【稲沢市立山崎小学校】 道徳「メールの返信」

 6年生の道徳の時間に、「メールの返信」という資料を用いて授業を行った。
 主人公は、友達とのメールに夢中になり、母親と「夜9時以降はメールをしない」という約束をする。それを友達に伝えたにも関わらず、「わたしたち親友だよね?ちょっと冷たくない?」というメールが送られてきて悩んでしまう、という内容である。
 「どうやって仲直りをするか」と尋ねると、「メールの文章では気持ちが伝わらない」「次の日学校で直接話したい」という意見が多く出た。ワークシートの振り返りの記述には、「携帯は便利だけど、相手の事情も考えて、けじめをつけて使うようにしたい」「文章だけでは誤解が生まれることもあるので、きつい言い方にならないようにしたい」という意見が書かれていた。
 その後、授業で用いたワークシートを家庭に持ち帰り、保護者からのコメントをいただいた。「中学生になったら携帯が欲しいと言っている。きちんとルールを決めて使うようにさせたい」「親子で携帯電話やメールのマナーについて話す機会になった」というコメントが書かれていた。今後も学校と家庭とで協力し合い、情報モラル教育をしていきたい。
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【岡崎市立城北中学校】スマートフォンの使い方を考えよう

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 生徒の身近な存在であるスマートフォン。生徒の中にSNSを利用している子が多数いることから、「SNSとうまく付き合うために」をテーマに、資料「冗談のつもりだったのに」を使って、授業を行いました。
 匿名掲示板の存在を知った主人公が、自分の学校の悪口が書かれているのを発見します。誰が書いたか分からないだろうと考え、自分も隣町の学校の悪口を書いてしまいます。次第に、その掲示板でのやりとりが激しくなり、主人公は「学校に火をつけてやる」と書き込んでしまいます。翌日先生に呼び止められ、大騒ぎになっていることを主人公が知ります。以上が、資料「冗談のつもりだったのに」の概要です。授業の流れは以下のとおりです。
 ・SNS(匿名掲示板)とは何か?
 ・主人公の気持ちとともに、SNSとの付き合い方について考える。
 ・ここ数年に起こったSNSに関連するニュースを聞く。
 ・SNSを利用するときに、これからどのようなことに気を付けるか考える。
【生徒の感想】
 ・相手が不安になるようなことは書き込まないように、注意して使いたい。
 ・相手に誤解が生じないように、書き込む前に確認をしたい。
 ・もしこういうことを目にしたら、感情的にならずに、冷静に対応したい。
 ・冗談でも、相手が嫌なことは言わないようにしたい。
 ・相手が見えないからといって、強気な発言をしないように、気を付けて利用する。
 授業の中で、生徒たちは、情報を発信する際に感情的にならず冷静になること、顔が見えない相手だからこそ、発信内容に注意をすることの大切さに気が付きました。正しい知識のもとで、スマートフォンと上手に付き合っていってほしいと思います。

【尾張旭市立旭丘小学校】情報モラル出前授業

 本校では、以前から6年生を対象に情報モラルの出前授業を行ってきましたが、昨年度からは、対象を引き下げて3年生でも行っています。
 小学校3年生に情報モラルはまだ早いのでは、とも思われがちですが、スマートフォンの普及により、インターネット関係の事件数の増加や、低年齢化が年々進んでいることから、早いうちからの情報モラル教育が大切であると考えて取り組んでいます。実際に、インターネット関係の犯罪被害者の最年少は9歳だそうです。
 授業では、インターネットセキュリティーの専門家から、インターネットを利用することで広がる世界、個人情報やネット依存に関わる危険、安心・安全な使い方、絶対にやってはいけないことなどについて、動画などの資料を用いて教えていただきました。難しい内容もありましたが、ゲームや動画共有サイトの動画など、子供たちにとっては便利で楽しい世界にもいろいろな危険が潜んでいることが分かり、「怖い」「気をつけなきゃ」といった感想も聞かれました。
 10月には、6年生と保護者を対象にした出前授業も行います。SNSの利用も含め、インターネットに触れる機会が多い年齢でもあります。情報モラルについて、親子で考え、話し合うきっかけになればと思います。

