最新更新日:2024/04/26
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第1ステージ キーワードは『仲間づくり』

ありがとうございました

今日、離任式を迎えました。
西中で仕事ができたことは大変幸せだったと感謝しています。
素直で温かな良い生徒に恵まれ、自分が考えていた学校運営が円滑にできました。悔いはありません。また、あの卒業式の驚きと感激は死ぬまで忘れません。教員生活最後の学校が西中でほんとによかったと思っています。
さらに、保護者や地域の多くの方にご支援をいただいた事、感謝しております。皆様方に支えられて、西中全体が温かくなったような気がします。
今後、またお会いする機会があると思いますが、気軽に声をかけてもらえるとありがたいです。 ほんとうにありがとうございました。             
                       裾野西中学校 校長 田代善久

3月 全校集会「選択」

  3月 全校集会「選択」                                                   平成24年3月2日
 さていよいよ今年度最後の月になりました。体調はどうですか?先週もインフルエンザが蔓延し2A、2Bが学級閉鎖になりましたが、今週もまだ少し欠席者がいますね。マスク、うがい、手洗い等、健康には十分気をつけて下さい。特に3年生は来週本番という人も多いと思います。頑張って下さい。
 さてNHKのEテレで日曜夕方6時から「白熱教室」というのをやっていますが、今日は先日見ていて面白いなと感じ、さっそくアマゾンで注文して読んだこの『選択の科学』という本を紹介したいと思います。作者はシーナ・アイエンガーという女性。今43歳でみんなのお母さんぐらいの年代なんだけどあのオバマ大統領の出身校である超名門コロンビア大学の大学院の教授です。でもそれだけでは驚きません。彼女の両親はインドからアメリカに渡り生活を始めました。しかし3歳の時目の病気になり高校のときには視力を失いました。家庭は厳格なシーク教徒で着るものも、食事もすべてが決まっていたそうです。そこで彼女が選んだ研究テーマが「選択」です。
 まず驚いたのはアイエンガー教授の両親は、結婚式の日まで相手の顔を知らなかったということです。信じられないけど、いまだに結婚は、親が決めるものであるという国も多いようです。結婚という人生における重要な選択を自分で行っていないのです。みんなはどう思いますか?でも興味深いデータがあります。結婚10年を経過した夫婦を調査したところ、親が決めた取り決め婚のほうが、恋愛結婚をした夫婦よりも幸福度が高かったのです。「あの人なしでいるのは辛い」というような質問項目を点数化し比較したものでですが、恋愛結婚は1年以内は平均70点だったが、10年を超えると40点だったのに対し、取り決め婚の場合は1年後は58点だったがのが10年後は68点だったそうです。おもしろいですね。幸せは選択を行うことでなく、義務を果たすことで得られるとアイエンガーさんは言っていました。選択に対する考え方は民族による傾向の違いがあるようで、アジア系の民族は母親や家族等に左右される傾向があるようです。
 こんな話も書いてありました。食料品店の試食コーナーに24種類のジャムと6種類のジャムを並べた場合を比較すると、売り上げは品揃えが少ない方が6倍もあったそうです。選択肢はたくさんあった方が普通はいいですね。でも違うんです。サーティーワンのアイスクリームは種類がたくさんあるけど、みんなは何を選びますか?あんなにあるのにバニラとチョコとイチゴの3種類で売り上げの半分を占めるんだって。面白いね。人間は、選択肢の数があまりにも多くなると、選ぶこと自体をやめてしまうようです。パレートの法則というのがあって、全体の数値の大部分は、全体を構成するうちの一部の要素が生み出しているという説です。 80:20の法則、ばらつきの法則などとも呼ばれます。自然現象や社会現象は決して平均的ではなく、ばらつきや偏りが存在し、一部が全体に大きな影響を持っていることが多い、たとえば「商品の売上の8割は、全商品銘柄のうちの2割で生み出している」というようなことがあるようです。
 さてこんな話もありました。ネズミに「溺れるか泳ぐか」の実験をしたところすぐあきらめるネズミもいて大きな個体差があったそうです。そこで何度か捕まえ、水を浴びせまた逃がすということを何度か繰り返したネズミに同じ実験をした結果、あきらめる気配を見せるネズミはなく平均60時間を超えていたということです。ネズミは逃げることができた経験から、努力すれば報われるということを知っていたことになります。あのネズミでさえそうなのです。
 また、動物園の動物は生活条件がよいにもかかわらず野生のアフリカ象は平均寿命56歳に対し、動物園で生まれた象は17歳だそうです。自分で状況をコントロールすることができないことによるストレスが大きく影響しているようです。人間も同じで「自分の力で変えられる」という認識を持つことが大切です。進路の決定について自分で決定することでモチベーションは違ってくるといえます。
 今、みんなはあらゆる選択を自分で行います。自分で決めることはとても大切です。だからこそ責任があります。目的に向かって努力し、納得のいく選択をしたいですね。



