【春日井市立味美小学校】感じ方の違いを発見する情報モラル授業

 本校では、4年生の児童を対象に、情報モラルの授業を実施しました。
 講師から、「あなたが、クラスの子から言われて一番嫌だと感じる言葉は、どれですか」と質問され、子供たちは、「まじめだね」「おとなしいね」「一生懸命だね」「個性的だね」「マイペースだね」と書かれた5つのカードから1つを選びました。子供たちがそれぞれ選んだカードは、理由も様々でした。
 授業を通して、嫌な言葉は人によって違うこと、相手の嫌な言葉が自分の嫌な言葉と同じとは限らないということを学びました。また、インターネットでは感情を読み取るのが難しく、誤解が生じやすいことも勉強しました。
 学習の振り返りでは、「言われて嫌な言葉が、人によって違うことに驚いた」「顔が見えないメールを使う時は、言葉を慎重に選んで使わなければいけないと思った」などの感想をもちました。
 今回の授業で学んだことを生かし、安全に携帯電話やインターネットを使ってほしいと思いました。

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【知多市立佐布里小学校】特別の教科 道徳(公開授業での実践)

 5月24日の学校公開日に、すべての学級で、「特別の教科 道徳」の授業を行いました。今年度、全校で「特別の教科 道徳」の授業に力を入れており、学期ごとに重点的に学ぶ項目(重点目標)を立てています。1学期の重点目標は、「学校や地域を好きになり、友達を大切にする子」です。特に、国や郷土を愛する態度、礼儀、寛容、思いやりの項目を重点的に指導しています。
 教師が発問を重ねながら、児童が自分の「納得解」をもち、自分の生き方を振り返ることができるよう授業を進めています。「納得解」とは、人とともに生きることをその背後に置きながら、「他の人の多様な考えと自分の考えとを照らし合わせて、自分が今うなずける答えを言葉にする」と考えています。これからの自己の生き方を深く考え、他とともに育つ子を目指す児童像とし、将来、社会の中で活躍し、自分らしく生きる大人になってほしいと願っています。
 学校や地域に対する郷土愛をもち、人と関わる力を伸ばしていけるよう、今後も、更に学校・家庭・地域が連携して児童の心を育てていきます。

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【常滑市立常滑東小学校】道徳科の授業実践

 5月に、道徳科の授業を行いました。本時のねらいは、「やくそくやきまりを守る」ことです。児童は、約束やきまりは守らなければいけないということは理解しています。しかし、生活の中で、約束を破ってしまったり、きまりを守れなかったりする場面は多くあります。
 導入場面では、学校のきまりには、どんなものがあるかを考えました。学校の廊下は右側を歩くことや、トイレのスリッパをそろえることなどが挙がりました。その後、「日曜日のバーベキュー」という教材を読み、バーベキューのごみを、どのようにすればよかったのか意見を出し合った後、ごみを捨ててはいけない場所に捨ててしまった「ぼく」について考えました。
 本時の授業では、「きまりを守ることは大切である」ということだけで終わるのではなく、きまりを守れなかったときにはどうすればよいかを主発問として考えました。
 また、黒板に「心」と「行動」の座標を示し、各場面での「ぼく」の心と行動について確認できるようにし、視覚的に捉えやすくしました。
 振り返りの場面では、児童から「きまりを守ると、自分も他人も気持ちがよくなれるのだと思います。だから、みんなできまりを守っていきたいです」という意見が発表され、学級の児童からは拍手が沸き上がりました。

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【尾張旭市立城山小学校】1年生をむかえよう 〜学校案内〜

 5月中旬、2年生が、1年生に学校案内をしました。2年生の生活科、「1年生をむかえよう」の学習活動の一つです。
 一つ学年が上がって、お兄さんお姉さんになった2年生は、1年生の手を引いたり、優しく声をかけたりしながら、学校の中を案内していきました。
 「ここが、校長室と言って、校長先生がいるお部屋だよ」「ここは保健室だよ。けがをしたり、頭がいたくなったりしたら来てね」など、1年生に分かりやすく、丁寧に教えていました。1年生は、持っている校舎図の、教えてもらった部屋に色をぬっていきました。うれしそうに色をぬる1年生を見て、2年生も満足そうにしていました。
 活動後、「1年生の子に『ありがとう』って言われてうれしかったです」「1年生のとき、今の3年生の人がやさしく教えてくれたから、私もやさしく教えてあげました」などと、振り返ることができました。
 誰かに、世話をしてもらったり優しくしてもらったりした経験が、「人に優しくすること」「思いやりの気持ちをもつこと」につながっていきます。これからも、上学年と下学年との関わりを通して、「優しく思いやりのある子」を育んでいきたいと思います。
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【蟹江町立学戸小学校】スマホ・ケータイ安全教室

