【あま市立伊福小学校】異学年交流による人権意識の向上

 本校では、毎年、異学年交流の場を充実させ、人権意識の向上を目指しています。
 1、2年生の交流では、毎年、「1年生を迎える会」で、2年生からアサガオの種をプレゼントしたり、生活科「がっこうたんけん」で、2年生が1年生とグループを作り、校舎の案内をしたりする活動を行っています。本年度は、さらに、「交通安全教室」を低学年で実施しました。2年生が、1年生を教室まで迎えに行き、ぺアになり体育館に入場し、警察の方からの話を聞きました。その後、横断歩道の歩行訓練を行いました。2年生は、1年生のお手本となるように意識して行動する姿が見られた一方で、1年生も、2年生を見習って歩行訓練の練習ができました。1、2年生のつながりを大切にすることで、互いに認め合い思いやる気持ちがはぐくまれたと実感しました。
 3、4年生との交流では、4年生が社会科授業「命とくらしを支える水」を3年生に紹介し、発表する場を設定しました。毎日の生活を支える身近な水の問題や、ユニセフの出前授業「世界の水事情」などから学んだことを、プレゼンテーションソフトを使って、分かりやすく3年生に伝えることができました。また、朝礼や給食時に各教室で、ユニセフへの募金活動の呼びかけを行いました。このことから「よりよい生活」への意識を他の児童へ広げることができ、人の役に立つことを自発的に行うことができる機会となりました。
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【瀬戸市立幡山西小】いのちの教育の取組

 本校では、毎年4年生を対象に助産師を招いて行う「いのちの授業」、5年生と保護者を対象にいのちの教育コーディネーターを招いて行う「いのちの学習」を実施しています。
 4年生の「いのちの授業」では、命の大切さや、男女が互いに助け合わなければいけないこと、防犯上で気をつけなければいけないことについて、助産師の話を聞きました。
 5年生の「いのちの学習」では、災害やいじめの事例から、自分や他人の命の尊さ、いじめの恐ろしさについて学びました。どの子供たちも、真剣な表情で話を聞き、自分や周りの人が悲しい思いをせず幸せに暮らすために、どうしたらよいか考えることができました。
 今後も、自他を共に認め合い、互いの命や人格を尊重し合える「いのちの教育」を進めていきたいと思います。
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【豊田市立旭中学校】住みよい集団

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 本校は、全校生徒39名という小規模校である。こども園や小学校の頃から中学校まで、同じクラスの生徒ばかりで、お互いのことをよく知っており、学年や性別に関係なく仲がよい。しかし、その反面、人間関係を固定化させてしまう環境でもあり、一度友達との関係がこじれると修復がとても難しい。さ細なことをきっかけに、悪化してしまった人間関係で悩む生徒が多いと感じる。そこで、悪気がなくても相手を傷つけてしまう言動や、住みよい集団とはどのような集団かを考えるための道徳科の授業を、小規模校の特色を生かして全校生徒に向けて実践した。
 導入時に、本校の教員が、「ひそひそ話」を題材にした寸劇を行った。ひそひそ話をしている人と、ひそひそ話の内容を教えてもらえなかった人の心情を考え、それぞれがどうするべきだったかを、異学年グループで話し合った。あるグループの中には、同じような状況になった経験があることを話し、当時の気持ちになって発言する生徒もいた。
 その後、「お互いが気持ちよく過ごすためには、どうしたらよいか?」という主発問を設定し、意見交流を行った。「笑顔で接すること」「誤解が生まれない言動をすること」といった相手を思いやる意見が多かった。
 生徒の振り返りには、「嫌な感情になったときに、どうするべきか考えたい」「もっと素直に接したい」といった意見もあり、自分の感情をコントロールする大切さに気付くことができた。

【弥富市立十四山中学校】情報モラル教育 〜スマホ・ケータイと上手く付き合うために〜

 本校では、毎年、全校生徒を対象に、情報モラル教育を行っています。今年度は、携帯電話会社の方を講師に招いて「スマホ・ケータイ安全教室」を開催しました。
 何げなく投稿した情報から個人を特定されてしまうことがある危険性や、たとえ仲のよい友達であっても写真や動画を投稿してはいけないことなど、具体的な例を挙げながらSNSを利用する上での留意点について、詳しく説明していただきました。
 スマートフォンや携帯電話には様々な機能があり、知りたいことをすぐに調べられたり、リアルタイムでやりとりができたりするなど、とても便利である一方で、軽はずみな行動や何げないつぶやきが、大きなトラブルや犯罪につながってしまうことを再確認しました。また、加害者にも被害者にもならないようにするために、これからどのようにスマートフォンや携帯電話と付き合っていくとよいのかを考える機会にもなりました。
 今後も、道徳科の授業や集会など、様々な場面で情報モラルについて取り上げていきたいと考えています。

