【豊田市立西保見小学校】ふえるといいね「心のブレーキ」(5年道徳科の実践)

 本校では、毎月、「西保見道徳DAY」を設定し、道徳科の授業を公開している。本校の特徴は、外国籍の児童が多いことである。5年生の約7割の児童が外国籍である。そこで、内容を分かりやすくするために、紙芝居を作ったり、話を要約したり、動画を利用したりして授業を行っている。
 ここでは、5年生「おこる前に待って」の実践を紹介する。子供たちは、ふだんから思い込みが強く、相手の気持ちより、自分の思いを主張してしまう傾向があり、トラブルも起きてしまう。自分の気持ちを表現する前に、自分の行動で相手がどんな思いになるかを考える授業を行った。
 かおりとさきの2人から、地域の祭りへ別々に誘われたしずか。さきから誘われていたことを知らせず、2人で行けることを楽しみに誘ってくれたかおり。しかし、相談することもなく、3人で一緒に行くことにしたしずか。かおりは、突然怒りだした。「かおりの怒った理由が分からないしずか」と、その「しずかの気持ちを思うこともなく、怒りをぶつけたかおり」の二人の考えと、二人のとった行動をもとに話合うことにした。
 話合いの中で、「相手の話(理由)を聞く」「ゆっくり話す」「態度に出さない」「心のブレーキをかける」などの発言が出た。
 7月には、野外学習がある。仲間の思いを考えなければならない場面も多くある。そのときに、今回の話合いを生かしてほしいと思う。

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【春日井市立上条小学校】 言葉の使い方を考えよう

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 新年度に入り、新しい友達ができるとともにトラブルも起こる時期でもあります。そこで、「言葉の使い方を考えよう」というめあてで、誰もがよい気持ちになれる言葉を使うとともに、人によって考え方、感じ方が違う言葉があることも意識できるような授業を実践しました。
 導入では、自分や相手の呼び方を問うことで、呼び方だけでも多くの言葉があることに気付かせます。
 その後、気持ちに関わる言葉見つけをし、「よい気持ちがする言葉、嫌な気持ちがする言葉」に分けます。気持ちに関わる言葉なので、ほとんどの児童が素早く分けることができます。
 今度は、分ける作業を、自分や相手の呼び方で行います。ここでは、「よい気持ちがする呼び方、どちらでもない、嫌な気持ちがする呼び方」の三つに分類します。気持ちの分類とは違い、ほとんどの児童はとても悩みます。分類後、発表させます。すると、同じような呼び方でも人によってよい気持ち、嫌な気持ちと感じる児童が分かれます。
 児童たちは、「自分はよい気持ちがする呼び方でも、相手にとっては嫌な呼び方がある」ということに気付きます。
 最後に教師が、「よかれと思ってやったことでも、実は相手は嫌だったこと」の経験談をします。
 児童たちは、「これからは、人の気持ちを考えて話したい」「自分が言われて嫌なことは、言わないようにする」などの感想がありました。日々の生活で心掛けてほしいと思います。

【西尾市立福地北部小学校】板書を工夫した道徳科の授業実践

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 昨年度より「道徳」が「特別の教科 道徳」として教科化されました。それに伴って、教師一人一人が、これまで以上に子供たちの心に響く多様な指導法を身につけていくことが重要となります。そこで、本校では、「考え、議論する道徳科の授業」を目指し、発問・板書・話合いを工夫して授業を組み立てています。
 4年生「思いやりの表し方」(B:親切、思いやり)の授業では、板書を工夫した実践を行いました。教材「本当の思いやり」に登場する骨折した友達を助ける「わたし」の姿を通して、親切や思いやりについて考え、本当の思いやりについて気づくことをねらいとしました。主人公の「わたし」と自分を重ね合わせながら気持ちを想像することができるように、状況ごとに場面絵を提示し、主人公と友達の気持ちを対比して板書しました。けがが治っていくにつれて「自分でやりたい」という思いを抱く友達に対して、「わたし」がとる行動から、相手の気持ちに寄り添うことの大切さに気づきました。まとめでは、板書の言葉を用いて自分の考えを道徳ノートに書く子や、話合いでの気づきをもとに「相手の気持ちを聞いてから行動したい」と発言する子もいました。
 今後も、「考え、議論する道徳科の授業」を目指し、研究を進めていきたいと思います。

