1月31日(水) 本日の給食『はるか』について 「はるか」は、「日向夏(ニューサマーオレンジ)」の実生(種から育つ苗)から偶然生まれた奇跡の柑橘と言われています。 外見は、果皮が黄色くゴツゴツとしていて、お尻(果頂部)にリング状のくぼみが出るのが特徴です。レモンのような見た目で酸っぱそうですが、味は、皮からは想像できない上品な甘さで、酸味が少なくさわやかな風味です。種が多めなので、気をつけて食べましょう。 「実生(みしょう)」から育てるとは、種から育てる事をいいます。柑橘は普通、苗木、接ぎ木で育てます。実生から育てると、全く違う特徴のものが生まれます。親より劣っているものができることが多いですが、高品質なものが生まれることもあるそうです。 1月30日(火) 本日の給食根菜ぽかぽか汁 『八丈島産ムロアジ』について 全国学校給食週間5日目は、八丈島から届いた「ムロアジ」を使ってメンチカツを作りました。八丈島は伊豆諸島の1つの有人島です。 ムロアジは温かい海に生息し、伊豆諸島から小笠原諸島まで広く分布しています。伊豆諸島では伝統食材「くさや」の原料として、また、すり身にして「たたき」の原料として利用されています。新鮮なものは刺身でも食べることができますが、身がすぐにやわらかくなってしまうため、くさや等に加工されてから島の外に出荷されます。 1月29日(月) 本日の給食タピオカ入りフルーツポンチ 『キムチ』について 全国学校給食週間4日目は、東京の小平市で収穫した白菜で作られたキムチを使ったキムチチャーハンにしました。 キムチは韓国生まれの漬物です。白菜などの野菜を塩漬けし、唐辛子やにんにく、果物、イカの塩辛などと一緒に漬け込み、発酵させて作ります。発酵させることで、独特の風味やうま味が生まれます。韓国は、冬の寒さが厳しいため、キムチなどの保存食を作る文化が定着しました。 韓国ではキムチは手作りすることが多く、それぞれの家庭の味があるそうです。日本では白菜で作ったキムチが定番ですが、韓国には200種類を超えるキムチがあると言われています。 キムチは発酵食品のため「乳酸菌」が豊富に含まれています。腸内環境を整え、お腹の調子を良くしてくれる効果があります。また、唐辛子の辛み成分「カプサイシン」は、発汗作用や脂肪を分解する効果があると言われています。胃液や唾液の分泌を良くしてくれるため、食欲増進にも期待できます。 1月26日(金) 本日の給食『千寿ねぎ と あしたば』について 全国学校給食週間3日目は、伝統野菜「江戸千寿ねぎ」と、八丈島の「あしたば」を使った給食です。江戸千寿ねぎは、江戸時代から種を受け継ぎ、代々育てられてきた伝統の野菜です。一般的に出回るねぎよりも太く、甘みがあるのが特徴です。煮ても煮崩れせず、口の中でとける、と言われるほどの美味しさです。 あしたばは、別名「八丈草」と呼ばれるほどの、八丈島を代表するセリ科の植物です。ミネラルやビタミンが豊富で、健康野菜としても注目されています。今日は粉末にした あしたばを混ぜたお団子を作りました。 1月25日(木) 本日の給食八丈島フルーツレモンケーキ 『八丈島フルーツレモン』について 全国学校給食週間2日目は、八丈島で栽培されているフルーツレモンを使った給食です。 フルーツレモンは、一般に出回るレモンの約3倍ほどがあります。酸味や苦味が少なく、ほんのりと甘みを感じるほどです。皮ごと食べることができるので、すりおろした皮と果汁を使ってケーキを焼きました。 1月24日(水) 本日の給食野菜の辛子和え 亀戸大根のみそ汁 『全国学校給食週間』について 1月24日〜30日は「全国学校給食週間」です。今日から5日間の給食は「東京都の食 大発見!」と題し、東京都の食にスポットを当てた献立が登場します。 今日は、江戸伝統野菜「亀戸大根」を使った給食です。亀戸大根は江戸時代から昭和初期まで、亀戸香取神社周辺で栽培されていました。根が30cmと短く、先がくさび状にとがっているのが特徴で、明治時代は盛んに栽培されていたそうです。「おかめ大根」や、「お多福大根」と呼ばれていましたが、産地の名前をとって亀戸大根と呼ばれるようになったそうです。