【稲沢市立坂田小学校】 小中連携活動

 数年前から「小中連携活動」として、中学校区を同じくする千代田小学校と本校、そして千代田中学校と、行事を共にする活動を、毎年継続して行っています。その一つである「あいさつ運動」は、春と秋、校区に住む中学生が、本校の児童の登校時間に合わせて来校し、本校児童会とともに校門に立ち、「あいさつ運動」を行っています。
 中学生のお兄さんお姉さんのさわやかなあいさつに、恥ずかしそうにあいさつを返す児童や、久しぶりに会えて、うれしそうな笑顔を見せる児童など、表情は様々です。いつもの登校時とは違ったあいさつをする機会となっています。この日、「あいさつ運動」に来てくれた中学生の一人は、小学生のときには、恥ずかしくてなかなかあいさつができなかったと語ってくれていました。
 「あいさつ運動」以外にも、千代田中学校の図書委員会の生徒が、低学年の児童に向けて本の読み聞かせをする交流会も行っています。本の読み聞かせは、保護者やボランティアの読み聞かせなどで、日ごろから親しんでいる児童たちですが、地域の中学生の読み聞かせは、親しみやすく、楽しい時間を過ごすことができています。
 全校児童が99名の小規模校である本校児童は、人とかかわる機会が少なくなりがちです。今回のような異年齢集団との交流の機会を通して、豊かな社会性をはぐくんでいきたいと思っています。

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【瀬戸市立掛川小学校】ネット依存を防ぐ〜学校保健委員会での取組〜

 本校は、「ともに学び合う 心豊かな たくましい子の育成」を教育目標とする、全校児童数35名の小規模校です。本校では、全校児童一丸となって、様々な活動に取り組んでいます。近年、問題となっているのが、子供たちのインターネット依存です。インターネット環境の利用状況について事前にアンケートをとったところ、ほとんどの児童が日常的にインターネットを活用していることや、1日の多くの時間を、インターネットのゲームに費やしている児童がいることも分かりました。  
 こうした現状を踏まえ、インターネット環境との向き合い方を考えるために、保護者も交えて学校保健委員会を開催しました。5・6年生の児童が、身近なインターネット依存について自分たちで創作した劇を発表した後、講師をお招きして講話を聞きました。インターネット環境にのめり込んでしまうと、なかなか作業を止められなくなってしまったり、脳の機能が退化してしまったりすることが分かりました。
 今回の学校保健委員会を通して、家庭でスマートフォンやインターネットの使い方のルールを決めて、正しく使おうという意識を高めることができました。
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【田原市立田原東部小学校】家庭・地域と「つながる食育」をめざして

 本校では、「つながる」をテーマに家庭、地域と連携しながら食育体験活動を行っています。この活動では、「おいしい」「楽しい」を仲間や家族、地域の方々とともに体験することを大切にしていこうと考えました。
 6月、4〜6年生が参加した学校保健委員会では、中学校と連携して「一杯のみそ汁キャンペーン」を実施しました。はじめに、保健委員会から「元気な体は自分で作ろう」の提案があり、朝食の大切さを考えました。その後、家庭で作れる簡単みそ玉の作り方を、地域の方から教えていただきました。参加した児童や保護者が実際に作り、おいしそうにみそ汁を飲む姿が見られました。おかげで、朝、みそ汁を飲む家庭が増えました。
 6月から9月には、全学年が地域の施設へ出かけ、そこで飼育されている豚や鶏の餌やりをしたり、その豚で作られたソーセージを試食したりし、「命のつながり」について考えました。施設の方から、「命をいただく」というお話を聞き、「命を育て、命をいただいている。命はつながっている。」という食の大切さや、感謝して食べるという思いを抱きました。
 10月、1〜3年生で行った学校保健委員会は、「みそ汁とライスボールで、はなまる元気の術」をテーマに、栄養バランスのよい朝食について考えました。5年生が収穫したお米を分けてもらい、新米で炊いたごはんでおにぎりを作って食べました。みんなで一緒に作ったおにぎりは、とてもおいしく感じたようで、自然と笑顔の輪が広がりました。
 「おいしい」「楽しい」という思いを共有体験することができる食育活動は、子供たちにとって、自然と笑みがこぼれる楽しい活動となりました。これらを積み重ねていくことは、体だけでなく、心の健康にもつながっていくと考えています。

