならどうするか、真剣に考えることができたようでした。
 事前のアンケートでは、「病気の人には、(自分の言動で傷つけてしまうかもしれないと思うと)どう接したらよいか分からない」という意見が多数を占めていました。しかし、学校保健委員会実施後の感想には、「もし自分の家族が病気になったら、安心できるように励ましたい」「できるだけ本人の希望を聞いて、笑顔でいられるように支えたい」というように、自分事としてとらえた声が多く書かれており、考えの変容がうかがえました。
 今後も、子供たちの心と体の健やかな成長を促す取組を続けていきたいと考えています。

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【一宮市立萩原中学校】「心の日」の活動を通して

 本校は、昨年度より、毎月16日を「心の日」と設定しており、一人一人の心が少しでも元気になれる・強くなれるような教育推進活動を、全学年で取り組んでいます。
 5月と6月に行った活動では、物事を違う見方、捉え方をする「リフレーミング」を使ったゲームにチャレンジしました。ゲームを通して、「自分の嫌いな性格」も、言い方を変えることで前向きな長所となることを学びました。また、自分の嫌なところも含めて「自分らしさ」であり、自分で自分のことを認めるだけでなく、周りの友達のいろいろな性格も「その人らしさ」と捉えて認めていく大切さを学びました。「リフレーミング」を行った生徒の感想に、「言い方を変えると短所も長所になることが分かった」「前向きに捉えることが大事だと思った」という意見がありました。
 今後も、「心の日」の活動を継続し、本校の目指す「自ら学ぶ生徒」「責任ある行動のとれる生徒」「礼節を重んじ思いやりと感謝の心をもつ生徒」「生命を尊重し、心と体をきたえる生徒」の育成に取り組んでいきたいと思います。
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【安城市立今池小学校】トラブル事例から考える情報モラル教育

 スマートフォンやインターネット等によるトラブルを防止するため、6年生を対象に、情報モラルの授業を、夏休み前に行いました。
 児童全員に、スマートフォンやインターネット等をする上で、気を付けなければならないこととして、「個人情報の掲載の注意」について共通理解をしました。その後、各グループにトラブル事例を渡し、それをもとに話し合いました。まずは、トラブル事例の中で問題点を洗い出して赤い付箋に書き、それに対して子供や家庭、学校などがどのように考え、行動をすればよいかなどを考えたことを黄色い付箋に書きました。そして、それをもとに、自分たちがスマートフォンやインターネット等を利用するときに、何に気を付けるのか、どのようなことをしていかなければならないかをグループで話し合い、先ほどの付箋を活用しながら模造紙にまとめました。それぞれのグループが発表する中で、「相手の気持ちを考えて、言葉遣いに気を付ける」「トラブルが起こったときに、親や先生など身近な大人に相談する」などが共通の話題として取り上げられました。
 その後、「安城ケータイ・スマホ宣言」を全員で確認しました。特に、SNSウェブサービスでは、相手の顔が見えない中でのメッセージのやり取りになるため、対面でのコミュニケーション以上に、言葉遣いに気を付けなければならないことや、最近、子供たちの中で流行とているオンラインゲームでも、コミュニケーションをとりながら遊べるため、同様に気を付けなければならないことを確認しました。また、「トラブルの可能性があるから使わない」ではなく、「どんなものでも扱い方を誤れば危険がある。便利なものだからこそ、扱い方に気を付けて、ルールやマナーを守って上手に活用する」という意識が高まりました。

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【高浜市立高取小学校】道徳科の授業実践「折り紙名人 −よしざわ あきら−」

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 道徳科で、「折り紙名人−よしざわ あきら−」を教材として授業を行った。
 まず、吉澤さんの写真、および吉澤さんの折り紙作品の写真を提示し、どんなことを思うかを発表した。それについて、「おもしろい」「すごい」「とても自分には作れない。どうやって作ったんだろう」など、吉澤さんの作品を賛嘆する意見がたくさん出た。子供たちは、吉澤さんの作品にぐっと引きつけられた。
 次に、「どうしてこんな作品を作れるようになったんだろう」と発問した。この発問については、教材の中にヒントとなる記述がたくさんあるので、教材をじっくり読むように促した。
 これについては、「作ることが大好き」「子供の頃に、たくさん折り紙の作品を作ったから」「物の形をよく見て、図形の研究を続けたから」「お母さんを元気にするため」「お母さんだけではなく、家族や友達、近所の人も元気にしようとした」など本質に迫る意見が出された。そして、人を元気にすることができることがわかったからとまとめをした。
 最後に、自分を振り返るための発問として、「もし自分が吉澤さんになれるとしたら」と発問した。この発問については、子供たちには、遠くを見据えてほしいと思い発問した。
 予想に反して、多くの児童が素直に自分の好きなことや、今がんばっていることを発表できた。