現在では、葛飾区の3件の農家でしか栽培されておらず、貴重品となっています。 1月23日(火) 本日の給食『ロシア料理』について ピロシキは、小麦粉の生地に肉や野菜などの具をつめてオーブンで焼いた料理です。日本では、油で揚げたピロシキが多いですが、ロシアでは揚げずに焼いたものが一般的です。中に入れる具も、地方や各家庭によって異なります。ジャムやフルーツをつめたピロシキもあり、おやつとしても食べられています。 北国であるロシアでは、煮込み料理やスープを良く食べます。ウクライナ料理であるボルシチですが、ロシアでも人気です。ビーツという赤紫色をした野菜を入れるため、スープの色が赤くなるのが特徴です。 今日のピロシキはパンに具を挟み、パン粉をつけてオーブンで焼きました。調理工程が多く、手間がかかるのですが、調理員さんたちが今日もひとつひとつ給食室で丁寧に作ってくれました。 1月22日(月) 本日の給食中華風コーンスープ 『白身魚と赤身魚』について 今日の「ホキ」という魚は白身魚です。くせがなく、淡白な味わいなのでフライやムニエルなどにするとおいしい魚です。 魚は大きく分けると赤身魚と白身魚の2種類に分別できます。 マグロやカツオなどの赤身魚は、長い距離を泳ぎ続けるため筋肉質で、鉄分を多く含んでいます。カレイやタラなどの白身魚は赤身魚と比べると海底でじっとしている魚が多く、そのため脂質が少なくあっさりとした味わいなのが特徴です。 白身魚は、脂質は少ないですが、たんぱく質が豊富で、消化吸収が良いです。また、ビタミンDも豊富で、カルシウムのバランスを整え、骨を丈夫にする力があります。 1月19日(金) 本日の給食ディエタ・デ・ポヨ 『ペルー料理』について ペルーの主食は米やじゃがいもが多く、大きなお皿に主食やおかずを盛り付ける形式が主流です。ロモ・サルダードは細切りの肉と、揚げたじゃがいもを炒めたペルー伝統の料理です。移民が多い国のため、ペルー料理はバラエティ豊かで、この料理はしょうゆを用いた中華料理のような味付けをします。 ディエタ・デ・ポヨは、鶏肉と野菜、短いパスタが入ったシンプルなスープです。ポヨとは鶏肉のこと。ペルーでは寒い日にこのスープを作るそうです。今日はABCマカロニを入れて作りました。 Discover the World延長戦4
各班、発表に向けて最終調整
をしています。 Discover the World延長戦4
各班、発表に向けて最終調整
をしています。 1月17日(水) 本日の給食大根ときゅうりの甘酢和え 呉汁(ごじる) 『呉汁』について 呉汁とは、日本各地に伝わる郷土料理の一つです。大豆を水に浸してやわらかくし、すりつぶしたものを「呉(ご)」と言います。この呉が入った味噌汁なので「呉汁」と呼ばれるようになりました。大豆は、「畑の肉」と言われるほど、たんぱく質を豊富に含んだ食品です。中でも体内では十分に生成されない「必須アミノ酸」がバランス良く含まれており、古来から日本の食生活を支えてきました。汁に大豆を入れることで栄養価が増し、味にコクが生まれます。 大豆は栄養成分以外にも、大豆レシチン、大豆サポニン、イソフラボンなどの機能性成分を多く含みます。コレステロールの上昇を抑えたり、骨の強度が低下してしまう「骨粗鬆症(こつそしょうしょう)」を予防したり、腸の働きを整えたりしてくれます。 1月16日(火) 本日の給食『えびグラパン』について えびグラパンは数ある給食のメニューの中でも1、2を争うほど作業工程が多く、作るのに時間がかかるメニューです。 まず、パンを切り、フタになる部分と、器になる部分を分けます。フタはオーブンで下焼きしておきます。器の方は、中身をくり抜きグラタンが入るスペースを作ります。中身のパンは、ミキサーにかけパン粉にし、グラタンの具として使います。同時進行でグラタンを作り、味を調えたら、パンの中に注ぎます。この時、グラタンがあふれないよう、丁寧に作業します。上にチーズを乗せ、オーブンで焼き色がついたら完成です! 