【岡崎市立生平小学校】道徳科授業実践「あいさつのきらいな王さま」

 本校では、主体的に考え、行動できる児童の育成を目指し、自分の考えを文章にまとめたり、発表したりすることを大切にした授業実践を行っています。
 2年生「あいさつのきらいな王様」の学習では、王様が嬉しくなる挨拶を、ペアで動作化して感想を発表したり、これからどんな挨拶をしたいかを書いたハートのカードを黒板に貼ったりしました。発言しやすい環境づくりや、ワークシートの工夫により、子供たちの意見が活発になり、自分自身の振り返りと挨拶の大切さについて考えを深めることができました。
 また、毎朝行っている「おはようタイム」での挨拶でも、相手の気持ちを考えて、笑顔で温かい挨拶ができるようになってきています。
 今後も、発問構成や体験活動、話合いの仕方など、手立てを工夫することで、子供たちが日常の中にある課題を自分事として考え、論議する道徳科の授業を目指していきたいと思います。
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【豊田市立童子山小学校】 みんなを笑顔に

 縦割り班活動では、6年生が中心となって、遊びの企画、運営を行います。今年のめあては、「みんなを笑顔にしよう」です。「全校のみんなを笑顔にするためには、どんな活動をしようか」「どんなことに気を付ければよいのか」を、班ごとに話し合います。
 「説明の後に見本を見せれば、1年生にも分かりやすいね」「罰ゲームができない子がいたら、6年生がフォローに入ろう」「低学年だけでなく5年生にも楽しんでもらえるように、難易度を変えよう」「遊びがマンネリになるから、新しいゲームを考えよう」など、話し合ったことをもとに、各班で企画書を作り、担当の先生に確認をしてもらいます。4、5年生も活動を支えるため、遊ぶ場所の環境を整えたり、低学年のお世話を積極的に手伝ったりします。
 「今から縦割り活動を始めます。6年生が考えた遊びを楽しみましょう」と放送が流れ、縦割り班活動が始まりました。各教室から、子供たちの歓声や拍手、笑い声が聞こえてきました。

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【安城市立錦町小学校】「楽しいコミュニケーション」を考えよう

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 6年生の学級活動で、「自分も相手も楽しいコミュニケーションの在り方について進んで考えようとする」ことをねらいとして、コミュニケーションアプリでの友達とのやり取りを想定した授業を行いました。
 スタンプだけが送られてきたときの友達の気持ちを予想して考えたり、グループトークでのトラブルの対応を個人で考えたりした後、グループや全体で交流しました。これらの活動を通して、「考え方が人それぞれ違うこと」「インターネット上の会話では、自分の意図とは異なる意味で相手が受け取ってしまうおそれがあること」に気づくことができました。
 授業後の振り返りでは、「自分が感じたこととは違うことを、友達が感じていてびっくりした」「顔が見えないので、気をつけてメッセージやスタンプを送らないと、大きなトラブルになってしまうことが分かった」というものがありました。
 今回の授業で学んだことを、これからの日常生活で生かしてほしいと思います。

【豊田市立石畳小学校】足りない気持ちは何だろう

 3年生になると、自分だけでなく、少しずつ他人の立場や気持ちを考えられるようになってきます。そこで、早い時期に周りの人の気持ちを考えて、思いやりの心をもって生活できるようになることを願って、本授業を実践しました。
 教師と子供たちが楽しく話しているところに、割り込んでくる子について話し合う場面では、割り込まれるといやな気持ちになることに気づき、「自分もしているときがあるので、やらないようにしたい」と、日頃の自分の行動を振り返ることができました。
 また、校外学習先で、説明をしてくださる方の話を聞いていない子について話し合う場面では、「これでは、話をしたくなくなると思います」と、話す人の気持ちを考えることができました。
 本実践後には、資料と類似した場面を見つけると、必ず子供たちに、「足りない気持ちは何だろう」と、問いかけています。すると、子供たちは、どのように行動するとよいのかを立ち止まって考え、行動できるようになりました。これからも支援を続けていきたいと思います。

