【扶桑町教育委員会】道徳の研究実践について

 扶桑町において、平成30年度・31年度に取り組んでいる実践について紹介します。
 扶桑町立扶桑北中学校は、平成29・30年度丹葉地方教育事務協議会並びに、平成28・29・30年度扶桑町教育委員会の委嘱を受け、平成30年10月23日に、研究主題「生徒をとらえ、よさを伸ばす『特別の教科 道徳』の追究 〜考え、議論する道徳の授業づくりを通して〜」のもと、研究発表会を行いました。
 また、令和元年度は、扶桑町立柏森小学校が「道徳の抜本的改善・充実に係る支援事業における研究実践校」として、研究実践を積み上げています。
 これからも扶桑町では、よりよく生きるための基盤となる道徳性を養うために、「特別の教科 道徳」について研究を積み重ねていきたいと思います。

【津島市教育委員会】道徳教育充実に向けての取組

 津島市では、毎年8月、市教委主催で、優秀な実践者等を講師に招き、市内小中学校の教職員を対象に研修を行っています。本年度は、実際に行った授業を映像で見ながら、「特別の教科 道徳」において目指す学びの姿や多様な指導方法について協議を行いました。受講者からは「多面的・多角的に考える楽しさを感じた」「児童生徒の意見や考えを受け止めて授業を行っていきたい」等の意見があり、今後の授業への励みとなったようでした。
 また、昨年度、藤浪中学校が愛知県教育委員会からの委嘱を受け、「道徳教育の抜本的改善・充実に係る支援事業」について研究を行いました。「『特別の教科 道徳』を要とした道徳教育の充実」を目指し、外部講師を招いた研修や授業実践等を積み重ねる中で、カリキュラム・マネジメントを生かした効果的かつ多様な指導方法と評価の工夫・改善について力量向上を図りました。今後、この成果を市内小中学校へ広めていきます。
 津島市では、児童生徒によりよく生きるための基盤となる道徳性を養うために「特別の教科 道徳」の授業改善・工夫に取り組んでいきます。

【高浜市教育委員会】「考え、議論する道徳」を目指して

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 高浜市では、学校・家庭・地域が「12年間の学びや育ちをつなげる」という意識をもち、異校種間で授業を参観したり、情報交換をしたりすることで、幼・保、小、中の教員が互いの教育観や指導法への理解を深めています。市内の教員へ公開する「一人一授業」において、「特別の教科 道徳」の公開が、昨年度より増加し、教員の意識の高まりが見られています。
 今年度の夏季研修では、2・3年目の教員対象で、道徳の授業づくり研修を行いました。研修では、「特別の教科 道徳」で求められる「考え、議論する道徳」を目指し、具体的な教材をもとに、教員が発問を考える演習を行い、教員の力量向上を図りました。 
 また、今年度、翼小学校は、愛知県教育委員会の委嘱を受け、「道徳教育の抜本的改善・充実に係る支援事業」の研究推進校として、授業改善を進めています。家庭・地域との連携を進め、道徳的価値について親子が家庭で話し合うことを目標にした取組について研究・実践を重ね、市内小中学校へも還元していく予定です。
 高浜市では、「考え、議論する道徳」への転換を図り、豊かな心をもち、他者と共によりよく生きる子供を育む道徳教育を目指していきます。


【豊明市教育委員会】少経験者研修での「特別の教科 道徳」授業力向上への取組

 豊明市教育委員会では、新規採用から2年目・3年目の教員を対象として、少経験者研修を行っています。この研修は、授業力の向上を目的として、毎年、夏季休業中に実施しています。
 外部講師の先生から、道徳科の指導法について講義を受けた後、グループに分かれて道徳科の模擬授業案を作成します。どのグループも、講義の内容を踏まえ、道徳科の授業の進め方や発問の内容、予想される子供の意見などについて、真剣に議論して授業案をつくり上げました。
 午後は、自分のグループ以外の参加者は、子供役になり、実際に模擬授業を行いました。その後、講師の先生から模擬授業について御指導をいただき、よかったことや課題を全体で共有するとともに、よりよい授業とは何かをじっくりと考える時間となりました。
 参加者からは、「ふだんの授業の中で、子供が本音で発言することができていたのか考えさせられた」「複数で授業を考えたことで、自分にはない発想を知ることができた」「発問の重要性と難しさを改めて感じた」「やれることはすぐにでも実践したい」といった声が上がりました。
 この研修で学んだことを各学校へ持ち帰り、他の教員にも広げていくことで、継続的に道徳科の授業力向上を図っていきたいと考えています。

