最新更新日:2024/05/04
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第1ステージ キーワードは『仲間づくり』

3月の全校集会

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どんな人間が立派か? 3月2日

 3月になりました。いよいよ今年度も終わりが近づいてきました。3年生は明日から公立高校の受験です。緊張していると思いますが全力を出し切れるよう頑張ってください。昨日、校長室で仕事をしていたら、すばらしい歌声が耳に入ってきました。思わず見に行くと、3年生が廊下で真剣に卒業に向けての歌の練習をしていました。その真剣な姿を見てジーンとしてしまいました。よく頑張っていますね。1,2年生もよく頑張っていますね。部活動での活躍や美術展、書道等のたくさんの表彰があり、ビデオでとって昼の放送で流すほどですね。西中全体がよく努力していると思います。
 さて、来月からみなさんは次の学年に進みます。3年生は卒業となります。そこで今日は、みんなが将来どんな大人になりたいか考えてもらいたいと思います。
 今から150年くらい前、日本でいうと江戸時代が終わる頃、ドイツにニーチェという哲学者がいました。今,NHKの大河ドラマで放送している坂本龍馬が活躍していた頃の人です。その人の『ツァラトゥストラはかく語りき』という本に人間の“三様の変化”という話しが出てきます。人間の在り方について語った話です。
 最初は人間はラクダであるといいます。周りを恐れ、数多くの重いものを理由もわからず背負います。そしてひざまずいて、自分の愚かさにも気づきません。
 次の段階はライオンです。新しい創造を目ざして自由をわがものにし、あらゆることに対して反抗します。それは奪いとることであり、他の動物を見下すように威張ります。
 しかし、ライオンさえ行なうことができなかった最後の段階はなんだと思いますか。それは赤ん坊だそうです。「えー!」と思いますよね。でも赤ん坊は純粋です。赤ん坊は全てを受け入れます。他の人を疑うことなく信じます。そして、そのとき心は全ての人にやさしくなれます。それが一番人間として強いことだそうです。
 日本のことわざにもこういうのがあります。「実るほど頭を垂れる稲穂かな」稲の実がいっぱい実ると稲穂は頭を下げます。人間も同じこと。立派な人ほど頭が低い、つまり威張っていないということです。わかりますか?そんな人間になれたらいいなと私は思っています。
 ライオンのようにツッパル時期も大切ですが、更に進歩した赤ん坊の境地も大切です。 ちょっと難しかったかもしれませんが、いろいろな本を読みながら考えてみてください。


2月の全校集会

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言葉の大切さ 2月3日

2月になりました。一年で一番寒い月といわれています。体に気をつけ、がんばってほしいと思います。3年生は入試が間近に迫ってきました。今日の集会には一番早く体育館に来ていました。「気合いが入っているな」と、とても頼もしく感じました。
 さて、みんなはテレビドラマで「相棒」というのを知っていますか?私はドラマはあまり見ないのですが「相棒」はかかさず見ます。とても面白いですね。あの中で主人公の右京さんが「はい」という言葉をよく使いますね。自分の納得いかないときの返事で今までの日本語には無い使い方です。このように今までにない日本語が多くなってきました。「ヤバイ」という言葉もそうですね。本来だと危険というような良くないような時に使いましたが、最近では「すごい!」というような意味にも使われます。例えば「このラーメンやばいね!」でおいしいという意味なんですね。みんなはどっちで使いますか?このように言葉は使い方が難しいですね。しかし、自分の気持ちを伝えるものが言葉です。だからこそ大切にしたいですね。
 言葉は自分が伝えたいことを「意味する物」として発せられるのですが、それを相手が受け取るときの「意味される物」と違ってきてしまうことがあります。そんなことから誤解が生じて、もめる元になったりすることがあります。昔見た映画でこんなラストシーンがありました。恋人同士の男女が別れるシーンで年上の彼女は「さよなら」と行って手を振ります。純情な男の子も「さよなら」といって手を振ります。しかし、女性のさよならは「もうお別れね」という意味。男性のさよならは「また明日ね」という意味。男の子は相手の「意味する物」が理解できず、笑顔で帰って行きます。
 「メラビアンの法則」というのがあります。7:38:55の法則とも言うそうです。自分の気持ちを伝えるのに大切な要素は7が言葉、38が声の調子、55が表情なんだそうです。ですから体全体で自分の気持ちを伝えることが大切のようです。3年生は面接試験の時、このことを頭の隅に入れておくといいですね。
さて、言葉意外にも自分の行為の「意味する物」が正確に伝わらないと、このように「意味された物」が違って伝わることもありますね。ちょっとしたユーモアにも相手が「いやだな」と思うことがあります。相手の表情を見て気持ちを察することも大切です。そんな心配りをしたいですね。寒い時期はストレスがたまりやすいといいます。お互いいたわる気持ちを持って生活しましょう。

