【稲沢市立山崎小学校】 ウエルカム、佐久島

 6年生では、郷土のよさを大切に思う気持ちについて考え、長い歴史を通じて培われた郷土の伝統や文化を大切にし、受け継いでいこうとする心情を高めることをねらいとして、「ウエルカム、佐久島」という教材で授業を行った。
 児童は、地域の伝統や文化について、一定の知識はもっているが、「はだか祭り」「銀杏」など名称を述べるにとどまり、それに対する深い思いはあまりもっていなかった。
 佐久島の魅力を、稲沢市の小学生に紹介する主人公は、佐久島のことを調べていく中で、ふるさとに対する気持ちが高まっていく自分に気付く。そんな主人公について考える中で、児童は主人公の気持ちに共感することができた。授業の最後には、「国語の授業で作った稲沢市のパンフレットを、佐久島の子に見てほしい」「稲沢の魅力をもっと探したい」「ふるさと稲沢をもっと大切にしたい」などの意見をもつことができた。本実践では、児童のふるさとである稲沢への思いを高めることにつながった。
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【春日井市立丸田小学校】道徳科の授業「おでこのあせ」

 2年生の道徳科で、資料「おでこのあせ」を通して、「働くこと」について考える授業を実践しました。本資料は、休日に行われる町の清掃活動に嫌々参加した主人公が、一生懸命作業を進める父親や、笑顔で作業をする友達とともに活動するうちに気持ちが変化していき、働くことのよさに気付くという話です。
 授業は、教師と子供で対話したり、子供同士で意見交換したりする形で進められました。はじめに、父親に促され嫌々支度をしているときの主人公の気持ちを考えました。「遊びたいのになあ」「面倒くさいなあ」といった意見が出ました。次に、父親が一生懸命ごみを拾う姿や、きれいになった歩道を見たり、おばあさんから、「ありがとう」と言われたりしてどう思ったかを考えました。「疲れるけけど、道がきれいになるとうれしい」「お礼を言われるとうれしい」といった、働くことの価値に気付いた意見が出ました。そして、主人公の気持ちの変化について、板書を工夫して分かりやすく提示し、それをもとに、自分自身の経験を振り返らせ、働くとどんな気持ちになるかを考えました。「自分が働くと家の仕事が速く終わるので、家族で過ごせる時間が増えて楽しくなる」「働いて誰かの役に立てるとうれしい」といった意見が出ました。働くことのよさに気付き、みんなのために働こうとする心情を高めることができました。

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【豊田市立前山小学校】4年生道徳科の実践

 「嫌だってきもち、かっこいい」(いじめられている君へ いじめている君へ いじめを見ている君へ)を資料として、道徳科の授業を行いました。これは、宮本亜門さんの幼少期の体験談で、友達と一緒にカエルを蹴ってしまった亜門さんの苦悩を考えること通して、いじめに立ち向かっていく難しさや大切さを理解し、いじめを防ぐために行動しようとする気持ちを養うことをねらいとした授業でした。
 まずはじめに、「亜門さんは、なぜ友達と一緒になってカエルを蹴ってしまったのか」を考えました。「自分も一緒にやらないと、自分がいじめられる」という意見が多く出ました。この時点では、「自分はやらない」という強い意志を十分にもてない児童が多数でした。
 次に、「どうしたら、いじめはなくなるのか」を考えました。「相手の気持ちを考える」「自分がされて嫌なことはしない」など、相手の立場に立った意見が出ました。最初の発問で、「自分だけやらないなんてできない」と考えていた児童も、それらの意見を聞き、「勇気をもっていじめを止めないと」という思いをもつことができました。
 頭では、「いじめはだめ」「見たら止めるべき」と分かっていても、なかなか行動に移せないのが現実です。しかし、子供たちは、今回の授業を通して、周りも同じように考えていることが分かり、勇気をもっていじめに立ち向かおうという気持ちをもつことができました。
 授業を進める上での工夫として、座席を円形にし、お互いが顔を合わせて発言し合う形式をとりました。発言者の表情までよく分かるので、考えや思いが伝わりやすい方法でした。

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【武豊町立緑丘小学校】自分から大きな声であいさつを〜にこにこあいさつ運動〜