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 近年、スマートフォンやタブレット等の情報機器を所有する児童が増えてきています。そんな中、本校でも無料通信アプリ内でのもめ事や、動画共有サービスのコメント欄が、誹謗(ひぼう)中傷であふれる等のトラブルが実際に起きました。そこで、携帯電話やスマートフォンを正しく活用することができるように、携帯電話会社の方を招いて、5・6年生を対象に、「スマホ・ケータイ安全教室」を開催しました。
 安全教室では、SNSウェブサービスでの安易な情報公開が、思いがけない犯罪に巻き込まれることになることを教えていただきました。自分の情報を安易に流出させてしまうことはもちろん、友達や家族の情報も流出させないように気を付けなければならないことを学びました。
 また、多くの人が利用している無料通信アプリについて、同じ「やばい」という言葉でも、よくも悪くも受け取られることを例に、顔の見えないコミュニケーションの難しさについても教えていただきました。
 正しく利用することができれば大変便利な機器ですが、常に危険と隣り合わせであることを理解できたと思います。
 情報機器に触れる機会は確実に増えていきます。そういった世の中で、正しく活用することができるように、今後も指導していきます。

【小牧市立村中小学校】異学年の交流を深める「なかよしタイム」

 本校では、異学年の児童が遊びの中で交流を深めるよう、年間5回、休み時間に「なかよしタイム」を設けています。全校を1・4・6年のグループと2・3・5年のグループに分け、36の「なかよし班」を決定します。遊びの計画は、5・6年生のリーダーが中心となって、なかよし班のメンバーに希望を聞いたり、低学年の子にもでき、みんなが楽しめる遊びやルールを考えたりしています。
 5月に行われた「なかよしタイム」では、6年生や5年生が、初めて経験する1年生や経験の少ない2年生を教室まで誘いに行く姿が見られました。目を輝かせてお兄さんお姉さんについて行く子や、やや不安そうな子もいましたが、30分間たっぷりと遊んだ後には、汗をぬぐいながら、「ああ、楽しかった」「お姉さんのボールが取れたよ」と誰もが満足そうに教室に戻ってきました。高学年の教室では、下級学年の子を何とかリードできた満足感がありました。
 例年、回を重ねるごとに、同じ班の子に対して親しみが増したり、「あの子は、少し恥ずかしがりだね」などと互いの理解を深めたりしているようです。「なかよしタイム」をきっかけにして、児童会の目標「明るく、元気な、なかよし村中っ子!」を目指していきたいと思います。

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【東栄町立東栄中学校】世界永久チャンピオンとの国際交流

 本校では、チェーンソーアート世界永久チャンピオンのブライアン・ルース氏をお招きして、毎年、交流会を行っています。今年の交流会は、5月21日に行い、3年生の授業に参加していただいたり、ブライアン氏による「世界一のカービングショー」を全校で鑑賞したりしました。
 3年生の授業では、自己紹介、東栄町及び東栄中学校のプレゼンテーション、レクリエーション、質問タイム、合唱等を行いました。生徒は、緊張しながらもALTの先生に教えてもらったアドバイスの「スマイル、アイコンタクト、ビッグボイス」を生かして、一生懸命に英語で伝えていました。その気持ちを察してか、ブライアン氏は、終始にこやかに生徒たちの話を聞いて、「Good job!」と褒めてくださいました。授業後、「自分たちの英語が伝わった」「気持ちが通じてうれしい」と、ほっとした生徒がたくさんいました。
 国、言語、文化や習慣は違う外国の方にも、一生懸命に相手に伝えようとすれば、心は通じ合うということを実感することができました。今後も、心の通じ合う国際交流を続けていきたいと思います。