今日は朝から350個のえびグラパンを、1つ1つ手作業で作りました。少しでも温かい状態で提供できるよう、焼く時間もギリギリまで調整しています。いつも以上に、作ってくれた方々への感謝の気持ちを忘れずに食べましょう。 1月15日(月) 本日の給食『切り干し大根』について 切り干し大根は、大根を千切りにして天日干しした保存食です。切り干し大根は、生の大根と比べると、栄養価もうま味も大幅にアップしています。それは、大根の水分が抜けて栄養が凝縮し、天日に干すことで大根のでんぷんが糖化されて甘みとうま味が増すからです。栄養的にはカルシウムが豊富で、鉄分、食物繊維も多く含まれます。生野菜を大量に食べるのは難しいですが、切り干し大根の場合、少ない量で栄養をとることができるので、日常的に食べたい食材です。 切り干し大根生産量日本一の県は宮崎県で、全国の9割を生産しています。 はりはり漬けは、切り干し大根を醤油や酢で漬けたもので、上越地方を代表する郷土料理の一つです。地域によって、調味料や漬物に加える食材も違いがあるようです。 1月12日(金) 本日の給食『にんにく』について にんにくの歴史は古く、エジプトやギリシャ、中国などで紀元前から薬用や香辛料として使われてきたと言われています。ツタンカーメン王の墓からは、乾燥したにんにくが発見されているそうです。古くからにんにくに疲労回復効果があることが知られており、ピラミッドの建設に関わった労働者たちは、疲れを取るために毎日にんにくを食べていたと記されています。また、にんにくは貨幣としての役割も果たしており給料の一部もにんにくで支払われていたという記録も残っているそうです。 今日はテジプルコギ丼ににんにくをたっぷり使いました。 1月11日(木) 本日の給食『鏡開き』について 1月11日は、鏡開きです。鏡開きとは、新年に年神様をお迎えする時にお供えした鏡もちを下げていただく風習のことです。鏡もちは、松の内(1月7日まで)は飾っておき、松の内が過ぎたら鏡もちを下げて食べ、年神様を送ります。鏡もちを食べることで、年神様の力を分けてもらい、一年間の無病息災を祈願します。今日の給食は鏡開きにちなみ白玉をおもちに見立てたおしるこを作りました。小豆には、魔除けや邪気払いの意味があり、健やかに過ごせるよう意味が込められています。 鏡開きは武家からはじまった行事のため、鏡餅を刃物や包丁で「切る」ことは切腹を連想させるため禁止でした。そこで、手や木づちなどで割ることになりましたが「割る」という表現も縁起が悪いので、縁起の良い末広がりを意味する「開く」という言葉になりました。 1月10日(水) 本日の給食『四川豆腐』について 四川豆腐は、中国 四川省の特産品「ザーサイ」を使った麻婆豆腐です。ザーサイは今から100年ほど前に、四川省で栽培が始まりました。ザーサイの茎の付け根部分には、でこぼことしたこぶ状に膨らんだ部分があり、この部分を塩と酢で漬けこんだものがザーサイの漬物です。料理に加えることで、ザーサイの風味や食感がおいしさを引き出してくれます。また四川料理には欠かせないスパイス「花椒(ホアジャオ)」を少しだけ加え、ピリっとした辛みを利かせて作りました。 四川地方は、山に囲まれた盆地で、夏は蒸し暑く、冬は寒さが厳しい気候のため、夏は食欲を増進するため、冬は体を内側から温めるために、刺激のある「辛い」味付けがが発展したと言われています。 1月9日(火) 本日の給食『蓮根』について 蓮根は淡泊な見た目に反してビタミンCが多く、カリウム、カルシウム、鉄、銅などのミネラルも豊富です。また、不溶性の食物繊維も豊富で、便秘の改善などの働きをしてくれます。 切り口がすぐに変色しますが、それはポリフェノールの一種であるタンニンです。タンニンには抗酸化作用、炎症を抑える作用があります。調理器具の鉄と反応して色が黒くなりますので、給食で下ゆでなどが必要な時は鉄の釜ではなく、ステンレスの釜で調理します。 今日は蓮根を素揚げにしたサラダにしました。 |
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