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【豊根村教育委員会】豊根村むらづくりビジョン2027 〜とよねっ子を見かけたら声をかけよう!〜の取組

 豊根村は、人口約1100人の山村です。本村では、平成29年度に「豊根村むらづくりビジョン2027」を策定し、その中で「みんなでやろう!村民行動指針」と銘打ち、12の村民行動指針を策定しました。今回紹介するのはそのうちの一つ、2018年7月号の広報「とよね」にも掲載された「とよねっ子を見かけたら声をかけよう!」です。まず始めに、とよねっ子たちの取組について紹介します。
 杉の子保育園では、園児たちが保育士と一緒に「今日初めて会う人には、自分から最初にあいさつをしましょう」「あいさつをする人を選んだり、あいさつをされても知らんぷりしたりすることはやめましょう」「大きな声とにこにこ笑顔であいさつしましょう」「あいさつをして、赤ちゃんからおじいちゃん・おばあちゃんまでのお友達をいっぱい増やそう」とのスローガンのもと、がんばっています。
 豊根小学校児童会では、いつでも、どこでも、誰にでも素敵なあいさつができるよう、執行委員会を中心としてあいさつ運動に取り組みました。5月には、執行委員会、学級、通学団のリーダーが集まり、「第1回あいさつサミット」が行われ、校内では素敵なあいさつができるようになりました。
 豊根中学校生徒会では、自主的に「朝から元気!あいさつ・返事が気持ちいい学校」のスローガンのもと、「朝から元気を出すこと」「気持ちのよいあいさつや返事をすること」を目標とし、年間を通して取り組むことができました。
 最後に、本村では、あいさつは、昔から子供の見守りにつながったり、子育ての安心感を与えたりするだけでなく、子供の地域に対する愛着を高めるものとして、自然と行われてきました。「おはよう!」「こんにちは!」「こんばんは!」。そんな日常が昔から続く本村では、これからも次世代を担う子供たちの健やかな成長を願って、これまでと同様「自然のまま」とよねっ子たちに声をかけ続けていきます。

【稲沢市立大里東小学校】ケータイマスターを目指そう

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 4月に、5年生の児童を対象に、「携帯電話の使い方」をテーマに情報モラルについての授業を行いました。
 まず、携帯電話で何ができるかを出し合い、それらを踏まえて携帯電話の長所や短所について話し合いました。意見として出された携帯電話の短所を受けて、携帯電話を使うときに気をつけたいことをグループで話し合い、グループごとに発表しました。それぞれのグループからは、「ゲームに、はまりすぎない」「使う時間を決める」など、いろいろな意見が出されました。振り返りでは、「家でルールを決めて、一人で使う場合でも危険でないように使いたい」「携帯電話は、よいいところがたくさんあるけれど、危険なところもたくさんあることが分かった」「これからは、携帯電話のよいところだけを使えるように工夫していきたいと思う」などの感想が見られ、携帯電話を使う時の意識が高まりました。
 6月には、「NHK for School ココロ部!」の「みんなに合わせる『友情』」の動画教材を活用して、道徳科の授業を行いました。ここでは、携帯電話の無料通信アプリなど相手が見えないコミュニケーションツールの特性について考え、相手の状況・立場や思いを想像した上で、相手の気持ちを大切にしようとする気持ちを高めることができました。
 これからも、学級活動や道徳科、総合的な学習の時間において、身近な例を示しながら情報モラルについて学び、児童自身が危険から身を守ることができるよう情報教育を進めていきます。