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【春日井市立神領小学校】手をつないで始まる伝統の継承

 本校では、他学年の児童と心地よくふれあう時間を創り上げることを目指すとともに、高学年には、リーダーやサブリーダーとしての姿を考え実践していく場として、異学年交流の教育活動を取り入れています。神領(じんりょう)小学校の最初のアルファベット「J」をとって「ふれあいJ班活動」、通称「ふれJ」と呼んでおり、子供たちにもよく浸透している活動です。
 5月の連休が終わると、体育館で交流班の編成を行います。2年生以上の学年の班編制を済ませた後、1年生が入ってきます。体育館の後ろに整列した1年生のところへ6年生が迎えに行って、自分の班の1年生を連れていきます。名前を呼んだ6年生、呼ばれた1年生。誰に言われたわけでもなく、自然と6年生の差し出した手に1年生が手を添えます。
 体育館での班編制終了後、それぞれ所定の教室に移動しました。そのわずかな時間の中でも手を握りながら歩く班もありました。教室では、自己紹介を行い、簡単なゲームをして1時間を過ごしました。
 小学校生活の入り口の姿と出口の姿。卒業式前に解散するまで、6回ほどの交流時間が設けられています。この活動を通じて、よき伝統と後輩を思いやる優しい校風が継承されていくことと思います。

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【清須市立春日小学校】 お花見列車

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 4月の初旬、本校では毎年、異学年交流の一環として「お花見列車」という取組をしています。これは、入学間もない1年生と最上級生となった6年生が、6名ほどのグループになり、列車ごっこをしながら、6年生が1年生に校庭を案内する行事です。
 今年も4月16日(火)、やわらかな春の日差しのもと、「お花見列車」を行いました。6年生が、優しく1年生の子たちを案内するほほえましい光景が見られました。1年生に合わせてゆっくり歩いたり、1年生の目線に合わせて話しかたりする6年生の姿が見られました。
 校庭に咲いている桜の花を楽しみながら、温かい心の交流が深まりました。

【碧南市立大浜小学校】特別支援学級における情報モラル授業の実践

 本校では、特別支援学級の3〜6年生の児童を対象に、SNSを活用する際に注意するべきことについての授業を行いました。「はむはむのおんらいんきょうしつ」という教材を活用し、写真やメッセージを投稿するときに気をつけることを考えました。
 スマートフォンやタブレットを持っている児童も何名かおり、「この写真を投稿しようと思うけれど、大丈夫かな」と問いかけると、「この写真は、顔が分かるから危ない」「この写真だと、学校名が分かってしまう」など意欲的に考え、発言することができました。
 また、「メッセージの投稿について」では、「この書き方だと見た人が嫌な気持ちになる」など、危険性だけでなく、もらった人がどのように感じるかについても考えていくことができました。
 様々な写真やメッセージの例から、個人情報の流出、肖像権、著作権などについて学びました。また、本校では、6月の「PTA講演会」でも5、6年生を対象とした「情報モラル講座」を行う予定です。今後も、全校で情報モラルの授業に取り組んでいきたいと思います。

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【豊田市立道慈小学校】体験活動による豊かな心の育成

1.道慈山観音寺清掃
 本校では、隣接する地域の文化財である「道慈山観音寺」の清掃を行っている。地域の方々とともに、1年生から6年生までの全員で、境内の落ち葉掃き掃除を行う。地域の一員としての気持ちを高めるとともに、地域の文化を大切にしようとする気持ちを高める活動となっており、地域の方からもこの活動の継続を期待されている。そこで、児童会の環境委員会が中心となり、春と秋の年2回、縦割り班(異学年の児童で構成している班)活動として、活動を継続している。上級生は、下級生をリードしながら、全校児童が一つのことを成し遂げることができるように支援している。

2.衣丘小との交流(都市と山間の教育交流事業)
 衣丘小学校との交流は、本年度で8年目を迎える。7月と11月に交流会を開催し、「ふるさと小原」のよさを再認識するとともに、衣丘小学校のすばらしさについて学ぶ。大勢の人の前で発表したり、大勢の人の中に入って活動したりすることが少ない本校の児童にとっては、社会性を身に着ける絶好の機会となっている。7月の交流会では、衣丘小学校の5年生を招き、「歓迎集会」「小原和紙の紙すき体験」「五平餅づくり」を行う。11月の交流会では、本校の児童が衣丘小学校の大人数の学級に入って一緒に学習したり、みかん狩りを行ったりする。毎年、この交流が、都市と山間の文化や環境の違いを感じ取ったり、コミュニケーション能力を高めたりする機会となっている。特に、高学年の児童には、大勢の人の前で、自信をもって発表したり説明したりする力を身に付けてほしいと考えている。


