「昨日を追うな　明日に頼むな　今日に生きよ」

　皆さんおはようございます。
　皆さんの教室を回っていると、一人一人の自己紹介の用紙が掲示されています。私は、皆さんがどういうことを考えているのかという点で、興味深く拝見させてもらっていますが、１年生は、自己紹介の項目の中に、「座右の銘」という欄があります。「座右の銘」とは、心に留めおきたい言葉、一人一人の心を励ましたり、ときには、戒めたりする言葉です。書いてある言葉には、「学問に王道なし」とか、「初志貫徹」など様々な言葉がありました。
　言葉との出会いは様々ですが、テレビや新聞、本やインターネットなどで、心に響く言葉に出会うことがあるかもしれません。また、何かあった時、心を支えてくれる言葉に出会うこともあると思います。
　ちなみに、「座右の銘」とは、「座席の座」に「左右の右」、「銘」は「かねへんに名前の名」という文字を書きます。

　私も、そういう言葉に出会うと書き留めておいたり、記憶にとどめたりするようにしています。また、私にとってそういう言葉はいくつかあるのですが、その中から一つ紹介します。
　教師になってから生徒たちに、「何か言葉を書いてください」という機会があります。その時、まっさきに、心に浮かぶ言葉が、「昨日を追うな　明日に頼むな　今日に生きよ」という言葉です。
　これは、私が高校生の時、友達と東京の「高尾山」というところに、初詣に行った時、山門に書いてあった言葉です。普段なら何気なく見過ごしてしまう場所に書いてあったのですが、その時は、何故か高校生だった私の心に残りました。
　考えてみると、人間は弱い生き物ですから、どうしても「昔はよかったなあ」とか「そのうちやればいいや」と思いがちです。私も、仕事に行き詰ったとき、困ったとき、何度もそのようなことを思いました。
でも、生徒の皆さんに伝えたいことは、「今日という日は二度と来ない」、ということです。今日という日を大切に過ごすからこそ、明日があるのです。それでも、どうしても明日に頼んでしまうこともあります。けれども、人間として生きる限り、今日という日を精一杯過ごす気持ちを忘れずにいてほしいと思っています。

みなさんおはようございます。生徒会長の3年3組番場光です。
今月末の生徒会役員選挙、１０月中旬の運動会で前期の終わりを迎え、３年生から２年生へバトンが渡されるとことになります。
　今年は異例で、同じ時期に新旧生徒会役員が存在する状態になります。おそらく、３年生にはまだ心残りがある人もいるでしょう。２年生にはまだ準備ができていない人もいるかもしれません。専門委員会、部活動共に引き継ぎが行われ、３年生は受験に向けて準備をする時期を迎えます。
　１年生。前期が短かったため、まだ中学校生活に慣れていなくて大変な人もいるでしょう。そんな中、学校が新体制になって更に困ることがあるかもしれません。それでも、しっかりと２年生をサポートしてよりよい学校にしてください。
　２年生。部活動でまだ３年生に頼っていた人もいるのではないでしょうか。例え時間があっても、上級生からの引き継ぎは緊張して不安になりますが、それを乗り越えて学校を引っ張っていっていく存在になれることを望んでいます。
　そして３年生、２学期になると、本格的に受験に向けての体制になってきます。教室内が受験の話題一色になることもあるかもしれません。毎日、嫌と言うほど勉強するようになるかもしれません。それでも負けないで、合格するためにひたすら努力しましょう。
　学年毎にそれぞれの試練が待ち受けています。皆で一丸となって乗り越えていきましょう。