携帯・ネットはルールを決め マナーを守って オープン使用!(愛知県教育委員会広報誌パレットの応募作品より)

【西尾・八ツ面小】「ネット上での情報」について学ぶ

 「先生、子どもがアメーバピグにはまっているのですが…」「ピグ上で実名での情報が流れてしまって、すぐに消させたのですが…」など、〈6年生の子どもたちの間に「ネット上での情報の取り扱い方」についての危機意識があまりない〉ことが話題にのぼった。
 そのことをきっかけにして、〈ネット上での情報の広がり〉について考える授業に6年生が取り組んだ。教材にしたのは「事例で学ぶ NetモラルWeb版」。その中のB「責任ある情報発信」をもとに学んだ。
 児童の感想では、「情報の間違いに後で気づいても、一度流してしまえば全国、全世界に広がる可能性がある。パソコンの情報の広がりは秒単位なので気をつけないといけない」「情報が正しいか間違っているかもわからないものが多いんだな。それに、どんな人が見るかわからないから、悪口なんて書き込んだら大変なことになってしまうことがある。気をつけないといけない」など、身近に潜む危険についての認識を新たにすることができた。
 6年生は中学校入学を機に携帯電話を持つことが多くなるので、今後は携帯電話の便利さと危険性について伝え、〈携帯の安全な使い方〉を一人一人の児童に知らせたいと考えている。

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【西尾・平坂中】SNSを健全に使うために

 最近中学生が、ネットで知り合った人に、個人情報を教えてしまったり、裸の写真を送ってしまったり、多額の振り込みをしてしまったりと、インターネットによるトラブルがとても多くなっている。その多くが、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)がきっかけとなっていることがわかってきている。そこでは、自分のプロフィールを開示し、見知らぬ人たちとゲームをしたり、チャットをしたりすることができ、若者を中心にとても流行している。また、携帯電話のスマートフォン化が進み、たくさんのSNSのアプリケーションが出てきているのである。そして、知識のない中学生がターゲットとなり、被害の件数がとても多くなってきている。
 実際に、平坂中学校1年生の家でのパソコンによるインターネットの使用率は95%であり、そのうちSNSを利用している生徒は72%にものぼった。また、スマートフォンの所有率は38%であり、SNSのアプリケーションをインストールし、いくつも利用しているようである。
 そこで、SNSを健全に使うためにSNSの怖さを、さまざまな実例を通して学ぶ機会を作った。事件となった新聞の切り抜きを使い、グループ活動を通して話し合いをした。生徒の感想では、「楽しいけれど、使い方を間違えればとても怖いものであると感じた」、「みんな楽しそうに話していて、やってみたかったけれど、怖さを知って、まだ自分たちには早いと感じた」、「すぐに自分のプロフィールを変更したい」などと、SNSの怖さを理解できたと感じている。
 これからも、このような実態に即したネット社会について取り扱っていけるようにしていきたい。

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【長久手・南小】ITチューターによるパソコン操作と情報モラルの学習

 長久手町では「児童の応用性のあるパソコン操作の習得」「教師のパソコン指導技術の向上」等を目的として、ITチューター(ITサポータの専門スタッフ)によるパソコン操作と情報モラルの学習を行っている。5、6年生はそれぞれ年間5時間の指導を受けているが、5年生はその中の1時間で「携帯電話とインターネットのルールやマナー」について学んでいる。
 今年度は5年生の3クラスが、携帯電話に関する架空請求や出会い系サイト、チェーンメール、ブログや掲示板への書き込みなどの被害、カメラ付き携帯電話で写真を撮る際のマナーなどの学習を行った。また、授業後には内容を簡潔にまとめた資料を配付し、情報モラルの啓発を行った。
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【田原・田原中】著作権と情報の信ぴょう性

 インターネットを利用しての調べ学習の際に、著作権と情報の信ぴょう性についての授業を行いました。
 著作権に関しては、Webページ上にあるデータは全て著作権で保護されていることを伝え、実際に引用の仕方などを体験しました。併せて、使用する場合に了解がいる場合といらない場合についても学びました。生徒からは「画像を勝手にコピーして使わないように気をつけたい」「きちんとした手続きで利用することがマナーだとわかった」といった感想があげられた。
 情報の信ぴょう性については、教師の用意したいくつかのデータを見せ、インターネットの情報には信ぴょう性が低いものもあることを示しました。その上で、正しくないデータが出てしまう原因や、どう対処するべきかについて考えさせました。生徒からは「インターネットに書いてあることはつい信じてしまう」「調べたことを自分で正しく判断したい」などの感想があげられました。
 情報化が一層進む社会において、生徒達がインターネットを正しく活用できる力を身につけてほしいと願っています。