【東浦町立東浦中学校】1年生 情報モラル教室

 5月17日、1年生251名を対象に、e-ネットキャラバンから講師を派遣していただき、「情報モラル教室『インターネットの安心・安全な利用を学ぶ』」を行いました。中学生になると、スマートフォンの利用率や生徒個人での所持率が上がる傾向があります。事前アンケートでも、半数以上の生徒が、スマートフォンやタブレット、通信可能なゲーム機器を保有していることが分かりました。
 講師からは、スマートフォンなどのインターネットを利用する際に、トラブルに陥らないための心得について、映像資料をもとに、講演をしていただきました。インターネットがもたらす恩恵は多い反面、「ネット依存」「ネットいじめ」等のトラブルが問題となっています。
 事後のアンケートでは、「スマートフォンなどで、インターネットを利用するときには、気を付けたい」「友達とトラブルにならないように、SNSを使いたい」「まだスマートフォンは持っていないけれど、使うときには、しっかりとルールを守りたい」という感想がありました。
 今後は、スマートフォンやインターネットの使い方について、親子で話合う時間がもてるとよいと思いました。

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【一宮市立西成小学校】「スマホ・ケータイ安全教室」を行いました

 小学校高学年から、スマートフォンや携帯電話に強い興味・関心をもち始めます。しかし、知識が不十分なままに使用を始めてしまい、様々なトラブルに巻き込まれてしまう事例が多く発生しています。多くの子供たちが、中学生から高校生にかけて使い始めている現状を踏まえ、正しい知識をもった上で正しくスマートフォンや携帯電話を使用するために、本校では、6月11日に、5・6年生児童を対象に「スマホ・ケータイ安全教室」を行いました。
 5・6年生全員が体育館に集まり、スマートフォンや携帯電話の正しい使い方や様々なトラブルについて、講師の方から、アニメや再現ドラマを使って分かりやすく説明していただきました。
 「SNSやコミュニケーションアプリでの思いもよらないトラブルやいじめなどについて」「発信した情報は瞬く間に世界中に広がってしまうこと」など、インターネット世界の恐ろしさについても分かりやすく説明していただきました。そして、「トラブルに巻き込まれないために、フィルタリングをつけること」「家族とルールを決めて安全に使うこと」の大切さを学びました。
 子供たちからは、「すぐにでもスマートフォンを使いたかったけれど、よく考えてからにしよう」「今日聞いた話をしっかりと頭に入れておいて、マナーを守って安全に使いたい」「自分が発信した情報は、自分では消せず、どんどん広がってしまうことが怖かった」「コミュニケーションアプリやメールで、いじめなどが起こってしまうことが分かった」「ちょっとした写真で場所や人物が特定されてしまうので、簡単に写真を送らないようにしたい」など、多くの感想が出されました。
 「スマホ・ケータイ安全教室」を通して、子供たちに情報モラルを守る気持ちを高めることができました。
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【一宮市立大和南中学校】法やルールについて考える道徳科の授業

 本校の2年生は、「違反摘発」という教材を使って道徳科の授業を行いました。本校では、全学級に六つのホワイトボードが用意されており、話合いでの意見をまとめ、前黒板に提示、発表する活動を行っています。今回の授業でも、各グループでそれぞれの意見をまとめる活動を行いました。
 「どんな事情があっても法は守るべきか、それとも個の事情を考えて配慮すべきか」というテーマで真剣に話し合いました。「特別な事情があるからとはいえ、法は必ず守らなければいけない」という意見や、「親の危篤の知らせを聞いて、冷静ではいられないと思う」など両面の立場から活発に話合いが行われていました。
 生徒の感想には、「授業前には、個人の事情を考えてほしいと思っていましたが、話合いの中で、法やルールがあることで、違法行為を未然に防いでいることが分かりました。ルールの大切さを学ぶことができました」という記述がありました。教材を通した話合いから、法やルールの意味について考えを深めることができました。