 本校では、「あ・ろ・は運動(あいさつ・廊下歩行・履物そろえ)」に力を入れています。あろはの「あ」は、「あいさつ」です。生活委員会が中心となって、週に2日「あいさつ運動」を行っています。それに加え、学期に1回ずつ「にこにこあいさつ運動週間」として、「あいさつ強化週間」を設けています。この運動は、曜日ごとに、2学年ずつ全員が校門に立ち、全校児童にあいさつをするというものです。学校に来たら荷物を置いて素早く校門に並び、「あいさつ運動」をしようと意気込んでいる児童の姿が見られます。
 「おはようございます!」と、大きなあいさつが飛び交う光景は、とても素敵です。一日の終わりに、「自分から大きな声でできた◎」「言われてできた○」「言われてもできなかった△」を振り返り、自分から大きな声で言えるように意識付けを行っています。

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【豊橋市立豊小学校】 正義ってなんだろう

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 2年生の道徳科の授業で、「アンパンマン」と「やなせたかしさん」の資料をもとに、「人のために動くってどういうことだろう」「正義って、いったどんなものなんだろう」について学習した。
 やなせたかしさんについては、1年生の道徳科の教科書、2年生の国語科の教科書で取り扱われており、どんな人物かということは大体分かっている。また、アンパンマンは、子供たちにとって、身近なキャラクターであり、「正義の味方アンパンマン」というセリフが、アニメの中に出てくる。子供たちにとって、身近なキャラクターである「アンパンマン」から出てくる「正義の味方」を取り上げ、「正義って、いったいどんなものなんだろう、どんな意味なのだろう」というところから授業を始めた。
 はじめは、「悪を倒すもの」「困っている人を助ける人」という意見でした。子供たちが、正義に対する思いを述べたのち、「アンパンマンの生みの親である、やなせたかしさんは、どんな思いでアンパンマンを作ったのだろう」という展開で行った。やなせたかしさんの思いは、子供たちの「悪者を倒す、困った人を助ける」という思いとは違い、「飢えている人を救うこと」である。このことを子供たちに伝えると、驚きの声があがった。
 終末には、授業はじめに考えた「正義ってなんだろう」という自分の思いと、やなせたかしさんのアンパンマンに込めた思いの違いを考えた。
 子供たちからは、「さみしい思いをしている人を助けること」「みんなが、笑顔で過ごせるようになること」「勇気を行動に変えることができること」という意見が出た。
 今後も、勇気をもって行動できるよう支援していきたい。

【豊明市立双峰小学校】感謝の気持ちを伝えよう

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 本校の1年生では、生活科と道徳科を関連させ、生活科で作成した校内の地図に、「ありがとう」という感謝の気持ちを絵と言葉に表したカードを貼りました。
 学期に1、2回、学校生活を振り返り、優しくしてくれたり、お世話してくれたりした上級生や友達、先生方に、感謝の気持ちを届けました。
・そうじのしかたをおしえてくれて、ありがとう。
・けがをしたとき、ほけんしつまでつれていってくれて、ありがとう。
・いっしょにおにごっこであそんでくれて、ありがとう。
 掲示された他の人の感謝の気持ちを見て、「わたしも同じことを思った」「これ、ぼくも一緒だ」と言って、自分の感謝の気持ちに気付く場面も見られました。
 今後も、自分たちの生活が、たくさんの人に支えられているということに気付き、感謝の気持ちを素直に表せるような心を育てていきたいです。

【幸田町立南部中学校】1年生「思いやり」について考える授業実践

 中学1年生の教材「席を譲ったけれど」で、道徳科の授業を行いました。まず、「思いやりとは、どういうことだろう」と問いかけました。それに対して生徒から、「困っていたら助ける」「人のために行動する」という意見が出ました。その後、中学生が高齢者に電車で席を譲ったときに起こったトラブルを記した投稿と、その投稿に対する複数の立場からの反響を読み、「思いやりの心をもって他者と接するとは、どういうことだろう」ということを考えました。はじめは、思いやりの心をもって行動した中学生について考える生徒が多くいましたが、高齢者や投稿者の立場になって考える生徒もいて、グループで意見交流を行いました。自分にない視点で考えている生徒の考えを聞くことで、個人だけでは思いつかない考えに気づくことができました。思いやりの心をもって行動することの大切さはもちろん、相手の立場になって言い方や接し方を考えて行動することに気づくことができ、考えを深めることができました。
 これからも、生徒同士が自分の意見を素直に言える場を作り、生徒の意見が交流できる授業、生徒が主体的に話合う授業づくりを積み重ねていきたいと思います。