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【安城市立桜町小学校】ケータイ・スマホ親子教室

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 近年、通信機器によって、SNSやインターネットでのトラブルや犯罪に巻き込まれる児童が急増しています。本校では、6年生児童の半数近くが、自分の携帯電話を所持していることが、アンケートにより分かりました。実際に、無料通信アプリのグループに入るかどうかで、学級の友達関係が悪くなり、担任が相談にのった事例がありました。そこで、親子でのルール作りに役立ててほしいと考え、「ケータイ・スマホ親子教室」を実施しました。
 子供たちは、「自分が思ったことが、相手にうまく伝わらずに勘違いをされてけんかになった」「知らないところで、悪口を言われている気がして悲しかった」など、失敗した経験を思い出しながら、真剣に授業を受けることができました。
 身近な事例として、何げなく撮った写真を友達に送っただけのつもりが、全く面識のない人の目にふれてしまったり、その写真が別のことに使われたり、写真が犯罪につながったりする危険があることなど分かりやすく学習することができました。
 振り返りには、「ぼくには、まだ必要ないから、今は携帯電話を持とうとは思わない」「無料通信アプリは便利だけれど、使い方に気をつけたい」「無料ゲームでお金を請求されたら、こわいと思った」などの意見が出ました。
 今回の授業で、便利さの陰に危険性を含んでいることを知り、使い方を見直す意識を高めることができました。今後も、安全に利用できるように指導していきたいと思います。

【安城市立篠目中学校】赤ちゃん先生から学ぼう 〜「赤ちゃんとふれあう会」を通して〜

 本校2年生は、立志に向けた取組の一環で、「赤ちゃんとふれあう会」を行いました。総勢130組を超える赤ちゃん親子に協力をしていただき、命の尊さなどを学びました。
 「赤ちゃんとふれあう会」は、まず、グループ内での自己紹介から始めました。初めはちょっと緊張気味だった生徒たちですが、お母さんの手ほどきを受けながら自分の手で赤ちゃんを抱かせてもらったり、お母さん方が妊娠中に感じていた思いなどを聞いたりする中で、表情がしだいに穏やかになっていきました。中には、お母さんの気持ちを聞いているときに、目にうっすらと涙を浮かべている生徒もいました。きっと目の前にいるお母さんの思いが入れられた言葉を、自分自身の家族の思いと重ね合わせて聞いていたのではないかと思います。
 会を終えた生徒の感想には、以下のようなものがありました。
 「赤ちゃんはとてもかわいく、とても柔らかかったです。でも、ギュっとしたら壊れてしまいそうな怖さもありました。実際にだっこさせてもらったとき、手から伝わってくる命の温かさを感じました」「ぼくも14年前には赤ちゃんでした。今でははっきりと覚えていないけれど、きっとたくさんの人たちに支えてもらって育ってきたんだと思います。そうやって育ててもらったことに感謝し、この大切な命をこれからもずっと大切にしていきたいと思います」
 この会のために、安城市保健センター並びに安城市社会福祉協議会のみなさん、地域や保護者のボランティアのみなさんには、一方ならぬ御支援をいただきました。

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【豊川市立中部小学校】全校で取り組む「あいさつ運動」

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 本校では、児童、教員、地域の方が一丸となって「あいさつ運動」に力を入れています。その中に、「あいさつ週間」を設け、全校であいさつの大切さを意識しています。
 また、児童会が中心となり校門や各教室に出向き、積極的にあいさつを行っています。より楽しく、明るくあいさつをしていけるよう、「おはようハイタッチ」をしたり、「あいさつレンジャー」と称し、簡単な変装をしたりして「あいさつ運動」を盛り上げています。
 地域の登下校を見守って下さるボランティアの方も「あいさつ週間」では、一緒にハイタッチをしてくださり、とても明るい雰囲気です。さらに、保護者の方々で運営されている交通当番では、保護者の方々も積極的に子供たちに声をかけてくださいます。
 この「あいさつ運動」を通して、笑顔あふれる温かい学校を目指しています。

【田原市立泉小学校】目標を実現するために大切なことは?

