【豊田市立猿投中学校】お互いに認め合う体育祭

 本校の体育祭には、「応援合戦」というクラスパフォーマンスがある。3分間という決められた時間内の中で、曲や振り付けを自分たちで考え、クラスの個性を出していく。
 その中で活躍するのが、体育祭実行委員と呼ばれるクラスのリーダーたち。5月の後半の本番に向け、4月から1か月間、朝早く集まり、応援合戦の方向性を決める。
 2年5組の生徒は、「運動の得意、不得意があっても、みんなが平等にできる応援合戦を」をテーマに考えていった。「みんなで楽しくやりたい」というリーダーたちの思いやりだった。
 ゴールデンウィークが明け、本格的な練習が始まった。実行委員たちが生徒の前に立ち、実際に振り付けを教えていく。リーダーたちは朝の会で、練習内容をクラス全員と共有し、それをもとに、他の生徒は、今日、自分がすべきことや目標を、帰りの会では目標に対する反省と、クラスメイトからされてありがたかったことを、反省用紙に記入していった。自分たちがやるべきことを意識し、一人一人が、互いに認め合える環境をつくるためである。はじめは、「リーダーたちが指示を出してくれてありがたかった」など、リーダーたちへの感謝だけだったのが、「○○さんがCDプレイヤーを準備してくれた」「○○くんが大きな声で盛り上げてくれた」などクラス全体へと広がっていった。 
 競技で負けてしまったときも、「ドンマイ」という前向きな言葉が聞こえてきたり、他の学年や学級も全力で応援したり、自分たちのことのように盛り上がることができた。
 「このクラスでよかったと思いました」互いに認め合うことができたからこ、その感想だと思う。これからも互いに認め合い尊重し合えるクラスを目指したい。


【一宮市立奥中学校】安心・安全なスマートフォン・携帯電話の使い方について

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 全校生徒を対象に、講師を招いて「スマホ・ケータイ安全教室」を行いました。ゲームや動画サイト、SNSなど、スマートフォンや携帯電話での中学生に起こりやすいトラブルの事例、トラブル回避のポイントや対処法について学びました。
 具体的な事例を動画で見て、周りの仲間と一緒に考えながら受講しました。あまりのリアルさに悲鳴をあげて怖がる生徒もおり、使い方を間違えると大変になるということがよく分かる内容でした。そして、正しい知識をもつことが、自分の身を守ることにつながることを改めて教えていただきました。
 この機会に、スマートフォンや携帯電話の使い方について、家庭でも話題にして、安心・安全な使い方を再確認してほしいと思います。

【豊川市立平尾小学校】 情報セキュリティすごろく

 本校では、高学年を対象に、「情報セキュリティすごろく」を行いました。これは、インターネット利用に関するトラブルなどの問題点に加え、インターネットを有効活用する手段について、すごろくを用いて学ぶものです。さいころを振って、たどりついたマスのインターネット利用の仕方について、それが適切な行動なのか不適切な行動なのかを、グループで話し合いました。子供たちにとって、すごろくはゲーム性があり、楽しみながら情報モラルについて考えることができると考え、本実践に取り組みました。遊ぶことが目的ではなく、知識や課題の共有を行うことが大切であるため、授業の最初には、自分の考えをしっかり伝え、真剣に話し合うように話をしました。
(取組後の振り返り)
・情報モラルのことを友達と話すことが初めてで、話をしてよかったと思いました。
・やりたいことをするのではなく、きちんと考えることが大切だと思いました。
・これからは、悪い情報に気をつけようと思いました。
 この振り返りから、情報モラルに関して気をつけていこうという意識付けができたと考えます。今後も、更なる情報化が進んでいくことが予想されるため、子供たちが安全に、また、加害者になることがないように対策を講じていきたいと思います。