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【東海市立加木屋中学校】ありがとう!ふれあいボランティア

 本校では、「ふれあいボランティア」と称し、花壇の手入れや排水溝などの掃除、野菜果物栽培に取り組んでいる生徒たちがいる。ボランティアには、部活動に所属しないが、体を動かしたいと思っている生徒が集まってくるが、その中には、生活リズムが不安定な生徒、あまり人前に立つことがない生徒もいる。ふだんの学校生活では、目立つことがない生徒たちが、必死で土を耕す姿に、教育とは何かということを改めて考えさせられる。そんな彼らが、夏に収穫したすいかを、各部活に差し入れをした。そのときの「おいしい」「ありがとう」という声を聞いた生徒の喜びに満ちた顔に、「どの生徒も自己有用感を高めたいと願っている」ということを痛感した。
 写真は、台風の雨風などで動きが悪くなった正面玄関で、レールにたまった土の掃除をしている生徒たちである。写真を撮ろうとすると、「恥ずかしいから撮らないで」と背を向けたが、その間も一切手を休めることはなかった。学校の美化のために、影で学校を支えてくれる生徒がいることに感謝し、これからも応援していきたい。ありがとう!ふれあいボランティア。
<ボランティア生徒の声>
・とても楽しく作業できています。教頭先生が予定表をつくってくれるので、うれしいです。
・土が重くて大変だけれど、きれいになることがうれしいです。これからも休まずに、水やりや掃除をがんばりたいです。

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【岡崎市立葵中学校】葵MAX 〜いじめを考える「人権集会」〜

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 本校では、全校生徒が体育館に集まり、「いじめ」についての考えを語り合う「葵MAX」を行った。
 導入では、本校のいじめアンケートの実態と傍観者が、年々増加傾向にあるグラフを提示した。次に、鈴木奈々さん(女性芸能人)の体験談で、「後悔せぬよう勇気出して」の新聞記事の内容を基に意見を交換した。「いじめは止められないけれど、その子のそばにいることはできる」「自分では注意できないから、『本人に言えば』と言えるのはすごい」など、たくさんの感想が出た。そこで、「あなたなら、どんな勇気が出せますか」と発問をすると、「自分では止められなくても、先生に相談する」という意見が多い中、「やっぱり、リーダー格の人が怖くて言えない」という本音も聞けた。
 「傍観者」に焦点を当てた話合いを行うことで、何かと遭遇したときに目を背けるのではなく、自分で考えて行動できる生徒に育ってほしいと願う。

【東海市立名和小学校】人権週間での取組

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 12月の「世界人権デー」「人権週間」の期間、本校も「校内人権週間」として、人権について学習したり、いじめのない学校作りに努めたりする活動をしました。
 「校内人権週間」の最初の朝会で、校長先生から、「人権について」「いじめのない学校について」の話がありました。話を聞いて、全校児童で、「こんなときは、どうしたらよいのか」を考えました。
 この期間は、どの学級でも、人権に関する道徳科の授業が行われました。授業を通して、誰に対しても思いやりの心をもつことの大切さや、生命のかけがえのなさについて一人一人が考えを深めました。
 また、「思いやり心週間カード」をつくり、毎日、自分を振り返る活動もしました。相手の気持ちを考えたり、認め合う心をもったりすることで、みんなが温かい気持ちになり、笑顔いっぱいの小学校になるよう、これからも取り組んでいきたいと思っています。

【半田市立乙川小学校】「手品師」を題材にした授業実践

 6年生の児童は、最高学年として、下級生を気遣ったり、周りを冷静に見て判断したりできるようになりました。しかし、友達とトラブルが起きると自分を優先し、うそやごまかしでその場を逃れようとしてしまうこともあります。そこで、「手品師」を教材にして、授業実践に取り組みました。
 この資料では、あまり売れない手品師が、大劇場のステージに立てるチャンスを捨て、男の子と交わした約束を守るという、誠実さあふれる姿が描かれています。
 「手品師が男の子との約束を守るか、夢をかなえるか」で葛藤する場面では、手品師の立場に立ち、「自分ならどうするか」を考えました。「男の子との約束」「夢の実現」の二択ではなく、どちらにより考えが近いかをネームプレートで示し、選んだ理由を発表しました。「夢は、またいつかかなえることができる」「でも、二度とこんなチャンスはないかもしれない」「男の子に、また、さみしい思いをさせてもよいのか」など、自分のことのように悩み、互いの考えに質問も加えながら、意見交流することができました。
 振り返りでは、「どちらの選択をしても、自分の選んだ道が正しいと信じて進みたい」という意見があり、どんなときも誠実な心をもち、自分の行動や選択に責任をもって明るく生活しようとする思いが伝わってきました。