【長久手市立南中学校】伝統文化について考えよう

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 地域に住む人々との触れ合いが少なく、郷土に対する愛着や意識が希薄になっている今、祭りや行事など地域との関わりが増える夏休みに、家庭でも話題にできるようにと、2年生では、「伝えること」を通して伝統文化について考えさせ、郷土への愛情を育てる授業を行いました。
 初めに、長久手市の伝統行事について知っていることを挙げました。「警固祭り」「棒の手」と答える生徒はいたものの、実際に見たことがある、参加したことがあるという生徒は少なく、どんなものかよく知らないと答えた生徒も数名いました。その後、長く続いている行事と途絶えてしまった行事を比較しながら、伝統を守るとはどういうことかについて考えました。実際に「警固祭り」の映像を視聴し、参加者のほとんどが高齢者だということや、自分たちのようにあまり知っていないということ、地域の人とのつながりがあまりないことが問題だと気付き、「まずは自分たちが興味をもち知ること」「実際に参加すること」「地域の人に広めていきたい」など自分ができることを考えました。
 本校では、毎時間、授業で学んだことを振り返りながら、「大切だと思ったこと」「自分なら何ができるか」「学びをどう生かしていくか」を考える時間を設け、「ワンページポートフォリオ」にまとめています。ワークシートとともに道徳ファイルに保管し、いつでも自分の学びを振り返られるようにしています。
 今後も、道徳的課題を自分のこととして捉え、生活に生かしていける授業を行っていきたいと思います。

【豊根村立豊根中学校】2020東京オリンピックの開催を通して

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 本校は、全校生徒が31名の小規模校です。校訓に「自立」を掲げ、学校生活を通して積極的に人とかかわり合い、主体的に取り組むことを目標に生活を送っています。生徒同士の仲はよく、お互いのよさを認め合うことができています。また、生徒会が中心となり、相手を温かい気持ちにさせる言葉を使って話すことを日々の生活の中で実践しています。
 本校では、2020年に行われる東京パラリンピックを題材に、全校で道徳科の授業を行いました。初めに、障がいをもっている方についてどう思っているか問いかけました。「できないことがある」「不自由な生活をしている」など、「かわいそう」という気持ちをもっている生徒が大半でした。しかし、車いすでぶつかり合いながらスポーツをしている様子や選手の気持ちを考えることなどを通し、「障がいがあっても思い切りスポーツを楽しんでいる」「お互いに称え合う姿があった」「前向きであきらめずに取り組んでいる」など、障がいがあっても自分たちと何も変わりがないということに気づきました。
 「2020年の東京パラリンピックによって、社会はどのように変わっていくか」という問いに、「ユニバーサルデザインが増えて、みんなが暮らしやすくなる」と生徒は答えました。2年後、スポーツの祭典がここ日本で行われます。生徒が日本でのオリンピック・パラリンピックの開催を通し、体も心も成長してほしいと願っています。

【刈谷市立富士松北小学校】心を育てる児童会活動

 本校の児童会活動は、子供たちの自主性を大切にしながら、日々、取り組んでいます。例えば、「アルミ缶回収活動」では、運営委員会が中心となり、自分たちで回収率を上げる方法を考え、給食の時間に全校放送で呼びかけたり、回収率の高いクラスを表彰したりする取組を行っています。
 生活委員会の活動では、毎月の生活のめあてについて重点目標を決め、全校児童がめあてを意識して生活できるように点検活動をしたり、全校に呼びかけたり、月に3回の「あいさつ運動」を行ったりしています。運営委員会や生活委員会が、あいさつに力を入れて取り組んでいるため、校内ではいつもさわやかで元気なあいさつが飛び交っています。
 また、7月には、生活のめあての「友達のよいところを見つけよう」に合わせて、本校のシンボル「アベマキの木」のキャラクター「北っ子くん」を使い、葉に見立てた色紙に、がんばっている友達やよいことをしてくれた友達について書き、アベマキの枝に貼ることで、木を葉でいっぱいにしようという活動を行いました。どのクラスも葉でいっぱいの北っ子くんになり、子供たちの自己有用感の醸成にもつながっています。