【日進市立香久山小学校】第1学年道徳科「かぼちゃのつる」授業実践

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 第1学年道徳科で、「かぼちゃのつる」の授業を行いました。自分勝手でわがままなかぼちゃの話を、紙芝居とペープサートを使って、その気持ちの変容を考えさせることで、わがままな振る舞いは、相手に迷惑を及ぼし、自分自身にもはね返ってくることを考えさせる授業でした。
 導入では、多くの児童が、「いけないと分かってはいるものの、わがままを言ったことがある」と答えていました。
 展開では、ペープサートを使用したことで、児童が登場人物になりきるとともに、楽しみながら自分の思いを表現することができました。他に迷惑をかけ、痛い思いをしたかぼちゃの気持ちを「しまった」「みんなの言うことを聞けばよかった」などと、発言することができました。
 授業の振り返りでは、「わがままを言わないようにしようと思った」「注意されたら素直に聞きたい」「人に迷惑をかけないようにしたい」などの意見も出ました。
 これからも、自分で考えて行動できる児童の育成を目指して、授業の実践をしていきたいと思います。

【小牧市立桃ヶ丘小学校】情報モラルを育てる

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 本校では、子供たちの家庭でのスマートフォンの利用率が増えているのを受け、注意を促しています。長期休業前に、生徒指導担当から出される「○休みの生活について」の中に、「有害なインターネットへの接続などは行わない」「スマートフォンの使用やゲームをするときは、時間を決めてやり過ぎない」「SNS等の利用は、マナーを守って楽しむ」という項目を加え、個人懇談会で保護者にお願いをしています。
 また、中学校進学とともに、更に情報モラルの必要性が高まることを考慮して、卒業前の6年生に対して道徳科の授業を行いました。「こんなつもりじゃなかったのに」という教材で、ありがちな友達との無料通信アプリのやりとりを5パターン示し、どんな感情をもつかを交流しました。同じ言葉のやりとりでも、人によってとらえ方がずいぶん違うことに気付き、相手の気持ちを考えて言葉を選ぶ必要性を学ぶよい機会となりました。
 これからも、道徳科や学活、総合的な学習の時間において、身近な例を示しながら情報モラルについて学び、生活に生かしていけるよう情報教育を進めていきます。

【豊田市立猿投台中学校】道徳科の推進

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 本校では、今年度、「互いに認め合い、仲間とともに主体的に行動できる台中生の育成 −コミュニケーション力を育てる道徳科の実践を通して−」を研究主題として、実践に取り組んでいます。
 昨年度の反省から、道徳科の授業を、学年が同じ時間で行うのではなく、バラバラにして行うことにより、先行して行った授業の反省点から指導案を改善し、次のクラスに生かすというスパイラルを作り、授業の改善に取り組んでいます。
 また、全職員を3つのグループ「授業研究部」「コミュニケーション部」「環境整備部」に分け、学校全体で授業内容や授業規律、教室環境などについて話し合いを進めています。これらの取組を通して、主体的に行動できる生徒が育っていくよう授業改善を目指していきます。

【武豊町立富貴中学校】 いのちの授業〜いのちのバトンタッチ〜

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 武豊町では、「いのちの教育」を推進しており、本校においても、ふだんの授業や「いのちの教育講演会」等を通して、生命を尊重する心豊かな生徒の育成に努めています。
 5月25日、全校生徒及び保護者を対象に外部講師を招き、父母学級の一環として、「いのちの教育講演会」を行いました。講演会では、講師のお子さんが小児がんを患い、6歳までの「いのち」を精いっぱい輝かせた姿と、それを支えた家族の姿が実体験をもとに語られ、講師の言葉を通して、「いのち」「生きる」「家族」について深く考えることができました。
 授業後の感想には、「今まで、自分のことだけを考えて生きてきたけれど、周りの人に助けられてここまで生きてきたのだと感じました」「自分も同じように病気で入院して苦しい時期がありましたが、今の自分があるのは家族の支えがあったからだと改めて思いました」などの記述がありました。参加した保護者も親の立場で強く胸を打たれた様子でした。
 今後も、「いのちの大切さ」について、生徒たちに深く考えさせ、かけがえのない自他のいのちを輝かせて生きる生徒を育てていきたいと思います。

【一宮市立中部中学校】情報モラル講座

 近年、ICT機器の急速な普及に伴い、中学生にとっても、スマートフォンやタブレット端末は身近な存在になっています。これらの機器は、大変便利なものであり、生活を豊かにする一方、様々な問題を引き起こす危険もあります。そこで本校では、1年生を対象に、インターネット上で実際に起きている諸問題やそれらの危険を回避する方法を学ぶ「情報モラル講座」を行いました。
 「SNS利用の注意点」についての話では、スマートフォンで撮影した写真のGPS情報から、場所を特定されてしまうことがあると知り、「家に帰ったらすぐにカメラの位置情報通知をオフにしよう」と話している生徒が多く見られました。
 「ネットゲームやアプリ利用の注意点」についての話では、ゲームで遊んでいるときに表示される広告を誤って触ったために起きた実話を聞き、フィルタリングをかけることの重要性を改めて見つめ直すことができました。
 「スマホ依存症」についての話では、スマートフォンの長時間利用が、身体や脳に大きな影響を与えてしまうということを知り、驚きの声が上がっていました。
 今回の「講演会」で、情報モラルについての正しい知識を学ぶことができました。また、強い意志と冷静な判断力をもって、適切にICT機器とかかわっていこうという意識が高まりました。学年通信等を通して保護者にも注意を呼びかけ、家庭との連携も深めていきたいと思います。

