携帯・ネットはルールを決め マナーを守って オープン使用!(愛知県教育委員会広報誌パレットの応募作品より)

【豊橋・豊岡中】(H23)ネットモラルを守って、情報を発信したり受信したりすることの大切さについて学習しました

1 ねらいと方法
(1)実践のねらい
 3年生のマルチメディアの学習では、発表用ソフトを使って自分を紹介する授業を行った。コンピュータを操作する技術に優れている生徒は、画像や音楽のデータなどの肖像権や著作権のことを考えずに、ダウンロードを行ったりデータを変換したりして、本来は取り込むことができないデータを当たり前のように使っている生徒も見られた。
 数ある情報を取捨選択し、法律を守ってコンピュータを活用しなければならないことを知ることは、自分や周りの人の個人情報の流出を防いだり、情報が悪用したりされたりしないことにつながる大切な学習である。扱っている情報の背景には、情報の発信する側も受信する側も、ネットモラルを守ることで情報社会が成り立っていることを考え、モラルを守り、正しく情報を活用することをねらいとして授業を考えた。
(2)実践の方法
・事前にコンピュータで作業をした経験についてアンケートを行う。
・ネットの危険性やネットトラブルの資料を提示する。
・著作権や個人情報の保護の法律について知る。

2 生徒の変容
 自分と同年齢ぐらいの生徒が個人情報を発信しているブログやチャットの実例をあげると、楽しそうだから個人情報をつい発信してしまう気持ちがわかるという意見が出た。著作権や個人情報の保護に関する法律のことを知ると、ネットモラルを守ってコンピュータを利用しなければならないと思うようになった。また、多様な情報を扱う上で、特に情報の発信に関してのトラブルが多いことを教師から注意を促すと、気をつけようと考える生徒が増えた。

3 成果と今後の課題
 生徒たちは動画サイトや音楽サイトから音楽を無料でダウンロードしていることの危険性や法律に触れる可能性のある行為であることを再認識することができた。また、チャットやブログなど興味がわくものに対して、住所やメールアドレスなどを安易に発信していた自分に危機感を抱くことができた。
 実際にネットトラブルで困った事例や法的に処罰される事例をみると、自分が行っていることが安全なのか考え、モラルを守って受信や発信をすることは大切なことであることを理解することができた。今回の例題を含めたネットトラブルについてはほんの一例であり、子どもたちの知らない所で個人情報が悪用されたりトラブルに巻き込まれたりする可能性が十分にある。コンピュータの実習や学年集会などで、必要に応じて生徒に知らせていくことが重要だと思う。

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