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【長久手市立西小学校】福祉についての学習を通して児童の心を育てる

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 本校の5年生は、福祉について学習しています。今年度も10月3日(水)に、「福祉実践教室」を行いました。福祉実践教室では、「ガイドヘルプ」「手話」「車椅子」「点字」の四つを行いました。
 児童は、講師の話を聞いた後、実際にその体験をしました。「見える」「歩ける」「聞こえる」ことを当たり前に思っている児童は多く、それができなくなったときの不便さを感じ取ることができました。
 11月10日(土)の「学習発表会」では、「思いやり 助け合い ともに生きよう」をテーマとして寸劇を発表しました。「歩けないこと、見えないこと、聞こえないこと」の大変さを伝えるとともに、自分たちにできることは何かを考えました。
 このような活動を通して、多くの児童が困っている人に手を差し伸べたいと考えるようになりました。今後も人を思いやり、助け合う心を育てていきたいと考えています。

【稲沢市立下津小学校】福祉実践教室で学んだこと

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 本校では、毎年6月に稲沢市社会福祉協議会の協力を得て、「福祉実践教室」を実施しています。今年は、「車いす体験」講座と「盲人ガイド」講座を開催しました。
 「車いす体験」の講座では、講師から車いすの使い方を教えていただきました。また、車いす使用者が町の中で困ることや、車いす使用者に会ったときに、子供たちでもできる手助けの方法(介助法)についてお聞きしました。その後、二人一組になって実際に車いすに乗ったり、介助したりする体験をしました。マットで起伏を作ったり、三角コーンを障害物に見立てたりしたコースを、車いすに乗って通る体験は、ほとんどの子が初めての体験だったため、「車いすに乗せてもらって、思ったより怖かった」「マットなんて、ほんの少ししか段差がないのにうまく上れない」という感想が聞かれました。
 全員が、車いすの体験をした後、「段差が大きいときはどうするの?」という質問が出ました。段差が大きいときは、車いす利用者だけでは段差を乗り越えることができないため、周りの人の手助けが必要なことを聞きました。そして、段差が大きいときの車いすの介助の仕方を教えていただき、15cmほどある体育館の入り口の段差を実際に上ったり降りたりしました。大きい段差を後ろ向きで降ろしてもらうのは、少し怖くて難しいと感じた子が多くいました。子供たちからは、町で段差が越えられずに困っている人がいたら、優しく話しかけたり、手伝ってあげたりしたいという声が聞かれました。
 町には車いす利用者だけでなく、様々な障害をもつ方がいます。障害をもつ方の生活や困っていることなどを知ることで、障害のあるなしに関係なく共に生きていくことの大切さを考えるよいきっかけとなりました。誰にでも思いやりの心で接することができる子供たちに育ってほしいと思います。

【江南市立宮田小学校】いのちの授業で、心を育む

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 宮田小学校では、発達段階に合わせて1年生から6年生の全ての学年で「いのちの学習」を計画・実践しています。1年生の「たいせつなからだ」についての学習から、6年生の「命を輝かせる生き方について考える」学習まで、1年間に1〜3回の学習を、担任と養護教諭によるティームティーチングの授業で実施しています。
 先日、3年生が「いのちのつながり」について学習しました。1年生で学んだ「大切な体には、『いのちのもと』がある」ということから、「いのちのもとには『似るひみつ』が入っている」ということに発展させた授業でした。
 授業後に児童が書いた感想には、「たくさんの先ぞ様からつないでもらった命を、自分もつなぎたいと思った。そのためにも,自分の健康に気をつけたい」と書いてありました。自分の命が両親、祖父母、さらに、代々続く先祖からつながった大切なものであることを確認するとともに、自分の命も友達の命も大切であることを考える時間となりました。
 さらに、3年生は3学期に「きもちのよいことば」について考える学習を予定しています。この授業では、言葉が引き起こす様々な感情に気付き、友達に対して「ちくちく言葉」ではなく、「ふわふわ言葉」を選んで、温かい言葉をかけようとする気持ちを育てることを目指します。
 このように、本校では、1年生から順に系統性をもたせ、前年度の学習に積み重ねた「いのちの学習」を進めています。自分を大切にする心を育むとともに、友達や周りの人のことを大切にしながら生活することができるようにという願いをもって、いのちの授業を実践しています。

