【西尾市立矢田小学校】知らない人とつながる怖さ

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 大阪の小学校6年生が行方不明になり、栃木県で発見されるという事件がありました。スマートフォンを使い、SNSなどで犯人とのつながりがあったと報道されています。本校の4年生の児童も、この事件のことを知っていて、大きな衝撃を受けました。自分用のスマートフォンを所持している割合は、まだ少ないのですが、ゲームなどを通じて友達とのやり取りをしている子はたくさんいます。そこで、4年生全クラスを対象に、ネットトラブルについての授業を行いました。
 NHK for School「スマホ・リアル・ストーリー」の第4回「知らない人とつながって…」を視聴した後、スマートフォンでのなりすましトラブルについて考えました。やさしいお姉さんだと思っていたら、急に態度を変えてしまい、実は男だったという話の流れに子供たちはとても驚いていました。送られてきた写真は全くの別人で、これがなりすましの恐ろしいところだということを知り、これから気をつけていきたいことについて話し合いました。「本当のことか確認する」という意見が出たところで、「どうやって」と問い返すと、「会って…」と話し始めたので、「それが怖いんだよ」という話題で盛り上がりました。
 児童の感想には、「いつかスマートフォンを持つと思うので、知らない人とはつながらないようにしたい」とあり、この段階でネットトラブルについて学ぶ授業を行ってよかったと思います。

【岡崎市立東海中学校】 異学年学習

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 授業実践の試みの一つとして、今年度、異学年合同の「特別の教科 道徳の時間」を行いました。1・2年生の生徒たちは、ふだんとは違う異学年での取組から、考えを深めるよい機会になると考えたからです。
 本校では、「1人も見捨てない」という理念の「学び合い」という考え方に基づいた学習形態をとっており、従来の道徳科の授業の学習展開とは違うものになります。生徒たちに、ねらいを提示し、話合いを生徒たちに任せました。今回の学習では、2年生の教科書教材「桃太郎」の鬼退治を題材として、導入・範読の後、ねらいの「全員が、本当のめでたし、めでたしになるためには、どのような考え方や態度が必要なのかを、異学年3人以上含む6人以上に自分の考えを説明し、自分の意見と違う人のサインをもらう」と投げかけました。
 生徒たちは、指定された時間内に自由に動き、話合いをします。友達の多様な考えを聞いて自分の考えを深めるということで、「主体的・対話的で深い学びの学習」に則した学習展開になりました。「考え、議論する道徳」の実践に向けてまだ課題や検討する部分は多々ありますが、生徒たちの道徳性を育てることができるように実践していきたいと考えています。

【半田市立乙川中学校】授業実践「譲る気持ちはあるのに」

 教材「譲る気持ちはあるのに」を使って授業を行った。内容は、電車での出来事を例に扱っている。教科書教材の一部と実際に世の中に起きている事象を補助教材として取り上げた。教科書教材では、マタニティマークを付けている妊婦さんに対して、席を譲ることができない主人公の葛藤を描いたものとなっている。補助教材では、「ヘルプマーク」を例に扱った。ヘルプマーク、世間では、認知度がかなり低いのが現状である。これまでマタニティマークや高齢者という視点でしか考えていなかった生徒に、ヘルプマークという新しい視点を学ばせ、再思考をすることで、周りで困っている人に気付く新たな視点を学ばせたいと思い、授業を行った。 
 導入では、生徒が主人公の気持ちを理解して、本時の授業が展開できるように、主人公が、「なぜ席を譲れないのか?」「自分ならできそうか?」を考えさせた。
 展開では、「ヘルプマーク」という新たな視点を生徒に提示し、多面的に考えさせた。「ヘルプマーク」利用者が、どのような思いを抱いて生活をしているかを紹介した。この情報を提示することで、生徒の頭は活性化され、多面的・多角的に物事を考え始めることができた。
 まとめでは、「ヘルプマーク」などのマークが増える一方で、マークがないと困っている人に気付けない社会の現状があるということを伝えた。最後に、困っている人に気付くために、大切になことについて考え、共有した。

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【半田市立横川小学校】1年生道徳科「はしのうえのおおかみ」の取組