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【春日井・白山小】個人情報の大切さを考える

 5年生の社会科で学習する「情報化社会とわたしたち」の単元に関連させて、IDとパスワード、個人情報の大切さについて考えることを学習した。この授業の前にも社会科見学で中日新聞社に行ったことで、情報ネットワークの広がりを感じ、その利便性を理解することができた。しかし、情報化社会に伴い、便利な世の中になる反面、犯罪・いじめなどネットモラルに反する出来事も多いことを児童に考えさせないといけない。
 5年生ではまだ自分のホームページやメールなどIDやパスワードを利用したものを行っている児童は少なかったが、今回の学習を通し、中学校や高校など年齢を重ねてからの使い方に改めて目を向けて考えることができたようである。
 また、授業の中で自分だけのパスワードを考えるところがあったので、一人一人が個性を生かしたパスワード作りを楽しそうに考えていた。パソコンの正しい使い方を学習し、安全に使うことで、パソコンがより楽しいものに変わってくるのではないだろうか。

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【田原・堀切小】5年「社会科情報の学習で」

 本校5年生(27名)のほとんどの家庭には、インターネットがつながっているパソコンがあります。18名が家でもインターネットを使ったことがありました。また、兄や姉が携帯電話をもっている子も何人もおり、自分もほしいと思っている子がほとんどでした。
 5年生の社会科に情報についての単元が組み込まれています。その中で情報モラルについても触れられています。そこでは、情報についての問題点を調べ発表することになっています。情報モラルについて考えるのにいい機会だと考えました。
 今回は、「インターネットについて」「著作権について」「メールについて」の3つのことについて、田原市の学校間ネットワークの「Netモラル」を使って学習しました。どの学年にでも分かりやすいように、1,2年用、3,4年用、5,6年用と分けられており、子どもたちはどうなるのか予想したり、クイズに答えたりしながら、楽しく学習することができました。
 授業後、子どもたちは、次のような感想を書きました。
「個人情報は人に知られると大変なことになることがあることが分かりました。」
「へんなメールが来たら、まず、お父さんやお母さんや先生に知らせようと思います。」
「メールをやってみたいと思っていたけど、直接や電話とは違って、こっちにその気がなくても、友だちを傷つけてしまうこともあることが分かったので、気をつけようと思いました。」
「著作権のことは、言葉を聞いたことがあるだけで意味を知りませんでした。とても大切な権利だとわかったので、しっかり守りたいです。」

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【東栄・東栄小】インターネットの利用の仕方について

 2年生の国語科で「ビーバーの大工事」を行いました。この題材を通して、子どもたちはビーバーについて興味をもち、生態についてもっとくわしく調べてみたいという思いが高まってきました。ビーバーについて記述してある書籍が図書室に少なかったので、インターネットで検索することにしました。2年生では、インターネットの存在は全員が知っていましたが、使用したことがある子どもは2割程度でした。パソコンの電源を入れたことのない子どもも半数いました。
 そこで、インターネット検索の前に、パソコンの使い方の指導をひとつずつ行いました。目を輝かせながら、ひとつひとつの操作をしていきました。インターネットを使う前に、インターネットの仕組みやモラルについて簡単な説明をしました。子どもたちはインターネットの情報は全てが正しいものではないことや、学校ではつないではいけないページをクリックすると自動的につなげなくなってしまうこと(フィルタリング)を学びました。
 ビーバーの生態については、子ども用のページがほとんどありませんでした。子どもたちは難しい漢字や言葉にてこずりながら、読み進めていき、新しい知識をたくさん得ることができました。その後のビーバーのクイズ作りに役立てることができました。
 こうした活動を通して、子どもたちはインターネットを身近な存在としてとらえることができるようになりました。

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【東郷・東郷小】愛知県警「サイバー犯罪防止講話」

 本校では2月2日(木)6年児童70名とその保護者を対象に、愛知県警サイバー犯罪対策室抑止対策係の方をお招きしてサイバー犯罪防止講話をしていただいた。
 講話は、プレゼンテーションソフトを使って行われた。まず、青少年がまきこまれやすいインターネットのトラブルについて、個人情報がインターネットに流れてしまったりするなどの具体的事例を交えて紹介された。次に、トラブルにまきこまれないために、個人情報をインターネット上に簡単に書き込まないなどの注意点を教えていただいた。
 講話を通して、児童にインターネットの正しい使い方を理解してもらうとともに、保護者にもインターネットの危険性を知ってもらい、注意を促すことができた。

