【西尾市立室場小】思いやり集会低学年は「ごめんね ともだち」、中学年は「とべないホタル」のDVDを視聴後、高学年は「さかなのなみだ」の読み聞かせ後に、学年部で話合いを行いました。 <児童の感想>> 「ぼくは、鬼ごっこの仲間に入れてくれなかったので、すごく怒って友達をたたいてしまいました。その後謝れなかったです。ごめんね、とすぐ言えばよかったと思いました」(1年男子) 「どんなに心の痛みがあっても、仲間たちの思いやりがあれば大丈夫だと思いました。勇気のあるホタルを見習いたいです。相手を思いやる心をふだんから持つことが大切だと思いました」(4年女子) 「『いじめる権利は誰も持っていない』という言葉が心に残りました。いじめは絶対にあってはいけないことだと思いました。相手も気持ちを考えて行動することが大切だと思います」(6年女子) 思いやり集会を通して、一人一人が「思いやり」について考え、その大切さを再認識することができました。 【犬山市立東小】ありがとうは、あったかいね!1、2年生は、毎日ペアを決めて、一日の中で「ありがとう」を見つけ、カードにして伝え合う活動を行いました。「ありがとう貯金」と名付け、通帳を作ってカードを貼りました。一週間、続けました。「心が温かくなった」と、感謝を伝え合うことの喜びを感じることができました。3、4年生は、どんなときに「ありがとう」と言われるとうれしいかを考え、ビンゴカードにして楽しみながら意見交流をしました。「ありがとう」を見つける視野が広がり、相手の気持ちを考えて「ありがとう」を伝えることができるようになってきました。 5、6年生では、第一次として「命」について考える授業を行いました。与えられた命に感謝することなど、当たり前に感謝する気持ちを高めました。その後、第二次として、「つい忘れてしまう、ありがとう」について話し合いました。低学年の活動と同様に、一日の生活で見つけた「ありがとう」をカードにして伝え合う活動を継続的に行いました。 さらに、「ありがとう」を全校に広げるために、「通学班サンキューカード」に取り組みました。毎日一緒に登校する友達には、当たり前になってしまって伝えていない「ありがとう」がたくさんあります。いつも言えない「ありがとう」や、よいところ見つけをしてカードに書きためておきました。12月19日の通学班集会で交換し、学校中が温かな空気に包まれました。 【西尾市立一色西部小】幸せの青い鳥運動そこで、その結果を知った児童会の児童たちが、「西部小学校のみんなが、もっと仲良しになって、みんなが幸せになれるようにしたい」と話し合い、「幸せの青い鳥運動」を行うことになりました。 青いカードを全児童に配付し、「友達から優しくしてもらったこと」「友達がしていたよい行動・思いやりのある行動」などを書いて、「幸せボックス」に入れます。それを、運営委員が大きな紙に貼っていくことで、最後には、大きな鳥のシルエットになります。 カードには、「ぼくが、転んだときに、だいじょうぶと言ってくれてうれしかったよ」「そうじがおわっても、床のよごれをふいていたね」「いつも大きな声であいさつができてすごいね」など、友達のよいところが書かれており、大きな鳥が二羽もできるほど、たくさん集まりました。 自分のことが書かれていたり、友達のよい行いについて書かれたものを読んだりすることで、子どもたちは、これから、もっと友達に優しくしたり、進んでよい行動をしたりしようという気持ちをもつことができました。 今後も、友達の「いいところみつけ」を継続的に行い、西部っ子たちが、他者を認め、自らもよい行動を起こせるような、そんな幸せな学校になることを願っています。 【豊田市立佐切小】相手を大切にする心を育む〜人権週間の取り組み〜また、授業参観の機会に、各学年で「信頼・友情・命」をテーマにした道徳の公開授業を行いました。低学年では、「みんなのいのち いろんないのち」の題材を用いて、花や木、生き物、どんな人にも命があることに気付き、「命って大きくても小さくてもみんな大事」という感想を持つことができました。高学年では、「あらしの夜に」の題材から友達との付き合い方について考え、仲良くなれる状況を自ら作ることも大切だと気付くことができました。