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【瀬戸市立道泉小学校】インターネット利用「安心・安全情報モラル」講座

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 瀬戸警察署の方を講師に招いて、インターネットを「安心・安全」に活用するための注意点や方法を学びました。高学年になるにつれて、携帯電話、スマートフォン、タブレットなどによるインターネットの利用率が高まっています。本校の5、6年生も、半分以上の児童が、すでにインターネットを日常的に利用しています。情報モラルについて学び、安全かつ有効に活用してほしいという願いから本講座を実施しました。
 「小中高生が巻き込まれてしまった」という事例をもとに、個人情報の流出被害やストーカー被害に巻き込まれないためには、どんなことに気を付ければよいかを教えていただきました。「インターネット上で出会った人と、実際には絶対に会わないこと」「顔写真など、個人が特定されてしまう情報は絶対にネット上に載せないこと」「困ったり怖くなったりしたら、家族や先生にすぐに相談すること」などの話をしていただきました。
 児童の振り返りには、「インターネットの恐ろしさを知ったので、これからは慎重に活用したいと思います」「被害に遭ってからでは取り返しのつかないこともあるので、どんな誘いにも、事件に巻き込まれる前に勇気をもって断れるようにしたいと思いました」などの学びがありました。
 様々な通信機器の発達によって、多様な人との交流が図れるようになった一方、より一層モラルやマナーを意識して活用しなければならないと改めて考えさせられました。

【愛西市立佐屋中学校】 スマホ・ケータイ安全教室を通して〜常に他者を意識した使い方を〜

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 携帯電話やスマートフォンは、非常に便利な道具ですが、使い方を誤ると日常生活に支障が出たり、友人関係のトラブルや犯罪に巻き込まれたりする危険性もあります。また、本人にはそのつもりがないのに、自分が誰かを攻撃してしまうなどの加害者になる危険性もあります。今年度の本校でも、誤った使い方がきっかけで問題となる事例がありました。携帯電話やスマートフォンを利用する生徒が増えている状況の中で、そうしたトラブルで生徒が不安にならないように、警察の方を講師に招き、「スマホ・ケータイ安全教室」を行いました。警察の方の話から、SNSウェブサービスに掲載した写真から住所を特定されることや、ゲームを通じて知らない人とつながりトラブルに巻き込まれることなど、生徒にも身近な例からインターネット上の危険について知ることができました。また、無料通信アプリでは、ささいな一言をきっかけにして、いじめなどの問題につながるケースを聞き、顔の見えない相手とやりとりするときの注意点について学びました。
 生徒からは、「情報のやり取り等は便利だけれど、危険性もあることを心にとめておきたいです」「無料通信アプリでは、相手の顔が見えず、声も聞こえない状況の中で、いかに相手の気持ちを考えるかが重要だと思いました。だから、送信する前に見直すことが必要だと思いました」などの感想がありました。
 この学びを生かして、携帯電話やスマートフォンを使う際には、目の前にいなくても、常に他者を考えた使い方を生徒には実践してもらいたいです。