重慶 南開中学校長 来校

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今年10月に中国の重慶にある南開中学野球部員約15人が来校し、本校野球部と練習試合を行う予定です。その打ち合わせのため、1月18日に校長の田祥平氏とJICAの門脇亮太氏(西中出身)が来校しました。南開中学の説明を聞いて驚きました。大学みたいな規模の学校です。野球だけでなく、合唱とか合同授業とか文化的な交流もできればいいと思います。(写真は南開中学の様子です)
 重慶南開中学の概要
・生徒数…中高一貫で7000人(中学校3000人)
・全寮制のエリート校…8:00~20:00まで勉強
・進学大学は100人ぐらいが海外へ進学(ハーバード大学、マサチューセッツ工科大等有名大学への進学者多数。なお温家宝氏の母校のようである)

1月 冬休み明け全校集会

 あけましておめでとうございます。今日から授業の再開です。第5ステージが始まります。第5ステージの目標は「決意・克服」です。この暮れからお正月にかけ、除夜の鐘を聞きながら、あるいは初詣に行きながら「去年はこんなことがあったな、来年はこんなことをやってみよう」などとそれぞれの人がきっと考えたと思います。それを実現できるよう頑張りましょう。
 さて今日は授業について話したいと思います。以前、小学校に勤めていたことがあるのですが中1になった卒業生が小学校に遊びに来て「中学校の授業がうるさくて聞こえないからみんな塾へ通っている」と言っていました。南の方の地区では大変な学校がまだまだあります。生徒指導に追われ授業が中途半端になってしまう。授業中うるさいのでまじめに勉強したい人が集中できない。勉強するよりふざけていたほうが面白いので、つい一緒になって同調してしまう。でも、入試の時期になって、自分が学力がないことに気がつきます。いきたい高校に当然行くことができません。しかも、荒れていることで有名ですので面接でも「あの学校の子なら不良かもしれない」と不利になります。ボーダーラインで並んだとき当然、評判のよい学校の生徒をとりますね。悪い学校とのうわさはなくすのに何年もかかります。多くの生徒や保護者、地域の人に迷惑がかかります。何よりも本人が一番損をしますね。
 私は西中に勤めることができて本当によかったと実感しています。とてもいい雰囲気の学校だなと感じています。ただ最近、授業にやや落ち着きがない時があるということを耳にしました。どうですか?しっかり授業に取り組んでいますか?私語をしている人はいませんか?先日、職員会議でみんなで話し合い、全員で注意しあおうということを再確認しました。先生方は研修といってどうしたら授業がうまくできるかという勉強会を毎月のように行っています。もっともっとみんながわかりやすい授業を工夫していきたいと考えています。そして授業の環境もしっかり整えようと改めて考えています。みんなも授業の取り組みについてもう一度自分自身を振り返ってください。もし授業がうるさいと感じたら、「静かにしようよ!」と多くの人が注意しあいましょう。生徒と教師と一緒になってよい授業を作っていきましょう。
 さて、人間にはいろいろな人がいるように先生方にもいろいろなタイプがいます。それが普通ですね。みんなは優しい先生と怖い先生とどっちが好きですか?
 人を動かすタイプは2つあります。1つは大きな声を出し、怖さでゆうことを聞かせるタイプです。授業は静かで、部活動でも強くすることが多いですね。
2つめは優しさで人を動かす。ちょっときざな言い方をすれば愛で人を動かすタイプ。大きな声を出すことはないがみんなのために一生懸命取り組み「あの先生が言うならやろう」と思われる先生。でもやさしいため、時にはなめられてしまうことがあるかもしれません。でもその良さがわからない生徒は気の毒です。
 人間と他の動物との違いに「旅行をすることができる」とある本に書いてありました。サルや獣は縄張りを侵すものを攻撃します。でも、人間はにこっと笑って見知らぬ他者を受け入れます。そして歓迎します。それは人間だけに備わったものだそうです。笑顔は人の距離を近づけますね。『家政婦のミタ』さん見てましたか?ミタさんはずっと笑いを失っていました。それが冷たく感じさせ、人間関係をうまく築けませんでした。知恵が発達すると相手を思いやることもできます。それがおそらく大人になることなのではないでしょうか。みんなはどう思いますか?優しい人を受け入れられない人間は猿に近いのかもしれませんね。