【豊橋市立前芝小学校】 ケータイ安全教室

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 スマートフォン・携帯電話・タブレットが、子供たちの生活の中に当たり前にあり、自由に使うことができるようになりました。それとともに、トラブルに巻き込まれる、依存の傾向が見られるといった問題も起こりつつあります。
 そこで、10月11日(木)の学校公開日に合わせて、5、6年生を対象とした「ケータイ安全教室」を外部講師を招いて行いました。
 安全教室では、主にスマートフォンなどを使用する上での危険性について学習しました。写真の流出問題や不用意なダウンロードによるトラブルを扱った動画を通して問題点を考えさせ、その上で説明や解説がありました。
 授業後の振り返りでは、「トラブルに巻き込まれないように、写真などは勝手に載せないようにする必要がある」「もし、何かあったときには、すぐに親や先生などの大人に相談する」といった感想が書かれていました。今回の学習を、今後の生活にいかしてほしいと思います。
 当日は、保護者の参加もあり、子供と一緒にスマートフォンや携帯電話の使い方を学ぶことができました。

【弥富市立十四山中学校】心通うコミュニケーションで

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 本校では、校訓「自主・自立」のもと、「自ら心身を鍛え、強く生きる生徒」「自ら進んで学習し、正しく判断する生徒」「互いに意見を聞き合い、助け合い、磨き合う生徒」を目指す生徒像としてとらえて、様々な教育活動を行っています。その一環として行われている、全校生徒と教職員、保護者参加による学校保健委員会について紹介します。
 5月に、第1回学校保健委員会を行いました。テーマは「心の成長ってなんだろう」です。事前に全校生徒から「イライラすることについて」アンケートを行い、それをふまえて保健委員会のメンバーがロールプレイを行いました。友達同士のトラブルや家庭での兄弟げんかのロールプレイを見て、生徒はどんな言葉や行動だったらよいのかを考えました。その後、スクールカウンセラーから思春期における心の成長についての話を聞き、一人一人感じ方が違うこと、違うからこそ気持ちを理解し合うことが大切であることを学びました。
 第2回学校保健委員会は、10月に行いました。テーマは、「伝わるコミュニケーションって何だろう?」です。生徒は二人一組のペアをつくり、三つのゲームを行いました。一つ目は、話をする人と話を聞く人に役割を決めます。話をする人は自分の好きなことについて話をし、聞く人はそれを無表情・無反応で聞くというものです。互いに気持ちが伝わらないことを強く感じました。二つ目は、「数字あわせじゃんけん」です。ペアで1から10までの数字を決めておき、「せいの」で互いに片手で0から5の数を指であらわします。その合計が、最初に決めた数字に合えばOKです。ゲームの回数を重ねるたびに相手が何を出すか、自分が何を出したら合いやすいか、どんな数字に決めておくと合いやすいかなど、自然と相手の意図を察するようになってきました。互いの意図を察する際は、これまた不思議と互いに笑顔です。三つ目は、リフレーミングです。互いに自分の短所を出し合い、ペアの短所を長所に言い換えるというものです。最後に、スクールカウンセラーの話を聞き、今回の三つのゲームのねらいとコミュニケーションにおいて、相手の気持ちを理解することの大切さはもちろん、そのためには声の調子、表情、仕草も大切だということを学びました。
 今後、生徒が互いに上手なコミュニーケーションをとりながら、学習や行事の場面で協力して解決・目標達成していく姿が期待されます。

【豊田市立井上小学校】仲間づくりを通して、温かな人間関係づくり

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 本校では、子供の「居場所づくり」のために、帰りの会で友達のよいところを見つけて発表する「かがやきタイム」を、全校で行っている。
 月に一度、昼の帯タイムに、「みんなでハッピーデー」の時間を設けている。友達のよいところを「ありがとうカード」に書き、互いに伝え合った後、「ありがとうの木」に貼っている。その中から、毎月学級の「ナンバーワンありがとう」が選ばれ、昼の放送の時間に全校に発表している。
 「かがやきタイム」「みんなでハッピーデー」の発表や「ありがとうカード」の放送発表は、子供たちが友達のよさを知り、「自分もそんなふうにできたらいいな」という目標設定するなど、よい刺激となっている。
 また、友達への感謝を伝える子も、伝えてもらう子も、互いに笑顔になり、温かな空気感が生まれていく。学校公開日には、多くの保護者が「ありがとうの木」の前で足を止めて読む姿が見られ、保護者に子供たちのよさを知らせるよい機会となっている。
 これらの実践を通して、いつでも自然に「ありがとう」という言葉を伝え合える温かな人間関係づくりと思いやりの心の育成を目指したい。