【稲沢市立坂田小学校】1年道徳科の授業「おしゃべり」

 本校は、現職教育で「自己をみつめ、よりよく生きようとする児童の育成」をテーマに道徳科の研究に取り組んでいます。発問を吟味し、話合い活動に重点を置くことで、子供同士が多様な価値観を知り、深い学びにつなげていきます。話合いのしやすい学級の雰囲気づくり、教師の言葉かけを意識しておこなっていき、何を話してもよいという安心感と自己肯定感がある中で授業をしていきたいと考えています。
 また、今年度は、重点とする内容項目を「礼儀」「規則の尊重」などに絞り、目指す児童像を「互いにルールやマナーを守り、よりよい行動の仕方を考える児童」としています。重点とする内容項目を中心に、子供の変容が年度当初と2学期末でどのように変化したのか比較するために、アンケートを実施しています。アンケートからは、しっかりとルールを守っていても自己肯定感の低い児童がいる一方で、ルールを守らず、周りに迷惑をかけていることに気付いていない児童もいます。事前アンケートでクラスの児童が苦手としているところ、個々の評価の低いところを意識して授業に取り組んでいます。
 6月に、1年生で、「おしゃべり」を教材に、授業を行いました。レンゲとミツバチがおしゃべりをする詩を通して、挨拶の大切さについて考えさせ、気持ちのよい挨拶を心がけようとする実践意欲と態度を育てることが目標です。本学級は、挨拶を苦手とする児童が多くおり、相手も自分も気持ちよくなる挨拶について考えました。レンゲとミツバチの会話の部分を教師と児童、児童のペア、代表二人などいろいろな形態で音読させた後、会話の部分でよいと思うところを発表した。「きれい」「ぴかぴか」など、挨拶だけではなく、互いのよいところを褒め合う部分を選んだ児童がいました。挨拶だけでなく、互いのよいところを褒め合うことは、気分がよくなることだというところまで深めることができました。
 本校では、授業ごとに「ふりかえりカード」を、また、学期の終わりには、「どの授業が印象に残っているか」など、学期ごとのまとめを書いています。1年生は、平仮名が十分に書けないため、顔のマークを使ってふりかえりカードを書かせました。
 1年生の1学期では、子供同士の話合いを深めさせるのはまだ難しいと感じました。しかし、少しずつ多様な意見が出る発問の工夫に心がけ、子供たちの考えを深めさせるような授業に取り組んでいきたいと思います。

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【安城市立桜林小学校】3年「ありときりぎりす」の授業実践

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 本校では、主体的・対話的で深い学びの実現に向けて、聴き合い、考えを深める子の育成を目指して研究に取り組んでいます。平成29年度より外部講師を招いて、新学習指導要領に基づいた道徳科の授業展開や評価について研究を進めています。30年度は「ありときりぎりす」を教材にして、「親切」について考えました。
 「もし自分がありだったら、きりぎりすを見たときどうしますか」という発問に対して、「きりぎりすがかわいそうだから食べ物をあげる」という寛容な意見が多い一方、「自業自得だから、ほかっておく」「遊んでいたのだから仕方がない」という厳しい意見もでました。
 教師より、「きりぎりすは、いったいどんな気持ちでいるだろう」と問いかけ、新しい視点を与えたところ、きりぎりすも遊んでいたことを後悔しているに違いないと考えを深めていきました。また、「これまで、自分のことしか考えてなかったけれど、相手の気持ちになって考えてみたら、親切にしたいと思った。来年の夏は自分で集めてね。と言って今回はあげる」という意見が出ました。相手の気持ちを意図的に考える場を設けることで、進んでやさしくしようとする心情を高めることができました。

【幸田町立北部中学校】生徒がつくる情報モラル学習会

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 本校では、6月8日の授業公開日に合わせて、毎年、「情報モラル講習会」を行っています。全校生徒だけではなく、多数の保護者にも参加していただき、親子で情報モラルを学ぶ機会としていました。毎年、様々な講師を招いて行っていましたが、今年は、コンピュータ部が中心となって発表等を行いました。
 はじめに、コンピュータ部による全校の生徒を対象としたアンケートの結果報告がありました。全校の携帯電話の所持率は、6割を超えています。また、多くの生徒が動画鑑賞にスマートフォンやタブレットを使用していること、また、フィルタリングがされているかどうかを知らない生徒が半数いることも明らかになりました。
 発表の後半では、SNS等のトラブルになる例などを紹介してくれました。「○○は、何で来るの?」という何気ないメッセージ。これは交通手段など「何を使ってくるの」ともとれるし、「どうして、あの人は来るの」ともとれます。言葉だけでは誤解を受けてしまうような例を生徒の目線で紹介してくれました。
 専門の講師の先生を招いての講習会もよいですが、生徒が生徒に問題点などを投げかけ、共に考えていく今回の学習会のような形式も、自分事として情報モラルを考えるよい機会となると感じました。 
 本校でも、携帯電話の所持率が毎年上がってきています。学校、家庭、地域が連携して、大切な生徒たちを守るという取組を、今後も続けていきたいと思います。