 進級し、新たな気持ちで生活し始めた子供たちに、「レスリングの女王 吉田沙保里さんの生き方から、目標を実現するために大切なことは何か」を考える授業をしました。「強かったときの気持ち」や「負けてしまったときの気持ち」を考えながら、自分自身を振り返りました。
 授業では、ワークシートに自分の考えを書いたり、グループで話し合ったり、試行錯誤しながら、考えを深めることができました。
 目標を達成するためには、「努力すること」「あきめないこと」「練習をして自信をもつこと」などが大切だと気づくことができました。
 この授業を通して、1学期の目標に向かってがんばっていきたい気持ちが伝わってきました。

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【刈谷市立平成小学校】友達のためにできることを考えよう(1年道徳科の実践)

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 1年生は、小学校での生活にも慣れ、出身の園の垣根を越えた交友関係を築くようになってきました。
 そこで、「二わの ことり」を題材に取り上げ、「やまがら」の誕生日会に行くか、「うぐいす」の家での音楽会の練習に行くかで迷う主人公「みそさざい」を通して、心から友達を思うとはどういうことかをじっくり考え、友達と仲よく助け合おうとする意欲や態度を身に付けてほしいと考えました。
 最初に、「うぐいす」の家へ行ってしまった「みそさざい」の気持ちを考えました。子供たちは、「『やまがら』の誕生日をお祝いしてあげたいけれど、みんながいないならできない」「ごちそうがないから、行きたくない」など、「やまがら」の気持ちまで考えていない意見をいくつか発表しました。
 次に、「うぐいす」の家で音楽会の練習をする「みそさざい」が、小鳥がたくさんいて、ごちそうもある明るい場所にもかかわらず、楽しんでいないことについて、ワークシートに自分の考えを書き、意見交流を行いました。ここでは、「やまがら」が仲間外れにされていると思う子や、「誕生日は、年に一度しかないから」と、特別な日である誕生日を祝ってあげていないことを心配する子など、「みそさざい」だけでなく「やまがら」の気持ちも真剣に考えていました。
 最後に、自分が「みそさざい」だったら、どうするかを考えました。「音楽会も大切だから、時間を決めて練習もお祝いもする」「うぐいすの家で食べ物を分けてもらって、やまがらの誕生日を祝いに行く」など、予想以上に様々な考えが出ました。そして、授業後の感想には、「もっと友達に優しくしたい」と、これからの生活に生かそうとするものがありました。
 子供たちは、これからの生活の中で、この授業と同じように、優先順位を付けなければならない場面に出合うでしょう。そのとき、相手の気持ちにまで思いをはせ、じっくり考えることのできる子供たちになってほしいと思いました。

【阿久比町立草木小学校】トラブルに巻き込まれないために

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 本校の3年生は、「子どもとケータイファミリーガイド」の動画を見て、スマートフォンの扱いについて話合いを行いました。3年生の児童にとっても身近な存在になりつつあるスマートフォン。持っている子も、持っていない子も、それぞれの立場で大切に思うことを発表し合いました。今回、特に児童の間で盛り上がったテーマは、「写真アップでばれちゃった」です。
 SNSは、自分を表現できる魅力がある一方で、知られたくないことも知られてしまう危険があることを知りました。自分のスマートフォンを持っている児童の中には、SNS関連のアプリを利用している児童もいます。スマートフォンやSNSを利用する際の注意点は何か。約束事はどのようにしたらよいか。たくさんの意見が交わされ、「SNSの利用は、保護者が見てからにする」「自分や友達の顔や名前が分かる写真をアップしない」など、今後、身に付けておきたい心がけを共有しました。
 学習後の振り返りでは、「よいところも、悪いところもきちんと知って、スマートフォンやSNSと上手に付き合っていきたい」などの感想が聞かれました。

【春日井市立岩成台中学校】 道徳科の授業実践

 本校は、毎年4月の授業参観で、道徳科の授業に全校で取り組んでおり、今年度も4月25日(木)に実施しました。新学習指導要領の移行期間で、中学校でも「特別の教科 道徳」がスタートしたということが新聞・メディア等で報道され、保護者の関心も高まっています。
 先生方には、生徒を授業に引き込むそれぞれの手法があり、身近な問題を設定したり、葛藤場面を設定したりするなど工夫を凝らした授業で、生徒たちの既存の価値観を揺さぶり、道徳性を育もうとしていました。授業の最後には、「日常生活で同じような場面に遭遇したらどう行動しますか?」と問いかけ、生徒たちに深く考えさせて道徳的価値観を高める授業を作り上げていました。道徳科の授業参観は、本校の取組を見ていただけるよい機会となりました。
 また、ふだんは他の教科と同様、道徳科の時間を曜日・時間を全校で固定せず、各クラスで異なるよう時間割を組み実施しています。それは、他のクラスで行った教材や資料を共有したり、教師同士が互いに授業を見合ったりして、生徒たちによりよい道徳科の授業が展開されるようにするという目的があります。今後も、それぞれの授業が、学校の中で共有できるように環境を整え、よりよい実践となるように努めていきます。