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【南知多・内海中】情報通信ネットワークの利用について考える授業と情報モラルのアンケートの実施

 技術科の、「情報通信ネットワークの利用」という内容で、主にインターネットを用いてのコミュニケーションについて学習しています。
 まず、資料を用いて、情報モラルはどんなことを意味するのかを写真やグラフを見て考えました。学習の中で、個人情報という言葉が、クローズアップされてきました。個人情報には、どんなものがあるか、生徒に、考えさせると、名前、性別等様々なものが出てきました。
 また、町から情報モラルについてのアンケートの依頼が年末にあり、2年生を対象に、年明けに実施しました。アンケートの主な内容は、インターネットと携帯電話についてのことでした。生徒は、普段の使用状況を振り返りながら、一つ一つの質問に丁寧に回答することができました。
 学習やアンケートを通して、まず分かったことは、インターネットが、ほぼ100パーセントつながっているということでした。生徒は、家に居ながらにして、インターネットを十分使える環境にあるということです。
 実際にコンピュータ室で、インターネットを使いながらの学習では、知りたい情報を簡単に素早く手に入れることができることに気持ちが行ってしまい、授業の中で学んだ、インターネットのマナー等については、後回しになってしまうこともありました。コンピュータを授業で使う際には、必ずマナーについて触れたり、定期テストの中で再度確認させたりしながら、情報モラルについての意識を高めています。
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【日進・日進西中】情報伝達の安全性とマナー

1 モラルに関する問題点の話し合いについて
(1)Webページへの掲載からはじまる個人情報の流出
 生徒たちの中では、物心がついたときから、身近にインターネットがあるため、個人情報を勝手に掲載することはいけないという概念は教えられてきている。
(2)著作権の侵害について
 教科書の絵を勝手にコピーして自分のWebページに掲載するという行為が、その絵の作者に対しての著作権の侵害であるということを話し合った。著作権というものは作品ができた瞬間に発生するものであり、無断で使うことはいけないということを理解している生徒は少なかった。

2 身近で見たことがある携帯やパソコンのトラブルに関して
 生徒たちの中には、掲示板に悪口を書いたり、人のメールアドレスを勝手に教えたりすることがいけないことだという共通理解がみられた。ただ、いけないとわかっていてもやってしまったり、それをすることによってどのようなことが起こるかという理解に関してはまだまだ浅い面があった。

3 まとめ
 今回の研究授業を行うことにより、毎年のように行っていた授業であるが、一から教材研究をしてみようと考えた。その理由としては、個人情報の取り扱いや生徒の掲示板やブログに流出する個人情報や卑猥な言葉が未だにあるという視点からである。導入の場面で、教科書を開いていたところから、その事例をパネルにしたことで、生徒の興味を引きつけることができた。それは学習カードへの記入の仕方や発言の回数から感じることができた。
 しかし、反省点もいくつかある。それは著作権や個人情報に関することや違反したことによって起こる罰則の知識が浅かったことである。やや具体的な「1万円以上の罰金、1か月以下の懲役」などのことを示せば、生徒たちももっと身近に感じることができたと感じた。今回の反省を生かして、さらに情報モラルに関する知識を深めて、より精度の高い授業をつくっていきたい。

【日進・日進西中】資料
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【扶桑・柏森小】9年間を系統立てた情報モラルの育成

 柏森小学校では、扶桑中学校と連携し、義務教育9年間を通した情報モラル教育の育成をめざしています。一般に小学校低学年では、情報モラル教育が敬遠される傾向があります。しかし、扶桑町では独自で導入しているICTサポーター制度(年間144日契約)や情報モラルの体験コンテンツ(「事例で学ぶNETモラル」 広島教科用図書販売)等を低学年から利用し、一年に数回情報モラルに関する授業を実施しています。 近年、児童が情報端末に接する機会は急激に増え小学校でもゲームアイテム活用のIDが盗用されるなどトラブルが発生しています。このような状況からみても、低学年から個人情報の保護や著作権を意識した情報モラル教育は有効であり今後も大切にしたいと考えています。