各学年の実態に応じた資料を使うことで共感しながら話し合えました。そして、公開授業にしたことで保護者と共に考えることができ、「この気持ちをこれからの生活に生かしてほしい」「子どもの成長を感じる」という保護者の感想を頂くことができ、学校教育に対するより一層の理解を得ることができました。 【半田市立青山中】心を育むクリーン作戦・ボランティア活動また、4月には成岩三区、11月には板山地区の資源回収ボランティアに、本校の生徒たちが参加しています。地域の方々と一緒に汗を流すことで、自分の住んでいる地域に貢献していこうという意識をもつことができました。地域の方々からも、「中学生が一生懸命働いてくれて助かった」という声をたくさん頂き、とても良い活動になりました。 【武豊町立緑丘小】情報モラル教育実践4年生では、「コミュニケーションの違い」について学習しました。授業前は、多くの児童がメールでも自分の気持ちを相手に伝えることができると考えていました。しかし、実際にメールで文字のみを読む場合と、顔を合わせて会話をする場合を比べることにより、伝わり方や感じ方が違うことを体験しました。その上で、どのような言葉をメールに表すと、相手に気持ちを伝えることができるか話し合いました。 学習後、多くの児童が、「顔を見ずに気持ちを伝えるのは難しいので、メールをするときは、言葉をきちんと選んで文を作りたい」「友達の気分や様子を想像して文章を作りたい」と考えるようになりました。 4年生の内容を受けて、5年生は「LINEのトラブル事例と予防について」、6年生は「肖像権について」など、今日的な課題に取り組んでいます。今後もそれぞれの発達段階に応じて情報モラル教育を行い、情報化社会を生きることができる児童の育成を目指していきたいと思います。 【安城市立安城東部小】情報ツールとの上手な付き合い方を学ぼう授業では、Twitterで流れたデマを題材に、情報について考えました。熊本地震が起きた際、写真を加工し、動物園からライオンが逃げ出したという情報がTwitter上に流れたというものです。子どもたちは「落ち着いて考えたら加工していることが分かる。」という意見も出ましたが、「地震のときに慌てていたら信じてしまうかもしれない」といった意見も聞かれました。中には「ネットの情報は余り信じていない」という子もいました。インターネットで簡単に手に入る情報について、一度自分の中で整理する必要性を感じたようでした。また、発信する立場になったとき、うその情報を流さない、内容をよく考えて発信することの大切さを学びました。 また、LINEなどを使い、非対面でのコミュニケーションをとる場合に気を付けることを話し合いました。文字やスタンプなどでしか情報伝達ができないので、お互いの気持ちが分かりにくく、誤解される可能性があることを学びました。子どもたちは、「正しく使えば便利なので、相手のことを考えながらメールやLINEを使っていきたい」「自分がスマートフォンを持つときは、変に情報が伝わらないように気を付けたい」と感想を述べていました。成長するにつれて情報ツールを使用する機会が増す子どもたちに、今後も継続して指導していきたいと思っています。 【豊橋市立北部中】中学生が書いた作文を読んでみよう(人権作文)1日目には、本校の卒業生の「いじめ」についての作文を朝読書の時間に読み、感想を書きました。先輩が書いたものということでひときわ親近感をもつことができたようです。 2日目には、中学生が書いた「戦争を次世代に伝えて」という曾祖父の話を話題とした作文を教員が読み聞かせしました。読み聞かせという形を取ったことで「戦争」というテーマの中のなじみのない言葉もすんなりと頭に入ってきたようです。これらの作文に対するクラスメイトの感想は学級通信の人権週間特別号で紹介されました。 3日目は道徳の時間に「温かさを分け合って」という東日本大震災で転校した経験を綴(つづ)った作文を教材として取り上げ、道徳授業を行いました。「風評被害」や「放射能差別」という言葉を初めて聞いた生徒も多く、震災被害の側面を改めて知ることができたようです。話合いを通して「風評被害」「放射能差別」は「いじめ」と共通点があることに気づきました。