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【稲沢市立清水小学校】安全にインターネットを使うために

 本校の4年生は、スマートフォンを持っている児童は少ないものの、家庭ではインターネットを使ったり、動画サイトを閲覧したりする児童が多数います。そこで、情報モラルについて、「あんしん・あんぜん情報モラルオンライン」の中にある「こんなものが出てきたら注意」の動画を見ながら、情報モラルについて学習しました。
 はじめに、トラブルに巻き込まれないために、インターネットを利用するときの注意事項について考えました。次に、子供が見てはいけないサイトがあることや、「おそろしい画ぞう」「ダウンロード」の画像が出てきたときにどうするか、どのような危険があるのかについて考えました。
 二つの活動を通して、興味本位でサイトを開いたりダウンロードしたりしないこと、困ったら家の人に相談することなどを学びました。
 学習後には、「インターネットの危険が分かった。もっと気を付けてインターネットを使う」「インターネットやダウンロードは、危険だからよく考えてクリックすることが大切だと分かった」などの感想が聞かれました。
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【豊川市立一宮南部小学校】  赤ちゃんがきた日

 本校では、年間4回、「赤ちゃんがきた日」があります。校区に住む赤ちゃんとそのお母さんが学校に来てくれます。この会は、一宮地区民生・児童委員協議会と本校の主催で豊川市保健センターと豊川市子育て支援センターの協力を得て行われています。
 本年度も、5月に1回目が行われました。雨が降るあいにくの天気でしたが、5組の赤ちゃんとお母さんが来校してくださいました。ふれあう時間は、20分間の休み時間に設定してあり、全学年の子供たちが自由に赤ちゃんと過ごしています。
 赤ちゃんと視線が合うように自然と体を低くしたり、優しい声で話しかけたり、抱き上げたりする子供たちは、教室で見せる顔とは違った顔を見せてくれます。また、1回だけではなく、複数回交流することにより、話せなかった子が話すことができるようになった、歩き始めたなど、赤ちゃんの成長を実感することができます。こうした幼い生命に触れ、成長を実際に見つめていく中で、命の尊さを感じることができるのではないかと考えています。

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【安城市立志貴小学校】 本当の思いやりとは

 本校は、児童数が少なく、人間関係が固定しがちである。そこで、授業実践では、「本当の思いやり」を題材に選び、友達だけではなく、同じ教室にいる全ての仲間に対して、どのような思いやりが必要か、また、本当の思いやりとは何かということを考える授業を行った。導入では、「『思いやり』とは何か」と発問し、様々な意見を出させた。その結果、消しゴムやプリントが落ちていたら、拾ってあげるなどの意見が出た。その中で、ある児童から、「相手の気持ちを考える」という意見が出た。それはどういうことか問い返すと、「自分がよくても相手が嫌なときもある」と発言した。その発言をもとに再度話し合った結果、思いやりのある声かけや、行動をとるときに、最初に、相手に了解を得てから、行動に移すことが本当の思いやりだとまとめることができた。子供たちの振り返りは、以下の通りである。
・親切にすることが思いやりではなく、相手がしてほしいことを考えることが思いやりだと思った。
・ぼくは、何でもやってあげることが思いやりだと思っていたけれど、自分で勝手に相手のことをするのはかえって迷惑になることがあると分かった。
 本学級では、「思いやり」を学級目標にしている。本時の授業を、今後の学級経営に生かし、温かい雰囲気のクラス作りをしていきたい。

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【武豊町立衣浦小学校】道徳科の授業実践を進めています

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 本校では、「特別の教科 道徳」の実践を進めるために、平成28年度から3年間、現職教育で「主体的に考え、他とともによりよく生きようとする気持ちを高める道徳の授業」について研究・実践を行ってきました。本年度もその実践をもとに、機会をとらえて保護者や地域の方に、本校の道徳教育を公開していきます。まずはじめは、4月の学校公開、そして6月の学校公開と続きます。2学期の学校公開でも行います。
 どの学級の授業も、主題に対して考えを深める過程を大切にし、授業の後半では自分への振り返りを行っています。
 また、学級便りにおいて、道徳ノートに書かれた児童の学びを紹介しています。児童の素敵な考えや思いに対し、保護者も教師も心温まることがあります。これからも、心豊かな子供たちを全職員で育てていきます。