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【春日井市立篠原小】 情報モラル教育『インターネットには間違った情報も存在する』

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 1、2、3年生が在籍する本学級において、平日の夜や休日には、インターネット上に公開されている動画の閲覧を好む傾向が見られました。そこで、正しく情報を取り扱うことができるようになることを目標に、『インターネットには間違った情報も存在する』というテーマで、9月15日(金)、情報モラル教育を行いました。

 秋の校外学習に向けての調べ学習の事前指導として、わからないことや知りたいことをどうやって調べるかを聞くと、多く児童が「インターネットで調べる」と答えました。そこで、登場人物が調べ学習を進める中で、見つけた資料が古く、間違った情報を得て失敗するという映像資料を視聴しました。その場面で、何が問題であったかを考え、話合いました。

 授業の後には、「インターネットの情報には、間違っているものや古いものがあることがわかった。」「インターネットだけでなく、他の本や資料と比べて正しいか確かめてみたい。」「実際にその場所に行って、自分の目で確かめることも大切にしたい。」と、子供たちは感想を述べました。
 また、「インターネット上の動画にも、間違いがあるのかなぁ?」と大好きな動画にも疑問を持つ児童もいました。『インターネット上には間違った情報や、古い情報も存在する』という本時のテーマを、授業を通して理解することができました。

【刈谷市立朝日中学校】スマートフォンの便利さに潜む怖さを学びました!

 スマートフォンや携帯電話によるトラブルが絶えません。特に、生徒が家庭に戻る夏休みは、スマートフォンや携帯電話を使う機会が増えるため、トラブルを未然に防ぐ必要があります。
 本校では、7月に「スマートフォンや携帯電話の安全な使い方」というテーマで「スマホ教室」を全校生徒対象に実施しました。今年は、縁(ゆかり)エキスパートから講師をお招きし、スマートフォンや携帯電話の便利さに潜む怖さについて教えていただきました。「投稿した動画から、誰が載せたのか分かってしまう」「相手の評価を下げることをメッセージアプリに書き込むと罪に問われる」「スマホ依存は生活面だけでなく、体にも悪影響が出る」など、ショッキングな現実を知りました。また、「カメラアプリのGPSは、OFFにする」「メッセージは誤解されないか、もう一度読んでから相手に送る」「うその情報を上手に見極める」など、トラブルに巻き込まれないためのポイントをたくさん学びました。講話会の後、生徒たちは、「講話会で学んだこと」と「感想」をプリントにまとめました。
 生徒たちの感想には、「アプリの偽物の話は、偽物があるということを知らないとダウンロードしてしまうと思うので、これからはよく調べてからダウンロードしたいと思います」「私はスマホを持っていないけれど、いつか持つことがあると思うので、そのときにトラブルに巻き込まれないように今日の話を覚えておきたいです」など、学んだことをこれからの生活に生かしたいという感想が多く見られました。
 朝日中学校の校訓は「まごころ」です。校内だけに限らず、ネットという世界でも、まごころあふれる行動が見られることを期待しています。