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【豊橋・小沢小】「トラブルにまきこまれないインターネットの利用法」

 小沢小学校では、昨年5年生が「インターネットで調べるときに気をつけること」について学習しました。ホームページの中には、間違った情報を掲載していることがあり、インターネットの情報を百パーセント信じるのではなく、正しいかどうか確かめることが大切だと知り、インターネットの利用の基礎を学びました。これをうけ、本年度6年生は「トラブルにまきこまれないインターネットの利用法」について学習することにしました。
 まず、インターネットを利用する際に気をつけることついて子どもたちに聞くと、「コンピュータウイルス」「チェーンメール」「ハッキング」などたくさんの言葉を出すことができました。しかし、詳しく聞いてみると、それが何か分からない児童の多いことが分かりました。そこでコンピュータウイルスについて掲載しているサイトを利用して調べました。ウイルスに感染すると表示画面が変わっていく様子を確認することで、コンピュータウイルスの怖さを実感することができました。
 そして、どのようにインターネットと向き合っていくかを話し合いました。「ウイルス対策ソフトをつかうようにする」「コンピュータがおかしくなっても落ち着いて知っている人に相談する」などの意見が出ました。子どもたちの感想には、「知らないメールは開かないようにする。」「あやしいサイトには入らないようにする」などがありました。
 子どもたちは、インターネットは情報を簡単に得られる便利なものというだけではなく、悪意のあるサイトやプログラムもあるので、安全に使えるように気をつけたり準備したりすることが大切だと学びました。
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【豊橋・南部中】サイバー犯罪防止教室を開催しました

 今年度、南部中学校では豊橋警察署の生活安全課の方を講師に招き、パソコンや携帯電話でのインターネット利用によるサイバー犯罪やトラブルに巻き込まれる危険性について、生徒・保護者に啓発するために、サイバー犯罪防止教室を開催しました。
 講演では、学校裏サイトなどのコミュニティサイトで悪口を書き込む・書き込まれたりして大きな問題に発展した事例や、自分や家族、友だちの個人情報がインターネットに流れてしまうトラブル、出会い系サイトなどを利用して人に会い、犯罪にまきこまれたケース、オンラインゲームで不正にアイテムを盗んだり盗まれたケースなどの事例を分かりやすく説明していただきました。
 さらに、インターネットのトラブルにまきこまれないための注意点として、

・掲示板などで人の悪口は書かない。
・インターネットで知り合った人に自分の情報は簡単に教えない。
・出会い系サイトなどを通じて、知らない人と会わない。
・ネットゲームで相手のIDやパスワードを勝手に使わない。

などのことを教えていただきました。

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【豊橋・北部中】道徳の授業と連携を図って−ネットいじめは絶対にやめよう−

 中学1年の道徳の授業を実施するにあたって携帯を持っているかを調査したところ、全体の3分の1を占め、携帯でのトラブルも後を絶たないのが現実であった。特にメールは、子ども達にとってコミュニケーションを図る一つの手段として必要不可欠であり、なくてはならないものになっている。そこで、トラブルに巻き込まれず、相手の立場に立って物事を考える力を養い、ネットいじめも絶対にやってはいけない行為であるということをじっくり考えさせたいと考え、授業を実践した。

<資料について>
 夜遅く、もう寝ようという時間に、ようこの携帯にメールの着信がある。メールを開いてみると、クラスメイトのあゆみからで、内容は音楽発表会でクラスが歌う曲についての相談だった。面倒くさいようこは、そっけないメールを返し就寝する。ようこからの返信メールを受け取ったあゆみは、真剣に考えてくれないようこに憤りを感じ、友達にようこの態度についてメールをする。翌日、あゆみ達から、もっと真剣に考えてと言われたようこだが、全く悪びれる様子がなく、ようこの態度に腹を立てたあゆみ達が、学校の掲示板にその様子を書き込む。掲示板には、心ない書き込みが増え、ようこは学校に行けなくなってしまう。

<生徒の感想>
・ネットの掲示板に悪口を書きこまず、言いたいことは直接、本人に言えばいいと思います。ふざけて悪口を書き込むことは絶対にないようにしなければならないと思います。
・軽い気持ちでネットに書き込むのはだめだと思った。自分がやられたらどうなるかなど、ちゃんと相手の気持ちを考える。
・相手の気持ちになり、その先を考えることが大切。本当に書き込む必要があるのかをじっくり考える。
・相手を不愉快にさせないように思いやりをもって接することは、普段から大切だと思います。嫌なこととかをされても書き込みはせずに、信頼している人に相談するか、言いたいことは本人に直接言った方がいいと思います。また、遊びでやったりしてはいけないし、自分がやられる立場だったらどう思うだろうと考えなければならないと思いました。