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【春日井市立出川小学校】6年生実践「手品師」

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 本校の6年生は、学校のリーダーとして、生活の様々な活動に対し意欲的に取り組む姿が見られます。しかし、教師に注意を受けたり、何か失敗したりすると、自分の立場を優先に考えて他者に責任を転嫁し、その場しのぎの言い訳を考えてごまかそうとすることも少なくありません。そこで、自分だけが得をすることや、周りから外れないことを考えて行動するのではなく、自分の心に誠実に向き合い、「自分はこういう人になりたい」「こう生きていきたい」というような人としての誇りをもって生きようとする実践意欲と態度を育てたいと考え実践しました。
 授業では、4人ずつのグループを作り、「誠実に生きる」ことについて、個人で考えたことを付箋に書き、ミニホワイトボードに貼りました。似た内容の付箋紙をまとめたり、内容のつながりを書き込んだりする活動を通して、グループとして考えをまとめました。さらに、その考えをグループ間で共有し、全体に発表をしました。誠実に生きることについて、物語から離れ、自分たちの生活とつなげ、自分事として話し合っているグループの姿が見られました。
 児童の振り返りには、「これからは、相手の気持ちを考えて、小さな約束でも守る」などとあり、手品師の生き方を参考にし、自分の経験と重ね合わせながら、これからの自分の行動について考えることができました。

【岡崎市立緑丘小学校】情報モラル講習会

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 情報社会を生きる児童にとって、SNSやネットゲームは、とても身近なものとなっています。SNSから情報を得たり、ネットゲームをしたりする児童も、少なからずいます。しかし、簡単に利用することができるため、トラブルに巻き込まれる可能性もあります。そこで、安全に利用することができるように、6年生の児童とその保護者を対象に「情報モラル講習会」を行いました。
 インターネットにある様々なサービスや、インターネットを使うことで起こる様々なトラブル、ネット依存やゲーム障害、また、そうならないためのルール作り等について学びました。実際に児童が使っているSNSでのトラブルの例も挙げられました。動画サイトに動画を投稿したことにより、他人に悪意のある間違った情報を書き込まれて拡散された例やSNSで起こったいじめの例など、児童は真剣に話を聞いていました。
 ふだん何げなく使っていたSNSやネットゲームも、使い方を間違えるとトラブルに巻き込まれたり、危険が潜んでいたりすることを学ぶことができました。また、ルール作りについても教えていただいたので、親子で話すよいきっかけともなりました。
 今後も、児童がこうしたトラブルに巻き込まれないように、情報モラルの育成を図っていきたいです。

【西尾市立西尾小学校】 清掃活動を通して・・・

 本校では、9月下旬から、「縦割り清掃」が始まりました。「縦割り清掃」とは、1年生から6年生の児童が、一つの班を作り、清掃を行う取組のことです。「縦割り清掃」のねらいは、班長となった高学年が、下学年に清掃の仕方を教えることで、責任感、リーダー性を育てることをねらいとしています。
 「縦割り清掃」に向けて、班長は、班員にどんな掃除をしてもらうか、低学年にはどんな声かけをすればよいのかを考えました。これまでは、同学年で清掃をしていたので、清掃の仕方を一から教えることに、不安を感じている子もいました。高学年だけでなく、低学年も新しい環境での清掃活動に戸惑っている子もいました。
 「縦割り清掃」が始まると、班長が各所で下学年に優しく声をかけたり、掃除の仕方を教えたりしている姿がありました。新しい環境で不安に思っていた低学年も班長の話をしっかり聞き、清掃に取り組んでいました。
 「縦割り清掃」を行うことによって、班長となった高学年は、班員をまとめなければいけない責任感やリーダー性をもつことができました。毎日の日課の中で、高学年としての責任を感じることで、自分たちが学校全体を支えてる気持ちにつながっていくと考えます。この取組によって、少しでも高学年の心が成長することを願っています。