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 1年生の道徳科の授業では、「はしのうえのおおかみ」の教材で、「親切、思いやり」について考えました。
 児童は、明るく活発で、学習や様々な当番活動にも意欲的に取り組むことができます。しかし、自分の気持ちをうまく言葉で表現できないため、思うようにならないときは相手に手が出てしまうこともあります。友達と関わる場面において、相手の気持ちを考えて行動することはまだまだ難しいと感じられました。そこで、学校や学級での生活に慣れ、生活の基本が身に付いてきたこの時期に、身近にいる人に温かい心で接し、親切にする行為について考えることはとても大切で、親切な行為で相手も自分も温かいよい気持ちになるということを考え、話し合わせたいと思い、以下のように指導を工夫しました。
1.授業では、場面ごとの「顔カード」を板書に残すことで、おおかみとうさぎの気持ちの変化を捉えさせて、活発な意見交流につなげることができました。
2.「どんな顔?」という問いかけに対し、「うれしい・イヤ・悲しい」の「顔カード」を提示した児童に、「どうして。どれくらい」というように、「顔カード」から切り返しの発問をしたことで、児童の考えをさらに引き出すことができました。
3.児童の親切な行動を紹介することで、身近なこととして捉えることができました。
 本実践を通して、温かい心で人に親切にすることの気持ちよさ、大切さを感じ取らせることができました。今後は、それぞれ児童はよい意見をもっているので、ペアで話し合わせたり、全体で対話したりする機会を設け、意見交流を活発にしていきたいと思いました。

【知立市立知立東小学校】親子で情報モラル防犯教室

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 本校の5年生の児童は、総合的な学習の時間に、インターネットを使って調べ学習をしたり、プレゼンテーションソフトを使って学習のまとめをしたりしている。また、「ビスケット」などのソフトを使って、「コンピュータの基本的な操作」を楽しみながら体験している。
 児童は、幼いころからパソコン、スマートフォンなどが身近にあり、慣れ親しんでいる。高学年になると、SNSやゲームで友達と交流をしたり、自宅でもインターネットを使って学習の資料を集めたりする児童が増えてきた。
 そこで、情報手段を適切に活用できるようにするために、1月の学校公開日に「情報モラル防犯教室」を開催し、ゲームやスマートフォンでのトラブルや対処方法について、親子で学んだ。「情報モラル防犯教室」では、「1.携帯ゲームとのつきあい方」「2.責任ある情報発信」「3.相手を思いやる言葉づかい」の三つの映像を見ながら話し合った。
 授業後のふり返りシートには、「自分の健康のために、夜遅くまでゲームをしないように気をつけたい」「親に内緒でゲームでの課金をしないようにする」「メールを打つときは、何度も見直してから送信する」「歩きスマホやながらスマホを絶対にやらない」「お互いにルールを守ることが大切」などと書かれていた。
 今後は、危険な情報からの身の守り方や著作権などについての学習にも取り組んでいきたいと考えている。

【豊川市立千両小学校】道徳科の授業実践 3年生「いのちのつながり」

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 3年生の道徳科の授業で、「みらいへ いのちのまつり」という絵本の読み聞かせをしました。おじいちゃんが亡くなって、泣いてばかりのコウちゃんへ渡されたおじいちゃんからの手紙。そこには、いのちのつながりについて大切なことが書かれていました。先祖からもらったいのち、そして、子供たちへとつながるいのち。いのちが未来へと受け継がれて行く中で、自分のいのちの大切さについて考えることができる本です。子供たちは、真剣な表情で話を聞いていました。途中、えほんの仕掛けがあるところでは、いくつのいのちがつながっているのかをみんなで数え、たくさんの命がつながっていることを実感していました。筆者の思いが込められている最後の1ページを読み聞かせ、ふり返りをしました。
 子どもたちからは、「一人一人が大切。一人死んじゃうと、次の子孫のいのちがないんだと思った。だから、一人一人を大切にしようと思った」「自分の先祖が1000人もいるのに、自さつをしてはだめだと思った」などの意見が出ました。
 多くの人によって自分のいのちが育まれたこと、このいのちを大切にして、未来へつなげていきたいという気持ちをもった子供が多くいました。

【常滑市立青海中学校】1年生授業実践「幸せな仕事って」働くことについて考えよう

 本資料「幸せな仕事って」は、中学生の光太郎が、すし店と菓子店の方にインタビューして、仕事のやりがいや、仕事と生活との関わりを学ぶ話です。
 生徒たちに対しては、これまでの学校生活の中で、係活動や委員会活動、当番活動等で、自分の仕事に責任をもって取り組むことの大切さを指導してきました。しかし、仕事の意義について深く考える機会はほとんどありませんでした。また、現代社会では自分のしている仕事の意義が見えにくく、自らの生きる目的をもちづらくなっています。そこで、本教材を使って仕事の意義について議論することを通して、自分の勤労について考えを深めさせたいと考えました。
 中心発問である「働くって、どういうことだと思うか」について、自分自身、相手、生活等の面から、様々な道徳的価値の関わりを意識して考え議論することができました。
 授業後には、「仕事はお金を稼ぐことばかりが目的なのではなく、人とのつながりを感じられたり、自分自身も達成感を感じたりするなど、よいことがたくさんあることがわかった。自分もよい仕事を見付けてがんばりたい」という感想がありました。