東北で起こっていることが決して他人事ではないということ、被害を受けている人に対して理解がないということなど多くの意見を交換しました。 人権週間では日頃余り考えることがない「人権侵害」が日常生活の中に多くあることに気づきました。「何げなく過ごす中で、自分でも気づかないうちに人権侵害をしているかもしれない」「相手の気持ちになって考えてみる」といった振り返りがみられ、人権に対する考えを深めることができました。 【東郷町立兵庫小】スマホ・ケータイ安全教室最近では、スマートフォンを所持する小中学生の割合が増えてきているため、身近な内容に児童も真剣な表情で講義を聴いていました。この日は学校公開日でしたので、保護者の方にも参観していただき、家庭からの見守りを呼びかける機会にもなりました。主な講義の内容は、次の4点でした。 ・ 個人情報の公開について ・ なりすましによるメールのやり取りについて ・ SNSによる情報の広がりについて ・ フィルタリングサービスや、トラブル相談窓口の紹介 この4点について、それぞれ実例の紹介が多数あり、スマートフォンの正しい使い方について学ぶことができました。 〈児童の感想〉 ・インターネットはとても便利で、よく使用していますが、「みんなが使うものだから安全でしょ」と思っていたので、実話を基にしたムービーを見て気を引き締めなければと感じました。 ・私もスマホをよく使っているので、フィルタリングを利用したり、困ったことは親に相談したりしようと思いました。 ・写真をアップしただけで、簡単にたくさんの人に広まってしまい、取り消せなくなると知って驚きました。 ・今、私は家族で使うタブレットを持っています。友達と会話したり、調べ物をしたりして楽しんでいますが、トラブルについては知っていても深く考えたことはなかったので、自分にも関係があることだと知って気を付けようと思いました。 【春日井市立押沢台小】言葉で気持ちを伝えよう― ふわふわの木 ―
言いたいことを上手に伝え合うのは難しい。自分の思っていることを、うまく言葉で伝えることができず、けんかに発展したり、言われた言葉に思い悩んだりするなど人とうまく関われない児童がいる。ふだん何げなく使っている言葉の中に、言われてうれしくなる言葉や言われて嫌な気持ちになる言葉があることに気付き、相手の気持ちを考えて互いに温かい言葉がけができるようにしたいと考え、次のような活動に取り組んだ。
● 言葉についてのアンケート ● 保健委員による全校児童への発表 劇「ふわふわ言葉とちくちく言葉」、「ふわふわ言葉辞典」の紹介 ● 全校児童による「ふわふわの木」作り 保健委員が3〜6年生に言葉についてのアンケートを行い、結果を全校集会で発表した。そして、劇「ふわふわ言葉とちくちく言葉」を見せたり、「ふわふわ言葉辞典」を作って紹介したりして温かい言葉が広がるように全校児童に呼びかけた。 その後、言われてうれしかった「ふわふわ言葉」を書いて、「ふわふわの木」を完成させようと児童に呼びかけると、そのときの体験を思い出して書いていった。昇降口に掲示すると、「いっぱいふわふわ言葉があってうれしいね」と言う声がよく聞かれた。 学校保健委員会で、保護者にこれらの活動を紹介すると、「家でももっと意識して、ふわふわ言葉を使っていきたい」という声が聞かれた。 活動後のクラスの様子について保健委員に聞くと、発表してからふわふわ言葉が少し増えた、ちくちく言葉について気を付けるようになった、前より言い方がよくなったと感じている。 今後も、時々ふわふわ言葉やちくちく言葉について振り返る機会を作り、友達との関係を良くする温かい言葉がけを増やしていきたい。 【扶桑町立山名小】縦割り活動(異学年交流)12月8日には、なわとび集会を行いました。これも縦割り活動の一つで1年生から6年生までが一緒に大縄を跳び、その回数を競います。学年に合わせて回す速さを変えたり、縄に入るタイミングを教えたりと思いやる姿が随所に見られます。回数を競うよりもみんなが跳べた喜びを味わえる楽しい集会になりました。 これ以外にも、運動会では、縦割り班対抗の競技で優勝を争い、応援合戦も班ごとに趣向を凝らし盛り上がります。秋になると落ち葉拾い月間と銘打ち、業前の時間に縦割り班のペアで落ち葉を拾います。高学年が集めて低学年が袋に入れるなど協力し合う姿が見られます。 これらの活動を通して、学年に関係なく、みんなが仲良くなり、毎日笑顔があふれる学校になっています。 【尾張旭市立西中】情報モラルについての理解を深める