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12月 全校集会

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いよいよ12月になりました。寒さもだんだん厳しくなってきました。勉強も頑張っていると思います。3年生は進路を決定していく時期ですね。大変だと思いますが自分の夢に向かって頑張ってください。
 ところでベートーベンって知っていますね。実は8年前ウイーンにお墓参りに行ってきました。広大な敷地の森の中に立派なお墓が建っていました。10mくらい向こうにはシューベルトやブラームスのお墓もありました。さて12月になると年末の恒例行事でベートーベンの交響曲第9番を演奏しますが、みんなは聴いたことがありますか?AKBやブルー・ハーツもいいな思いますが、時にはクラッシックもいいですよ。この曲はベートーベンが54歳の時に作曲した、最後の交響曲です。ベートーベンは56歳で亡くなりましたから、亡くなる少し前ということになります。聴けばきっと「あれか!」と思う曲です。全部で70分くらいの曲ですが、CDが最初にできた時の録音時間が74分なのはこの曲が入る長さで決まったという話があるくらい有名な曲です。第4楽章の後半に「歓喜の歌」という壮大な合唱が入ります。ベートーベンがシラーの詞『歓喜に寄す』に感動し、曲をつけました。交響曲で歌が入るのは画期的なことで、これだけの長い曲にしたことやオーケストラに新しい楽器を取り入れたりしたことなども先進的でした。また音楽とは自分の理念を表現するものだという流れを作ったのもベートーベンです。それにしてもこの曲を作曲したとき、耳が全く聞こえなかったというのもすごいですね。初演の時、耳の聞こえないベートーベンは副指揮者として式台に立っていましたが、終わってから拍手が聞こえず、失敗したと思って客席の方を振り向けなかったそうです。そこでアルト歌手が体を振り向かせ大歓声を知ったという逸話も残っています。
 その歌詞の中に「すべての人々は兄弟になる」という詩があります。ベートーベンはナポレオンとは一つ違いになります。従って時代は貴族の時代から市民の時代に大きく変わっていきます。音楽も貴族中心の宗教音楽から市民が楽しむ音楽へと変わっていく転換点となりました。この第9はそういう意味でも大きな影響を与えました。
 特に合唱が入ることによって「連帯感」が生み出され、歴史上のいろいろな場面でこの曲が演奏されることになります。1989年ベルリンの壁が崩壊し、東西ドイツが統一される時、記念コンサートで演奏されました。また、1998年の長野オリンピックの時も日本人指揮者小澤征爾が長野、中国の北京、オーストラリアのシドニー、ドイツのベルリン、ニューヨークの国連本部前、黒人と白人の合唱団で歌う南アフリカの喜望峰から世界同時中継をしました。そして現在、EU(ヨーロッパ連合)においても連合における統一性を象徴する歌として使われています。
 「喜びの歌」であり、連帯意識を高揚させますので、世界各地で年末年始によく演奏されます。オーケストラの後ろで約100人ぐらいの合唱団が一斉に歌うとすごい迫力です。中には大阪で毎年行っている市民参加型の1万人の第9コンサートというのもあります。一昨日開催されたとニュースで言っていました。合唱団が1万人で素人でも練習して参加できるコンサートです。年末にテレビでも時々やりますので興味があったらぜひ聴いてみてください。ジーっと聴いているとゾクゾクってきますよ!今からDVDで一部だけかけるので聴いて見て下さい…。