【愛西市立立田南部小学校】春へのお楽しみ「チューリップ大作戦」

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 「元気よく、笑顔あふれる立南っ子」これが、立田南部小学校の児童の姿です。晴れた日は、多くの児童が休み時間に校庭で元気よく遊んでいます。その校庭の隅に花壇があり、季節の花が児童と同じように笑顔いっぱいに咲き乱れています。夏に元気に咲いていた日々草やマリーゴールドから、秋のコスモスへと、季節ごとに移り替わる花を楽しめる花壇で「チューリップ大作戦」を実践しました。
 「チューリップ大作戦」は、春になったら、たくさんのチューリップを咲かせるために、花壇に大量のチューリップの球根を植えておく活動です。この作戦には、児童たちが自分たちでやりたいと声をあげ、6年児童が中心になって、声を掛け合い、作戦を実行する休み時間には、1〜6年生50名を超える児童が集まりました。縦9m、横12mほどの花壇には、200を超える球根が並びました。球根を植える深さや向き、間隔を確認しながら、一生懸命に球根を植えていました。高学年児童は、低学年の子のスコップに手を添えて、一緒に教えながら行う姿が見られました。
 「チューリップ大作戦」に参加した児童の感想には、「きゅうこんをやさしく、しっかりうえたよ。たのしかったです」「たくさんの球根を植えられてよかった。いっぱいのチューリップが咲く春が待ち遠しいです」とありました。
 春には、3月に卒業式や4月に入学式があります。色とりどりのたくさんのチューリップが、卒業や入学のお祝いに文字通り花を添えてくれることになると思います。花壇には、児童が立札を設置し、春までのお世話も心がけてくれています。児童のあたたかい心には、満開の花が咲いているように思えました。児童とともによりよい楽しい環境をつくり上げていくことで、心から楽しいと思える学校生活を過ごしていけるよう、こうした活動の支援を継続していきたいです。

【一宮市立西成小学校】心ふれ合うペア活動

 誰とでも仲よくし、お互いに心を通じ合わせることができるように、本校では、異学年との交流を通して多くの友達と関わりを深める活動を行っています。年間を通してペア学年(1年生と6年生、2年生と4年生、3年生と5年生)で一緒に活動する機会をつくり、ふだんあまり接することがない子たち同士での交流を深めています。活動内容としては、校外学習の予備日に、ペアの子と一緒にお弁当を食べる「ペア昼食」や、毎学期の読書週間に合わせて一緒に本を読む「ペア読書」などがあります。
 先日行われた2学期の「ペア読書」では、ペア学年ごとに、高学年の児童が低学年の児童に本の読み聞かせを行いました。4〜6年生の児童は、低学年の児童に分かる簡単な絵本を事前に選んで低学年の教室に持っていき、小さい子に分かりやすいように優しく読んであげていました。それぞれの教室で、高学年の児童に低学年の児童が寄り添って本を読んでいる姿はとてもほほ笑ましく、心から交流ができているという感じでした。高学年の児童にとっても、低学年の児童が寄り添って聞いてくれることに喜びを感じており、非常に有意義な時間になりました。また、4年生の児童は今年から「読んであげる」側になったので、2年生の児童に「分かる?」とか声をかけながら、優しく丁寧に読み聞かせをしていました。本の読み聞かせを通して、低学年の児童と高学年の児童が、心を通わせて交流を行うことができました。
 様々なペア活動を行うことによって、違う年齢の子にも積極的に関わろうとする様子が、各所で見られるようになりました。一年を通して同じペアの子と様々な活動を行ったので、廊下ですれ違ったときなどにも気軽に声を掛け合うことができるようになり、異学年との交流が深まっています。