【刈谷市立亀城小学校】 今日のきらりさん

 本校では、帰りの会に、「今日のきらりさん」の発表をしています。それは、その日の友達のよい行いを学級に紹介する取組です。
 日直が、「今日のきらりさんを発表してください」と呼びかけると、「今日、○○さんが、国語の時間に、友達の意見を上手につないで話していました。私も、次の話合いでは、○○さんのように話したいです」といったように、友達のよかったところ、自分がしてもらってうれしかったことなどを、学級全体に伝えます。発表が終わると、「今日のきらりさん」は起立をし、みんなから拍手をもらいます。紹介された「きらりさん」たちは、とてもうれしそうなよい表情を見せてくれます。
 1年生でも、他学年と同じように、「今日のきらりさん」の発表を行っています。5月の中旬頃には、毎日10人以上の子供たちが挙手をするようになりました。また、内容も少しずつ広がりを見せ、いろいろな場面での友達のよさを紹介できるようになってきました。そして、それを聞いた子供たちが、次の日以降、「きらりさん」のしていたよいことをまねするようにもなってきました。
 「今日のきらりさん」の発表の取組は、紹介された子の自己肯定感、自己有用感を高めるだけでなく、よい行いを広めることにもつながっています。そして、友達のよさを見つけ、互いに認め合う温かい心も育っています。今後も、この取組を通して、子供たちが互いに学び合い、認め合える学級、学校づくりを目指していきたいです。

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【小牧市立味岡小学校】モラルジレンマの授業

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 道徳が教科化され、「考え、議論する道徳」を具体化していく方法の一つとして、「モラルジレンマの授業」に取り組んだ。
 この授業では、子供たちが道徳的ジレンマ(価値葛藤)に陥ることで、初めて道徳的な問題(矛盾,不条理,疑問,悩みなど)に気づき、その解決のために主人公が大切にしたい価値は何かを考える。そして、主人公を取り巻く人の考えや思いを考慮し、主人公にとってどうすることが公正で公平かという視点で判断し、問題解決していく。その一連の話合いが、道徳性の発達にとって大きな意味をもつようになってくる。
 ここでは、3年生の「たぬきのぽん太」の実践を紹介する。「ぽん太を山に返すべきか、それとも、このまま小学校で飼い続けるべきか」を、それぞれの立場に立って考えさせ、自由に意見交換をさせた。「山へ返すと敵におそわれてしまう」などの理由で「学校で飼い続けるべきだ」と考えていた児童が多かった。しかし、「山へ返すことで自分で強く生きてほしい」などの理由を聞いて、「山へ返すべきだ」と立場を変える子供が何人も見られた。動物を飼うことの意義や責任について、一人一人の児童がより深く考えることができたと思う。また、授業後の子供たちの声には、「自分の意見をみんなの前ではっきりと言うことができて自信がついた」「友達の考えを聞いて、考えがかわった」など、話し合うことに意欲の高まりを感じるものが多かった。このように、話合いを通し、自分の考えと比較しながら、多様な考え方にふれることができるモラルジレンマ教材は、「考え、議論する道徳」として取り組みやすい教材と考える。

【豊田市立大畑小学校】SNS上でのコミュニケーション

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 本校の4年生は、インターネット上でのコミュニケーションの取り方について考えました。
 無料通信アプリの機能の一つである「スタンプ」を見ながら、受け手がどんな気持ちになるのかを想像させました。ただスタンプを送るだけでは、どんな気持ちか判断できない難しさに気付くことができました。
 さらに、自分の思いをスタンプのみで伝えるだけでは、うまく思いが伝わらず、けんかになってしまった事例を紹介し、どうすれは誤解を防ぐことができるのかを考えました。子供たちからは、「SNSやスタンプで連絡をとっていて、うまく伝わっていない場合は、電話や直接会って話をする」「手紙を書く」「SNS上での連絡は、状況が分からないときもあるので、その人の気持ちを想像してみる」などの意見が出ました。
 今後、ますます増えてくるであろうSNS上のコミュニケーションについて、考えることができました。

