ゆかりごはんの「ゆかり」とは?(4/24)
「ゆかりごはん」の「ゆかり」とは紫色の別名のことです。ゆかりごはんに混ざっている紫色のものは,「赤しそ」という野菜です。「赤しそ」は,ヒマラヤやビルマ,中国が原産で,日本には中国から伝えられたといわれています。梅干に赤い色をつけるのも,この「赤しそ」です。しそは,独特の香りがあり,食べると食欲がでます。また,胃を丈夫にする働きもあり,食中毒の予防にもなるそうです。
中国にはこんなお話があります。昔,洛陽というところに住んでいた若者がかにを食べ過ぎて,食中毒を起こしてしまいました。そのとき,有名なお医者さまの「華陀」という人が,薬草を煎じ,紫色の薬を作りました。この薬を飲んで,若者は命を救われ,たちまち元気になったのです。そして,この薬草のことを,紫の蘇る葉という意味の漢字を使って「紫蘇」と呼ぶようになったということです。 文責:栄養士 阿部 綾 |
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