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【一宮市立浅井南小学校】保・小連携仲間づくり活動

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 本校では、「心豊かな校区の子どもたちの育成をめざして〜保・小連携における仲間づくり活動を通して〜」をテーマに、保育園児と本校児童が一緒になって、地域における様々な活動に取り組んでいます。この取組を通して、これらの活動が地域の支えの上に成り立っていることに気づかせ、地域の一員としての自覚を高めるとともに、園児との交流の機会を各学年で意図的に設定し、他を思いやれる心豊かな子供の育成を図っています。
・1年生は、地域老人会の方から教えていただく「昔遊び」を園児に教えます。
・2年生は、地域の畑で園児と「さつまいもほり」をします。
・3年生は、地域の方と救出した「ヤゴ」を届けトンボに育てます。
・4年生は、地域の菊友会の方に教えていただきながら園児と「菊」を育てます。
・6年生は、地域の方から学んだ「伝統文化体験」から絵手紙を園児に教えます。
・5年生は、来年度に向けて園児を招いて仲間づくり活動のまとめとなる催物を開きます。
 年間を通しての取組となりますが、これまでに活動した児童からは「保育園の子が喜んでくれてうれしかった。」「すてきな仲間ができた。」などの感想が聞かれています。今後も心豊かな子供たちの成長につながるよう活動を進めていきます。

【江南市立布袋小学校】ほてっこ道徳教育の歩み

 本校では、道徳の教科化を見据えて「心の教育部会」を立ち上げ、研究を行っています。部会では、学年ごとの年間指導計画の作成や「考え、議論する道徳」の授業づくりに向けた研究を進め、授業公開を行っています。
 また、道徳授業の取組を「ほてっこ道徳教育の歩み」やホームページで紹介しています。「ほてっこ道徳教育の歩み」では、教科化に向け、授業内容や学年道徳などの授業実践を分かりやすく紹介をしています。保護者の方に道徳について知ってもらい、家庭での関心を高めています。紹介されていた「家族愛・家庭生活の充実」の読み物について、実際に授業で書いた手紙を家庭で見せると、「お母さん、喜んでくれたよ」と子供たちがうれしそうに話してくれました。「ほてっこ道徳教育の歩み」を通して、道徳に対して共通理解を行い、学校だけでなく家庭,地域と連携して、子どもたちを育てていきたいと考えます。

布袋小学校ホームページ http://www.schoolweb.ne.jp/weblog/index.php?id=...

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【一宮市立丹陽中学校】温かな人間関係づくりを目指した取組

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 本校では、「心身ともに健やかで、思いやりがあり、たくましく生きる人間を育てる」ことを教育目標に掲げています。学校のみならず、家庭や地域と連携して取り組む活動も充実しています。

1.「いじめ追放宣言書」づくり
 新年度が始まると、新しいクラスの仲間との関係づくりに不安を抱く生徒も見られます。生徒にとって、学級は学校生活の母体となる存在です。そこで、生徒一人一人が安心して過ごすことができる学級を目指すために、4月中旬にいじめについて考え、いじめをなくすための取組を考えました。学級で話し合った内容は、「いじめ追放宣言書」という形でまとめ、教室に掲示しています。

2.あいさつ運動
 毎月、第3月曜日を「あいさつデー」と定め、学校・家庭・地域にあいさつの輪を広げようと、丹陽中学校区の小学校3校と連携して取り組んでいます。本校では、生徒や職員が校門に立ち、登校する生徒たちに元気よくあいさつをしています。
 また、学期に1回「あいさつウィーク」を設定し、代表生徒が出身小学校に出向き、児童たちと一緒にあいさつ運動に参加しています。参加した生徒たちは、「小学生が元気よくあいさつを返してくれたのがとてもうれしかった。」「朝からお互いにあいさつができる関係を築くことはとても良いと思った。」など、人とのふれあいの大切さを実感していました。
 パソコンやスマートフォンの普及により、気軽にコミュニケーションをとることができる時代だからこそ、直接に面と向かってふれあうことのできる「あいさつ」を大切にしていきたいと考えています。