【豊川市教育委員会】道徳教育の抜本的改善・充実に係る支援事業の取組

 豊川市全小中学校36校では、「考え、議論する道徳」を授業の中に取り入れる授業展開・評価の具体的な方法について、授業実践や外部講師を招いての研修会を各校で開き、日々研さんを深め合いながら、市内全小中学校での道徳授業の充実を推進しています。
 また、道徳科の指導員が定期的な学校訪問を実施し、各校への指導・助言を行うことで、市内全体の教員の道徳科の授業についての見地を深め、どの学校でも質の高い授業構築を目指しています。
 豊川市では本年度、国府小学校が愛知県教育委員会からの委嘱を受け、「道徳の抜本的改善・充実に係る支援事業」について研究をしています。「『特別の教科 道徳』を要とした道徳教育の充実 −『考え、議論する道徳の実現』−」という県の研究テーマを受け、6月25日の外部講師による講話を皮切りに、授業づくり、授業力向上、評価等について講師の指導を仰ぎながら、授業実践を積み重ねています。そして、その実践を市内小中学校に広めていきます。
 今後も豊川市では、自らの成長を実感し、よりよく生きる基盤となる道徳性を育むために、研究を深めていき、豊川市の児童・生徒の心身の健やかな成長への糧となる取組を目指していきます。

【豊橋市立石巻中学校】「いのち」を考える〜道徳ユニットの実践〜

 6月18日は、「豊橋・学校いのちの日」です。
 本校では、6月を「いのち」を考える月と位置付けています。2年生では、「終わりゆくいのち」「生まれ、つながるいのち」「今を生きるいのち」と、「いのち」を多面的・多角的に捉えられるように考え、3時間をユニットとした道徳の授業を行いました。
 1時間目は、死期が迫る中、力を出し尽くして絵本を作成し続けた中村さんの生き方について話し合いました。2時間目は、詩「妹に」を読み、自分が生まれたときのことや、家族、兄弟のことについて考えました。そして3時間目。「今、ここにあるじぶんのいのち」と、これまでの2時間を振り返り、「いのち」について小グループで意見交流を行いました。これらの取組について、学年通信を通して、保護者の方にお知らせしました。以下に、生徒たちの感想の一部を紹介します。
 「いのちは、必ず終わりがくるものだけれど、生まれてくることが奇跡で、生まれてくることに感謝しながら、楽しく一生懸命生きていこうと思いました」「このいのちについての授業で、親に本当に感謝したいと思いました」「あたり前だと思っている、そのあたり前を大切にしていきたいと思いました」
 心に響く教育活動を、今後も実践していきます。

【一宮市立丹陽中学校】 生徒の心を磨く

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 本校では、「自立の精神を重んじ、自主的に考え、正しく判断できる態度の育成」「生命・人格を尊重し、礼儀正しく、他人に対する感謝と思いやりのある心の育成」を重点目標とし、道徳教育を推進しています。中学校では、今年度から教科化されました。生徒たちの心の成長につながるように、教材の研究、板書や話合いの仕方について、校内現職教育や学年会などで検討を行い、授業実践を行っています。4月の公開授業では、全学級で道徳科の授業を行い、保護者や地域の方々に参観していただきました。
 また、一宮市では、良好な人間関係を構築するトレーニングの一つとして「ピア・サポート活動」を行っています。生徒たちが「つながる」ことで、「誰かを支えている」「誰かに支えられている」という気持ちを育てることができます。今後も、様々な授業実践を通じて、生徒たちの心を磨いていきたいと思います。

