写真は、校庭の「 桜 」です。
「 桜のつぼみ 」は、冬を感じて春を待つ、と言われます。
枯れ枝のようですが、春の準備を着々と進めていました。
令和3年(2021年)の教育活動が始まりました。
全校朝礼は、放送で私から生徒たち、特に3年生にメッセージを伝えました。
以下、校長講話の内容です。
おはようございます。校長の高田です。
2週間ほどの冬休みを終え、学校は再開しましたが、残念ながら新型コロナウイルス感染症は、いまだ収束に至っていません。
年末には、「 医療従事者のみなさんへ 」というメッセージの作成に、多くの飛鳥中生が真剣に考え、素直な気持ちを伝えてくれたことに感謝しています。
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校長:高田勝喜
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そうした中、昨日、1都3県に「 緊急事態宣言 」が再発令され、再度、一人ひとりが感染予防に努めなければならない状況になりました。
学校の活動にも制限が加わり、君たちにお願いや我慢をしてもらわなければならないこともあるかと思います。
手洗いや消毒、対面で話す場合はマスクの着用、教室の換気や湿度管理など、今一度、感染防止策に努めてください。
しかしながら、こうして全クラスが揃い、無事に新年を迎えられたことは、素直に喜びたいと思います。みなさんは、どのように新しい年を迎えたでしょうか。
「 いつもと違うお正月だった。」という人もいるかもしれません。いずれにしても、新しい年を迎えるにあたり、一人ひとりが、この1年の健康や抱負を願い、また、3年生は自分自身の合格を誓ったのではないでしょうか。
さて、話は変わりますが、冬の厳しい寒さの後にやってくる、穏やかで暖かな春を表した言葉に「 冬来たりなば、春遠からじ 」ということわざがあります。
「 冬来たりなば、春遠からじ 」とは、「 冬が来たならば、春はもうそこまで来ている。」という意味になります。
この言葉の出典は、イギリスの詩人シェリーの詩集の一節「 If Winter comes, can Spring be far behind ? 」が訳されたものです。
3年生にとっては、今まさに進路選択の真っただ中、来週・再来週と、出願や入学試験が始まります。
不安やいらだち、苦しい気持ちは、決して自分一人ではありません。平気そうな顔をして隣に座っている友達、強がっている友達、そして、受験を目前にした全国の中学生が、多かれ少なかれ不安やいらだち・苦しい気持ちを持っているのだと思います。
かつての私の教え子が、卒業式での別れの言葉で、進路選択について振り返った時の思いを次のように述べていました。
「 人生で最初の関門、高校入試。それは、暗く長い灰色の時でした。孤独感にさいなまれ、プレッシャーに押しつぶされそうにもなりました。
しかし、生まれて初めて親にも先生にも頼ることができず、自分自身で道を切り開くしかないということを実感したとき、私は大きな成長を遂げることができました。
受験、それはマイナスばかりではなく、受験という大きな壁を乗り越えることで、精神的にも人間的にも大きく成長することができました。」と。
今まさに、目の前にある見えない大きな壁に向かっている3年生、先ほども言いましたが不安やいらだちの気持ちを持っているのは、決して自分だけではありません。
受験という厳しい現実を、自分自身を鍛え、成長させるチャンス、と考えてみてください。
今日のような寒い日があるからこそ、暖かな春に喜びを感じるのです。体調管理に十分気を付け、この厳しい冬の寒さを乗り越えてください。
以上で私の話を終わります。