【豊橋・北部中】資料
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【豊根・豊根中】ケータイ安全教室

 中学校を卒業すると、携帯電話を所持する生徒が増えます。その実態を踏まえて、本校では毎年、3年生とその保護者を対象に、携帯電話の使い方についての学習会を行っています。今年もNTTドコモの方を招き、「ケータイ安全教室」を行いました。
 生徒にとって身近なブログやプロフ、学校裏サイトやチェーンメールなどの話を、実例を通してわかりやすく説明していただきました。そして、自分が、携帯電話で被害者や加害者にならないための知識や、携帯電話の使用にあたってのルールやマナーについて話をしていただきました。
 私たちは、普段何気なく使っている携帯電話ですが、使用の仕方次第では、被害者や加害者になることを知ることができました。また、地震などの緊急時に利用する「エリアメール」についての紹介もありました。携帯電話の利便性も知ることができました。

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【豊川・千両小】「けいたい安全教室」

 情報モラルの授業をするにあたって、小学5年生26人を対象にアンケートを行った。学級のほとんど全員が家庭にパソコンがあり、インターネットのできる環境にあることが分かった。そのためインターネットも身近なものであり、ネット用語なども聞いたことがるという子が多かった。しかし、インターネットの閲覧制限がされているというのはわずか4人であることも分かった。今のところは、YouTubeをはじめとしたサイトを閲覧するという程度の使い方で、ダウンロードをしたり、書き込みをしたりという経験はほとんどないようだが、今後さらに慣れていくことが予想される。
 携帯電話においては、自分専用のものを持っていたり、親のものを自由に使えたりする子が半数近いことが分かった。残りの半分の子も「携帯が欲しい。」「中学生になったら買ってもらえる。」という子がほとんどだった。
 そこで、携帯電話のルールやマナー、危険性などを伝えるためにNTTdocomoの資料を使って、「けいたい安全教室」を行った。はじめに、「けいたい電話でできること」を問いかけたところ、通話やメール、インターネット、アプリとたくさんの意見が出た。ツイッターやプロフなども知っている子もいた。そこで、資料のDVDを見せながら、一つひとつに説明や事例を加えて補足していった。著作権や肖像権の話では、初めて聞くような子も多く、大切さを意識させることができた。個人情報の話では、思わぬトラブルに巻き込まれる危険性を感じ、気をつけたいという感想が多くあった。
 授業のはじめには、あまり自分とは関係のない話だと思っているような子も多かったが、DVD資料やいくつかの事例によって、誰もが関わる可能性があり、注意が必要だという感想をもつことができた。「小学生に携帯電話はまだ早い。」という考えもあるが、今の子どもたちを見ていると、学校でもある程度の知識を与え、情報モラルを高める必要があると改めて感じた。

【豊川・千両小】資料
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【北名古屋・西春中】ケータイ安全教室

 2月14日(火)にNTTドコモより3名の講師を迎え、1年生を対象にケータイ安全教室を実施し、携帯電話を安全に使用するためのマナーや注意点を数多く教えていただきました。携帯電話を持っている、あるいは使ったことがある生徒が大半を占める本学年の生徒にとって、とても有意義な時間となりました。

【迷惑メールに関して】
・架空請求メールが来ても、載っている電話番号に問い合わせをしてはいけない。
・チェーンメールは作り話であるため、友人に転送せず自分で止める。

【非出会い系サイトでの被害に巻き込まれないために】
・プロフやブログに、個人が特定できる内容を載せない。
・写真の掲載は、たくさんの情報が詰まっているため大変危険である。また、友人の写真を許可なく載せた場合、肖像権の侵害に当たり、罪に問われることもある。
・ブログの書き込みでは、誰かを傷つけるようなことがないか気を付ける。

【ルールやマナーについて】
・違法サイトから、音楽などのダウンロードをしてはいけない。
・歩行中や自転車に乗っているときには、携帯電話を使用しない
・ケータイ依存については、携帯電話に振り回されることなく、節度ある使い方をすること。