【一宮市立大志小学校】情報モラル教育の取組について

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 夏休みを前に、児童がインターネットにおけるトラブルに巻き込まれないようにと、6年生を対象に、情報モラルについての授業を行いました。
 様々な情報機器がある現在、SNSなどにおいて、個人情報のやり取りができることのよさと問題点を考えました。はじめは、よさに注目していた児童たちでしたが、グループでの話合いを深めていく中で、スマートフォンの依存症や個人情報の流出、自他を傷つける行為などの問題点があることに気が付いていきました。また、映像資料をもとに、SNSではたった一言の違いによって自分の思いを正しく受け取ってもらえず、トラブルに巻き込まれていくことがあるのだと学習しました。
 児童の感想には、「自分の思いを相手に伝えるのは簡単ではない」「自分もこれから相手に送る言葉を、よく考えて送りたい」「友達と会話しているように使えて便利だが、自分がよい意味で言ったつもりでも、悪い意味で相手に伝わっていることもあるから気をつけたい」など、SNSの使い方を見直す姿がありました。
 今回は、情報モラルの中でも、特に、SNSを取り上げて授業を行いました。しかし、インターネットの利用には、まだたくさんのよさや問題点があります。自分の行動が、どのような危険を生むのか繰り返し学習をしながら、情報モラルを身につけさせたいと思います。

【一宮市立葉栗北小学校】 あいさつ運動

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 本校では、心の教育推進活動の一環として、毎月第3週を「あいさつ運動週間」として設定し、全校であいさつの大切さを意識させています。
 児童会を中心とした代表委員会は、毎日、生活委員や高学年の児童も曜日ごとに割り振りをして、門に立ってさわやかなあいさつをしています。
 5月には、中学校より生徒会執行部が来校し、「小中連携あいさつ運動」が行われました。
 中学生のみなさんが、「あいさつ運動」を盛り上げてくれ、いつもよりもさらに気持ちのよいあいさつがいっぱいの「あいさつ運動」になりました。中学生のみなさんに負けないようにと、いつも以上にがんばって「あいさつ運動」に取り組んでいる姿が印象的でした。
 その後の委員会で、「あいさつが返ってくると、うれしい気持ちやさわやかな気持ちになるけれど、あいさつを返してもらえないと寂しいなぁ」と子供たち同士で話していました。その様子を見て、子供たちは、あいさつの重要性を体感しているのだと感じました。児童会が中心となり、全校が、あいさつでいっぱいになるためには、どうすればよいのだろうと自主的に話合いを重ねている様子が見られました。
 話合いの結果、毎週木曜日を「あいさつの日」として、「あいさつ運動週間」以外でも、登下校時や休み時間に、各地点に立ってあいさつをしていくことになりました。
 この「あいさつ運動」を通し、あいさつの重要性を感じ、豊かな心を育てたり、コミュニケーションの大切さを体感させたりしていきたいと思います。

【常滑市立鬼崎南小学校】よく考えて行動しよう

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 本校の4年生が、「よく考えて行動する」をテーマに考えました。道徳科の教科書「けいたい電話の落としあな」を資料に話合いを進めました。本教材は、携帯電話を持つ周囲の児童の姿を見て、自分も持ちたいと考える主人公「とも子」の話です。
 授業では、「現在、買ってほしいと思っているもので『もっと大きくなってから』と親に言われているものはありますか」という問いに対して、「スマートフォン」と多くの児童が答えていました。買ってもらえない理由として、「SNSのトラブル」「不正高額請求」など危ないことに巻き込まれる危険があることを知っている児童が多くいました。しかし、「自分は、多くのトラブルを知っているから、買ってもらっても大丈夫」と考える児童も多く、「主人公の父親が、心配しすぎなのではないか」という意見も多くありました。
 一方で、自分が、「トラブルに遭うのが怖い」「使うのには不安がある」という意見も出ました。両者に共通した意見としては、「トラブルに遭わないように、携帯電話の使い方について知りたい」がありました。トラブルに遭わないように、ふだんからよく考えて節度ある行動をすることが大事だということに気付くことができました。