11月 全校集会

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少しずつ肌寒くなり、秋の深まりを感じますね。紅葉がみられたり、銀杏の木の葉が黄色に色ずいたり、抜けるような青空の日も多くなります。さて、秋は勉強の秋とともに読書の秋でもあります。11月3日の文化の日の前後一週間ずつは読書週間です。まさに、今そうですね。最近本を読む人が少なくなってきているといいますが、皆さんはどうですか。ところで池上彰という人知っていますか。最近テレビによく出ている人でいろいろな解説をする有名な人です。その人が「明日死ぬとわかったら何をしますか」と聞かれて「万巻の書を読みたい」と言っていました。「映像や図でなく、活字を読むことで頭の中に豊かなイメージを想像する。そういう作業が人を精神的に成長させる」といいます。本屋さんがたくさんあり、読書をいっぱいする国民がいる国は発展するとも言っています。かつて日本を訪れた欧米人は電車の中でも熱心に本を読む人に驚き「日本が発展した理由がわかった」といっていたそうです。今は携帯メールやゲームに熱中している人が多くなってきているのが残念です。
 最近、ちょっと気になることを感じました。私は音楽が好きで、あるCDを買おうと思ったら裾野市では買うことができないということがわかりました。「健康文化都市」の裾野で文化の最先端である音楽のCDが買えないことに寂しさを感じました。この近隣で買うことができるのは沼津か三島のヨーカ堂です。みんなは感じないかもしれませんが驚きました。今はパソコンや携帯から自分の好きな曲だけダウンロードするようですね。大きな時代の変化です。
 それと同じことが本についても起こりそうです。今、本屋さんはつぶれている店が多くなりました。裾野市でも少なくなってしまいましたね。だからなにか買いたいときはアマゾンで頼んだ方がずっと早いです。しかし、本は手にとって、厚さ、字の大きさ、難しさを吟味してから買うべきで、アマゾンではそれができません。手元にきたとき、思っていたのと違うということが時々あります。
 また本の形態も今までとは違ってくるようです。私は使ったことがないのですがアイパッドやキンドルという電子書籍が登場し、これからますます普及していきそうです。グーテンベルクが印刷機を発明し、本が出現して以来の大きな変革だそうで、これからは本から電子媒体になるようです。韓国やシンガポールではあと2,3年で教科書がこれに変わるようです。きっと近い将来日本でも教科書がアイパッドのようなものに変わると思います。みんなは毎日教科書をたくさん持って登校していますよね。それがたった一つの端末ですむようになります。そうすると例えば理科の授業で、火山の噴火の様子がリアルにわかったり、社会科では外国の景色がそこにいるように見ることができます。数学では練習問題で間違えると機械が「がんばれ!」など励ましたりするようになるようです。どうですか?すごいですね。
 すごく便利な点がある反面、不便なこともあります。私は本に線を引いたり、付箋を貼りながら読みます。アイパッドではそれはできにくいですね。また、アイパッドだと後何ページで終わりということがわからないですね。だから私は使いにくい気がしています。
 やはり目でしっかり字を追い、自分の頭で想像力を働かせ、それを自分なりの言葉で表現していくことが人間にとってもっとも大切なものではないでしょうか。そうした中から他者の気持ちが理解することができ、優しい気持ちも出てくるものと思います。そして温かなかかわりも自然に出てくると感じています。
 秋の夜長、メールやゲームを時々我慢し、本を読みながらゆったりとした時間を過ごしてみてください。

後期 始業式

 5日間の秋休みでしたが、十分休養できたでしょうか。今日から後期が始まります。後期は101日間です。特に今日から冬休みまでは第4ステージで「探究・深化」のステージです。つまり、学習にじっくり取り組むステージです。前期の終わりは西竜祭があり、大きな感動があったと思います。それは一生懸命やったという証ですね。一生懸命やると「やった!」という達成感が得られます。それは自分の大きな自信につながりますね。そしてそれは勉強も同じです。本気で勉強に取り組んでみてください。4月当初のPTA総会で保護者にも話しましたが、携帯電話やゲームをやらない日を決めて実行してください。
 さて西竜祭や修学旅行のように、大きな行事が近づくと何となくそわそわすることってありますね。それが「空気」です。空気は自分が他の人やモノ、コトにかかわる課程を通じて生み出されます。みんなのクラスの「空気」はどんなでしたか?まじめにやろうとしない男子がいて、女子が早くやろうと引っ張り、けんかになってしまう。やがて「まずいな」ということに気がついて本番間近で全員が一つにまとまる。なんてことはよくありますね。そうして「空気は」作られます。そして伝染します。笑顔の輪に入れば自分も楽しい気分になります。やる気のない「空気」だと暗い気分になります。
 そうした「空気」を形づくるのがリーダーの役目ですね。リーダーは「空気」を敏感に感じ、想像力を働かせ「やろうぜ!」ときっかけを作ることが大切です。でも、もう一つ大切なのはそれを支える副リーダーです。何人かがリーダーのアイデアを「いいね!やろうぜ!」とバックアップし、回りの人を引っ張ることです。水戸黄門も本人だけで印籠だしても誰も相手にしてくれません。それを支える助さん格さんが「控えおろう!この紋所が目に入らぬか」といってくれたので、リーダーシップを発揮することができました。
 さて、第4ステージの学習の「空気」をいかに作るか、とても大切です。それは自分の充実感にも関わってきます。すべての人がそれを意識して行動してほしいですね。