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【春日井市立中央台小学校】人との関わりを大切に〜心を通わせる交流活動〜

 今年度、本校は「人との関わりを大切にする児童の育成〜心通わせ、伝え合い、学び合う学習活動を通して〜」をテーマに、心の教育に取り組んでいます。全校189名という小規模校で、クラス替えのない本校では、まず、友達との良好な人間関係を築くことが大切なことだと考え、いろいろな人とふれ合う交流活動に積極的に取り組んでいます。
 本校では、様々な行事を縦割り班活動で行っているので、異学年との交流機会も多く、また、地域も大変協力的でボランティア活動も盛んなので、児童はいろいろな立場の人と関わることができます。中でも、地域の福祉協議会が主催するサロン事業への参加は、子供たちにとって、命の尊さと優しさや思いやりを学ぶとてもよい機会となっています。 
 1年から4年までは、高齢者とのふれ合い、「いきいきサロン」に参加し、お年寄りの皆さんと一緒にトランプをしたり、百人一首をしたりして、楽しい一時を過ごしています。「おじいちゃんやおばあちゃんとも気が合い、思った以上に楽しかった」「名前を覚えてもらいうれしかった」など、児童の感想からも交流活動を楽しんでいる様子が伝わってきます。
 5・6年生は、子育て支援事業である未就園児の親子とのふれ合い「にこにこ親子サークル」に参加し、小さな子と一緒に遊んだり、本を読んであげたりしています。はじめは緊張している子供たちも、赤ちゃんと一緒にいると、自然と優しい笑顔になります。お母さんから子育ての苦労話を聞き、家族への感謝を口にする子も多く、自己を振り返るよい機会にもなっています。
 こうしたふれ合い活動は、地域の皆さんにも大変評判がよく、学校と地域とのつながりを深める大切な場となっています。今は小さなつながりですが、毎年積み重ねていくことで、太い絆(きずな)となって根付いていくことを願っています。
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【豊川市立長沢小学校】情報モラル教育の実践

 今年度は、4月の授業参観で、高学年と保護者を対象に、「スマホ・ケータイ安全教室」を実施しました。本校の子供たちも、スマートフォンを所持していたり、親のスマートフォンを使ったりして、SNSやゲームをしている子が増えてきています。スマートフォン・携帯電話について、家族で考える機会を作ってほしいと願い、保護者にも参加してもらいました。
 講師からは、SNSで、写真や動画をアップロードすることで、個人情報が特定され、犯罪につながってしまうことがあることや、SNSウェブサービスでのやりとりから友達とのトラブルになることを、具体例を出しながら教えていただきました。
 昨年度は、「スマホ・ケータイ安全教室」の実施はありませんでしたが、5年生では副読本「いのち」の内容とあわせて、3学期の授業参観でスマートフォン・携帯電話との付き合い方を学習しました。29名のうち、SNSウェブサービスを知っていた子は25名、実際に使ったことのある子が18名おり、子供たちにとって、SNSがより身近なものになってきていると感じました。
 既読になっていても返事がない「既読スルー」について、メッセージを送った側とメッセージを送られた側の両方の立場になって話合いをしました。お互いに決して悪気はないけれど、気持ちのすれ違いが起きてしまうことが分かりました。授業の後、家庭でもスマートフォン・携帯電話の使い方を話し合ってもらいました。
 これからの社会では、どんどんスマートフォン・携帯電話が身近になってくるでしょう。家庭にも呼びかけながら、子供たちがうまく付き合っていくことができるように、学校として支援をしていきたいです。

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【岡崎市立山中小学校】わがままをしないで生活することが大切なのは、どうしてかを考えよう

