最新更新日:2024/04/28
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第1ステージ キーワードは『仲間づくり』

12月 全校集会

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いよいよ12月になりました。寒さもだんだん厳しくなってきました。勉強も頑張っていると思います。3年生は進路を決定していく時期ですね。大変だと思いますが自分の夢に向かって頑張ってください。
 ところでベートーベンって知っていますね。実は8年前ウイーンにお墓参りに行ってきました。広大な敷地の森の中に立派なお墓が建っていました。10mくらい向こうにはシューベルトやブラームスのお墓もありました。さて12月になると年末の恒例行事でベートーベンの交響曲第9番を演奏しますが、みんなは聴いたことがありますか?AKBやブルー・ハーツもいいな思いますが、時にはクラッシックもいいですよ。この曲はベートーベンが54歳の時に作曲した、最後の交響曲です。ベートーベンは56歳で亡くなりましたから、亡くなる少し前ということになります。聴けばきっと「あれか!」と思う曲です。全部で70分くらいの曲ですが、CDが最初にできた時の録音時間が74分なのはこの曲が入る長さで決まったという話があるくらい有名な曲です。第4楽章の後半に「歓喜の歌」という壮大な合唱が入ります。ベートーベンがシラーの詞『歓喜に寄す』に感動し、曲をつけました。交響曲で歌が入るのは画期的なことで、これだけの長い曲にしたことやオーケストラに新しい楽器を取り入れたりしたことなども先進的でした。また音楽とは自分の理念を表現するものだという流れを作ったのもベートーベンです。それにしてもこの曲を作曲したとき、耳が全く聞こえなかったというのもすごいですね。初演の時、耳の聞こえないベートーベンは副指揮者として式台に立っていましたが、終わってから拍手が聞こえず、失敗したと思って客席の方を振り向けなかったそうです。そこでアルト歌手が体を振り向かせ大歓声を知ったという逸話も残っています。
 その歌詞の中に「すべての人々は兄弟になる」という詩があります。ベートーベンはナポレオンとは一つ違いになります。従って時代は貴族の時代から市民の時代に大きく変わっていきます。音楽も貴族中心の宗教音楽から市民が楽しむ音楽へと変わっていく転換点となりました。この第9はそういう意味でも大きな影響を与えました。
 特に合唱が入ることによって「連帯感」が生み出され、歴史上のいろいろな場面でこの曲が演奏されることになります。1989年ベルリンの壁が崩壊し、東西ドイツが統一される時、記念コンサートで演奏されました。また、1998年の長野オリンピックの時も日本人指揮者小澤征爾が長野、中国の北京、オーストラリアのシドニー、ドイツのベルリン、ニューヨークの国連本部前、黒人と白人の合唱団で歌う南アフリカの喜望峰から世界同時中継をしました。そして現在、EU(ヨーロッパ連合)においても連合における統一性を象徴する歌として使われています。
 「喜びの歌」であり、連帯意識を高揚させますので、世界各地で年末年始によく演奏されます。オーケストラの後ろで約100人ぐらいの合唱団が一斉に歌うとすごい迫力です。中には大阪で毎年行っている市民参加型の1万人の第9コンサートというのもあります。一昨日開催されたとニュースで言っていました。合唱団が1万人で素人でも練習して参加できるコンサートです。年末にテレビでも時々やりますので興味があったらぜひ聴いてみてください。ジーっと聴いているとゾクゾクってきますよ!今からDVDで一部だけかけるので聴いて見て下さい…。


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