【北名古屋市立天神中学校】情報モラル教室

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 6月27日に、全校生徒、保護者、職員を対象として、「情報モラル教室」を行いました。e-ネットキャラバンを通じて、講師を招いて、インターネットの安心・安全な使い方について説明していただきました。
 パソコン、携帯電話やスマートフォンは、私たちの日常生活に欠かせないとても便利なコミュニケーションツールとなっており、本校の生徒の多くも気軽に利用しています。反面、使い方を間違えると、トラブルに発展してしまうことも少なくありません。今回は、特に、中学生の生徒の多くがトラブルに陥りやすいSNSの利用について、再現映像などを交えて紹介していただきました。文字だけのやりとりでは、伝えたいこととは違う内容に勘違いされ、人間関係が壊れてしまうときもあることや、匿名性が高いと思って書き込んだ内容や画像から個人が特定されてしまい、トラブルに巻き込まれることがあるなど、身近であるからこそ、気を付けて利用していかなければいけないと考えさせられる内容でした。
 家庭で携帯電話やスマートフォンを使うときのルールを話し合うことが、安心・安全な利用につながるというお話もありました。学校としても、生徒がトラブルに巻き込まれないよう、定期的に啓発活動をしていきたいと考えています。

【江南市立草井小学校】ビオトープを通じた心の教育

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 本校には、自然豊かな「ビオトープ」があります。地域や保護者の方々、本校職員で「草井小学校ビオトープ同好会」を結成し、維持・改善活動及び自然に親しむ活動を行っています。
 毎年5月には、4年生の児童が、「ホタル放流会」を行っています。講師を招いてホタルについての講話を聞いたり、幼虫の観察及び放流を行ったりする活動を通して、ホタルの一生について学び、命について考えます。
 6月中旬には、「ホタル観賞会」を行っており、岐阜県や他の市からも、たくさんの方がホタルを見に来校されます。毎年、多くのホタルの舞う姿が見られ、美しくもはかないホタルの光を観賞しながら、本校児童と保護者、地域の方々の間に温かいふれあいが生まれています。
 これら以外にも、季節ごとにビオトープ内で「自然観察会」を行ったり、環境教育に関する講話を聞いたりする活動に取り組んでいます。
 今後も、地域や保護者の方々とともにビオトープの取組を継続し、身近にある小さな生き物や植物を基にした、命と自然を大切にしようとする心の教育に取り組んでいきます。

【尾張旭市立白鳳小学校】きらきらタイム

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 あるクラスの帰りの会での様子です。「今日、帰りの支度をしているときに、○○さんが水筒を持ってきてくれました。ありがとう」「鬼ごっこをしているとき転んだら、○○さんが『大丈夫?』と声をかけてくれました。うれしかったです」「○○さんは、掃除のとき、自分の場所が終わったら、ほかのところを手伝っていました」と、次々と発表が続きます。低学年は、発表したい子でいっぱいです。発表した子、取り上げられた子、みんなちょっぴり誇らしげで、聞いている方は温かな気持ちになります。
 「今日のきらりさん」「ほめ言葉のシャワー」「今日のよかったところ、がんばったところ」「きらきらさんコーナー」など、名称こそ違いますが、各クラスが帰りの会で1日のよかったことを振り返り、よい印象で1日の学校生活を終え、明日につなげます。
 こうした活動の継続で、自尊感情を高め、困難に出会っても粘り強く努力する子が育ってくれるよう願っています。