【瀬戸市立光陵中学校】 心に響く道徳教育

 光陵中学校は、本年度、県の道徳指導の研究実践校に指定され、「『特別の教科 道徳』の実施を見据えた道徳教育の充実」という研究主題のもと、副読本や自作教材を使用した授業を中心に、各教科や特別活動(行事)、総合的な学習の時間と関連させ、学校教育全体で豊かな心を育てる活動を行っています。
 以下に、本校の主な活動を紹介します。
(1)道徳授業の実践例
【1年生 無人島SOS、話の上手な聴き方、友だちがもし…】
【2年生 光陵マナーを作ろう、いのちをいただく、ONE FOR ALL】
【3年生 ドナーカード、明かりの下の燭台、勝ち負け以上に大切なもの】
(2)小・中学校教育連携
 地域の3小学校と連携して、お互いに道徳の授業公開をしたり、講師の先生をお招きして小・中合同で研修会を行ったり、9年間という長いスパンで子供たちの道徳的心情を育てる取組をしています。
(3)さくらんぼ学園との交流
 ボッチャ、音楽交流、校内めぐり、給食交流など、瀬戸特別支援学校(さくらんぼ学園)と交流することで、互いの理解を深め、人間愛・思いやりなど、心の教育の推進を図っています。
(4)地域美化活動
 自分たちの住む地域を自分たちの手できれいにすることによって、地域への感謝の気持ちを表すとともに、仲間と協力して活動することで、思いやりの心や結束力を育てています。
 これらの取組を通して、思いやりや感謝する心、仲間や自分を大切にする心が育ってきていると感じます。今後も、心に響く道徳教育を実践していきたいと思います。
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【あま市立美和東小学校】 農業体験からつながる地域と学校

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 本校では、1年生、2年生、3年生が植付けと収穫、4年生が収穫を行う「農業体験」を、毎年行っています。農業体験を通して、学区が農業に関わりの深い地域であることを、児童や保護者が理解するとともに、農業への理解を深め地域のつながりを育むことをねらいとしています。
 1年生は、サツマイモ。2年生は、ジャガイモ。3年生は、大根とカブ。5月と9月に植付けが終わりました。毎回、十数人の農業クラブ員の方々が、畑の状態を整え、児童が迷うことのないよう丁寧に指導をしてくださいます。また、多くの保護者の方々にも参加していただいています。
 農業クラブ員さんは、紙芝居やクイズ形式で、野菜の育ちや特徴を楽しく説明されました。その内容には、一緒に聞いていた保護者や職員も「なるほど〜!」という感嘆の声を上げました。
 児童にとっては、初めてのことばかりです。植え方や成長の様子に驚き、種の大きさや形に感動し、土を優しくかぶせるときには、「大きくなあれ、おいしくなあれ。」と歌います。
 農業クラブ員さんに感謝。保護者に感謝。自然の恵みに感謝。どんな顔をするのかな。どんな声を上げるのかな。数か月後の収穫。児童の喜びや驚きの反応が楽しみです。



〔尾張旭市立旭小学校〕思いやりを育てる縦割り活動

 本校では、集団の一員として周りのことを考え、思いやりのある人間関係を築く態度を養うために、異学年による縦割り班活動をしています。
 5月には、班を結成して顔合わせをし、遠足で交流する取組を行い、6月には、縦割り班対抗ドッジボール大会を行いました。事前に、児童会役員や縦割り班長が集まり、低学年でも参加できるルールづくりや、高学年の児童の役割について話し合っています。
 ドッジボール大会後には、「おねえさんがボールをゆずってくれたよ。」「みんなで遊んで楽しかったよ。」の声を聞きました。
 誰もが参加できるゲームやルールを考えたり、高学年が低学年を配慮したりする活動は、互いに認め合い、思いやりの気持ちをもって行動することの大切さを学ぶよい機会だと考えています。

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【春日井市立玉川小学校】親子除草作業で学校をきれいにしました!