【津島市立東小学校】スマートフォンに使われない!幸せになる使い方をしよう

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 本校の5年生児童のおよそ半分くらいの児童が、スマートフォンやタブレットPCを持っています。今後、所有する児童の数が、ますます増えていくことは、容易に想像することができます。
 スマートフォンは、メールをはじめとしていろいろな連絡が手軽にでき、日々の生活の中でとても役に立っています。しかし、その反面、友達とのメールのやりとりで問題が生じたり、トラブルに巻き込まれたりはしないだろうかという心配もされます。ただ、これからの情報社会において、スマートフォンは、大変便利なツールとして、ますます活用されることが考えらます。
 そこで、5年生児童に、「東っ子に今、学んでほしい『情報モラル教育』」と題して、文部科学省のパンフレットの内容を中心に、スマートフォンの利用についての学習をしました。何らかの事件に関与したり、巻き込まれたりしたときに、誰が悲しむことになるか、それを具体的な事実をもとに話しました。ポイントは、次の四点です。
1 相手の気持ちを考えて、コミュニケーションを取ろう。
2 個人情報は、インターネットに載せないようにしよう。
3 スマートフォンやインターネットに、夢中になり過ぎないようにしよう。
4 他の人を傷つけたり、権利を侵害したりしないようにしよう。
 授業後の児童からは、「スマートフォンは、便利な道具です。でも、使い方によって、危険な目に遭うこともある。上手に使っていきたいと思います」「スマートフォンは、使い方を間違えると、凶器になってしまうので、学んだことを生かしていきたいです」というような感想が出されました。
 いかなる道具も人を幸せにするために発明されたはずです。つまり、使用する人間の「良心」=「モラル」が求められます。今後、児童たちだけでなく、保護者向けにも情報モラル教育の実施をしていくことが必要であると考えています。

【東郷町立春木中学校】 携帯スマホ安全教室

 現在、中学生の多くの生徒が、スマートフォンをはじめとする携帯電話などの端末を所有している。その結果、無料通信アプリ上でトラブルが起きたり、SNSに危険な投稿をしてしまったりするなど、深刻な被害を招いてしまうことが起きている。
 こうした事態を防ぐため、本校では、携帯電話会社から講師を招いて、1・2年生を対象に、「携帯スマホ安全教室」を開いている。この講座では、「端末機器における個人情報の扱い方」「アプリを使う際の危険性」「SNSに投稿する際の注意点」など、中学生が知っておくとよい情報を、動画などを交えて分かりやすく説明してもらうことができる。
 講座の中で紹介された内容は以下の通りである。
1 SNSに投稿された写真からは、想像以上に情報が読み取られ、個人が特定されることがある。
2 SNSやコミュニケーションアプリなどで知り合った人は、本当に信用できる人か分からないので、安易に会ったり写真を送ったりしない。
3 「面白い」と思って投稿した記事や写真が問題となり、炎上して、今後の人生に大きく影響したり、損害賠償の請求をされたりすることがある。
4 文字だけのやりとりでは誤解が生じやすく、自分の気持ちが相手に正しく伝わらないことがある。
5 スマートフォンの使いすぎで、学習や健康に影響が出ることがある。
6 歩きながら、又は自転車などの乗り物に乗りながらの使用で、周りの人にけがをさせてしまう危険性がある。
 インターネット上では、一度の誤った行いが取り返しの付かない事態を招き、その記録が永久に残ってしまうことがある。多くの生徒が真剣に話を聞き、事後の感想では、SNSなどの扱いには、十分気を付けようとしていることが書かれ、意義のあるものとなった。
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【津島市立藤浪中学校】情報モラル教育の実践