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 1年生の1学期に、「かぼちゃのつる」という教科書教材で、紙芝居を使って、授業をしました。わがままに振る舞うかぼちゃの言動を通して、わがままをしないで生活する大切さについて考えさせ、わがままをしないで生活しようとする態度を育てる授業でした。
 初めに、「わがまま」とは、「自分の好きなことばかりする」ことであると確認しました。やってはいけないことということが分かっていても、ほとんどの子が、「わがまま」をしたことがあると答えていました。
 そして、「かぼちゃが、みんなの言うことを聞かなかったのはなぜか」、そして、「言うことを聞かずに、車につるがひかれて泣いたとき、かぼちゃはどんなことを考えたのか」、その後、「かぼちゃはつるをのばすとき、どんなことを考えればよかったか」を考えさせました。
 授業のワークシートでは、わがままなかぼちゃに対し、「注意をきけばよかったね」「いうことをきけば、ひかれなかったのに」と書く児童が多くいました。
 授業を通して、「わがまま」をすることで、人に迷惑をかけ、ひいては自分が困ってしまうということに気付き、「周りの人の注意を聞き、よく考えて行動しよう」という教師の話を、うなづきながら聞いている児童の姿が、見られました。今までの自分の行いを振り返り、今後の生活に少しでも生かそうと考えることができました。

【みよし市立南部小学校】SNSと安全に付き合っていくために…

 高学年にもなると、SNSに興味が出てきます。何らかの形でSNSを利用している児童も少なくありません。本校6年生で、アンケートを採ったところ、自分のスマートフォンをもっている児童が45%、持っていない児童でスマートフォンが欲しいと答えた児童が74%いました。自分の携帯電話を持っていない児童も、家族の物を借りるなどして、実際にメールのやり取りなどをしたことがある児童は、59%もいました。このような実態の中で、メールによるトラブルなどに不安を抱いている児童も少なくないようです。
 そこで、実際にパソコンを使って、情報モラルについて考える授業を行いました。自由に書き込んでよいという条件で、友達とのメッセージのやり取りの疑似体験をし、一度書き込んだメッセージは、匿名であっても「IPアドレス」という、いわゆる「パソコンの住所」に記録されるため、個人を特定されたり、一瞬で世界中に拡散されたりする怖さがあることを、実際にあった事例とともに児童に説明をしました。授業を終えて、児童から「誰も見ていないと思っていても、みんなが見ているのだという気持ちで気をつけたい」「犯罪に巻き込まれないように、これぐらいならいいやと思わずに、気をつけてインターネットを使いたい」などの感想が聞かれ、これから安全に使いたいとの意識を高めることができました。
 さらに、道徳科「カスミと携帯電話」で、携帯電話を使うために必要なルールを学んだ児童は、「生活のリズムが狂わないように、スマートフォンなどを使う時間と場所をしっかりと決めることを大事にしていきたい」「自分のやりたい気持ちだけではいけない」「メッセージのやり取りをしている相手の気持ちを考えたい」「友達同士で、何時までには、メッセージのやり取りをやめるなどの約束事を決める」などの感想が聞かれました。
 この先SNSに触れる機会が多くなる児童に、正しい付き合い方を教えることの重要性を改めて感じました。

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【西尾市立三和小学校】 コンピュータの授業の前に

 本校では、1年生に、コンピュータの授業を行う前に、情報モラルの授業を行いました。児童にとってコンピュータやスマートフォンは、便利で楽しいものとなっています。しかし、いろいろな弊害も叫ばれています。児童が少しでもそれらの危険性を知り、自分を見失わないように、約束を守って使用することができるようにしたいと思います。

(1)家の人と一緒に使おう
・コンピュータやスマートフォンで電話をかけたことがある児童46%
・ゲームをしたことがある児童73%
・動画共有サービスなどを見たことがある児童62%
という実態の中で、これらを家の人と使う児童が19%でした。
 一人で使っている間に、悪い人にだまされてしまうこともあると注意を促しました。

(2)家の人と一緒に使う時間を決めましょう
 使う時間を決めずにだらだらやり続けると、体によくないこと(寝不足、目や姿勢の悪化など)や、心によくないこと(怒りっぽくなる、素直な気持ちがなくなるなど)が起こってくると話しました。