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 本校は、毎年9月末に運動会を実施します。そこで、2学期の始めに親子で夏の間に伸びた校庭の雑草を取り、安全に学校生活が送れるよう、環境を整える活動を行っています。始業すぐの時間帯でしたが、今年も多くの保護者の皆さんが参加して、我が子や地域の子供たちと一緒に、汗を流しながら大きな袋に刈り取った草をどんどん入れていきました。やがて1時間もすると、校庭の片隅に草の入った袋の大きな山ができました。子供たちからは、「学校がとてもきれいになってよかった」「暑かったけれど、お母さんと一緒に草取りができて楽しかった」「友達のお父さんから草取りの道具の使い方を教えてもらえた」「草がいっぱい入った袋を運んでいたら、知らないお母さんに『御苦労さま』と声をかけてもらえた」などの感想が聞かれ、親子一緒に体を動かして仕事をすることで、家族の絆(きずな)を強くするとともに、地域の人たちとも心を通わすよい機会になっています。

【常滑市立南陵中学校】土曜参観日での道徳授業・講演会

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 本校では、9月16日(土)に道徳公開日を設定し、全校で道徳の授業を実施しました。写真は、1年生の授業の様子です。「カーテンの向こう」という資料から、人間愛、思いやりについて考えました。「カーテンの向こうは冷たいレンガの壁」であるホスピスで、窓の外の様子を楽しげに入院患者に話すヤコブ。冷たい病室で、窓際のベッドを使うヤコブの話だけが、入院患者に元気を与えるのでした。彼は、かたくなにそのベッドを譲ろうとしません。彼が死に、そのベッドをようやく使えるようになった「私」は、カーテンの向こうの真実を知りがく然とします。「私」は、同室の患者たちに真実を話すべきなのか・・・?それとも、隠し通すべきなのか・・・?生徒たちから出る意見は、どれもヤコブや他の入院患者のことを思ったものばかりでした。最後に、人間愛、思いやりとは何かについて考えました。生徒たちから出た意見は、「相手を思うこと」にまとまりました。形は違っても、相手を思いやることを忘れずに、生徒たちが生活していってくれることを期待します。
 授業後には、未来の種南陵地区青少年問題連絡会の主催により、ホスピタルクラウンとして活躍されている大棟耕介さんの講演会が、本校体育館にて開かれました。体育館倉庫から突然登場するという粋なパフォーマンスに始まり、生徒たちの未来のために熱く語りかける様子には、涙する生徒も見られました。大棟さんの語られた、「1.友達を大切にする。2.期待されたら、期待に応える。3.今日という日を全力で使う。4.行動を起こす勇気をもつ。」というメッセージは、生徒の心に深く響いたようです。
 今後も、家庭、地域、学校一丸となって、生徒たちの心の教育に取り組んでいきたいと思います。

【西尾市立福地北部小学校】道徳「みんなのニュースがかり」と学活「知らない人には教えない」

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 2年生が情報モラルについて学習しました。まず、道徳の時間に「みんなのニュースがかり」という資料を使って、どのように情報を扱うとよいのかを考えました。子供からは、「係の仕事で、ニュースを書くのはいいことだけど、まちがったニュースを書かないようにした方がいい」という意見が出ました。さらに、「ちゃんと話を聞いて、行動することが大切」という考えも出ました。子供たちは、正しい情報を調べて、知らせることが大事であることに気づきました。
 続いて、学級活動の時間にコンピュータ室で「知らない人には教えない」という個人情報の扱い方について考える学習をしました。「大人が家にいないときに、知らない人から電話がかかってきたらどうする?」と聞かれると「出ない」と大声で答える子供たち。しかし、何度もかかってきて「お父さんが、交通事故で病院に運ばれたと言われたら?」と言われると、思わず「(電話に出て)聞かれたことを答えちゃうかも」と声をもらす子供がいました。この学習で、初めて知った「個人情報」という言葉。個人情報には、名前や年齢、住所だけでなく、家族のこと、身長、体重、血液型、習いごとなどたくさんあることを学びました。そして、この個人情報を簡単に人に教えてはいけないこと、教えてしまうと危ない目にあってしまうこともあることを学びました。子供たちは、学習後に「知らない人には、ぜったい個人情報を教えない」と口々に言っていました。
 この二つの学習で、正しい情報を調べたり、伝えたりしなければいけない場面がある一方で、情報を伝えてはいけない場面があることも学びました。