西中学校では、「創造・実践・健康」という教育目標の下、豊かな感性と自己肯定感を育み、自らの生き方を考えさせる教育を推進しています。ただ、中学校の3年間は自分の生き方に悩む時期でもあります。自分の生き方を考える上でも、相手を思いやり、互いを認め合う心を育てることは、必要不可欠です。自分自身を見つめさせ、いずれは社会に出て行く生徒たちに、正しい情報を選別できるように指導し、社会と人のために自分には何ができるのか、考えさせていきたいと思っています。そのため、学校としていろいろな取組を行っています。
今年度、一学期は6月16日(木)に1年生及び保護者を対象に携帯電話やスマートフォン・パソコンの正しい利用の仕方についての「サイバー犯罪防止教室」を実施しました。7月14日(木)には2年生及び保護者を対象に薬物乱用の害について理解を深めるとともに、薬物が及ぼす体への害や恐ろしさについての「薬物乱用防止教室」を実施しました。また、フィリピンへの支援に向け、学校集会で全校に呼びかけ、募金活動や古着回収などを行いました。生徒会や各クラスの代議員の「協力をお願いします」という熱心な声が朝から響き、多くの生徒の協力する姿が見られました。また、12月14日(水)に全校及び保護者を対象に現代のスマートメディアが抱える諸問題についての「人権集会」を実施しました。生徒の感想には「人とのつながり方を改めて感じさせられた」「自分が言われたらいやなので言わない」「一つのことに集中しようと思った」「テレビとスマホを同時にやると脳が破壊されるというのは初めて知った」などがありました。 こうした活動を通して情報社会における正しい判断や望ましい態度を育て、周りと協力しながら思いやりの心を持って活動する生徒たちを育てていきたいと考えています。 【大府市立石ヶ瀬小】心を育てるペア活動読書週間には、ペア読み聞かせを行いました。高学年が低学年に読み聞かせる本を選んで、事前に練習して本番を迎えます。低学年の児童は、お兄さんやお姉さんが読んでくれる本に、熱心に耳を傾けました。高学年は低学年が聞きやすいように、ゆっくりはっきり読むなど思いやりをもって活動していました。低学年は、そんなお兄さんお姉さんとの時間がうれしそうで、終わった後も楽しそうに触れ合っていました。 また、運動会予備日の弁当のときにはペアグループで一緒に食べたり、給食週間にはペア給食を行ったりします。一緒に会話しながら仲良く食べ、食後には高学年が低学年に合わせたゲームをして、親交を深めました。高学年が、低学年に優しく話しかけたり、遊びの手助けをしたりするなど、思いやりのある行動が多く見られました。 高学年の児童からは、「小さい子の気持ちを考えて遊んであげられた。低学年の子の喜ぶ顔がうれしかった」と、低学年からは「楽しかった。また一緒に遊びたい」などの感想が聞かれました。3年生からは、「来年は自分が上の学年になるから、小さい子に優しくして、上手に相手をしてあげたい」との声が聞かれました。 【武豊町立武豊小】落ち葉拾い&ごみ拾い活動武豊小学校では、掃除の時間に「もくもく清掃」を徹底しています。「もくもく清掃」とは、自分の担当の掃除場所を、黙々と掃除をするというものです。落ち葉拾い&ごみ拾い活動でも、児童が黙々とごみ拾いをする姿が見られました。児童が「みんなで協力して町をきれいにする」という目的意識をもち、取り組むことができたのだと思います。翌日、きれいになった通学路を登校してくる児童の顔は、どこか誇らしげに見えました。 今回の活動を通して、5・6年生は、「自分が人のために役に立つ存在であること」を実感するいい機会になったと思います。 【豊田市立東保見小】友達のがんばりを見つけて、『にこにこ』学級にしよう子どもたちからは、「○○くんが、ぼくの雑巾を片づけてくれました」「○○さんが、一日中姿勢がぴんとしていて素敵でした」「○○くんが、トイレのスリッパをそろえていてすごいと思いました。