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【豊橋市立松葉小学校】SNSを取り上げた情報モラル

 本校の6年生では、道徳科の学習を通して、情報モラルについて考えました。近年、急速に広がりを見せるSNS。授業の導入として無料通信アプリなどのSNSを利用しているか聞いたところ、37人中15人が日常で利用していると手を挙げました。
 資料「会話のゆくえ」では、SNSのグループ内での会話を教材とし、このやり取りの何がいけなかったのかを考えました。子供たちは、「SNSでは、友達の顔を見て直接話すことができないから、重要な話をするときには、直接会って話さなければいけない」「表情も見えず、言葉だけだから勘違いすることもあるから、慎重に言葉を選ばなくてはいけなかった」などの意見が出されました。直接ではなく、SNSを通してのやり取りでは、本心が伝わりにくいということを、問題にすることができました。
 次に、このやり取りを踏まえた上で、インターネットやSNSで気をつけなければいけないことを、グループで考えました。子供たちからは、「本人が見ていないからといって、悪口を書いてはいけない」「その言葉を載せて、本当にその人が傷つかないか考えることをしないといけない」などの意見がありました。子供たちは、グループで意見を交流することで、より積極的に情報モラルについて学ぶことができました。
 昨今、SNSを発端とした、いじめなどの問題が少なくありません。「子供たちを、どのようにSNSから守るか」では、補いきれないほど、子供たちの周りには、SNSが満ちあふれています。今後、私たちが重きをおいて伝えていかなくてはならないことは、「守る方法」ではなく「うまく付き合っていく方法」であると考えます。今回のケースでは、「SNSは顔が見えないからこそ、言葉選びを慎重にする必要がある」「相手の考えていることを思いやってやりとりをする」ということについて考えることができました。
 今後は、今回のケースだけでなく、知らない人と直接会うことの危険さや、個人情報の取扱いなど、SNSでは、どんな問題が起こり得るのか、どのようなことに気をつけなくてはならないのかを大切にし、情報モラルを学ぶ機会を増やしていきます。

【豊川市立御津南部小学校】 こまっているともだちに…

 1年生の道徳科で、資料「くりのみ」を用いて授業を行った。 本資料には、冬支度をするうさぎときつねが登場する。きつねは、どんぐりを見つけておなかいっぱい食べ、残った分を、葉っぱに隠してとっておいたのにもかかわらず、帰り道でうさぎにあった際に、「何も見つからずに、はらぺこ」と、うそを言う。うそだと知らないうさぎは、二つしかないくりの一つをきつねにあげると、うさぎの思いやりの行動に対してきつねは涙したという物語である。
 この資料は、「こまっている友達に」が主題名となっている。子供たちは、きつねが涙した際の気持ちについて考えることで、助けてくれたうさぎへの感謝の思いや、うさぎの思いやりのある行動について気づくことができた。また、自分がとった言動に対して、後悔をしているということにも気づくことができた。その後、「自分がきつねだったら、その後どうするか」という発問に対して、「本当のことを言って、謝る」「一緒に食べ物を探す」「どんぐりを渡す」など、きつねが本来行うべきはずだった行動についても考える姿が見られた。さらには、「二人はその後、本当の友達になれたのではないか」という意見も出てきた。
 終末の振り返りでは、「自分も困っている子がいたら、声をかけたい」「まずは、相談にのってあげたい」「心配してあげたい」などの意見が出された。仲間と助け合うことの大切さに気づき、今後の生活に生かそうとする気持ちが感じられた。
 道徳科の時間では、日常生活で自分に起こりそうな場面について、少し立ち止まって考えさせる機会を設定できるよう、これからも大切にしていきたい。

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【半田市立板山小学校ならわ学園分校】思いやりの心をつなぐ和太鼓の演奏

 本校では、和太鼓の練習に取り組んでいます。和太鼓の演奏を通して、情緒の安定や心身の健やかな成長を支援することがねらいの一つです。和太鼓は、半田市の音楽会や地域の敬老会などで演奏する機会もあり、児童にとって大きな自信と達成感を得る機会になっています。
 週2時間行っている練習では、6年生の「今から練習を始めます」の号令と、全校児童30名の「お願いします」のあいさつで始まります。練習する曲は、「太鼓ばやし」と「お祭り太鼓」です。練習が始まると、太鼓を打つ姿勢や動き、ばちの持ち方や構え方など、上級生が、下級生に、手取り、足取り教えます。発表会で衣装を着るときには、上級生が下級生に帯の結び方を教えたり、手伝ったりします。和太鼓の活動を通して、年長者としての自覚と、年少者を大切にしようとする気持ちが育ってきています。そして、卒業式当日は、5年生が太鼓を演奏して卒業生を見送る計画を立てています。今度は下級生が上級生に向けて感謝の気持ちを伝える番です。
 仲間とのつながりを通して思いやりの心をつなぐ和太鼓を、今後も、続けていきたいと思います。
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【豊明市立豊明中学校】SNSの使い方