1月の全校集会(ジャンプ)

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 あけましておめでとうございます。皆さんにとってどんなお正月だったでしょうか。家の手伝いはできましたか?家族や親戚などといっぱい話をしましたか?いろいろな人といっぱいふれあうことはとても大切ですね。さて、今日から授業再開です。第5ステージに入ります。このステージの目標は「決意」です。きっとお正月に「今年はこんなことをしたい」などと考えたと思います。自分を見つめ、将来を真剣に考える時期ですね。特に3年生は進路決定の大事な時期です。寒さも一段と厳しくなってきました。昨年は新型インフルエンザが猛威をふるいましたが、これからは新型に加え、季節性インフルエンザも心配です。うがい、手洗いなどきちんと行い、健康にも十分注意してください。
 さて、以前私はバラが好きだと話したと思います。私にとって冬はバラ作りのための大事な作業がある季節です。バラは5月、6月に見事な花を咲かせますが、バラにとって大切なのは今の時期です。この冬休みに苗の周りに牛糞や肥料をたっぷりすき込みました。さらに2月に枝をばっさりと剪定します。この2つの作業がきちんとできれば、後は放っておいても5月にきれいな花を咲かせてくれます。まさに、今が勝負の時です。
 みんなは春に咲く花としてチューリップや桜の花を知っていると思います。あの花は寒いのがかわいそうだからといって温室で育てると春に花が咲かないそうです。厳しい寒さに当たってこそ、きれいな花が咲くそうです。不思議だよね。でもそれが自然の摂理です。人間も同じです。つらい時期があるからこそ大きく飛躍できるんだよ。
 ところで「ジュピター」を歌った平原綾香って知っていますか?その人が前にテレビでインタビュー番組に出ていてこんな話をしていました。「好きな言葉はジャンプです。ジャンプは飛躍するために行いますが、そのときに人は腰をかがめます。その腰が低ければ低いほど高くジャンプできます。だからそういう頑張る姿勢が好きです。」
努力すればするほど大きく飛躍できる。今の君たちもそうですね。ベストを尽くしてがんばりましょう!