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【小牧市立小木小学校】インターネットで知り合った人との関わり方

 先日、小学6年の女児が、SNSで知り合った男の自宅に、誘拐・監禁される事件が起こった。この事件は、児童の関心も高く、本実践を行った5年生は、ほぼ全児童が知っていた。また、本学級の約2割の児童が、インターネットで知り合った人と会話などのやりとりをしている。今後、その割合は、高くなることが予想される。そこで、この機会に、インターネットを通じた他者との関わりについて、頭から否定するのではなく、そのよさも認めつつ、やりとりに伴う危険性に気付かせ、対応力を育てたいと考えた。
 本実践では、学校に導入されているデジタル教材「事例で学ぶNetモラル」の資料「ネットで知り合ったトモダチ」を使用した。この資料は、中学1年の生徒が、ゲームアプリの会話機能を通して知り合った相手とのやりとりを扱ったものである。同級生を名乗る相手が、実は成人男性であり、もしかしたら誘拐等の犯罪に巻き込まれるのではないかと、今後の展開が心配される場面で終了している。指導に際して、インターネット上の情報だけでは、相手の個人情報を正確には知ることはできないことに目を向けさせるようにした。
 実践を通して、「顔が分からないから、文だけで相手を信用してはいけない」「悪い人は、だまそうとして、親しみを感じるような言葉をかけてくる」など、気をつけているつもりでも、ついうっかり気を許してしまう場面が起こりうることに気付かせることができた。
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【豊田市立御蔵小学校】トラブルに巻き込まれない自分になるために〜小学校5、6年生 情報モラルの実践より〜

 本校では、5、6年生の約半数の児童が、タブレットやスマートフォン、ゲーム機でのSNSウェブサービスや、無料通信アプリの利用をしています。最近、SNSなどによる誘拐事件などがあり、児童が事件に巻き込まれないようにするために、正しい使い方を学ぶことをねらいとして情報モラルの授業を行いました。
 まず、情報モラルの動画資料「軽い気持ちのID交換から…」を視聴し、「トラブルになった原因や、トラブルに巻き込まれないようにするためにどうしたらよいか」を考えました。インタ−ネット上で、やりとりするときに気をつけたいこととして、「簡単に知らない人を信用しない」「大人の人に相談する」「個人情報を簡単に送らない」などが出ました。
 さらに、スマートフォンを利用している子を対象に、映像資料「スマホ リアルストーリー 知らない人とつながって」を視聴し、実際に起きたトラブルから、スマートフォンの正しい使い方について考えました。身近に起きている実際の話を、動画で視聴し、SNSウェブサービスや無料通信アプリのトラブルを、自分事としてとらえるきっかけになりました。その後、家庭でもスマートフォンやタブレットを使うときに気を付けたいことやルールについて話し合うよう、学級通信等で呼びかけました。
 これからも、児童がインターネットの使い方やトラブルから自分の身を守る方法について考えていく場面を、多く設定したいと思います。