前期 終業式

 今日で23年度前期が終了しました。授業日数は101日です。みんなにとってどんな学期だったでしょうか。新しいクラスがスタートし、5月には修学旅行や自然教室等がありました。先日は西竜祭体育の部、文化の部がありました。みんなの心に大きなものが残ったと思います。
 さて、日に日に秋の気配が感じられるようになりました。みんなは「秋だな〜」と感じるのはどんな時ですか?突き抜けるような青空に富士山が凛とたっているのを見たとき、銀杏の木の葉が黄色に色づいたときなどいろいろあると思います。人間の感覚として目で見て感じることが多いですが鼻で感じるものもあります。中庭にあるキンモクセイに気がつきましたか?先日、橋本先生の授業を1Bでやっているとき、その匂いが漂ってきてとてもいい気持ちでした。私はキンモクセイのにおいが漂ってくると、この季節を感じます。
 ところで三嶋大社に巨大な金木犀があるのを知っていますか?樹齢は1200年を越えると推定される巨木で、現在もっとも古く、かつ大きなモクセイとして知られています。1200年前だと西暦800年くらいだけど何時代かわかるかな?(794年が平安京遷都だから平安時代になったばかりだね)国の天然記念物です。円形に広がり、地面に届くほど垂れている枝先がこの木の生きた歳月の長さを物語っています。薄黄色で可憐な花は甘い芳香を発し、それは神社付近はもちろん遠方までにおよび、時には2里(約8キロ)先まで届いたと伝えられています。従ってこの付近まで匂ってきたのかもしれません。
 さて、においとは漂ってきて嗅覚を刺激するものであり、人間の本能や、特に感情と結びついた記憶と密接な関係があります。つまり匂いはもっとも感情を刺激する感覚だそうです。近年の日本では匂いが無いことがよしとされて、消臭グッズなどの売上が伸びているようですが、しかし、これからはこのにおいに注目が集まってくると思われます。においは人に生理的な影響を与えることがあり、アロマテラピーとして、主として花や木に由来する芳香成分の香りを活用し、ストレスを解消したり心身の健康の維持に活用されています。また、記憶力を高める効果があるとも言われています。
 最近映画でも3Dよりさらに進んだ4Dの映画ができ、においが出てくるようになっているそうです。そしてそれは家庭用のテレビにも進化し、映像に合わせたにおいを発するテレビも開発中だということです。おもしろいですね。
 ハワイの飛行場に降りたとき、甘いにおいがしました。韓国の市場を歩いているとキムチのにおいがします。そんな風にその土地のイメージに結びつくと思います。やがてはどこかの駅に独特のにおいを発する装置ができ、心地よさを演出するようになるかもしれません。しかし、日本には繊細な《香り文化》があります。華道や茶道と同じように香道というのもあります。自然のかすかなにおいにこそ良さがあるといいます。夏場にエイトフォーなどの制汗スプレーを使う人がいますね。でも、強すぎるにおいは不快感を与えるということも覚えておいてください。
 さあ、明日から5連休の秋休みです。三者面談で前期の様子が話されたと思いますが、十分振り返り、リフレッシュして後期に備えてください。そして、ゆっくり周りを見回して秋を感じてください。