 本校でも、多くの生徒がスマートフォンを持ち、SNS等を介して情報を交換、共有しています。中学生が考える「インターネットの怖さ」以上に、近年は、SNSをはじめとしてインターネットに関わる事件が巧妙化しています。そこで、本校では、2学期の終業式を前に全校集会を開き、インターネットの利便性を伝えると同時に、利用時の注意点を喚起しました。
 本校の教員が、SNSに写真をアップロードしたと仮定して、「写真からどのような情報が漏れるのか」と問いました。生徒からは、「性別」「家の外観」などの答えがあがりましたが、それらに加えて「写真を撮影した住所」「日時」、また、複数のSNSを利用していれば、それぞれをリンクさせることで、個人名や家族構成なども判明される可能性があることを伝えました。生徒の多くは驚き、「アップする前によく考えないと」という声もあがりました。
 今後も、道徳科や学級活動の時間を活用して、正しいSNSの使い方を伝えていきたいと思います。

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【阿久比町立英比小学校】〜ひびけ、広がれ、あいさつ運動〜

 「おはようございます」「おはよう」と、大勢の子供たちの元気な声で一日が始まる。本校の校門には、にこにこの笑顔が集まってくる。
 本校では、通学団ごとに、朝、5分早く登校して「あいさつ運動」を行っている。当番になった子供たちは、友達を出迎えるのだが、あいさつをきっかけに口々に会話が弾む。今日も、楽しい一日が始まりそうだ。
 この運動は、阿久比町幼保小中一斉に行われ、児童だけでなく、教師、保護者も一緒になって活動を盛り上げている。校内では、のぼりを立てたり、職員がそろいのあいさつ運動ジャンパーを着用したりしてPRしている。
 また、生活委員会の児童が主体となり、あいさつを呼びかけるポスターを校内に掲示したり、朝だけではなく、放課にもたすきをかけて校内を歩き、児童一人一人にあいさつをしたりして運動を広げている。
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【尾張旭市立三郷小学校】心を育てる花壇作り

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 本校には、春はパンジーやビオラ、秋はサルビアやマリーゴールドなど、色とりどりの見事な花を咲かせる花壇があります。子供たちの憩いの場になったり、学習で活用したりする、自慢の花壇です。今回は、その花壇作りについて紹介します。
 校訓の「みずからすすんでやる子」の育成を図る手だての一つとして、長年、花壇作りに取り組んでいます。日常の花の世話はもちろん、花壇のアイディア募集やその選定、希望者への苗の配布など、園芸委員の児童が中心となって活動しています。また、低学年の児童を中心に、清掃の時間などに、草取りや土作り、施肥を行ったり、夏休みには、6年生の児童が、交代で毎日水やりをしたりするなど、低学年から高学年まで、多くの児童が花壇作りに関わり、大切に育てています。自発的に花壇作りに参加する場を多く設けることで、花壇に興味をもち、積極的に花壇作りに関わろうとする児童が多いのも、本校の児童の特徴です。
 PTAの環境部やボランティアなど、保護者の方々も積極的に花壇作りに協力していただき、毎年、花の生長を楽しみにしていただいています。そして、子供たちも、近隣の保育園や公民館などの公共施設に、花の苗を植えたプランターを配って回るなど、花壇作りが、地域と学校をつなぐ大切な役割を担っています。
 本校の花壇の周りには、立入禁止のパーティションがありません。子供たちが、花壇を大切に思う気持ちの表れとして、咲き誇る花とともに、大切にしたい光景です。

【新城市立東郷東小】コンピュータを安全に楽しく利用する「約束」

 本校でも、コンピュータやネットを利用する家庭が多くなっています。児童も保護者のスマートフォンやパソコンを利用し、調べ学習や通信機能を利用する子も増えてきています。
 プログラミングの必修化に向けて、1、2年生では、「ビスケット」、3年生以上では、「スクラッチ」を使い、プログラミングの授業を行っています。1、2年生で利用する「ビスケット」では、自分の描いた絵を自由に動かすことができます。どの子もとても楽しそうに活動に取り組んでいます。
 そして、学習の終わりには、引き続きコンピュータやインターネットを安全に楽しく利用するために、利用するときの「約束」を、必ず確認します。
〇1、2年生
 ・大人と一緒に使う。
 ・インターネットは、全世界とつがっている。
〇3年生以上(1・2年生に加えて)  
 ・個人情報を教えない。
 ・困ったら、大人に相談する。
 全職員で、何度も繰り返し話をしていくことが必要です。また、保護者へも学年通信などを通して、「約束」について周知しています。
 何度も「約束」の話をする中で、教師も児童も常にその危険を意識しながら、楽しく利用できる方法を身に付けるようにしています。