【豊田市立東広瀬小学校】みんな友だち「ファミリー班」

 本校では、「縦割り(異学年による交流)」で「ファミリー班」を構成し、様々な活動を行っている。毎日の清掃活動、月に1回の「ファミリー遊び」や「エンカウンター」の他、「学区探検」や「サツマイモの収穫祭」等の行事の場で、異学年の子供たちが交流し、協調性や仲間意識、問題解決力を高めている。ここでは、「エンカウンター」の様子を紹介する。
 「エンカウンター」は、自他の立場や役割、気持ちを考え行動できる子をめざし、長年、本校で継続している活動である。6月の「エンカウンター」では、「動物相談室」というエクササイズを行った。教師だけが知っている動物名を、質問をしながら解き明かしていくという内容で、「ぼくが、質問に行ってくるね」「どんな質問がよいか、みんなで考えよう」などと言い合いながら、正解すると、班全員で歓声を上げて喜んでいた。エクササイズの後は、話し方や聞き方について振り返ったり、感想交流(シェアリング)を行ったりしている。こうした「エンカウンター」を積み重ねることで、子供同士の相互理解が進み、コミュニケーション力が高まっていると実感している。

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【豊田市立平和小学校】わたしのえをかえないで

 令和元年6月5日(水)の授業参観では、どの学年も「情報モラル」についての実践を行いました。5月に、「ネットモラル」「事例で学ぶネットモラル」を紹介して、教員が教材を有効に活用できるようにしました。2年生は、「わたしのえをかえないで」というネットモラルのアニメーション教材を視聴して、作品を大切にする心を学びました。
 「絵が完成したときのあかねさんは、どんなことを思ったでしょう」「かき直された絵を見たときの、あかねさんのきもちを考えましょう」「ゆうたさんは、あかねさんの絵を見たとき、どうすればよかったでしょう」という発問から話合いをしました。
 授業の終わりの感想では、「自分がかいた絵のまえがみがかわっていて、びっくりしたとおもいます」「ゆうたくんは、直してあげるつもりだったかもしれないけれど、あかねさんがかいたものはあかねさんのものだから、かってにかえてはいけないと思いました」という意見が出ました。
 2年生の子供たちにとって、アニメーション教材は身近な教材で、内容について理解しやすかったようです。作者の思いを大切に保護することが、著作権であることを理解できたと考えます。保護者にとっても、情報モラルへの関心が高まっています。これからも授業参観や道徳ノートの持ち帰りなどを利用して、親子で考えたり、学校の取組について知っていただけたりしたらよいと思います。
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【北名古屋市立師勝小学校】e-ネット安心講座

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 6月の公開日に、インターネットの安心安全な使い方について、6年生児童と保護者を対象に、講師を招いて講演を行いました。
 インターネットに潜む危険について、ネット依存やなりすまし、個人情報漏えいなど、事例や動画をもとに説明を聞きました。小学生でも利用できるインターネットですが、便利な反面、危険も多くあり、被害者になることだけでなく、知らないうちに相手を傷つけてしまう加害者になることもあります。
 今回、対策方法として紹介していただいた、ルール作りや利用時間の設定、フィルタリングの設定などについて家族でも話し合うきっかけになりました。
 児童の感想には、「インターネットは、こわいものだと思いました。友達とのトラブルも起こるということを知り、知らない人や友達とトラブルを起こさないように気を付けたいと思いました」「ネットのいじめは、町中に広がるからこわいと思いました。相手がいやがることは、書かないようにしようと思いました」などがあげられました。
 便利なインターネットですが、正しい使い方をしないと危険がたくさん潜んでいることを理解した上で、適切に使える人になってほしいと願っています。