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 生徒たちにとって身近な存在であるインターネットは、便利な反面、様々なトラブルを引き起こす可能性があるものです。トラブルや危険に巻き込まれるのを未然に防ぐための知識や、快適にインターネットを使いこなすスキルを身につけるため、全校生徒と職員を対象とした「情報モラル講習会」を行いました。大手通信業者より講師を招いて、「インターネットを安全に使うために」と題して話をしていただきました。
 インターネットを利用するときに発生するコミュニケーショントラブルや、その他のトラブルを想定して、事例を用いながら円滑なコミュニケーションに必要な要素や、インターネットの特徴、近年増えているスマートフォンによるトラブルの際の影響範囲や、注意点について学びました。講演形式ながらも参加意識を高めるために、自ら考え想像力を働かせる設問に答えながら、上手なインターネットの使い方について考えを深めました。
 以下は、生徒の作文です。
 今日の講習会の話を聞き、気をつけなければいけないと思ったことがあります。一つ目は、無料写真共有アプリです。写真に写った少しの情報で個人情報がもれてしまうと聞き、使うときは細心の注意をはらわないといけないと思いました。二つ目は、無料通信アプリの発言についてです。今日の講習会では、大きな声でしゃべれることを書くようにと言われました。今日の講習会を受け、自分がスマートフォンで嫌な思いをしたり、相手に嫌な思いをさせたりしないために、より注意深く扱わなければならないと思いました。また、情報モラル講習会を受けて、93万人がインターネットに依存していると知りました。依存者が多いということ、また、自分で決めた利用時間が守れないのも依存への第一歩であることを知り、怖くなりました。トラブルに巻き込まれないようにするためには、自分で判断できないときは、両親や先生など大人に相談することも大切だということも分かりました。将来スマートフォンをもったときは、今日の話を思い出して使い方に注意したいと思います。

【扶桑町立扶桑北中学校】道徳科の授業「まだ進化できる 〜イチロー選手の生き方〜」

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 今年度より、中学校でも「道徳」が「特別の教科 道徳」として教科化され、教科書を中心に授業実践を行っています。
 1年生では、「まだ進化できる〜イチロー選手の生き方〜」という教材で、道徳科の授業を行いました。本教材は、イチロー選手の生き方を通して、今の自分を見つめ直し、向上していこうとする態度を育てることをねらいとしています。
 授業の中では、「なぜ大記録を達成できたのか」を考え、イチロー選手のすごさに迫りました。さらに、世界一になったのに「まだ進化できる」と言っているイチロー選手は、どんな思いをもっているのかを、グループで話し合いました。「満足は自分が決めるもの」「積み重ねていけば、まだ上に行ける」など、向上心をもち、積み重ねていくことの大切さを考えることができました。
 最後には、「これからどんな自分になっていきたいか」という発問をし、自分事として考えました。バスケットボール部の生徒は、振り返りの中で「レイアップシュートが入るようになって満足し、他の練習ばかりしていた」と書いており、イチロー選手の生き方をヒントに、今の自分を見つめ直すことができていました。
 本校では、「考え、議論する道徳の授業」を目指して、授業実践に取り組んでいます。特にグループでの活動に力を入れており、「MCカード」という話型が書かれたカードを使って話合い活動をしています。MCの生徒が質問したり、話題を振ったりしていくことで、話して終わりではなく、一人一人の意見が深まっていくようにしています。話型を使って話すことにも少しずつ慣れ始め、スムーズに意見が出し合える場面も見られるようになってきました。今後も「MCカード」を使って、話合いが深まるように取り組んでいきたいと思っています。
 授業で使ったワークシートは、道徳ファイルに保管し、4か月ごとに「成長実感シート」を記入しています。学んだことを振り返りながら、自分が成長したことや、今後の生活に生かしていきたいことを考える時間も大切にしています。