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【東郷町立高嶺小学校】福祉実践教室

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 本校では、例年3年生の児童を対象に、東郷町社会福祉協議会派遣の講師をお招きして「福祉実践教室」を行っています。本年度も、3年生80名を対象に実施しました。
 この教室では、「高齢者疑似体験」「車いす体験」「手話」「点字」の四つの中から、自分の興味・関心があるもの二つを選択し、体験しました。
 高齢者疑似体験では、疑似体験を通して高齢者の実状を実感し、高齢者との接し方について話し合いました。車いす体験では、歩くことに何らかの支障がある人から、車いすの種類や扱い方を聞き、実際に車いすに乗ったり、押したりすることで、日常生活の中で困ることについて、実感する時間となりました。手話では、耳が聞こえないとはどういうことかを考えました。手話という手段があることを知ることで、交流の仕方を学びました。点字では、点字というものを知り、打ったり読んだりすることで、知識を深めました。
 実践を終えた子供たちから、「自分ができることからやってみようと思った」「近所にいる高齢者のお手伝いをしたいと思った」などの感想を聞くことができました。
 この実践を通して学んだことを生かして、様々な立場の人がいることについて考えを深め、自分にも周りにも優しく接することができる子供たちを育てていきたいと思います。

【大府市立神田小学校】 ペア活動を通して

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 本校では、学校行事や児童会活動に、ペア活動を中心とした縦割り活動を取り入れている。これは児童会活動の目標である「集団の一員としての役割を認識させ、互いに認め合い、協力し合って活動できる態度や能力を育てる」とともに、それぞれの学年が自覚をもち、お互いに尊重し合う気持ちを育てるためである。
 児童会活動では、総務委員会による「ウォークラリー」をペアで一緒に回ったり、図書委員会による「読書週間」でペアに読み聞かせをしたり、飼育委員会による「ふれあい動物園」での、動物にふれあう手助けを、高学年が低学年にしたりする活動などがある。昨年度の「スポーツ集会」で、長縄跳びを行った際には、高学年が低学年の跳んだ回数を数えてあげたり、高学年が自分たちとは比べものにならない速さで跳ぶ姿に驚嘆したりする低学年の姿が見られた。
 また、学校行事においても、運動会では、ペアで一緒に競い合う種目や低、中、高学年による種目を行ったり、学習発表会でお互いの学年の発表を見合ったりするなどの関係をもち、他学年との絆(きずな)を深めている。
 その成果もあり、休憩時間に運動場をのぞいてみると、他学年に混ざって、サッカーやドッジボールをしている姿や、6年生が1年生をおんぶしたり抱っこしたりして触れ合っている姿を見ることができる。これからも豊かな心を育てるために、ぜひ取り組んでいきたい。

【豊明市立双峰小学校】「知らない間の出来事」の学習を通して

 本校では、気持ちを伝え合うことの難しさを様々な場面で児童と考えています。そこで、道徳科では、「知らない間の出来事」の教材を活用して、相手に気持ちを伝える大切さや、文字による情報伝達の怖さなどについて話し合いました。
 「知らない間の出来事」は、9月1日に転入生してきた「あゆみ」と、友達になろうとした「みか」のそれぞれの回想で話が進みます。携帯電話を持っていないあゆみのことを、みかは憶測で「友達が少ないみたい」と級友にメールで伝えました。それが「いじめられていたらしい」と多くの人に広まってしまったのです。うそのメールが出回っていることに対し、帰りの会で自分の気持ちをみんなに伝えるあゆみ。自分の書いたメールが原因で、あゆみを苦しめてしまったことに気がついたみか。それぞれの思いや行動について話し合いました。
 まず、何が問題だったのかを問うと、「みかが憶測だけで人のことを決めつけてしまったことがよくない」「他の人に伝える必要はない」など、みかの取った行動があがりました。また、「みかから送られてきたメールを転送した子や、言葉をかえて別の子にメールした子もよくない」という問題点も出ました。
 さらに、その後の行動について、「転入生のあゆみが自分の気持ちを伝えるのは、すごく勇気がいったと思う」「自分のせいだと気付いたみかが電話を掛けたのも勇気がいっただろう」「きっと直接話をして、友達になれると思う」といった、相手の気持ちを考えた意見が出ました。
 振り返りには、「友達と顔を見て話をする」「噂や陰口を言ってしまったことがあるからこれからはしない」「メールに悪口を書かない」「本当かどうか自分で確かめる」「勇気をもって自分の気持ちを伝える」「悪いことをしたら、ちゃんと謝りたい」「素直に自分の失敗を認めたい」「携帯電話があるかどうかは関係なく、友達になる」「仲間外れは絶対しない」といった、メールを使用する際に心掛けるべきことについての意見が多くでました。
 これからも、授業を通して、よりよい友達関係を築くために大切なことを考える学習に取り組んでいきたいと思います。