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【南知多町立豊浜小学校】5年生道徳科授業「これも、チェーンメール」の実践

 5年生では、インターネットを利用している児童が全体の90%以上、また、メールや無料通信アプリを利用している児童は、全体の75%いました。そこで、資料「これも、チェーンメール」を題材にした授業を行い、メールの正しい利用方法について学びました。
 資料は、主人公の男の子が、子猫を助けてほしいという内容のメールを、先生や周りの友達に転送してしまう話です。主人公は、チェーンメールが迷惑メールだと習ってはいたものの、内容が子猫を助けるものなので問題ないと考え、メールを転送してしまいます。その行動から、チェーンメールはどのような内容でも送ってはいけないことや、インターネットを利用する際に注意することを考えました。
 メールを送信したときの主人公の気持ちを考える場面では、「子猫を助けられるのならよいことだ」「よいことをしたな」などの意見があり、メールの内容が人助けのものや、よいことをしている内容なら、メールは送ってもよいという考えがほとんどでした。しかし、チェーンメールは、どのような内容でも、絶対にしてはいけないことであると聞いた主人公の気持ちを考える場面では、「送る前に、しっかり考えなければいけない」「よい内容でも、チェーンメールはいけない」という意見がありました。みんながメールを送り続ければ、何百万というメール数になり、通信障害にもなりかねないことも知り、チェーンメールは、内容に関わらず、やってはいけないものという認識をもつことができました。
 価値の自覚では、「チェーンメールは、絶対に送らない」「自分だけで考えず、誰かに相談してよく考える」などのことを考えることができ、今後の生活に生かそうとする気持ちが感じられました。
 これからは、メールやインターネット利用の仕方やルールを、家庭とも連携して共通理解を図っていきたいと思います。

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【江南市立藤里小学校】2年生「仲よくするために」

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 2年生の教材「ぶらんこ」では、ぶらんこを壊してしまったくまと、くまも一緒に遊べるような丈夫なぶらんこを作ろうとする動物たちの姿が描かれています。くまや他の動物の気持ちを想像しながら、人との関わりについて考えました。
 はじめに、最後の場面にある動物の顔だけを提示しました。動物は、みんな笑顔ですが、くまだけが後ろ姿です。子供たちからは、「みんなにこにこしている、楽しそう」「一緒に遊ぼうと言っている」等の意見が出ました。後ろ姿のくまに対しても、「みんなうれしそうだからきっと笑顔だと思う」と周りとの関わりから想像する子供も多くいました。
 次に、泣いているくまの場面まで読み、ぶらんこを壊してしまったくまを、「許せる」か「許せない」かについて、動物の立場になって考えました。「やっぱり壊されたら嫌な気持ちになる」と意見が出ている中で、「どうしてぶらんこを引っ張ったのかな」「やっぱり、くまさんも乗りたかったんじゃないかな」など、相手の気持ちを考える意見も出てきました。
 最後の場面の絵を提示したところで、「後ろ姿だけれど、やっぱりくまさん笑顔だよ」「うれしくて泣いてるかもしれないよ」などの声を聞くことができました。
 子供たちは、自分の考えと違う友だちの意見を聞きながら、自分の考えが変わっていくことを経験しました。子供たちは、「友達と仲よくするために、自分は何ができるか」を考え、相手に対する思いやりの気持ちを高めることができました。