【碧南市立鷲塚小学校】オンラインゲームとの関わり方を学ぶ

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 7月11日、5年生を対象に、オンラインゲームにのめり込んでしまう主人公の姿を通して、ゲーム依存の原因や問題を理解し、けじめをつけてインターネットやゲームを利用する実践意欲を養うことを目的とした情報モラル授業を行いました。
 授業の導入では、ゲームの利用時間と、その意識についての事前アンケートの結果を提示しました。子供たちは、「クラスのほとんどの人が、ゲームをやっている」「インターネットにつないでゲームで遊ぶ人が多い」「土日に、5時間以上やる人がいる」と感想を発表しました。
 教材の動画を視聴した後で、子供たちは問題点を話し合いました。「ゲームの敵のレベルが上がり倒しづらくなる」「敵を倒そうと長時間ゲームに夢中になってしまう」「深夜にイヤホンをつけてゲームをしていると、家族がゲームをしていることに気づかなかった」などが意見としてあげられ、オンラインゲームのやめられない仕組みに迫ることができました。
 解説動画を視聴し、「これからどのようにオンラインゲームを利用するか」を問いました。子供たちは、ゲームをやめる難しさを実感しながらも、「けじめをつけられるように、時間やルールを家族と決める」「いつもは宿題の休憩と終わった後にやっていたが、宿題が終わったあとだけにする」「タイマーをつけてやる習慣を、これからも続けたい」と考えることができました。よりよい学校生活を送るために、けじめをつけてインターネットやゲームを利用するようにしていきたいです。

【春日井市立石尾台小学校】「泣いた赤おに」の授業実践

 4年生の道徳科において、「泣いた赤おに」を題材にした授業実践を2時間かけて行いました。
 1時間目は、事前に行ったアンケート結果をもとに、「よい友達とは、どんな友達か?」を話し合った後、教師が、「泣いた赤おに」を範読しました。その後、「旅に出たときの青おにの気持ち」や「張り紙を見たときの赤おにの気持ち」を話し合いながら、青おにの赤おにに対する深い友情を感じ取っていきました。
 2時間目は、物語の続きを想像させ、「赤おには、青おにをさがしに行くべきか、行かないべきか」に分かれて討論を行いました。「探しに行くべき」と考えたグループからは、「一番の親友だから」という意見が出る一方で、「探しに行かないべき」と考えたグループからは、「たくさんの人間と仲よくした方がよい」という意見が出ました。
 2時間の実践では、様々な意見を出し合い、よりよい友達関係の在り方について、しっかり考えることができました。

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【江南市立古知野南小学校】自分の役割を果たす(6年)

 6年生で、「子ども会のキャンプ」という教材を通して、自分の役割を理解し、責任を果たすことの大切さについて考えました。
 炊事をしているときに、班員がカレーをこぼしてしまった場面で、「班長を任されている主人公と同じ立場であったら、どのように行動しただろうか」と問い、班員に詰め寄られる場面を劇化しながら考えていきました。児童は、「他の班に、分けてもらえないか、お願いしにいく」「まず、カレーをこぼしてしまった班員が心配だから、優しく声をかける」「班員と相談をして、カレーをもらうか、ご飯だけで食べるかを決める」など、自分なりの役割の果たし方について意見を発表しあいました。
 授業では、最高学年として任されている役割を振り返り、「通学班の班長として、班員の意見をしっかりと聞いてまとめていきたい」「みんなが楽しく生活していける委員会活動を工夫していきたい」など、役割を自覚し、学校生活を充実させる「よろこばせごっこ」をしたいという気持ちも高まっていました。
 夢やあこがれをふくらませ、「なりたい自分」「よりよい自分」を目指す児童の育成に取り組む本校は、児童一人一人の心に響き、伸ばしたい自己を深く見つめる道徳科授業の在り方を探求していきたいと考えています。
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【東浦町立北部中学校】道徳科における問題解決型な学習

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 本校では、教科化された道徳科における「問題解決型な学習」について研究を進めています。この研究では、生徒がより主体的に教材における道徳的問題を自分ごととして捉えて学習をしていくことをねらいとしています。
 写真は、3年生の教科書にある「あなたは顔で差別しますか」(B相互理解、寛容)の実践の様子です。海面上血管腫を発症した医学博士の藤井輝明さんの幼少期に実際にあったいじめや差別の話をもとに、ここではどのような道徳的問題が起こっているのかを捉え、「藤井さんのように苦しむ人を出さないようにするためにできることは何か」を自分ごととして考えました。事前に生徒の発言を丹念に予想し、それに合わせた切り返しの発問を用意したことで、生徒は何度も揺さぶられつつ、自分なりの問題解決方法を納得解としてもつことができました。また、自分ごととして問題の解決を考えるため、話合いでは、自ら積極的に自分の意見を学級に伝えようとする生徒が多くいました。
 授業の終末では、「差別される対象についての理解が必要だと思った」「正しい知識を広めていくことが差別をなくすことにつながる」「差別をなくすために自ら行動していく」などの意見が出ました。
 これからも、道徳科における「問題解決型な学習」の研究を進め、より生徒が主体的に道徳科の授業に取り組めるようにしていきたいと考えています。