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【西尾市立東幡豆小学校】子供たちの考えに寄り添った授業を目指して

 第2学年道徳科で、「お月さまとコロ」の授業を行いました。わがままな気持ちを乗り越え、素直に謝ろうと決めたコロに寄り添うために、板書を工夫して行いました。
 導入では、「すなおな心」についての考えを出し合うことで、ねらいとする価値への方向付けをしました。
 展開では、まず、コロの葛藤場面(謝る、謝らなくてもよい)をセンテンスカードを使って対比的に示すことで、素直になれず悩むコロを自分事として考えました。次に、「涙を流したコロ」のところで、大きく3つ(1.ギロに対して 2.自分自身について 3.素直になれない心)に分類して板書し、このときのコロの気持ちを青とピンクの心情円を使って表しました。ほとんどの子が、悲しい気持ちの青となったので、「どうしたらピンクが増えるのかな?」と問い返すと「勇気を出して謝ればよい」という意見が出ました。さらに、「どうして謝るといいのかな?」と全体に投げ掛けると、「友達に嫌なことを言ったとき、勇気を出して謝ったら許してくれて、仲よく遊べた」「素直に謝ったら、すっきりした」という意見が出ました。こうしたコロの心の変容を、心情円盤と矢印を使って板書で表し、視覚化しました。
 振り返りでは、「人に悪いことをしたら、すぐに謝りたいです」「謝ってもらったとき、気分がよくなったので、ぼくもそうしたいです」など、素直に謝るということで自分も周りも気持ちがよくなることに気付くことができた授業になりました。

【犬山市立犬山中学校】道徳科の授業実践「ハゲワシと少女」

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 教材「ハゲワシと少女」を使用し、授業を行いました。本教材は、報道カメラマンである主人公が、アフリカのスーダンで痩せこけた少女に近づくハゲワシの写真を撮影し、「報道か人命か」で論争が起こっていくという資料です。
 導入では、「ハゲワシと少女」の拡大した写真のハゲワシの部分を隠し、何が隠れているかを考えました。答えが分かり、資料を読み進めるうちに、生徒たちは内容に徐々に引き込まれていきました。
 展開では、「スーダンの現状」「ピューリッツァー賞の獲得」「世間からの絶賛と批判」「主人公の自殺」などの資料を提示し、「報道か人命か」についての議論をしました。生徒は、議論が進むたびに級友の意見に揺さぶられ、葛藤すると同時に、ジャーナリストである主人公に自分自身を重ね合わせ、深く考えました。授業の最後には、この悲惨な状況は世界のどこかで行われていることではなく、日本でも虐待のような子供を取り巻く悲しい状況が起きていることに着目し、自分の考えをまとめました。
 生徒は、「確かに写真によって、スーダンの深刻さを伝えることができ、少女も助かっている。しかし、他の手段で世界に現状を伝える方法があったのではないか。何よりも人命が優先されるべきだと思う」「一枚の写真により多くの人が飢餓に苦しんでいることに気づき、写真から影響を受けて平和活動を行う人が増えれば、この写真は意味のあるものになる」と述べました。どちらも命を救おうとした行為であると捉え、生命を尊重する道徳的心情を深く掘りおこすことができました。

【西尾市立花ノ木小学校】 こころって何だろう?

 本校では、1月28日に、スクールカウンセラーにお願いして、「こころって何だろう?自信って何だろう?〜自分も相手も大切に〜」というテーマで、学校保健委員会を開催しました。
 カウンセラーの話は、次のようなことでした。
・木の根っこが太いと倒れないし、栄養もたくさんある。心も同じで、根っこが太い人は自信がある。心に栄養がなくなると、自分なんて要らないと思ったり、自分を嫌いになったりする。
・心に栄養を送るためには、「ありがとう」「ごめんなさい」「友達と仲よく」を大切にして、自分の根っこを太くしてほしい。
・自信があるということは、今の自分でよいということ。誰かになろうとはせず、一生懸命やること。そして、「ありがとう」と「ごめんなさい」を大切にしていきたい。
・ナンバーワンでもなく、オンリーワンでもなく、オールワン。
 話を聞いた3年生の児童は、「これまでよりももっと友達と仲よくしたくなった。『ありがとう』『ごめんなさい』をもっと言いたい」と振り返っていた。道徳科の授業にくわえて、このような取組も、子供たちの心を育てていく上で大切だと考え、今度も、継続していきたいと思います。