【江南市立布袋小学校】夢をもち夢をあきらめない子を育てる

 卒業を目前に、卒業文集の寄せ書きに「将来の夢」を載せることを嫌がる児童が多いことに気付いた。憧れの職業には、困難が伴うことを知ったり、自分の才能に限界を感じてしまったりして、単純には考えられなくなるのだろう。そこで、次のような計画を立て、実践した。
1.道徳科で、「小川笙船」の授業を行う。
2.国語科で、伝記に触れる。
3.学級活動で、自分のよさに気付いたり、自尊心を高めたりするエンカウンターを実践する。
4.国語科で、自分の夢を設定し発表する。
 難病に苦しむ子供のテレビ番組を見た児童が、小川笙船の授業とエジソンの伝記を通して、科学者になって病気を治す薬をつくりたいという夢をもった。
 5年社会科の授業で、林業について学んで以来ずっと気になっていたという児童が、地球温暖化防止を目標にした。
 「夢をかなえたい」「社会の役に立ちたい」と語る児童の姿が眩しかった。
 これからも、高い目標をもち、それに向かって勇気をもって困難や失敗を乗り越え、努力を重ね続けるような人生を歩んでほしいと願っている。

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【美浜町教育委員会】パラリンピック教育研修会の取組

 美浜町は、本町出身の幕末の漂流民「音吉」の縁から、「愛知万博1市町村1国フレンドシップ」を契機としたこれまでの小中学生の相互交流などが認められ、東京オリンピック・パラリンピックにおいて、「シンガポール共和国」のホストタウンとして登録が決定しました。
 また、教育分野においては、次期学習指導要領にパラリンピック、障害者理解、心のバリアフリーのための交流が含まれています。本町ではこの機会をとらえ、今年度から、小学4年生、中学1年生において、本町に学舎を構える日本福祉大学の協力を得ながらパラリンピック教育の推進に取り組むことにしました。
 そこで、実際に授業を行う教職員のための研修会を8月21日、日本福祉大学美浜キャンパスにて開催しました。講師には「I'm POSSIBLE」日本版事務局の後藤 陸 様を招いて、「パラリンピック教育を通じて伝えられること」と題して講演をいただきました。講演の前半では、国際パラリンピック委員会の公認教材である「I'm POSSIBLE」日本版教材に収録されているクイズなどを体験しながら、参加者はパラリンピック教育の意義を十分理解し、自らが今後実践する授業のイメージをもつことができました。また、後半は、「ボッチャ」を体験し、パラリンピックスポーツの魅力を肌で感じることができました。
 パラリンピック教育を通じて、美浜町の子供たちが、他者を思いやる心を高めるとともに、強く生きることのすばらしさや努力することの大切さを感じてもらえればと期待しています。

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【西尾市立一色西部小学校】「夢 〜人生グラフ〜」〜トヨタ紡織陸上競技部の糟谷悟さんを招いて〜

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 6月15日、トヨタ紡織陸上競技部の糟谷悟さんを講師に招いて、「夢〜人生グラフ〜」をテーマに、全校児童と保護者を対象に、「講演会」が行われました。地元西尾市吉良町出身の糟谷さんは、駒沢大学在学中、箱根駅伝に4年連続出場し、3度の優勝、2度の区間賞を獲得。トヨタ紡織へ入社後、大病を患うも、治療後に見事復帰され、不屈の走りで周囲に勇気を与え続けている方です。
 糟谷さんは、講演会で、自身の幼少期から現在に至るまでの経緯と状況とともに、そのときの心情をグラフにして話されました。「人生の中で、いろいろな困難に出会ったとしても、その困難は、自分にとってどんな意味があったのか、それを見つけるのは自分である。過去は変えられない。未来は変えられる、物事の見方を変えて、努力の方法を自分で考えて工夫することで、夢や希望をもち続け、あきらめずに努力することが大切」だと語ってくださいました。
 子供たちは、自分の体験と比べたり、今もっている自分の夢を思い描いたりしながら、最後まで糟谷さんの話を熱心に聞き、改めて、夢や目標をもって、あきらめずに努力することの大切さを学びました。

 子供たちの感想
・これから失敗して落ち込むときもあると思うけれど、前向きにがんばっていきたいです。
・ぼくも、けがをして走れなくなったとき、みんなに励まされたことがありました。糟谷さんと一緒だと思いました。
・あきらめかけていたことを、もう少しがんばってみようという気持ちになりました。
・ライバルに勝つためにはどうしたらよいか、自分で考えて努力して勝ったのですごいと思いました。。
・糟谷さんみたいに失敗しても、また立ち直れるような人になりたいです。