夏休み明け全校集会

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 長い夏休みが終わりました。みんながこうして元気な姿でこの集会に参加していることをとてもうれしく思います。みんなにとってどんな夏休みだったですか?家族で旅行に出かけた人もいると思います。暑い中一生懸命部活動に打ち込んだ生徒もいると思います。私が裾野市の図書館に何回か出かけたとき、自習をする部屋で熱心に勉強している3年生に出会いました。いろいろなことに熱心に取り組んだと思います。その体いっぱいに感じたその気持ちを大事にし、しっかり心に焼き付けておくといいですね。友達と語り合ったり、日記や作文に書いたりするのもいいと思います。
 ところで、みなさんにとってこの夏休みの大きなニュースはどんなものがありますか。菅総理大臣が退陣したこと。リビアでカダフィ政権が倒されたこと、福島原発の放射能の心配が未だに続いていることなどいろいろありますね。私は島田紳助さんが突然やめたニュースが気になりました。いろいろな芸能人がファンの人が「やめなくてもいいのに!」と言っていました。それも気になりますが、本人から自分が悪いという態度があまり感じなかったことです。会見での話で「自分的にはセーフだったが芸能界のルールだからやめた」と言っていました。でも、それはほんとに反省していることにならないと思います。では芸能界をやめれば同じことをやるということになってしまいますね。それでいいんだろうか?やはり多くの人に影響力のある立場だからこそ、心の底から反省し、言葉に表すべきではないのかと思いました。
 「自分的にはセーフだと思った」ということですが人間だから、判断基準で「このくらいいいかな?」と思うことがあるかもしれません。しかし、やはり自分の立場を考え、厳しく自分に問いかけることが必要だと思います。私自身も自分を戒めていかなければいけないと感じました。みんなもそういう場面に出会ったら、厳しく判断してください。
 何か困難なことが起こったとき怖さや暴力で相手を脅かして解決することは正しいことではありません。そういう人達に頼ることもよいことではありません。ほんとうの解決はきちんと話合い、両方が納得いく方法でなければなりません。同じ立場で、同じように意見を言い合って解決するのが真の強い、そして正しい人間のすることだと思います。
 言葉は精神です。私たちは言葉で物事を考えたり、感じたりします。ですから知っている言葉が少ないとそれだけ考える力が弱くなっったり、感動する気持ちがあまりもてなくなってしまいます。その言葉も15歳をすぎると覚えられなくなってしまうと言います。まさに今の君たちの時代が一番大事な時です!しっかり日本語を勉強し語彙を豊富にするといいですね。
 さて、これから9月、10月と西竜祭体育の部、文化の部と大きな行事が続きます。第3ステージの目標は「団結、感動」です。クラスの仲間や縦割りの集団でかかわり合いを深め、心を揺さぶる感動体験をいっぱいして下さい。頑張りましょう!

7月 全校集会

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 7月になりました。先週中体連の壮行会が開催され、凛凛しい3年生の姿と1,2年生の熱い応援に感激しました。2日には野球部の中体連が始まりましたが、18対5で快勝し、さい先よいスタートを切ってくれました。9日以降本格的に始まります。今までの練習の成果を存分に発揮してほしいと思います。
 さて今日は中体連に望む姿勢として先日読んだ宮本武蔵について話をしようと思います。きっとみんなも聞いたことのある名前だと思います。「バガボンド」という名前の漫画にもなっている人ですね。宮本武蔵は江戸時代が始まるころ岡山県で生まれました。徳川家康や豊臣秀吉らが活躍していた頃です。二刀を用いることで有名で水墨画も描きました。13歳で最初の決闘を行い、29歳であの有名な巌流島で佐々木小次郎と決闘をしています。数々の決闘をするが一度も負けたことはないといいます。その後行方が知れなくなりましたが約30年後、熊本で洞穴にこもって座禅修行をするようになり、死の直前60歳ぐらいで『五輪書』を書くことになります。この本の中で二つ興味のある部分があったので今日はその話をしようと思います。
 まず一つめは『平常心』ということです。心に意識したり、執着したりすることがなく、自然に身体も手も足も動いていくとき、その名人の心は無心であり、平常心といいます。修練に修練を重ね、合理的で美しい動作で次々とポーズを決めていくと満足感で一杯になっていき、一層動作がリズムに乗ってきます。スポーツ選手が実力以上の成績を上げるのはこんな時です。武蔵の”平常心”は、何時でもすぐこの状態に持っていけるようにしておくことです。体の姿勢として顔はうつむかず、あおむかず、まげず目を動かさず、額にしわを寄せず、眉の間にに皺をよせず、目の玉を動かさないようにして、瞬きをしないような気持ちで、相手に対する必要があるということである。
 もう一つは目には「観」の目と「見」の目があるということです。「見」の目はどちらかというと自分の好きなことはよく見える。関心のないものは目に入らない傾向があります。それに対して「観」の目は心で聞くということです。心は臍下丹田にある。おへその下あたりの場所になるようですが、この丹田で相手の気の動きを聞く。聞くのであるから見る必要はない。内なる心で相手の動きを感じてみることが「観」であるそうです。こうしたことから身近な動きにはとらわれず、それを離してみることが最も大切である。敵の太刀の動きを知るが、動きに惑わされることがない様にするのが大事だそうです。
 さあ、どっしり構え心の目で相手を見てしっかり戦ってきてください。みんなの健闘を期待しています。