【春日井市立白山小学校】 情報モラル教室

 本校では、毎年、高学年を対象にした「情報モラルの講習会」を実施している。高学年児童の多くが、携帯電話・スマートフォンを日常的に使用している現在、それらを正しく活用することができるよう、外部講師の方に来ていただき、よく起きるトラブルや気をつけなければならないことを教えていただいている。
 講師の方から、トラブルの事例について詳しく話をしていただき、トラブルが起きた理由を児童と一緒に考えている。その中からメールやSNS等の文字のやりとりだけでは、相手の「身振り、表情、間、声色、スピード」が伝わりにくく、相手の真意がくみ取れないままトラブルになってしまうことに気づき、送る側も読む側も「相手の立場で気持ちや意味を考えること」の必要性を再確認できている。
 また、ゲームやインターネット、写真・動画の情報公開等、携帯電話・スマートフォンを持つときに伴う公共のルールやマナーについても学び、高学年児童の情報モラルへの理解と正しい活用に役立っている。

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【蒲郡市立蒲郡北部小学校】体験活動を生かした道徳科授業「クラス対抗全員リレー」

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 4年生では、体育祭が行われる前に、「クラス対抗全員リレー」という教材で、道徳科の授業に取り組んだ。
 授業の初めに、体育祭での「学級対抗リレー」の意気込みを聞いた。子供たちからは、「みんなで協力して勝ちたい」「負けても、けんかがないようにしたい」「誰かを責めないようにしたい」など、勝負へのこだわりを感じる意見が出た。
 次に、「走るのが遅い『たけし』をリレーメンバーに入れるかどうか」という資料を最後まで読み進めた。主人公「そうた」が、話合いで何も言えずにいる場面で、「もし、自分がこの場にいたらどうする」と投げかけた。子供たちは、「勝ちたい気持ちも分かるけれど、『結果よりも頑張り』を大切にして、たけしを出してあげたい」「足が遅かったらバトンパスを教えてあげればよい」などの意見が出た。
 そこで、「どうして、この意見がよいのか」と問い返すと、「自分が、たけしだったら嫌な気持ちになる」「全員リレーだから、みんなが頑張ればよい」といった声があがった。
 最後の振り返りでは、「だれの意見がいよと思ったか」という視点で、道徳ノートに感想を書かせた。
 授業を終えた次の日から、「学級対抗リレー」に向けて、学年練習を行った。練習中には、自分の思ったことを相手に伝えたり、相手から言葉をかけられたりし、主人公「そうた」のような気持ちになっていた。子供たちには、自分が正しいと思ったことを行動に移せるようになってほしい。

【一宮市立丹陽南小学校】「役割演技」を取り入れた道徳科授業の充実を目指して

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 教科化された「特別の教科 道徳」では、「考え、議論する道徳」の大切さが求められています。本校では、道徳科授業の充実を図るために、「役割演技」を積極的に取り入れています。
 「役割演技」とは、ある状況や場面において、子供が感じたこと考えたことを即興的に表現するもので、「ロール・プレイ」とも言われます。
 授業では、「主人公の立場を演じる方法(主人公と他の登場人物)」「葛藤する主人公を2人で演じる方法(主人公の中の2つの心)」を取り入れています。
 演者が感じたことや、観客が感じたことを相互交流させる中で、多面的・多角的な見方・感じ方ができるように、実践を進めています。

【江南市立古知野東小学校】情報活用宣言

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 本校は、外部講師を招いて、5年生を対象に「情報モラル教室」を実施しています。
 SNSの普及により、身近な友達だけでなく世界中の人とつながることができるようになったことを学びました。コミュニケーションアプリを使った連絡手段は、文字を通して行うため、本当の気持ちが伝わらないことがあることも学びました。
 社会科「社会を変える情報」の学習では、インターネットの普及の増加に伴い、インターネットが原因となる犯罪件数も増加していることを、資料から読み取りました。インターネットが原因で犯罪に巻き込まれる・巻き込んでしまう可能性があることに気付き、自分たちで考えてインターネットを使用する必要があると考えました。
 「情報モラル教室」と社会科「社会を変える情報」で学んだまとめとして、各学級でインターネットを活用する上で大切だと思うことを話し合い、「情報活用宣言」をしました。

 情報活用宣言(一部)
○ ネットゲームや携帯電話を使用するときは、時間や場所といった約束を家族と決めてから行う。
○ 大事な連絡や話をするときは、直接、相手の顔を見て言う。
○ インターネット上に載せた情報は、自分で消すことはできても、完全に消すことはできない。載せる前に相談し、本当に載せてよいか考える。