(3)顔を見て話をしよう
 無料通信アプリなどを使用し、直接顔を見ないで会話することは、自分の思いとは違う意味で相手に伝わってしまう可能性もあるという危険性を示しました。

 授業を終えて児童たちからは、「こわかった」「気をつけよう」などの声を聞くことができました。親子でコンピュータやスマートフォンの使い方や約束についてしっかり話し合っていただきたいと思います。

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【田原市立田原東部小学校】スマホ・ケータイ安全教室

 7月10日、4、5、6年生児童148名を対象に、携帯電話会社から講師を派遣していただき、「スマホ・ケータイ安全教室」を実施しました。本校でも、多くの数の児童が、スマートフォンやタブレット端末を操作しており、依存が心配されます。そこで、スマートフォンの使い方を中心に教えていただきました。
 講師の話から、世界保健機構(WHO)が、5月25日に「ゲーム依存」を病気に追加されたことを学びました。
 ビデオ1は、「ゲーム依存」について家庭でのルールを決めたのに守らず、課金を繰り返し、高額な請求がきたという内容でした。防ぐためには、課金のルールや時間のルールを作って守ることが大切だと、改めて教えてもらいました。
 ビデオ2は、「今度は、わたし!!」と無料通信アプリでのやりとりによるトラブルについての内容でした。文字のコミュニケーションでは、「伝わる印象が違う」「勘違いしやすい」「いじめがエスカレートしやすい」など、自分が伝えたいことと相手の受け取り方が違うことがあり、悪口やグループはずしなど、いじめの原因につながることがあります。防ぐためには、思いやりの気持ちを忘れずに、相手の立場を考えることが大切だと分かりました。
 子供の感想は、「何かトラブルに巻き込まれたり、心配なことがあったりしたら、早めに先生やお家の人に相談したい」「家に帰って、もう一度、使い方を親と確認したい」などがありました。この経験を今後の生活に生かしてほしいと思います。

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【豊田市立大林小学校】2年生道徳科「ある日のくつばこで」の授業実践から

 2年生児童は、男子42名、女子50名の計92名である。何事にも好奇心旺盛で、自分の担当する係以外の仕事も進んで取り組む子が多い。その反面、いけないことだと分かっていても、「だって〇〇くんが遊んでいたから」と言って周りに流されやすく、善悪の判断ができない子もいる。そこで、正しいと思うことを行うよさを知り、正しいことを進んで行おうとする心情を育てることをねらいとし、「ある日のくつばこで」を資料として授業を行った。
 この資料は、主人公が仲よくしている友達が、ある日の体育の授業の前に、クラスの子のくつを隠すところを見てしまった。仲のよい友達から、「誰にも言わないでね」と言われたときに、どうしようと悩む。日常場面でよくある出来事である。話合いでは、「仲のよい友達だから、このまま黙っておく」「悪いことだから、だめだよと正直に言う」などの意見が出て、主人公の心の葛藤を捉えさせることができた。
 主人公は、もやもやと心が晴れない気持ちだったが、「注意しないと気分が晴れない」「友達なら、だめなことはだめとちゃんと言う」などの意見が出て、勇気を出して正しいことをしようと決心した気持ちにせまることができた。
 振り返りでは、「ぼくは、だめだよと言うことが、友達のためになることが分かりました」などの意見が出た。この単元を通して、子供たちが、勇気を出して正しいことをするよさについて考えることができたと思う。