読書の秋

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 11月の全校集会    11月4日
 秋も深まってきました。気温も少しずつ寒くなってきました。昨日は西地区コミュニティまつりで3年生のたくさんのボランティアが活躍してくれました。とてもうれしく思いました。さて、秋は○○の秋!といわれることが多いですね。たとえば収穫の秋、食欲の秋、読書の秋などです。何か行うのにちょうどよい気温なのでしょうね。来週から読書週間が始まります。みなさんな本を読んでいますか。私は読書はとても大切なものだと考えています。本の良さはまず第一に、テレビや映画と違い止まって考えることができること、すなわち想像力を働かせて自分のイメージをふくらませることができることです。二番目として他の人の気持ちを理解することができ、「こういうときにこういう気持ちになるんだ」と感性の幅を拡げることができることです。幼い子は自分だけしか考えられませんが、みんなぐらいの年齢になると他の人の心を推測できるようになります。三番目として広い知識と教養を得ることができることなどがあげられると思います。でももっとも重要なのは心です。心の豊かさを育むことができることだと思います。みんなは本を読んで泣いたことがありますか?喜んだり、泣いたり、笑ったり、怒ったりという経験をたくさん持つと人生が豊かになります。
今日持ってきた本は「お薦めの本」に書いた『異邦人』です。フランスのアルベール=カミュという作家が書きました。短い本ですが私の一生を変えた本だと思います。今でも、私の考え方の中心はここからスタートしています。
 主人公ムルソーは殺人事件を起こします。理由は「太陽がまぶしかったから」。逮捕され裁判にかけられ死刑の宣告を受けますが、その理由が母親の葬式の時に涙を流さず、女友達と映画を見に行ったということ。死刑の前に牧師がやってきます。「神に祈りなさい」と。しかしムルソーは「私はしっかりと生きてきた。あなたの人生より充実していた」と告げます。結果には原因があるといわれますが、説明できない場合だってある。不条理という言葉を考えたり、生きるってどういうことだろうかとそのころ考えてました。
 高校生の時に読んで衝撃を受け、原文(フランス語)で読もうと決めました。そのために大学では文学部の授業にもよく出席していました。大学のほかに日仏学院というフランス語の専門学校にも同時に通いました。その学校ではすべてフランス語なのでとても大変でした。そうして、やっと原文を読み切ることができました。
 図書室に行ったことありますか。西中の図書室はとてもよい環境になっていて、本が選びやすいですね。今、世の中にたくさんの本があふれています。だからよい本を巡り会うのが難しいかもしれません。そんなとき、図書委員会で薦めている本や、名作といわれる文庫本などから選ぶといいと思います。司書の先生に相談するのもいいと思います。ぜひこの秋、よい本をいっぱい読んでください。

後期始業式での話

10月13日

後期が始まります。短い休みでしたがリフレッシュできたでしょうか。さて、後期は本格的に学習に力を入れていく期間になります。第4ステージの目標は「探求」です。自分の目標をしっかり持ち頑張りましょう。今日はこの本についての話をしたいと思います。この本の題名は『自由からの逃走』です。変だと思いませんか。普通「自由への」と使いそうなのに自由から逃げるなんて。そこがミソなんです。歴史上の人物でヒトラーという人を知っていますか。ユダヤ人を強制収容所で何百万人も殺害したといわれるナチス=ドイツの最高責任者です。第2次世界大戦の時のドイツの独裁者でした。この人はワイマール共和国という非常に民主主義的な国で多数決で独裁者になりました。不思議ですね!この時のドイツ人の心理を分析した本がこの本です。エーリッヒ=フロムという心理学者が書きました。ちょうどこのころ世界的な不況になり、失業者が増大し、世の中が混乱していました。その時「ドイツが大変なのはユダヤ人がいるからだ」「ユダヤ人を追い出そう」とヒトラーは強い口調で演説しました。生活の苦しい人は力強い英雄ヒトラーに熱狂的に賛成しました。そうしてドイツの人はヒトラーに自由を預けたのです。そしてドイツは反対することができないファシズムの国家になっていきました。
ところでみんなは授業中、クラスがうるさくて「先生が怒ってくれればいいのに!」と思ったことがありませんか。ある学校で「中学校の授業がうるさくて聞こえないから、塾へ行かないとやっていけない」と言っている生徒がいました。そんな時「先生が怒ってくれればいいのに!」と思ったそうです。でも、先生が怒鳴って、こわさでクラスを静かにさせているのはほんとに正しいことでしょうか。それこそみんなが「自由から逃げる」ことになってしまいます。独裁者を認めてしまうことになります。自分のクラスはみんながみんなの意見で決めていかなければいけません。民主主義はみんなで作るものです。クラスがうるさかったら、みんなが「静かにしようよ」と声を掛け合うべきです。大変でもみんなで協力して、うるさい人に注意していかなければなりません。わかりますか。
 後期はクラスの落ち着いた雰囲気がとても大切です。そうした雰囲気は必ず自分のためになります。ごくせんのヤンクミや水戸黄門、スーパーマンなんてどこにもいません。他の人に期待してはいけません。みんな一人一人が主人公になって頑張って欲しいと思います。

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