【一宮市立丹陽小学校】個人情報を守る「おしえちゃだめなの?」他

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○ 活動のねらい
 夏休みを目前にした7月中旬に、小学校低学年に向けての情報モラル教育実践として、ネットモラル検定を行った。その後、児童の身に起こりやすい事例を三つ取り上げて2年生全員で動画を視聴した。「わたしのえをかえないで」(作品を大切に)、「おしえちゃだめなの?」(個人情報を守る)、「ゲームにねっちゅうすると」(安全と健康への配慮)の3タイトルである。
 この学習は、事件・事故に巻き込まれることなく、安全に生活できることを願って、各学年に応じた内容で取組をしているうちの一つである。
○ 児童の実態
 友達の作品などを触って壊してしまったり、友達の名前や電話番号などを教え合った後のメモをいい加減に扱ったり、ゲーム中心の生活になってしまったりするなど、視聴した三つの動画がそれぞれどの子にも起こりうるような内容であったため、視聴後の感想にも実態をふりかえってのものが多く見られた。
○ 活動後の児童の感想
 「勝手に人の絵に付け足すと、描いた子が悲しむよ。聞いてからやらないとびっくりしてしまうよ。」「友達の電話番号は知らない人には教えない。」「約束を守らずに、9時過ぎまでゲームをやってて、授業中にぼーっとしてて、びっくりしました。」等、動画の意図が伝わったと感じられた。

【西尾市立佐久島中学校】 心の授業

 本校では、平成26年度からスクールカウンセラーと協働した「心の授業」を行っています。「心の授業」は、いじめや不登校等の心理危機を未然に予防することや、コミュニケーションを中心とした対人関係能力を育むことを主なねらいとして、年間10回程度実施しています。1年生から3年生までの全校生徒が、一斉に授業を受ける形式で行います。
 授業では、教師とスクールカウンセラーが、それぞれの専門性を発揮して協働しながら実践に取り組んでいます。まず、前・後期に行う事前のアンケート調査や、毎授業後の感想から生徒の実態を把握して、授業のねらいを定めます。そして、エンカウンター(本音を表現し合い、それを互いに認め合う体験)、認知行動療法(認知に働きかけて、心のストレスを軽くしていく方法)、アサーション(自分も相手も大切にする自己表現)、アンガーマネジメント(怒りの感情を制御するための方法)、レジリエンス(精神的な回復力・防御力)など、様々な心理学の理論からプログラムを策定していきます。
 今年度も、すでに5回の授業を実施しました。テーマは「他己紹介」「自分って」「君ならどうする」「困難を乗り越える力はどうしたら身に付くか」「心をひらく描画」です。9月に実施した「心をひらく描画」では、スクイグル(なぐり描き法)を通して、集団の非言語的コミュニケーションを体験しました。「自分が描いた線が、自分の想像とは違った絵になって面白かった。」と柔軟な発想や仲間と協力する気持ちが高まりました。また、「楽しくできた。みんな個性が出ていた。またやりたい。」と互いの完成した作品を認め合うことで自尊感情も高まりました。

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【大口町立大口北小学校】 情報モラル教育「ネット社会の長所と短所を考える」