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【豊川市立八南小学校】道徳科の授業「黄色いベンチ」

 2年生の道徳科で、資料「黄色いベンチ」を通して、配慮に欠けた行動が周囲の迷惑になることに気づき、みんなが使うものを大切にしようとする気持ちを高める授業を実施しました。本資料は、雨上がりの日に、たかしとてつおが、公園のベンチやブランコを泥だらけにしてしまい、後から来てベンチに座った女の子の服が泥で汚れてしまったのを見て、はっとするという内容です。
 授業ではまず、雨が上がった後、公園で紙飛行機を夢中になって飛ばすたかしとてつおの気持ちを考えました。「遠くまで紙飛行機が飛ぶといいな」「高いところから飛ばす方がいいな」など、主人公たちの立場になって考えることができました。
 その後、女の子が泥だらけのベンチに座ってしまい「はっとした」たかしとてつおの気持ちを考えました。「こんな悪いことしていたんだ」「自分たちのことしか考えてなかった」といった意見がでました。
 後半は、自分たちのよく使う場所では、どのようなことに配慮したらよいか考えました。「夢中になっているとき」「自分のことで急いでいるとき」には、マナーが守れないという意見が出されました。
 最後に、「これからは、どのように過ごしたらよいですか」との問いかけに、「よく考えて行動する」「きまりを守る」という意見が出されました。公共の場所には、守るべきマナーがあることが分かり、それらを守って生活しようとする意欲を高めることができました。
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【東郷町立東郷小学校】節度ある生活を!〜決まりについて考えよう〜

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 4年生の児童は、様々なことに興味・関心をもち、何事にも積極的にがんばろうという意識が強い。しかし、「もっとやりたい」という欲求が生じるために、ついやりすぎてしまうこともある。その結果、本来やるべきことがおろそかになることもある。そこで、道徳科の授業で、「目覚まし時計」という資料を使って、節度ある生活の大切さを考えることをねらいとした授業を実践した。
 自分できまりをつくってがんばっていても、途中で挫折してしまい、できていたことができなくなってしまったことを確認した後で、生活の中でのきまりを、グループで考えた。たくさんのきまりが出てきた後で、「きまりをすべて守ることができるか」と問いかけた後には、「ぜったいできない」「全部は無理」といった声が聞かれた。「きまりを守るために必要なことは何か」という問いかけに対して、いろいろな考えを、ワークシートに書くことができた。子供たちからは、「きまりをつくりすぎない」「自分が守れるくらいの数にする」「自分が意識できるきまりにする」「無理だと思うきまりはつくらない」といった意見が出た。
 自分のきまりについて改めて見つめさせ、自分に何が必要なのかを考える授業になった。道徳科の授業を通して、自分のことについて改めて見直すことができる授業を、これからも多く実践していきたい。

【知多市立八幡中学校】e-ネット安心講座を通して

 近年、生徒の多くが個人でスマートフォンやタブレットを所有し、便利な生活に役立てている。しかし、正しく使うと便利なインターネットや携帯電話も、使い方を間違えるとトラブルに巻き込まれたり、気づかぬうちに問題を起こしてしまったりすることがある。
 そこで、本校では、利便性だけではなく、インターネットの危険性についても理解し安心・安全に利用できるよう、全国で開催されている出前講座の「e-ネットキャラバン」を利用し、全学年の生徒を対象に、「e-ネット安心講座」を開いた。
 講座では、ネット依存やネットいじめ、なりすましや誘い出し、個人情報漏えいなど、様々なトラブルの例や、その対処法を学んだ。特に、「ネット依存」「ネットいじめ」は、モデルとなる学生を通して、自分にも起こりうる身近な問題として、生徒の印象に残ったようだった。未然にトラブルを防ぐことの大切さはもちろん、巻き込まれてしまったときの対処の仕方も学ぶことができた。
 今後も、ますます発展する情報社会の中で、インターネットを正しく使って便利な生活を送ることができる生徒を育成していきたい。