【半田市立有脇小学校】道徳科「けいたい電話とのつきあい方」

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 今日、多くの小学生が、スマートホンを使用しています。本校の6年生でも、オンラインゲームや無料通信アプリのやりとり等で日常的に使用している児童が半数近くいる。危険なサイトがあるということは、よく知っていて、使い方を含めたルールを親と決めて使用している。そこで、教材「けいたい電話とのつきあい方」を通して、6年生に改めて現在の自分の様子を顧みるとともに、これからの使い方を考える機会とした。
 児童からは、「時間をかなりオーバーしている」「実際に変な情報が入ってきた」「情報が漏れているかも」「親と話し合って使っている」等の発言が出た。実際に危険なことに巻き込まれそうになっている実情もあり、制限なく使用している児童もいることが分かってきた。
 今後の使い方について話合う中で、「どこが危険なサイトなのかよくわからない」「知らないうちに入ってしまうことがある」といった意見もあり、「これからもっと情報について学習していきたい」「ルールを守って使うようにする」「親と話し合って使うようにしていきたい」といった意見が出てきた。児童が、それぞれ使い方を考え直すよい機会となった。
 中学校に進み、更に使用頻度が高まっていくと思われる。児童だけでなく、保護者も交えて考えられるような機会を作り、安全に使いこなしていく事ができるようにしていきたい。

【東海市立三ツ池小学校】 6年生「ピアノの音が……」授業実践

 自分だけでなく、他人にも権利があることに気付き、互いの権利を尊重し、自分の義務を果たそうとする態度を養うことをねらいとして、主人公の心情を追うだけではなく、トラブルになった相手の心情についても多面的・多角的に考えさせるように授業の計画を立てました。
 実際の授業では、「話合いの工夫」として、コの字型の座席配置や児童による相互指名、ペアによる意見交換を取り入れました。座席をコの字型にすることで、互いの表情がよく見えるので、意見を言いやすい雰囲気を作ることができました。また、相互指名によって、短い時間に多くの児童に発言をさせることができました。挙手も多く、活発な意見交換になったと思います。
 そして、ペアによる意見交換は、中心発問「お互いが気持ちよく生活するためにはどうしたらよいか」の場面で行いました。友達の意見との共通点や納得できる部分についても話し合わせることで、児童の道徳的価値への理解を深めることができました。
 道徳ノートにも、「自分の権利だけでなく、他人の権利も大切にしたい」「権利はみんなに平等にあることに気付いた」という前向きな意見が多く書かれていました。
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【西尾市立一色南部小学校】楽しませよう・楽しもう「さざなみオリンピック」

 「さざなみオリンピック」とは、1〜6年生で編成された縦割り班で、各委員会が企画した出し物に順に参加してまわる行事です。今年は、10月2日に行われました。この「さざなみオリンピック」には、低・中・高学年に、それぞれに目標があります。
 低学年は、上学年の指示をよく聞き、ルールを守って楽しむこと、中学年は、高学年に向けての見通しをもつこと、そして、高学年は、全校児童が楽しめるゲームを考案し、スムーズな進行をすることでした。
 運営委員会では、「オリンピックらしいことがしたい」という考えから、今年は、開会式で聖火リレーを行うというアイディアが出ました。当日は、各学級の代表者が聖火ランナーとなり、運動場を走って聖火をつなぎました。さらに、当日、本校を訪問された市長さんに、リレーのアンカーを務めていただき、聖火リレーが盛り上がりました。
 各委員会では、1学期から内容を考え始め、2学期に入ると出し物の練習が始まりました。下学年を楽しませたい、ゲームを盛り上げたいという気持ちがどの児童からも感じられました。ゲーム内容として、例えば、保健委員会の「ジェスチャーリレー」、保健委員会の「三色玉運び」、ごみを分別する清掃委員会の「神(紙)かくし」、放送委員会の「写真クイズ」等、様々な趣向が詰まった出し物が集まりました。
 当日は、どの委員会の出し物を見ても、笑顔いっぱいの児童にあふれていました。また、縦割り班での移動では、上学年が下学年を優しくリードする姿がたくさん見られました。
 行事後に書いたふり返りを読むと、「下級生に大事なことをていねいに伝えることをがんばった」「低学年の子が楽しいと言ってくれて、とてもうれしかった」「班の子がみんな笑顔でがんばっていて、すごくよかった」等、目標を達成できた児童が多くいたことが分かりました。さらに、上学年の動きを見て、来年はどうしたいかまで考えている児童も見られ、頼もしく感じました。