ぼくもまねしたいです」などの発表が出されています。初めのうちは、シールが増えることに達成感を味わう子どもたちでしたが、自分の名前が呼ばれ、友達に褒められると、少し照れながらもうれしそうにほほえみ、発表してくれた友達に向け、アイコンタクトをとる姿がよく見られるようになりました。 教師が気付いていないところで、子どもたち同士でよく見ていることに、とても感心させられています。今後も、子どもたちに様々な視点を与えながら、友達の頑張りや良いところをたくさん見つけ、温かい人間関係をつくっていきたいです。 【常滑市立鬼崎南小】 情報モラル講演会を実施して情報化の進展に伴い、本校でも自分専用のスマートフォンや携帯電話を所持し、メールのやりとりやインターネットを利用している児童が増えてきています。無料アプリゲームポケモンGO等を利用している児童もいます。そこで本校では、毎年5、6年生を対象にした情報モラルやネットモラルについて外部より講師をお招きして、児童に啓発活動を行っています。本年度は、校区青少年問題連絡会との共催により、講習会を開きました。お話ししていただいた内容は以下の通りです。 ・LINEなどを使ってメールをやっていると例えば「何で来るの?」という言葉が 「どうして来るのか?」と理由を聞いているのか「自転車等の乗り物で来るのか?」を聞いているのか等相手が誤解してトラブルになることがあること。 ・スマートフォンなどを使って写真を撮ると位置情報も送られ場所等が第三者に分かってしまう危険性があること。 ・ネットのコマーシャルを検索していくと思わぬサイトに誘い込まれ様々なトラブルに巻き込まれてしまう恐れがあること。 <児童の感想> ・LINEをやっているけれど、今後相手に思いが伝わっているのか良く確認してから送るようにしたいです。 ・インターネットをやっていると知らない人に位置情報が伝わってしまって怖いと思いました。 ・無料アプリの偽物に気をつけたいです。 ・スマートフォンを使って動画やゲームをやっているけれど、あやしいサイトに気を付けて使っていきたいです。 【あま市立甚目寺中】中学生・保護者のための安心スマホ教室本校では、7月6日(水)に講師の方をお招きし、「中学生・保護者のための安心スマホ教室」を開催しました。様々なトラブルケースや、それに巻き込まれないための方法を学びました。 教室では、メールやSNSを使用する際の注意点を中心に話が進みました。「メールは相手の顔が見えないから気持ちが伝わらない」「SNSでは、何げなく載せてしまった画像から個人情報が流出する恐れがある」、「一度インターネット上に公開された情報は簡単には削除されない」など、生徒にとっては初めて耳にすることばかりでした。日頃、何げなく使っているスマートフォンに潜んだ危険について知ることとなりました。 これからの時代、スマートフォンをほとんどの人が使用することとなるはずです。持ち始めた時期から、きちんと「使い方」を知ることが大切ですね。 【東海市立名和中】無料通話アプリに潜む危険について学習しました授業では、多くの生徒が利用している無料通話アプリによって思わぬトラブルに巻き込まれてしまう危険について教えていただきました。「既読」がつく機能がコミュニケーションの負担になったり、ネット依存やネット中毒につながったりすることや、突然の仲間外れなどによっていじめの道具になり得ること、また情報漏えいやチェーンメールなど人の迷惑や重大なトラブルにつながる可能性があることなどを知り、ふだん意識することを忘れがちである「危険」に改めて気付かされる内容でした。そして、ルールやモラルを守るために、「書き込みやクリックする前にもう一度考えること」、「簡単に信用しないこと」、「自分一人で悩まず誰かに相談すること」という3点の大切なことも教えていただきました。 生徒らは真剣な表情で授業を受け、今一度自分の生活を振り返ることができました。そして、「今後は今以上に気を付けて使いたい」、「友達とよい関係を作るための道具にしたい」など、前向きな感想をもつことができました。 