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 本年度、学校公開で、「ネットワーク社会を考える」と題して、授業を行いました。
○ 活動のねらいについて
 インターネットが発達し、便利になった反面、様々な危険があることを認識し、それを回避できるようにする。また、学校公開で情報モラルの授業を行うことで、家庭でもネチケットなどについて話題にし、情報機器使用のルール作りなどができるようにする。
○ 児童の実態について
 本年度、インターネット関連での目立ったトラブルは報告されていません。しかし、本校の児童の傾向として、保護者が子供専用のインターネットに接続できる端末(携帯電話、携帯ゲームなど)を買い与えることが多く、所持している児童の割合は、5年生で37%、6年生で46%と比較的高くなっています。そして、その中で、端末の使用ルールを決めているのは、その約半数しかいないところが問題点としてあげられます。
○ 授業について
 導入では、「インターネットで得た情報は自由に使ってよいか」などのクイズをしました。さらに、インターネットの「よい点」と「悪い点」をあげた後、「携帯電話を使うときは、どんなことに気を付けたらよいのか」グループで話し合い、全体で交流する活動を行いました。そして、「気付いたこと」「ためになったこと」をワークシートにまとめました。
 活動後の児童の感想では、「便利な点がとても多いが、使い方を間違えると大変なことになると分かった」「ルールを守って、使っていきたいと思った」等がありました。
 保護者の感想では、「フィルタリング機能などの必要性を感じた」「子供に携帯電話をもたせる場合は、使用についてルールをしっかりと設けたいと思った」などがありました。

 この授業を行ってから、端末の使用ルールを決めた家庭が増えるなど、成果を収めました。今後とも、情報モラルについては、道徳の授業等で行っていく予定です。

【小牧市立陶小学校】 ネットに潜む危険を知ろう

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 本校では、6年生を対象にe-netキャラバンの講師をお招きして、ネットモラルについての講義をしていただきました。
 ネット依存、ネットいじめ、ネット誘引、ネット詐欺等の実態、その対処方法等について資料や動画を交えて詳しく教えていただきました。最近は、SNSの利用も子供たちの間で広がってきており、危険に遭遇する機会も以前と比べて格段に増えています。特に、対処法としてフィルタリングの活用を教えていただきましたが、スマートフォンの場合、契約する携帯会社のフィルタリングサービスだけでは完全にフィルタリングができないことも教えていただきました。
 家庭や公共の無線LANにも注意を払う必要があることは、なかなか知る機会がありません。子供だけでなく、大人が知っておくべきことも紹介していただきました。今回はおうちの方にも呼びかけて、御出席をいただいたのでよかったと思います。

【常滑市立西浦南小学校】 情報モラル教室

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 本校では、毎年4〜6年生向けに情報モラル教室を開いています。パソコンやスマホ、ゲーム機などを使って、ほぼ全員の児童がネットを利用したことがあり、その利便さとともに危険が潜んでいることを学びます。
 子供たちは、写真一枚にもたくさんの個人情報が含まれていることに驚き、メールの文字だけでは真意が伝わらないことを実感することができました。また、『ゲームを通して親しくやりとりしていた相手が本当は悪い大人で、お金を取られる』という内容のDVDを見て、友達と顔を見合わせ「怖い」とつぶやく子も・・・。楽しいはずのゲームやスマホでこんなことになるなんて。周りの友だちと話し合ったり、意見を発表したり、自分自身のこととして学ぶことができました。
 最後に、自分を守るためのフィルタリング機能や、家族でのルール決めについて話を聞き「家で確認してこよう!」と会場を後にしました。

【一宮市立西成中学校】生徒会が中心となって取り組むあいさつ運動

 本校では、生徒会が中心となってあいさつ運動を継続的に行っています。「今年もあいさつがあふれる学校にしたい」という生徒会執行部の思いから取組を始めました。各クラスの代議員を通じてボランティアを募集し、各学年の昇降口や校門に立って大きな声であいさつ運動を行っています。
 今年は、1学期から中学校区にある二つの小学校にもあいさつの輪を広げようと、「3校合同あいさつ運動」を計画し取り組みました。1学期は生徒会執行部だけの取組でしたが、2学期は他の生徒にも呼びかけ、多数の生徒が参加しました。中学校から小学校や地域にもあいさつの輪が広がるように、生徒たちは張り切って取り組んでいます。
【生徒の感想】
・ 小学生の子たちから元気のよいあいさつが返ってきて、とても気持ちがよかったです。次も参加したいです。
・ 1回目よりも2回目の方があいさつを返してくれる子が多くなりました。続ければもっとあいさつの輪が広がると思います。

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