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【日進市立西小学校】Webサイトを利用して調べ学習をする際の注意点

 本校では、調べ学習で、Webサイトを閲覧する場面も多い。しかし、児童によっては、真実かどうか疑わしい情報をそのまま使っていることもある。
 そこで、「正しい情報モラルを身に付ける」ことをねらいとして、電機通信会社と協力して、情報モラル教育を行った。3年生では、動画を使いながら、陥りやすい失敗事例を通して次の内容を学習した。
1.「Webサイトの情報を活用しよう」では、Webサイト上にある誤った情報を引用して、レポートにまとめてしまった事例を挙げて、Webサイトの情報を使うときは信頼性を確かめる必要があることを伝えた。
2.「コピーしてもいいの?」では、友達から借りたゲームを無断でコピーしてしまった事例を挙げて、ゲームにも著作権があり、無断コピーは禁止されていることを伝えた。
3.「肖像権に気をつけて」では、友達が写り込んだ写真を、本人が嫌がっているにもかかわらず発表で使ってしまった事例を挙げて、人には肖像権があり、写真を公開するときは本人の承諾を得る必要があることを伝えた。
 その後の質疑応答では、「カーナビに音楽をダウンロードしてもよいのですか」「どうやって情報の信頼性を確かめればよいですか」などの質問が出された。
 最後に、総合的な学習の時間で調べていることも、どこから引用したのかを記すようにしようと呼び掛けた。
 3年生には、少し難解な部分もあったが、Webサイトに潜む危険性ついて考えるよい機会となった。

【蒲郡市立蒲郡西部小学校】だれもが住みやすいくらし ~パラリンピックに願いをこめて〜

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 2020年は、東京オリンピック・パラリンピックの年です。パラリンピックは、今では広く知られていますが、そうなったきっかけは、1998年の長野冬期パラリンピックにあります。資料の主人公である大日方邦子さんが、アルペンスキーで金、銀、銅メダルを獲得し、パラリンピックが人々から注目されるようになりました。子供の頃の交通事故で両足が不自由になった方です。
 授業の始め、足の不自由な人が座ったまま滑ることができる一本足のチェアスキーの写真に、子供たちは関心を寄せました。簡単そうに見えても、チェアスキーを模した不安定な椅子に座ってみると、「両足がきつくなる」「椅子が不安定で怖い」と、口にしました。
 そうしたスキーを使って競技に取り組む主人公は、冬期パラリンピックをきっかけに生まれてきたバリアフリーの気運を更に盛り上げようと、競技を続けるとともに講演活動等も行い、「障害のある人のことをもっと多くの人に知ってもらいたい」「障害のある人とない人の心の溝をうめ、もっと誰もが住みやすい社会にしたい」との願いをもちました。
 そうした思いを受け止め、身の回りのバリアフリーについて、子供たちは話し合いました。「バリアフリーのことをもっと知っていきたい」「障害のある人とも他の人と同じように、もっと接していきたい」「心のバリアフリーが大切だと思った」等、自分たちにできることはないだろうかと考え、感想を発表する姿が見られました。

【一宮市立大和西小学校】人権教室

 本校では、例年、人権週間中に人権擁護委員の方々を講師として招いて、「人権教室」を行っています。今年度は、講師の方から人権についての話を聞いた後、DVD(低学年では「ずっとともだちでいたいから」、高学年では「いじめをなくすために、今」)を視聴し、最後に、人権イメージキャラクターソング「世界をしあわせに」をみんなで歌いました。
 話を聞いたり、DVDを見たりすることで、人権について深く考え、「自分の人権もみんなの人権も大切にしていこう」という思いをもつことができました。
 また、朝礼で校長の話を聞いたり、学級でいじめ防止について話し合ったり、人権を理解する作品コンクール(人権標語)に応募したりしながら、友達ちのよさを見つけ、助け合っていこうという気持ちを高めました。