【豊橋市立高豊中】命と言葉の重み 大切なことに改めて気付く講演会を終えて、多くの生徒が命について、そして自分たちの生活について向き合うきっかけとなりました。 12月1日(木)人権週間に合わせて、講師に朝倉三恵さんをお招きし、命についての講演会を行いました。講師の朝倉さんは、名前の通り「三」人の男の子に「恵」まれましたが、長男の将(まさし)くんが2才の頃に小児ガンの一種、神経芽腫と診断されてしまいます。5年間の入退院を繰り返しましたが、その後2010年11月に天国へと旅立ちました。今回の講演会では、その5年間に実際にあった出来事や将くんとのかけがえのない言葉のやり取りから「命の大切さ」を教えてくださいました。 一時退院で将くんは学校へ通うも、同級生からはばい菌扱いされました。病気が悪化して入院が続き、唯一の楽しみであった病院の売店へ将くんは出かけるも、「わがままばかり言っていたら、あの子みたいになるよ!」と見ず知らずの人が将くんを指差して我が子を泣きやませるといった心ない出来事にも遭いました。しかし、こんなにつらく苦しい出来事を受けても将くんはポジティブに受け止め、自分のことではなく、いつも周りの人のことばかり考えていました。 講演会を終えて、生徒たちの感想には次のようなことが書かれていました。 ・私は「明日嫌いな授業があるから(学校へ)行きたくない」と思うことがあります。学校へ行ける幸せを教えてくれた将くんを見習わないといけないと思いました。 ・僕は友達にふざけ半分で悪口を言ってしまうことがあります。僕はふざけ半分で言っていても、相手がどう思うかと考えたら、ドキッとしました。これからは言葉遣いに気を付けようと思います。 「自他の命を大切にする」ことは、当たり前のことですが、当たり前のことすぎてどう大切にしていけばよいのか考えると難しい問題でもあります。ふと自分の言動を振り返ると、実は知らず知らずのうちに相手を傷付けていたということも……。今回の講演会で、改めて当たり前のように今学校へ通えていることの有り難さ、友達や家族と過ごせる幸せなどを再確認できたのではないでしょうか。ふだん言えない「ありがとう」の言葉も家へ帰って家族へ伝えた生徒もいるようです。今後も今の幸せをかみしめつつ、苦しいことにもあきらめない心で立ち向かう、そんな高豊中生であってほしいと願っています。 【豊橋市立東陽中】心を育てるための「ぬくもりタイム」の取り組み体育祭に向けての練習が大詰めになったある日、こんな声が聞こえてきました。学級の中でも走るのが苦手なA子。学級全員が参加する競技で、次の人にスムーズにバトンを渡せず、いつもA子のところで時間がかかっていました。直接口には出さないものの、「A子が上手にやってくれたら…」という空気が全体に広がり、A子も暗い表情をしていました。 本校では、毎週火曜日の朝読書の時間に、「ちょっといい話」の読み聞かせを行っています。いい話を聞くことで、生徒も教師も心が温かくなり、生活に潤いがもてるようになればと考え、「ぬくもりタイム」と名付け、活動を始めました。本年度で3年目を迎えます。 その中で行った【正幸フォーメーション】の話。病気で体が不自由になってしまった正幸くんが、部員のサポートのお陰で、部活の引退試合に出場できたという話です。正幸くんのために、フォーメーションの確認を何度もする部員。たとえハンディがあっても、全員でそれをカバーし合い、正幸くんも含めた部員みんなで勝ち取った勝利。生徒たちはその話にすごく感動し、みんなでがんばることのすばらしさを実感したようです。 ある子が言った、【正幸フォーメーション】の言葉を聞いた瞬間、学級の雰囲気がガラリと変わりました。バトンの渡し方を教える子、A子を励ます子、放課に練習につき合う子。学級全員でがんばろうという前向きな気持ちが伝わってきました。 この話だけに限らず、この取組を継続的に行うことで、学級の仲間との関わりの中で他人の気持ちを考えて行動する生徒の姿が見られるようになりました。教師もまた、「ぬくもりタイム」の話から学ぶものが多いです。授業では教えられない、「人生の教科書」として、「ぬくもりタイム」は東陽中に欠かせないものとなっています。 |