6月 全校集会

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修学旅行や自然教室が無事終了し、それぞれの人の心に大きな感動が残ったと思います。楽しかったこともたくさんあるだろうし、友達の良さに改めて気づいたこともあると思います。そこで感じたことをこれからのクラスの中で生かしていってもらいたいと思います。
 3年生ではまたまたすばらしい話を聞きました。こんな話です。2日目の奈良から京都に向かう電車の中で、奈良県の岩城さんという年配の女性に席を譲ってくれた西中の生徒がいました。班員全員が一斉に席を譲り、その後、その岩城さんととても爽やかに会話をしたようです。その対応ぶりに感激し岩城さんはわざわざ電話番号を調べ、静岡県の裾野西中に電話をしてきてくれました。とてもうれしかったんだと思います。普通は「いい子たちだな」で終わるんですが、3年生の態度がとても好感を持たれたんですね。西中にいた教頭先生から折り返し京都の私に電話が入り、先生方や本人にその事実を伝えました。
このように爽やかな対応は相手も心を温かくしますね。当然挨拶も同じです。気持ちのよい挨拶は自分も相手もうれしくなります。1日の気分が違いますね。最近、職員室前でしっかり挨拶をしてくれる生徒が増えています。とてもうれしく思います。
 さて、最近読んだ『学校の空気』という本に興味深い文章がありました。みんなにとって友達関係はとても重要ですね。そんなことが詳しく書いてありました。まず、一つの表れは女子が自分のことをなんと呼んでいるかです。みんなは自分のこと何と呼んでいますか?「ワタシ」と呼んでいる子は15%で優等生タイプに多いそうです。「自分の名前やニックネーム」で呼ぶ子も15%で派手目タイプらしいです。「オレ」と男の子のように呼ぶ子は5%、そして圧倒的に多くの65%は自分のことを「ウチ」と呼んでいるそうです。それは自分は「普通」「平凡」であることの表現として、目立ちたくないという意味もあるようです。
 もう一つは中学生のほぼ3人に1人が自分の気持ちと違っていても人が求める「キャラ」を演じてしまうようです。また、「仲のよい友達でも自分のことをわかっていない」や「どこかに今の自分とは違う自分がある」と感じている子は約4割くらいいるようす。ほんとの自分が出せない人が多くいることがわかりますね。みんなはどうですか?
 人間にはいろいろな人がいます。みんな顔が違うように性格が違うのは当然ですね。今、「島宇宙」化といって小さな友達グループがたくさんあることが多いそうです。でも狭い世界より、たくさんの人と友達になれたら楽しいこともきっと多くなると思います。知らない人と仲良くなる方法の最も簡単で大切なことは挨拶です。そのときの顔の表情も大切です。相手も心を考えてさわやかにしたいですね。今までの自分から一歩踏み出して、今までかかわることが少なかった人にも挨拶をしてみてください。新しい世界がきっと広がると思います。
 明後日はバイマーヤンジンさんの講演会があります。厳しい自然の中でたくさんのつらい思いをして育ってきた人の話です。考えられないような努力をし、現在チベットのために学校を作ろうとがんばっている人です。しっかり話を聞いてください。