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【一宮市立今伊勢西小学校】 全校で行う「田植」

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 本校では、地域の田を利用した稲作や学校農園での野菜作り等、豊かな体験活動を通して道徳性の育成を図っていており、6月5日に、全校で田植を行いました。
 前日の午後、5年生が地域の方に教えてもらいながら、田植の準備として、稲を20本ずつ集めて輪ゴムで止める「苗束ね」を行いました。暑い中、「元気に育ちますように」とつぶやきながら、1本1本の苗を丁寧に束ねました。1時間ほどかけて全校分の苗束を作り終えたときには、軽トラックの荷台がいっぱいになり、他学年のために働いた充実感にあふれていました。
 田植の当日は、泥田に入るときには地域の方に抱えられ、歩くときは手を引いて誘導してもらいました。苗の植え方を教えてもらいながら、1〜3年は数株、4〜6年は6〜10株ほど苗を植えました。植えた後には、皆で「おいしくなあれ」と声がけし、用水で足を洗って学校に戻りました。
 事後の感想には、「地域の人が田植の準備をしてくれ、ありがたいと思った」「お米を作っている人は、たくさんの苗を植えて努力しているということを、私はあまり考えていなかった。お米を作る人はすごいと思う」などがありました。
 子供たちにとって、小学校生活での6年間継続して行うことで、豊かな心が育つ行事となっています。

【豊田市立大蔵小学校】サイバーポリスゲームでモラルチェック

 本校では、情報教育年間計画で、情報モラル指導に関する指導が位置付けられている。低学年では3時間、中学年では5時間、高学年では7時間計画され、発達段階に応じた系統的な指導をしている。
 「サイバーポリスゲームでモラルチェック」は、何が違反であるかを知り、絶対に違反行為をしない態度を身に付ける実践である。
 ここでは、スマートフォンやタブレットなどを使うときに、気をつけなければならないことを学習をした。愛知県警が作成した「サイバーポリスゲーム」というゲームを通して、知識として知っていたことや、知らなかったことを明確にし、新たな知識を増やすことができた。
 このゲームの中で起こるトラブルや、ネット詐欺、肖像権などについての問題を自分で考え、判断したり、グループで正しい行動を考えたりしながら知識を身に付けていった。すごろくのように進めるゲームなので、興味をもって意欲的に活動に取り組むことができた。
 この活動の終盤には、
1、人を傷つけない。
2、自分の情報を教えない。
3、インターネットで知り合った人と会わない。
4、人のパスワードを勝手に使わない。
5、困ったことが起きたら、すぐに大人に相談する」という5つの約束がまとめられた。
 実践を通して5つの約束を守りながら、スマートフォンやタブレットなどのメディアを有効に利用していこうという気持ちが育った。
<子供の感想より>
 自分が軽い気持ちでやってしまったことが、誰かを傷つけてしまうことがあると分かったので、やってよいことかいけないことかをよく考えて利用したいです。

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【東海市立大田小学校】 6年生道徳科「修学旅行の夜」−自由と自分勝手の違いを考えよう−

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 本校では、現職教育の研究主題として「自らの力で未来を切り拓いていく児童の育成」、副題に「進んで意見を出し合い、考えを深め合える楽しい授業をめざして」を掲げ、日々の教科指導を行っています。
 修学旅行を目前にひかえ、「修学旅行の夜」という教材をもとに話し合いました。主人公たちが、「人に迷惑をかけないように、自由におしゃべりをしよう」と決めたことについて、自分の考えをもち、立場に別れて話し合いました。子供たちは、自分の考えを発表し、「人に迷惑をかけない」という言葉が、キーワードになっていきました。「人に迷惑をかけないなら、少しくらい話してもよいと思う」という意見が圧倒的に多いのに対し、「少しでも話していたら、寝たい人のじゃまになる」「自分勝手なのではないか」という少数派の意見が、多数派の子供たちに考える機会を与え、立場を変える児童が現れてきました。
 授業の振り返りでは、「自由におしゃべり」することは、結果として「自分勝手に過ごす」ことになる。「自由」は、多くの人の幸せが保障されることであり、「自分勝手」は、一部の人だけが楽しい状態で、不幸せな人が出てくることだと、子供たちの言葉でまとまりました。
 身近な題材を使って考えさせることで、ふだんの生活においても、自分なりに考えて行動できる児童を育成していけると考えます。自分事として考えさせる授業を、今後も実施していきます。

【西尾市立津平小学校】ネットモラルってなんだろう?

