携帯・ネットはルールを決め マナーを守って オープン使用!(愛知県教育委員会広報誌パレットの応募作品より)

【豊田・飯野小】「携帯ブログ」

1 児童の現状
 本校は豊田市北部に位置し、豊かな自然に囲まれている。古くからこの地域に住む人々と新興の住宅に住む人々が、それぞれの地域に生活している。祖父母とともに暮らす児童は少数派であり、両親がともに懸命に仕事に働く核家族が多い。現在650名程度の児童を擁しているが、近年、児童の減少が進みつつある。
 携帯電話やインターネットについてのアンケートの結果より、ブログやメールを安易に使う現状が、3年生以上で高学年になるにつれて多いことがわかる。
 今年度、本校では携帯ブログや自分の人形をつくり、仮想空間でのチャットを楽しむ「アメーバピグ」が主に3〜6年生を中心に流行した。自分の名前や小学校名などの個人情報を載せたり、人の悪口を書いたりしており、さらにパスワードを友達に教えたために、勝手にパスワードを書き換えられ、いたずらされたという訴えもあった。また、交流館からは、本校の児童が長い時間パソコンを使っていることを心配する連絡を受けた。その子たちから話を聞いた結果、児童館のパソコンを使って他人のパスワードを書き換えてのいたずらなどを行ったことがわかった。
 その後、全校集会や学年集会で携帯やインターネットを使う際の基本的なルール、たとえば個人情報を載せない、パスワードを他人に教えないことなどを指導するとともに、個別懇談や学年通信を通して保護者にも注意を呼びかけた。

2 課題と今後の対応
 夏休み前、6年生で自分の携帯を持っている子は全体の4分の1程度であった。その中で有害サイトへのアクセスができないようにしている子はわずかであり、保護者の多くはインターネットの危険性を認知していない。また、事件をきっかけに情報モラルについて指導を行ったものの、情報モラルに関する授業実践は一部の学年に限られていた。情報指導員との連携を図り、今後は職員全体が情報モラル教育について共通理解を深め、児童の発達段階に応じて取り組む計画が必要である。 
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