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【稲沢市立大里西小学校】 スマホ・ケータイ安全教室

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 スマートホンや携帯電話、パソコンなど、インターネット社会の広がりにより、スマートフォン依存、ネットいじめ、出会い系サイトなどの危険が、子供たちに迫っています。そこで、情報通信分野に詳しい外部講師お招きし、6月21日(木)に、5年生を対象に「スマホ・ケータイ安全教室」を開きました。実際の事例を基に、SNSやコミュニケーションアプリを使うときの注意点やルール、マナーなどについて映像を使って分かりやすく教えていただきました。
 児童のスマートホンや携帯電話の保有率が年々上がり、いじめや、ゲームのアイテム購入による高額請求などの問題につながりそうなケースも出ています。安全に使うために、どんなことに気を付けるとよいかを考えるよい機会となりました。

【一宮市立浅井南小学校】情報モラル講座「スマートフォンと私たち」

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 11月19日、外部講師を招き、5年生を対象に情報モラル講座『スマートフォンと私たち』を行いました。
 スマートフォンは便利で楽しいものですが、使い方やルールを間違えるとトラブルになります。起こりうるトラブルの中から、「高額課金」「SNSによるいじめ、誹謗(ひぼう)中傷」について取り上げて考えました。
 「高額課金」では、高額課金につながる流れとともに、小学生による高額課金のトラブルの事例を教えていただきました。そして、ゲームでお金がかかるときに気をつけることを確認しました。子供たちは、「課金は、家族と相談してからしよう」「課金は、家族と一緒にルールを決めよう」「ゲームの課金をするときにはいくらかきちんと確かめよう」と考えることができました。
 SNSでのメッセージアプリでは、メッセージのやり取りからどのようなトラブルになるか、事例を使って考えていきました。メッセージソフトの性質として、「きつい言葉が簡単に使えてしまう」「短い言葉は分かりにくい」「思っていることを字にするときつい言葉になる」ということを知り、スマートフォンでメッセージをやり取りするときに気をつけることについて確認をしました。子供たちは、「相手に気持ちや状況を考えて返信したい」「大切なことは、相手の顔を見て直接話そう」と考えていくことができました。
 これからスマートフォンを使っていく上で、よりよい使い方を意識する機会になりました。また、スマートフォンの利用については、家庭でのルールが不可欠になります。今後は、情報モラルを親子で学び、一緒に考えていく機会を作っていきたいと考えています。

【長久手市立南中学校】あなたの使い方、大丈夫?

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 携帯電話、スマートフォンが一人一台の時代を迎えようとしています。本校1年生の生徒も半数近くがスマートフォンを所持しています。スマートフォンを上手に活用している生徒がいる半面、不適切な使用によるトラブルや、被害に遭う生徒がいるのも事実です。そこで、本校では1年生を対象に、自分を大切にするための授業として、外部講師を招き「セルフディフェンス講座」を実施しています。
 SNSのトラブルに関することでは、友達からのメールに、たった一回返信をしなかったことをきっかけに、いじめに発展してしまった事例や、興味本位で見知らぬ人とのメールのやり取りをしていくうちに、実際に会うことになってしまい金銭被害に遭ってしまった事例などを通して、「家族が悲しむような結果をもたらす使い方は絶対にしない」ということを学びました。
 また、インターネット使用における危険性として、一度インターネット上に載せてしまった個人情報や画像は全世界に拡散し、削除したくても削除できないこと、他人への誹謗(ひぼう)中傷を書き込む行為は、たとえ未成年といえども犯罪であり損害賠償の対象になる可能性のあることを学びました。このようなスマートフォン使用におけるトラブルや危険から自分を守る方法を教えていただきました。
 生徒からは、「SNSやインターネット上には、自分の知らないトラブルや危険がたくさんあることがわかった」「スマートフォンの使い方を、もう一度家族とちゃんと話し合いたい」「自分たちには責任をもった使い方、楽しみ方が求められている」という声が聞かれ、スマートフォンの使用について考えるよい機会となりました。
 この講座をきっかけに、生徒のスマートフォン使用における注意喚起はもちろん、生徒の使用するスマートフォンの契約者にあたる保護者にも、情報モラル向上の啓発活動を進めていきたいと思います。