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 本校の6年生は、今年度、いろいろな教科で電子黒板を用いたり、インターネットを使って防災レポートをまとめたりするなど、情報を活用した授業を積極的に行っています。このような中、児童の多くが興味をもっているインターネットの活用をする上で、今後、起こり得るトラブルに対応する力をつけるため、ネットモラルの授業を行いました。
 授業後の子供たちの感想に、以下のようなものがありました。
・ゲームの個人情報や請求などは、特に気をつけたいです。自分自身あまりインターネットをしないからと言って、油断しないようにしたいです。
・利用規約をしっかりと読むことが大事だと思いました。無料のアプリを使うときは、気をつけたいと思います。 
・無料だからと言って、説明などを読まずに同意すると、トラブルなどが起きてしまうので、これからも気をつけていきたいです。 
・無料のアプリでも、メールアドレスなどを入れて、メールがたくさん来るときがあって怖いと思いました。私はまだトラブルにあったことがないけれど、気をつけたいです。
 このような授業後の感想や授業中の児童の反応から、トラブルに遭わないための知恵や工夫、またトラブルになったときの対応の仕方などは、今後、さらに児童とともに学んでいく必要があると強く感じました。今後も、繰り返しネットモラルを学ぶことで、児童がより安心して適切に情報を活用する力を身につけていくことを願っています。

【小牧市立篠岡小学校】道徳科の授業「かぼちゃのつる」

 1年生で、「かぼちゃのつる」という教材を使って道徳科の授業を行いました。
 導入では、「わがままはしてはいけないこと」「でも、ついついしてしまう・・・」という意見が出ました。
 友達の注意を聞かず、自分勝手にどんどんつるを伸ばしていくかぼちゃの人形劇を見ながら、「かぼちゃは、どうすればよかったのか」を考えました。「元気よく、どんどんつるを伸ばし、大きくなりたい」というかぼちゃの気持ちに寄り添いながら、かぼちゃが取るべき行動を考えることができました。また、「かぼちゃを育てている農家も、広い場所で育てるべきだ」など、多面的な見方をしたり、自分たちの生活を振り返りながら考えたりすることができました。子供たちは、はりきって発言しながら授業に参加し、授業の終末には、気持ちよく生活するために、「わがままを我慢する」「まわりの友達の気持ちを考える」「好き勝手をしない」などの意見が出てきました。
 これからも、自分の生活に振り返りながら、どうすればよりよく学校生活を送ることができるかについて考える授業を実践していきたいと思います。

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【一宮市立丹陽西小学校】道徳科の実践「あいさつがきらいな 王さま」

 挨拶の大切さを考え、クラスのみんなで楽しく、仲よく学校生活を送るために、進んで挨拶をしていこうという気持ちをもってほしいと願い、2年生「あいさつがきらいな王さま」という教材で、道徳科の授業を行いました。
 日常生活の中で、どんな挨拶をしているかを思い起こさせた後、挨拶をすることを禁じた王様と、禁じられた町人たちの姿を劇風に聞かせました。まず、王様が挨拶を嫌いになってしまった理由を考えさせました。
 次に、挨拶を禁じて、町人をろう屋に入れてしまった王様が、誰もいない町で、小さな男の子に、「ろう屋に入れられるから、みんなだまっているんだよ」と言われ、「ううむ」と考えこんだときの気持ちを考えさせ、役割演技をしました。児童は、「みんなと仲よくするためには、挨拶をしたほうがいいのかな」「挨拶がないと楽しくないんだな」と挨拶の大切さを感じながら、王様の気持ちを発表していました。
 板書は、挨拶の有無と気持ちの動きを曲線で表し、挨拶をしたら、楽しい明るい国になったことが捉えられるように工夫しました。
 最後に、王様に手紙を書かせ、「これからも続けてね」「ぼくも挨拶をがんばっていくよ」など挨拶の大切さに改めて気づいたことが分かる記述がたくさんありました。
 今回の授業後から、クラスにはさわやかな挨拶が広がっています。みんなで楽しく仲よく学校生活を送っていきたいと思います。


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