【清須市立清洲小学校】 道徳科の授業実践

 本校では、平成29年度の現職教育のテーマを、「道徳における問題解決的な学習の指導方法の確立を目指して」として研究に取り組みました。それ以降、毎年、道徳推進教師が中心となって多くの教員が授業研究を行っています。今回は、4年生の教材「心と心の握手」を使って問題解決的な道徳の授業を行いました。
 まず、「親切な人は、どんな人ですか」という問いかけに対し、子供たちからは、「やさしい人」「守ってくれる人」「相談に乗ってくれる人」「いつも支えてくれる人」などの発言があり、本時で扱う道徳的価値への興味や関心をひきつけました。
 次に、主人公のぼくが何に悩んでいるのかを明確にし、道徳的な問題を把握させた上で、「自分が主人公だったらどうするか」という問題を投げかけ、自分のこととして様々な解決策を、子供たちに自由に考えさせました。そこでは、「声をかける」「声をかけない」「その他」に名前プレートを貼り、二者択一ではなく、第三、第四の解決策も考えさせ、話し合いました。話合いでは、「また断られたら自分が嫌な気持ちになるのではないか」「様子を見ている間に転んでしまうかもしれない」などの揺さぶりをかけ、道徳的価値について多面的・多角的に考えさせました。
 展開後段では、「本当に親切な人とはどんな人か」を考え議論することで、親切にすることの大切さや難しさに気付いた様子が見られました。「人の気持ちを気遣ってくれる人」「相手のことを考えて行動できる人」など、導入では自分に対して親切にしてくれる人という発言でしたが、どの子も相手の気持ちや立場を考えて行動することが大切であり、それが親切な行動であるという考えへと変容が見られました。
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【安城市立篠目中学校】携帯電話・スマートフォンと正しく付き合おう

 6月5日、全校生徒を対象に、外部から講師を招いて、「ケータイ・スマホ教室」を行いました。中学生になると、スマートフォンの利用率やトラブルに巻き込まれる可能性が多くなる傾向があります。講師から、映像資料をもとに、スマートフォンなどでインターネットを利用する際に、トラブルに陥らないためのポイントを教えていただきました。
 講演後のアンケートでは、「スマートフォンなどで、インターネットを利用するときには、画面の向こうにいる相手の気持ちも考えたい」「まだスマートフォンは持っていないけれど、使うときには、慎重に使いたい」という感想がありました。
 今後は、スマートフォンやインターネットの使い方について、親子で話し合う時間があるとよいと思いました。

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【一宮市立千秋小学校】 読書で心豊かな子に

 本校では、学期に1回、2週間の「読書週間」を設けています。「読書週間」には、いつもより多くの児童が図書館を利用し、本を読んでいる姿が見られます。
 「読書週間」の取組として、ペア学年の児童による読み聞かせや、司書さんによる読み聞かせ会を行っています。また、毎週火曜日には、朝読書の時間に、ボランティアの方に読み聞かせをしていただいています。児童は、読み聞かせが大好きで、「いろいろな話が聞けるから楽しみ」「声を変えて読んでくれるので、話の内容がよく分かっておもしろい」と、いつも楽しみにしています。
 これからも、読書活動を通して、相手の気持ちを想像できる、豊かな心を育んでいきたいと思います。

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