【知多市立知多中学校】スマートフォン・携帯電話を安全に使おう

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 本校では、1学期に全校生徒を対象とした「情報モラル教室」を実施しました。当日は、携帯電話会社から講師をお招きし、中高生が巻き込まれやすいトラブル事例や、スマートフォン・携帯電話を安心・安全に使うための心構えを教えていただきました。
 実際に中学生のお子さんがいらっしゃる講師のお話の中には、「我が子を被害者にも加害者にもさせたくない」という親の立場からの熱いメッセージも込められ、生徒たちはスマートフォン・携帯電話のマナーだけでなく、自分の親に心配をかけたくないという気持ちを強くもつこともできました。
 講義後、生徒から「スマートフォンやインターネットの怖さを知りました」「スマートフォンやインターネットには、便利さと危険性があるということがわかりました。しっかりルールを決めて、有効活用できるようにしたいです」「面と向かって言えないことは、インターネット上に書かないということを心がけたいです」などの感想が聞かれました。
 自分の身にも起こりうる事例を真剣に受けとめ、ふだんの生活を見直すよい機会となりました。

【西尾市立東部中学校】人との関わり方〜将来に向けて〜

 東部中学校には、「ハートコンタクト」という生徒同士が気持ちよく生活できるようにするための自主組織があります。毎月ゼロの日に、定例会を開き、寂しい思いやつらい思いをしている仲間はいないか、クラスや学年の様子について情報を共有しています。
 11月14日(水)に、ハートコンタクトのメンバーが企画運営する「いじめについて考える集会」を各学年で行いました。「いじめ予防」と「思いやり」の意識を高めることがねらいです。
 3年生は、「人との関わり方〜将来に向けて〜」というテーマで話合いを行いました。特に、無料通信アプリなどのSNSの使い方をめぐるトラブルの解決策や、ふだんの生活における人との関わり方を考えました。自分の思いを相手にうまく伝えられない人や、相手の言葉を誤解して受け取ってしまう人もいることから、人との関わり方や相手に対する適切な接し方を話し合いました。生徒は、「インターネット上での会話は、見られたくないことも見られてしまう。あまり知られたくない内容や相談などは、信頼できる友達と直接会って話すことが一番大切だと思いました」と、集会で学んだことを振り返りました。

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【扶桑町立高雄小学校】スマートフォン・タブレットの使い方

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 本校では、情報教育として1年生からコンピュータに親しみ、基本的な使用方法や文字入力、インターネット検索の方法などを学んでいます。また、外部講師に授業支援をしていただきながら、Netモラルの授業にも取り組んでいます。
 6年生の授業参観では、情報モラル教室として「スマートフォン・タブレットの使い方」について学習をしました。事前に保護者を含めたアンケートを行い、「スマートフォン・タブレットを持っていますか」「時間や場所、使い方の約束はありますか」などに答えていただき、そのアンケートをもとに授業を進めました。
 「スマートフォン・タブレットがほしいと思いますか」という質問に対しては、約7割の児童が「ほしい」という回答をしている反面、保護者からは「使用するにあたって、正しい判断ができないのではないか」などの心配の声が上がっていることがわかりました。そこから、スマートフォン・タブレットを使うときの約束を考えていきました。自分の思いだけでなく、保護者から声を聞くことができ、考えるきっかけになりました。
 児童の振り返りでは、「今までも使いすぎないようにしようと思っていたけれど、更に使う時間に気を付けようと思いました」「中学生になったらスマートフォンがほしいです。でも、怖い部分があることがわかったので、約束を決めて使いたいと思います」などの意見が見られました。
 子供のスマートフォン・タブレットの使用に伴うトラブルや事件のニュースを耳にします。便利なものであるからこそ、各家庭で決めた約束をきちんと守って、正しい使い方をしてほしいと思います。