【豊田市立畝部小学校】携帯電話・スマートフォンを安全に使おう

 最近のニュースで、SNSを利用しての事件や犯罪が多く取り上げられている。そこで、各学年に応じて、携帯電話・スマートフォンとの安全な付き合い方について取り組むことにした。
 6年生では、「携帯・スマートフォン教室」を行った。はじめに、ゲームや無料通信アプリにはまり、生活のリズムが乱れ、勉強にも部活動にも身が入らなくなっていく小学生の動画視聴をした。この動画から、無料通信アプリでは、表情やニュアンスが伝わらないために、誤解を生みやすいことが分かり、「これからは、自分も気を付けなければいけない」という感想が多く出た。
 また、3・4年生は、合同学年集会を行い、実際に、自分たちの中で起こっているゲームによるトラブルの話題を取り上げた。多くの子にとって陥りやすい内容だったために、どの子も真剣な表情で話を聞いていた。子供たちの感想には、「楽しいゲームも気づかないうちに人を傷つけたり、生活のリズムや体調を崩すことになる」と書かれていた。
 SNSは、気軽に使えて便利なものだが、使い方次第で事件やトラブルに巻き込まれてしまうことを、今後も、機会あるごとに話題にしていきたい。

【瀬戸市立萩山小学校】友達のことを考えて「二わのことり」の実践を通して

 本校では、1年生で、友達と仲よくし、助け合おうとする実践意欲と態度を育てるために、「二わのことり」を教材にして授業を行いました。
 はじめに、「やまがら」の誕生日のお祝いも大切だと思いつつも、より面白そうな「うぐいす」の誕生会に参加してしまう「みそさざい」の気持ちを考えました。次に、どうしても「やまがら」のことが気になってしまい、こっそり抜け出して「やまがら」の誕生会に向かう「みぞさざい」の心情を考えました。この二つの学習活動では、「個人」→「ペア」→「学級全体」で話合う形態をとり、児童が同じ目線で教材に取り組めるようにしました。
 また、終末では、「みそさざい」と「やまがら」の会話部分を役割演技することで、友達の立場や気持ちを考えることの大切さを実感しました。
 この授業で、子供たちは、「一人で怖くなかった。今は、ぼくがついているよ」「来るのが遅くなってごめんなさい」など、「みそさざい」の言動から、友達のためにできることを真剣に考えました。
 友達と仲よくし、助け合おうとする姿が、今後の学校生活で見られるようになってほしいと思います。

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【豊田市立美里中学校】みんなで権利を守ってあげよう

 本校は、今年度、「中学校への子どもの権利啓発事業」の実践校として、11月下旬に弁護士を招いて、「子供の権利」について講演をしていただきました。また、12月には、講演の内容を生かした道徳科の授業を行いました。
 道徳科の授業は、「一人一人が、自分の意見を発表する権利をもっており、その意見は、尊重されるものであると知ること」「自分だけでなく周りの人にも権利があり、自分の権利と同等に守られるべきであると知ること」をねらいとして行いました。ねらいを達成するために、「学校生活でどうしてもしたいこと、したくないことをどうしたら実現できるのか?」をテーマに、小グループで話し合いました。その際、生徒たちは、周りの仲間の意見を否定することなく、その意見を達成するための手立て、多様な考え方や捉え方を発表し合いました。
 授業後、生徒たちは「権利だからと調子のよいことは言わずに、相手の意見も自分の意見も大切にしていきたい」「全員が自分の権利を主張してしまうと、権利が奪われてしまう人が出てくると分かった。様々な場面で、主張する権利の優先度が変わるので、しっかり対応していきたいと思いました」等の感想をもちました。
 今後は、権利についての知識や理解を深めたことを、学校生活の中で生かしていけるように支援していきたいです。
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【春日井市立石尾台中学校】情報モラル教室「e-net安心講座」

 昨年度、携帯電話・スマートフォン等の利用状況調査を行った。「フィルタリング機能を利用していますか」「利用のルールは決まっていますか。また、守れていますか」という問いに、半数の生徒が、「できていない」と答えた。このような状況を踏まえ、本校では、昨年度から、全校生徒を対象に、「情報モラル教室」を開催している。
 本年度は、スマートフォン・携帯電話を、安全に正しく使うためのルールやマナー、自分の身に起こりうる身近なトラブルを、未然に防ぐための対処法などを知ることを目的とした。外部講師を招いて、「ネット依存」「ネットいじめ」「誘い出し・なりすまし」「個人情報漏えい」「ネット詐欺」「チェーンメール」「著作権・肖像権」など、様々なテーマについて、事例とともに学んだ。また、どのテーマにおいても、どのように対応すればよいのかが分かりやすく提示され、生徒は、様々なトラブルへの対応策について、「自分だったらどうするか」を考えながら参加することができた。
 さらに、振り返りからも、「家族で決めたルールを守って使いたい」「利用の仕方を見直したい」との声が多く聞かれた。今後も、これらの声を様々な場面で発信し、生徒一人一人の情報モラルを高めていきたい。

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