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【春日井市立東部中学校】本校の情報モラル教育

 昨年度行った本校のアンケートでは、97パーセントの生徒が自宅でインターネットを使用できる環境にあり、多くの生徒が日常的にSNSを利用していることが分かりました。そして、自由にSNSを使えるようになってきたことで、本校でも、SNSの使用に関係するトラブルが増加しており、使用方法や情報モラルについて学ぶ機会が必要になりました。そこで、本校では保健部と生徒指導部が中心となって「講話会」を企画し、生徒たちがSNSの使用方法について考える機会を設けました。
1 臨床心理士による講話
 昨年11月に行った「学校保健委員会」では、臨床心理士の方に「SNSとコミュニケーションについて考えよう」をテーマに、SNSを使用する際の注意点について教えていただきました。文字で伝えることのできる情報量は、直接会って伝えることのできる情報量よりもずっと少ないので、SNSを通したコミュニケーションは、自分の気持ちが十分に伝わらず、トラブルの原因になる場合があることを学びました。生徒からは、「大切なことは直接会って話すようにしたい」という感想が多く出てきました。今年度も、臨床心理士の先生を講師に招き、SNSの上手な利用の仕方について学ぶ予定です。
2 生徒指導主事による講話
 1学期の終業式後に、生徒指導主事が愛知県警察の「サイバーポリスゲーム」を使って、SNSの利用についての講話を行いました。SNSを使用することで起こる可能性のある様々なトラブルを紹介し、SNSは使い方によって加害者にも被害者にもなりうることを生徒に伝えました。生徒からは、「SNSの上手な使い方を覚えて、トラブルに巻き込まれないようにしたい」という感想が聞こえました。

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【美浜町立野間小学校】 「ともだちやもんな、ぼくら」〜本当のともだちってなんだろう?〜

 7月8日、2年生の道徳科の授業で、教材「ともだちやもんな、ぼくら」を使って友達について考えました。低学年の多くの児童は、友達とは「一緒に遊ぶ子」「いつも一緒にいる子」と考えています。特に、本校は、ほとんどの児童が就学前から共に過ごしてきたこともあり、児童にとって、仲間はいつも隣にいて当たり前のような存在です。しかし、この「いて当たり前」と思う仲間というのは、本当はとても大切で、これからも助け合っていかなくてはならない存在なのだということに気付かせたいと考えました。
 教材「ともだちやもんな、ぼくら」は、仲よし三人組が、カブトムシ取りに夢中になるあまり、怖いと有名な「カミナリじいさん」の家に黙って入ってしまう内容です。見つかった彼らは、じいさんの剣幕に、謝らずに逃げてしまいます。仲間を一人置き去りにして・・・。
 授業では、逃げてしまった主人公になったつもりで気持ちを考えました。逃げてきたときの気持ちについての問いに、「友達は、大丈夫かな」「おいてきてしまった」という心配や後悔の気持ちとともに、「助けに行きたいけれど、怖い」という人間の弱さに言及した発言も出ました。自分を主人公に置き換えたとき、ちゃんと友達の元に戻れると答えた児童と戻れないと答えた児童は、ちょうど半々になりました。しかし、助けに行く勇気は出ないかもしれないけれど、友達と助け合うことは大切だということに気付くことができました。
 

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【豊橋市立老津小学校】1年生道徳科「おじいちゃんのたんざく」

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 1年生の前期に、「おじいちゃんのたんざく」という教科書教材で授業を行いました。初めは自分の欲しいものを短冊に書いていた主人公が、家族の一人である祖父の自分に対する思いに気づき、短冊を書き直すという内容です。自分の成長を願う様々な家族の愛情があったことに気づき、自分の成長や家族の無事に願いをもとうとする心情を育てることがねらいです。
 導入では、七夕祭りの写真を見せ、どのような行事であるかを考えました。次に「もうすぐ七夕だから、短冊に自分の願いごとを書いてごらん」と投げかけたところ、子供たちは、「ゲームがほしい」「サッカーボールがほしい」などと、今、自分が欲しいものをたくさん書いていました。
 その後、この教材を読み、祖父が書いた短冊を見たときの主人公の気持ちについて考えました。「上手に歩けますように」「風邪や病気になりませんように」といった祖父の短冊を見て、子供たちは「とてもうれしい気持ち」「ぼくのことをこんなに思ってくれていたなんて知らなかった」などと答えていました。
 最後に、もう一度短冊に願いごとを書いてみようと投げかけました。「もっと大きくなりますように」「野球がうまくなれますように」「おばあちゃんが元気に暮らせますように」「お母さんが無事に赤ちゃんを産みますように」と、初めとは違う内容の短冊を書くようになりました。授業を通して、自分の成長だけでなく、家族の無事を願う子供の姿も見られ、上記のような心情を育むことができました。