5月全校集会

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アヤソフィア

 連休が終わり、すっかり暖かくなりました。みんなにとってどんなゴールデンウィークだったでしょうか。5月は一生の思い出に残るような修学旅行や自然教室があります。感動的な体験をいっぱいしたいですね。
 ところでこのハンカチ、実は「嵐」の二宮くんにもらったものです。すごいでしょ。欲しい人いますか?…残念ながら嘘です!でも、みんな興味を持ったでしょ!今日は興味のあるものや知っているものに対しては感動が大きくなるという話をしたいと思います。
 以前私が旅行に行ってものすごく感動した建物について話をします。みんなはトルコという国を知っていますか?その首都のイスタンブールはボスポラス海峡を挟んでヨーロッパとアジアの2つにまたがっています。あのオリエント急行の終着点です。この写真を見てください。古びた建物でしょ!これがイスタンブールにあるアヤソフィアという建物です。ただこうしてみるとぼろい建物だなとしか思わないかもしれませんが、歴史を知るとそのすごさに驚きます。
 この建物は東ローマ帝国時代にキリスト教の大聖堂として建設されたもので、正教会の総本山でした。最初の聖堂は360年に、コンスタンティウス2世の手によって建立されました。最初の建物は火災で消失しますがその後537年に再建されました。今の建物はこの時のものです。高さ41,5mのドームがあり圧倒的な迫力があります。すごいでしょ、今から1500年前にこんなすごいものができていたんですよ。日本でいうと仏教が伝わってくる前の年で、日本最古の建物である法隆寺ですら、この建物より約200年後に建てられたんだよ。
 さてそれから900年後1453年5月29日、千年以上続いた東ローマ帝国はイスラム教のオスマン=トルコによって陥落します。(日本だと足利義政が銀閣寺を建てた頃)オスマン=トルコのメフメト2世は、その日の午後に入城するとすぐにこの大聖堂に赴きました。彼はその迫力に圧倒され大聖堂入り口の土を自らのターバンに振りかけて堂内に入りました。本来ならキリスト教の建物なので徹底的に破壊するんですが、その美しさにイスラム教のモスクにすることにしました。内部の十字架が取り外され、メッカの方向を示すくぼみであるミフラーブが加えられたが、マリア像などのモザイク画は破壊することはせず、漆喰で塗りつぶしました。その後、4本のミナレットが建設され、礼拝堂内には説教壇も取り付けられた。オスマン帝国の君主も毎週の金曜礼拝に訪れ、オスマン=トルコにおいて最も格式の高いモスクになりました。
 それから500年後の1935年にトルコ共和国の博物館に改められ、今では一般に公開されています。漆喰で塗りつぶされていたモザイク画は漆喰がはがされ今はみることができます。仰ぎ見ると暗いドームに幻想的な雰囲気が漂っていて、すごい迫力でした。
 これはアヤソフィアの前の道路に落ちていた石です。メフメト2世にならい記念に拾ってきました。知らないとただの汚い石ですが、知っているとゾクゾクとする感動が伝わってきます。「これがそうか!」と思わず言葉が出てしまいました。この石も知っていると宝物になりますね。
 さて、3年生は来週、修学旅行に出かけます。事前学習をしっかりしましたか。法隆寺や東大寺の歴史、坂本龍馬が暗殺された場所等、知っていると感動が大きいですよ!

23年度前期 始業式

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少しずつ春らしくなり、グランド脇の桜も咲き始めました。さあ今日から23年度がスタートします。今日から新しい学年での勉強が始まります。みんなの様子を見ていると「ようし、やるぞ!」「がんばるぞ」という気持ちが伝わってきます。この気持ちを忘れずに、この一年間たくさんの友達と一緒に、元気に、仲良く頑張りましょう。この後、みんなが楽しみにしている担任の先生の発表がありますが、どの先生もスタートに向けて意欲充分です。明日から担任の先生を中心に、充実した1年間になるようしましょう。
 さて、先日東北地方で大きな災害がありました。その後福島原発のこともあり日本全体に不安感が広がっています。農産物や飲み水の問題など困った問題が続出しています。そんな中、テレビを見て変だなと思ったことありませんか?ACという公共広告機構のコマーシャルが多いと感じませんか?「『遊ぼう』というと『遊ぼう』と答える」とか「こんにちは!ありがとう!…魔法の言葉〜」とか「思いは見えないけど思いやりは誰にでも見える」などいろいろあります。それから前は「エイシー」と言っていましたが最近音声が消えました。なぜでしょうか。大きな災害があったので企業が宣伝を自粛したこと。エイシーは耳障りでクレームが出たことなどです。このように、知らず知らずに変わっていくことがあります。でも大切なのはそれに気づき、「どうして?」と自分の頭で考えることです。一つの情報だけを信じ、それが正しいと思いこむことで風評被害が広がります。そうするとますます悪い方向に進んでいってしまいます。より多くの情報から自分の頭でしっかり考え、判断することが大切ですね。
 さて西中学校は今年度も「かかわり合いを深めよう」という目標に力を入れていきます。その一つとして挨拶があります。挨拶は心をつなぐ大きな要素です。しっかり相手の目を見て、そしてニコっと笑ってすると心が通じます。今年もこの挨拶を意識して生活しましょう。
 このあと入学式があり1年生が入学してきます。新たな仲間として温かな心で接してください。そして西中生全員の生活が充実したものになるよう協力し合いましょう。
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学校行事
4/4 着任式 入学式準備
4/5 入学式 始業式
4/6 体位測定 地区会

学校からのお便り

PTA配布物

グランドデザイン

1年学年便り

2年学年便り

3年学年便り

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