【トラブルから身を守る機能】
・メール受信/拒否設定、フィルタリングサービスを使用すること。特にフィルタリングサービスは18歳未満の場合は必ずかけなければいけない。

 以上の注意点をもとに、携帯電話を使用する際には、「自分の身は自分で守る」「周囲に迷惑をかけない」「困ったときは相談する」という心構えが必要であり、使用には責任が伴うことを真剣に学ぶことができました。

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【春日井・高森台中】情報モラル教育について

 春日井市立高森台中学校では、今年度も携帯電話やパソコンなどのブログへの書き込みから、人間関係のトラブルに発展することがありました。問題の発生を予防し、正しい情報発信の方法を身につけるために、道徳を利用して情報を発信する側と、受け取る側の両面からモラルを高めることをめざしました。思いもかけないところで、自分の気持ちが悪意ととられたり、誰かを傷つけていることがあるということをDVDを見ながら理解しました。また、道徳主任が指導授業として若い先生に見せることにより、資料の使い方や子どもたちの心に余韻を残す指導法を示しています。また、DVDは情報モラル教材「春野家ケータイ物語」を使用し、話し合い活動がしやすいように工夫しています。   
 毎年情報化が進み、より高度な情報化社会になっていきます。その情報を扱う私たちが進化に負けないように、そして、正しい心で情報を生かすことのできる子どもたちを育てるために、さらに指導法の研究と共有を図る必要があると思います。
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【蒲郡・中部中】技術科で情報モラルを学びました

 中学生でも携帯電話やパソコンを使って、個人のホームページを開設したり、ブログを開設したりということが手軽にできてしまう現状を踏まえて、技術科の授業で情報モラルのことについて学びました。情報モラルについての学習ソフトを使用し不正アクセスやインターネット詐欺について学び、情報化社会を生きる生徒たちに情報機器とよりよくつきあっていくための知識と実践的な活用能力を身につけさせることを目標にして授業を実践しました。

 <生徒の感想より>
 「他人のIDやパスワードを無断で使用されることがあれば大切な個人情報が悪用されたり、不特定多数の目に触れたりする危険性があることがわかった。安易に考えずに個人情報の管理をしっかりしていきたい。」
 「ネットオークションやインターネットショッピングを使えば、手軽に買い物ができる反面、買い物をするときなどは、クレジットカードの番号などの個人情報が必要になるので、相手が信頼できるサイトかどうか、しっかりと判断しないといけないと思いました。」

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【蒲郡・三谷小】「ケータイ・インターネット時代の子どもたち 〜どう考えるか,どう関わるか〜」

 PTA教養講座で、「ケータイ・インターネット時代の子どもたち〜どう考え、どう関わるか」をテーマに、名古屋大学大学院教育発達科学研究科教授 名古屋大学附属中学・高等学校校長の大谷 尚氏をお招きして、講演会を開いた。
 ケータイ・インターネット、テレビゲームがわたしたちの生活に根づいて久しい。それらは、わたしたちにどのような影響を与え、どんな危険が潜んでいるのか、どうつきあっていけばいいのか、とてもわかりやすく話してくださった。
 まず、ファミコン、テレビゲームはどのような影響を与えるのか。
1,視力の低下
2,ものの考え方への影響
・攻撃性を増す。
・単純なストーリーのため、いろいろな人と出会い、困難を乗り越えていく生き方にはつながらない。女性蔑視の考え方につながるストーリーもある。
・うまくいかなければ命を簡単にリセットできるという考え方につながる。

 ゲームは、共通な時間をもてない現代の子どもたちにとって必要な遊びだが、子どもたちの成長に重要な自然体験を奪っていることが問題である。人と関わることが苦手で、「友だちはたくさんいる。でも、わがままを言うとむかつく、死ねと思う」そんな人間関係しか築けない子どもたちが増えている。
 インターネットに潜んでいる危険(児童ポルノ、自殺)についても話があった。さらに、ケータイは、危険な場所への入り口であり、凶器にもなることが分かった。
 では、どうしたらいいのか。
 大切なことは、「自己肯定感」。自分を大事に思える人に育てていくことが大切だと分かった。そのためには、親から愛された経験が大切。条件付きの愛ではなく、無償の愛。悪い子だったらうちの子じゃない、成績が落ちたらうちの子じゃないというのではなく、何があっても親は自分を見捨てないと子どもたちに思わせることが大切だと教えていただいた。全てに通じて大切なことであると感じた。人と人との心の対話を大切にしたい。

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