今日はちょっぴり曇り空。イギリス、ロンドンはこんな空模様の日の方が多いようですよ。五味先生からロンドン便りが届きました。

ここからも→ロンドン便り第11号


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　皆さん、お元気ですか？ 先日、犬山から届いた気象情報が「大雪警報」だったのに、驚きました。ロンドンは確かに寒いのですが、雪が積もることは滅多にありません。積もっても地表にうっすらと積もるだけです。ただし、太陽がずっと出ないので、それがなかなかとけません。少しとけたら凍って、そしてそれがまたとけての連続ですが…。今現在は積雪もなく、少し寒いだけです。そんな中、６年生は東部中学校の見学に行ったのですね。もうそんな季節なのか…。私が３年前に一緒に行った子たちは、今年受験生としてがんばっていることでしょう。彼らのことを遠い空の下、応援しています！
　さて、今回の「ロンドン通信」も、思いつくままつれづれに書き進めていきます。そういえば、学校のチャイムの元って、知っていますか？ 実はあれはロンドンのシンボルでもある、ビッグベンの鐘の音が元なのです。確かに鳴っている音を聞くと、「キーンコーンカーンコーン」というあのおなじみのメロディーが聞こえます。小さいころから自然に聞いていたのに、ビッグベンの鐘の音なんてことは知りませんでした。知らないうちに日本中ロンドンに慣れ親しんでいたのです。
　先日、サッカーのアジアカップで日本が負けてしまいましたが、こちらイギリスでは、アジアカップのアの字も放送されていません。イギリス人は、アジアの大会の結果より、そこに参加しているプレミアリーグの選手が早く負けて、チームに帰ってくることの方に関心があります。つまり、日本が負けたおかげで、アーセナルの富安や、ブライトンの三苫、リバプールの遠藤が、予定より早めに帰ってくることの方が、価値があるのです。これがヨーロッパ選手権になると全く違って、ものすご〜い盛り上がりです。連日TV で放映され、パブも大賑わい！ 2021 年のイングランド大会は、イングランドが決勝に残ったことで、尋常ではない盛り上がり方でした。時はまだコロナによるロックダウンがあけて４カ月弱でしたが、すでにイギリスでは、誰もが「アフターコロナ」でした。
　イギリスには、日本にない単位があります。例えばビールや牛乳の容積はパイント（pint、1 パイントは0.568L）です。また、cm ならぬ、cL（センチリットル）という単位もあります。例えばジュースなら、日本では350mL と表示されるところを、35cL と表示されるのです。ミリは元の1000 分の１、センチは元の100 分の１ということですので、350mL=35cL（=0.35L）ということで合っています。しかし見慣れない単位なので、ついつい考え込んでしまいます。ちなみに、車の値段など大きな金額を表す時、例えば£2,000 なら£２K と表すときもあります。K＝キロ…1,000 倍ということです。これも見たことないですよね。また、長さや面積、速度などは、フィートやマイルが使われています。速度制限の道路標識は、マイルです。たいていロンドンなどの都市部は20 マイル制限なので、日本でいえば32 キロ制限です。そこをロンドンでは、フェラーリやポルシェなどの高級車がのろのろ走っています。そんな時は、私の小さな安い車でも、同等に走れるのです！