最新更新日:2024/04/19 | |
2.22 浅田選手の涙《校長室》連日、筋書きのないドラマに感動の連続です。どの選手も金メダルを目指して鍛えた技術と精神力を発揮し、ハイレベルの戦いを繰り広げています。 そんな中、フィギュアスケートの浅田真央選手の戦いぶりは、国民に大きな感動を与えました。本日付の読売新聞「編集手帳」には、次のような文章が掲載されました。私たちの思いを代弁してくれているようで、私は一文一文、頷きながら読みました。 ◆◆◆「編集手帳」引用◆◆◆ 「心が凋(しぼ)む」の凋。「凛(りん)として」の凛。意味するところは正反対だが、部首は同じである。漢和辞典によれば、“にすい”は氷を透かして見える筋目のことだという。 凋んだ心のまま、おざなりに流すのか。それとも、凛として舞うのか。さどっちだと、氷の神様もなかなか意地が悪い。その意地悪な問いに、完全燃焼することで答えた。ソチ冬季五輪のフィギュアスケート女子フリー、浅田真央選手(23)である。 前日のショートプログラムに失敗し、メダルの望みが絶たれたなかで、ほぼ完璧な演技を見せて観衆を魅了した。フリーでの自己最高得点を更新している。 勝つために全力を尽くすのは、じつはやさしい。負けと決まったあとに、全身全霊を込めるのは誰にでもできることではない。その強い心にテレビの前で、にすいの言葉をもう一つ、「凄(すご)い」とうなった方も多かろう。 思い出す五行歌がある、 <いっそ 大きく凹(へこ)もう いつか 多くを満たす 器になるのだ>(伊東柚月) 一夜にして、器をうれし涙で満たした人がいる。ときに金メダルよりも美しいものに出会うから、五輪観戦はやめられない。 ◆◆◆引用終わり◆◆◆ 間もなくソチ・オリンピックも閉幕します。 世界のトップアスリートたちの姿、発する言葉には、学ぶべきことがたくさんあります。 |
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