本日、放送による全校朝礼を行いました。
私と養護教諭からお話をしました。
おはようございます。校長の高田です。
早いもので、今年も残すところ3週間ほどとなりました。
3年生は、進路面談も大詰めを迎え、自らの進路実現に向けて、目標が明確になってきたことでしょう。
そうした時期なので、今日は、目標を考える際に、参考にしてほしいことを話しておきます。
3年生だけでなく、1・2年生も一緒に考えてください。
イソップ童話で知られる 『 ウサギとカメ 』 の話です。
「 足の速いウサギと遅いカメが競走し、最後はカメが勝つ 」という童話です。
以下、「 校長講話・ここをクリック 」から
校長:高田勝喜
校長講話・ここをクリック
それでは、「 足の速いウサギが、なぜカメに負けたのでしょうか?」
自分の力を過信して、居眠りをしてしまったから?
あるいは、カメのことを馬鹿にして、油断してしまったから?
… いずれも正解です。
では、質問の仕方を変えます。
「 足の遅いカメは、なぜ、ウサギに勝つことができたのでしょうか?」
最後まであきらめずに、ゴールを目指したから …。
地道にコツコツと努力を積み重ねることができたから …。
と、答え方が変わると思います。
このことを踏まえて、改めてウサギの走り方・カメの走り方を考えてみてください。
「 なぜ、足の速いウサギは、カメに負け、足の遅いカメは、ウサギに勝つことができたのでしょうか … ? 」
そこには、ウサギとカメの走り方に違いがあると、私は考えています。
「 ウサギは常に相手を見て走り、カメは常にゴールだけを見て歩みを進めた。」
もう一度繰り返します。
「 ウサギは相手を見て走り、カメはゴールを見て走った。」
自分以外の誰かの存在を気にしたり、その誰かと自分とを比較することが、油断や焦りにつながる。そして、自分の力を発揮できずに終わってしまう …。
これがウサギの走り方だと言えます。
それに対して、ただ自分が目指すゴールのみを見据え、今自分がやるべきことを着実にこなしていく。自分と誰かとの比較ではなく、今自分にできることに全力を尽くす … 。 これがカメの走り方だと言えるでしょう。
同じことが、学習やスポーツでも言えるのではないかと思います。
良きライバルの存在が自分を高めてくれるということもあります。しかし、その存在にとらわれすぎてしまうと、自分を見失うことにつながります。
たとえば、それが高校入試であれば、そのゴールは誰かに勝つことではなく、「 合格」 という目標にあるはずです。
にもかかわらず、それを見失ってしまうと、自分以外の誰かの存在、つまり、倍率が高いとか低いとかいったことにとらわれ、油断したり、逆に必要以上に焦ったり不安に駆られたりしてしまうものです。
高校入試を例に挙げましたが、学習やスポーツなどにおいて、まず大切なことは、自分の目指すゴール・目標を見失わないことです。
そして、そのゴール・目標にたどり着くために必要な努力を惜しまず、積み上げていくことです。
自分の決めたゴール・目標は、決して逃げません。 あとは自分がゆっくりと、しかし、確実に自分の目指すゴール・目標に近づいていくだけです。
3年生のみなさん、今の話を参考に、それぞれが目指す、進路実現に向けて着実に歩みを進めてください。
以上でわたしの話を終わります。