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【田原市立赤羽根小学校】 たて割り班活動を通して仲間のよさと思いやりの心を〜あかはに探検隊〜

 本校では、仲間と活動する喜びを感じ、仲間への思いやりの気持ちをもつことができるように、「縦割り班活動」(異学年の班による交流活動)を取り入れています。
 4月に行われた「あかはに探検隊」では、縦割り班で校区を探検しました。6年生が1年生と手をつないで歩いたり、2年生が5年生と話しながら探検したりする姿が見られました。校区の海岸では、誰でも楽しく参加できるようにと、6年生が企画した「おにごっこ」や「だるまさんがころんだ」などの遊びを楽しみました。
 また、校区のお寺では住職さんの講話を聞き、本堂にある、ふだん見慣れない物について教えていただきました。講話の中で、「自分には2人の親がいる、その親にも2人ずつ親がいるから、君たちのおじいさんおばあさんは全部で4人だよね。では、10代さかのぼると、何人の人がいると思う。1000人だよ。では、20代さかのぼると何人になると思う。100万人だよ」この数を聞いて子供たちは、びっくりしていました。続いて住職さんは、「でもね、100万人の1人でもいなかったら、君たちは生まれていないんだよ。命はそうやってずっと続いてきて、今の君たちがいるんだよ。これは奇跡なんだよ。だから、命を大切にしてね」と話されました。子供たちは、自分の命について、深く考えたようでした。その後、境内で弁当を食べるときは、縦割り班で丸くなって、楽しく会食をしました。
 校区を横断しての探検だったので、とても長い距離を歩きましたが、高学年に励まされて、どの子も最後まで頑張ることができました。解散式では、児童会長から「どうでしたか」と尋ねられると、「楽しかったです」と全校の大きな返事が運動場に響きました。探検の後、「すごく疲れたけれど、優しくしてもらったので、楽しかったです」「とても楽しくて、来年が楽しみです」という感想がありました。みんなで活動する楽しさが、こうして子供たちに受け継がれていくということを実感しました。仲間のよさと校区のよさを感じながら、「あかはに探検隊」を終えることができました。


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【豊明市立沓掛小学校】 オアシス活動「心にオアシス 笑顔でオアシス」

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 本校では、子供たち一人一人が、自分や友達の「よいところ」や「がんばり」を認め合うことにより、自他のよさに気付き、自分を大切に思う気持ちが育つように、人権教育の一環として「オアシス活動」を進めています。
 オアシス活動の合い言葉「心にオアシス 笑顔でオアシス」
「大切にしたい気持ち」  オ・・・思いやりの気持ち
             ア・・・あたたかい気持ち
             シ・・・親切な気持ち
             ス・・・素直な気持ち

「大切にしたいあいさつ」 オ・・・おはよう
             ア・・・ありがとう
             シ・・・しつれいします
             ス・・・すみません

1 オアシスカードの活動
 目標を立て、がんばった自分を振り返る「がんばったよカード」、友達のよいところを認め、共感させる「よいところを見つけたよカード」、さらに、がんばった姿を親に認められる喜びを感じさせる「親から子へのオアシスカード」を、教室のコーナーに掲示したり、紹介し合ったりして、子供たちが自他のよさに気付く機会にしています。新しいカードが貼られると、うれしそうな笑顔を見せる子供たちの姿があります。
2 朝会での「あいさつ活動」
 「がんばっていること」「うれしかったこと」「親切をありがとう」「よいところを見つけたよ」を朝会時に発表し、「おはようございます」の号令をかけることで、多くの児童が活躍できる場を設定しています。
 これらの取組を通して、「自分の大切さとともに、他の人の大切さを認める」ための人権教育の充実を図っていきたいと思います。