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【半田市立板山小学校】自分を好きになろう

 2年生の道徳科の授業で、教科書にある「ぼく」という教材を使い授業を行いました。「生きる喜び」を主題として行い、自分のよいところを見つけて、自己肯定感を高めることをねらいとしました。
 まず、「自分の好きなものや好きなことは何か」を尋ねると、野球、サッカー、ダンス、ゲームなど、多くの児童が、自分の好きなことについて答えることができました。次に、教材文を読み、主人公の「ぼく」が好きなものの中にある「自分」について考えさせました。「なぜ、『ぼく』は、『ぼく』が一番好きなんだろう」という問いには、「自分がいないと、友達もできない」「家族にも会えない」「好きなことができない」「何もできない」という意見が出ました。しかし、その中で「わたしは、自分のことは好きじゃない」と発言した児童もいました。
 そこで、自分を好きになるために、自分のよいところを見つけて、自分に賞状を送ることにしました。初めは、なかなか書き始められない児童もいましたが、2年生になってできるようになったことを思い出したり、友達に聞いたりして、自分の得意なことやよいところを書くことができました。誰とでも友達になれる「なかよし賞」、リフティングをがんばっている「リフティング賞」、絵や色塗りが上手な「ずこう賞」など、様々な賞を考え、自分に賞状を送りました。自分に賞状を書くことで、児童が自分の長所に目を向けるきっかけになったのではないかと思います。
 今後も、児童が自分の長所を見付けて伸ばし、自信をもっていろいろなことに取り組めるよう、実践を重ねていきたいと思います。
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【北名古屋市立栗島小学校】人権週間によせて〜心を豊かにする図書委員会の取組を通して〜

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 本学校では、12月4日〜10日の人権週間に合わせて、「標語の作成」「よいとこ見つけ」「人権講話」「人権集会」などの取組を行い、全校で人権について考えました。
 図書委員会では、谷川俊太郎さんの「ともだち」の読み聞かせと、人権に関する本の紹介を行いました。図書委員の心のこもった読み聞かせは、全校児童を温かな気分にさせてくれました。さらには、「どんな人が友達なのか、こんなとき、友達はどんな気持ちなのか」など、改めて友達について考えるよい機会となりました。その後、図書室に人権に関する本の特設コーナーを設置しました。図書委員が書いたおすすめ理由や本の紹介文を読み、実際に本を手に取る児童の姿も多数見られました。
 今後も、互いに認め合い、温かい心で接することができる子供たちがたくさん増えるように、児童とともに考え、実践していきたいと思います。

【豊田市立益富中学校】道徳科の時間で扱う情報モラル教育実践

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 本校では、各学年部が中心となり、年間計画に沿って道徳科の授業を展開している。情報モラルについては、トラブルの増える夏季休業・冬季休業の前に行っており、教科書の教材にとらわれず、市の教材や自作教材なども使って実践している。
 2年生では、7月に著作権に関する授業を行った。クイズ形式を取り入れ、「どのような行為が権利侵害なのか。なぜ、いけないのか」について理解を深めた。
 生徒の感想は、「本屋で、好きな芸能人の写真を撮ってしまったことがあったので、これからは、しないように気を付けたい」「違法にアップロードされたビデオを見てしまったかもしれないので、今後は、レンタルしたり、お金を払ったりして見ようと思いました」「レンタルCDを、よくコピーしていたが、個人で楽しむ分なので違法性がないことにホッとした。友達に貸してと言われたときに、貸さない強い心をもたないといけないと思った」「好きなアニメや漫画をアイコンとして使ったことがあるので、著作権フリーの素材かどうか確認してから使うようにしたい」などがあった。

【岡崎市立羽根小学校】全校で取り組んだ人権週間

 「人権デー」を受けて、本校では、11月25日から12月6日まで、「人権週間」として、全クラスで人権に関する学習をし、感じたことを、一人一人が、「人権標語」としてまとめました。
<人権DVD視聴による道徳科の学習>
 市の視聴覚ライブラリーから、いじめ、障害者、インターネットによる人権侵害等を取り扱ったDVDを借り、視聴後、クラスで人権に関する話合いを行いました。具体的な事例を視聴することで、自分ごととして考え、人権の大切さやSNSの危険さについて知り、考えを深めることができました。
<岡崎人権擁護委員会協議会による人権教室の開催>
 20名を超える 岡崎人権擁護委員協議会の方を講師に招いて、4年生と5年生の全クラスを対象に、人権に関する授業を行いました。クイズ形式で「思いやりの心」について考え、その後は、グループでの話合いを通して考えを深め、「全ての人に人権があり、思いやりの心をもち、大切にしていかなければならない」ことを学びました。
<代表委員会による「STOPいじめ、集会」の開催・人権標語の発表>
 代表委員会の児童が、全校アンケートをもとに寸劇を行い、全校でいじめについて考えました。いじめられている子の気持ちを考えることで、自分の行動を振り返ることができました。また、全校児童が人権に関する標語を作り、学年代表に選ばれた児童が全校集会で発表しました。その後、標語は校内に掲示し、啓発活動の一助としました。全校で人権に関する思いをより深めることができました。
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【東海市立横須賀中学校】1年生「礼儀の意義」を考える授業