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【田原市立福江中学校】 e-ネット安心講座

 本校では、5月に、「e-ネット安心講座」を行いました。総務省東海総合通信局から講師を招いて、スマートフォンやSNSの正しい使い方や危険性などについて講話をしていただきました。生徒たちにとって身近なものになっているため、講師の話に真剣に聞き入っている様子でした。
 生徒の感想には、「私も気付いたらスマートフォンを触ってしまうので、依存しているんだなと思いました。これからは、なるべく使う時間を減らしたいです」「家に帰ってから、使う時間について話し合うようにしたいです」などの記述が見られ、今後、気を付けて使っていこうという姿勢が感じられました。
 その後、田原市全体では、テレビ・スマートフォン・ゲームなどの使い方を見直すためのアクションウィークを実施しました。道徳科の授業では、スマートフォンやSNSを使用する際の注意点を考えることで、より豊かな人間関係を築くことをねらいとして、「スマホに夢中!」「合格通知」)などの教材を用いて授業を行いました。
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【豊田市立足助中学校】情報モラル教育(防犯講話)

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 本校では、PTA活動の一環として、講師を招いて「防犯講話」を行いました。「安全に楽しく使おうインターネット」と題し、インターネットの危険性や落とし穴について学びました。今年度は、PTA奉仕作業と同日に開催したことにより、多くの保護者の参加を得ることができました。
 「これ、よくない」と書いただけでは、読み手によって二つの全く違う意味(否定「これ、よくないよね」と、同調「これ、よくない!?(いいよね!)」)の表現として受け取ることができるため、相手に誤解を招くことがあることを知りました。
 また、ネット依存の危険性や、個人情報を安易に書き込むことによるトラブルの事例なども紹介されました。
 今回の講話を受けて、帰宅後、親子で「インターネットを安全に使うためのルール」について話し合いました。不要なトラブルを招かずにすむように気を付けたいと改めて思いました。
 親子で考えた「インターネットを安全に使うためのルール」
・フィルタリングをする
・人の悪口や嫌な思いをさせることを書かない
・夜9時以降は使わない
・写真を勝手に投稿しない

【知多市立南粕谷小学校】思いやりの心を育む「高齢者の方と交流して」

 本校では、4年生が総合的な学習の時間に、「福祉」について学んでいます。1学期は、主に障害者福祉、2学期は、主に高齢者福祉に視点を置いて調べたり体験したりして学習に取り組みました。その中の一つとして、高齢者の方と一緒にグランドゴルフを体験しました。当日は、好天に恵まれ、地元老人クラブの方を講師に招いて8班編成で行いました。班ごとでコースを回り、班の中で得点を競い合いました。初めは緊張していた児童たちも、高齢者の方のリードで打ち解け合い、笑顔で楽しくプレーすることができました。プレーが終わる頃には、互いを親しく呼び合い会話が弾む光景に、心温かくなりました。
 児童の感想では、「高齢者の人みたいに、いつも笑顔でやさしく接することができたらよいなと思いました。私たちの勉強のために教えてくださったから、次は、私が何か助けたいなと思いました」と高齢者の方に心寄せる声が聞かれました。
 これからも、福祉教育を推進し、思いやりの心の育成を図っていきたいと考えています。
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【弥冨市立十四山西部小学校】高学年の情報モラル授業

 近年、自分のスマートフォンを持つ児童が増えており、特に高学年では、友達とのやりとりに無料通信アプリを使ったり、中には動画共有サービスに画像を投稿したり、という話も聞くようになりました。しかし、正しい使い方や、楽しさに潜むリスクをよく知らずに利用することで、トラブルに巻き込まれたり、逆に人をトラブルに巻き込んでしまったりする危険性もはらんでいます。
 6年生の道徳科で「ほんとうのことだけど・・・」という「自由と責任」をテーマにした題材があります。この題材を使って、情報モラルについても考えてほしいと思い、取り組むことにしました。
 内容は、校内かべ新聞に運動会の様子を紹介する際、楽しさ、面白さを優先するなつみが、友達が転んだり、バトンを落としたりした写真を掲載しようとしたところから始まります。みえ子が疑問を呈すると、「自由に考えていいんでしょ。それにほんとうのことだし」と答えるなつみ。このことについて、クラスで話し合ったところ、「自由だからといって何をしてもいいわけではない」「相手の気持ちをまず考えることが大切」「自由には責任が伴うから、好き勝手はダメ」などの意見が出されました。
 関連した話として、動画共有サービスに恥ずかしい画像が投稿され、つらい思いをしている人がいることにも触れ、情報モラルについても考えるよい機会となりました。