 本校では、生徒が多様な価値観に触れ、自らの生き方についての考えを深めるために、「考え、議論する」活動を主軸において道徳教育に取り組んでいます。
 1年生の授業では、「礼儀の意義」について考えを深めました。はじめに、ある高校で実際に行われた「あいさつを成績に入れること」の是非について、個人で考えをもったあと、クラス全体で議論しました。「あいさつは大切である」という考えは全員が納得していましたが、生徒からは、「それであいさつができるようになるのならよい」「あいさつは強制されるものではない」という意見など、あいさつを評価することについての多面的な意見が出ました。
 次に、教材「おはよう」を読み、新入生と先生とのやりとりに注目して、礼儀正しさについて考えました。あいさつをし忘れた新入生が、先生に対して帽子を脱いだり頭を下げたりする場面を取り上げ、「なぜ、こういった行動をしたのか」について、グループで意見を出し合いました。各グループからは、「帽子を脱ぐことで、目を見てあいさつできる」「言葉だけでは伝わらない気持ちを、行動で表せる」などの意見が出ました。その後、各グループから出た意見をクラス全体でまとめていくと、「言葉だけでなく、行動も付けることで、より礼儀正しいあいさつになる」という共通認識が出てきました。
 最後に、これまでの意見を踏まえながら、「礼儀の意義」について考えワークシートにまとめました。授業のはじめでは、「あいさつは、大切である」と何となく考えていた生徒も、あいさつに礼儀を付加することで、「よりよい人間関係が築ける」「相手を喜ばせることができる」「礼儀は、みんなを幸せにする」など、「礼儀の意義」についてそれぞれ考えを深めることができました。
 今後も、生徒が自分の考えを深められる道徳教育を行っていきたいと思います。
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【稲沢市立治郎丸中学校】本当の友達って

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 本校では、「1.自分と向き合い、自己と対話し、道徳的価値に気付き、考える生徒」「2.話し合いによって、他者の考え方を聞き、他者と対話し、自分の考えや道徳的価値を深める生徒」をめざす生徒像として、日々の道徳科授業を行っています。本年度は、「気付き、考え、深める道徳科の授業」を研究主題とし、実践・研究を推進しています。
 2年生では、「本当の友情とは何か」をテーマにした教材「本当の友達って」をもとに、現在の人間関係や本来の友情のあり方を考えました。今回の教材では、スマートフォンでのメールやSNSでのやりとりの中で起きるコミュニケーションの行き違いや、表面的な友人関係を問題としています。「それらの問題を、どのように解決していけばよいか」「本当の友達とは、どのような存在なのか」などを、グループワークや意見交流を通して級友の考えを聞きながら、自分の考えを深めることができました。
 今後も、一年を通して様々なことをテーマに取り上げ、学級や学年の仲間と意見を交わしながら、気付き、考え、深める授業を行っていきます。

【豊田市立駒場小学校】4年生「わかっているはずだから」の授業実践

 4年生の道徳科で、教材「わかっているはずだから」を使って授業を行いました。本教材は、仲よしの「さくら」と「真由」が、児童祭りで何を行うかを決める際に、いつも分かり合えているはずという誤解からトラブルになり、互いにどうすればよかったかを考える話です。
 教材についての感想を発表する場面では、「真由は、自分勝手」「自分も押しつけられたら嫌」「あいまいに笑っているのは、いけない」など様々な意見が発表されました。
 これから先、二人は、どうしていけばよいかを考える場面では、さくら、真由の言動について多くの意見が出ました。「さくらは、自分の意見をはっきり相手に伝えるべき」「真由は、仲よしでも、意見は違ってよいと考えるべき」など、児童は、二人の言動についての考えを深めていきました。
 終末の「自分に同じようなことがあったときに、大切にしたいことは何か」を考える場面では、「相手の気持ちをしっかりと考えて行動する」「仲がよくても、自分の考えはしっかり伝えあう」「自分と違う考えや意見も認めていく」という意見が発表されました。
 この授業を通して、「自分の考えや意見を相手に伝えるとともに、相手のことを理解し、自分と異なる考えや意見も大切にする」ことを、学級全体で確認することができました。この思いを、これからの生活の中でも生かしてほしいです。

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