第3回(通算147回)横山浩之先生 対面セミナー
■日時:8月26日(土)午後1時〜3時
■場所:大口町立大口中学校 2階ランチルーム(愛知県丹羽郡大口町丸一丁目38番地) ■演題:通常学級で特別な支援が必要な子どもにも対応できる授業 ■講師:横山浩之先生(福島県立医科大学ふくしま子ども女性医療支援センター教授) ■プロフィール 昨年度に引き続き、熱烈な要望でのご登壇です。昨年度は特別支援教育の基礎・基本をメインにお話しいただきました。今回は「授業」に焦点を当てて『通常学級で特別な支援が必要な子どもにも対応できる授業』について具体的に示していただきます。横山先生の具体的なお話に今回も引き込まれること、間違いなしです。皆さんに実演してもらいながら、授業についての様々なテクニックを学んで、気持ちよく2学期をスタートさせましょう! 佐々木昭弘先生セミナー今回の講師は、日本初等理科教育研究会元理事長でもある筑波大学附属小学校校長の佐々木昭弘先生です。 理科の授業の基礎・基本と「主体的・対話的で深い学び」の視点に立った授業改善というテーマで講演していただきました。 【第1部】理科の授業の基礎・基本について 理科の授業の基礎・基本メニューにある項目についての質疑応答を行いました。 例えば、観察の視点をどう引き出すかという質問には、何人かにスケッチを書かせ、 比較して見るポイントを学べるようにすることや、 視点が分かれば見えないところが見えてくるということをがあると答えてくださいました。 さらに、「結果」と「考察」の違いを区別させる工夫については、具体例を用いて結果は事実、つまり目や耳や鼻や手などで実際に捉えたこと、考察は心で感じたことを含め、解釈したことであると述べていました。 また限られた時間でどう授業するかという質問には、オーバーの原因は導入にありいかにいたずらに拡散させていないかが重要で、導入で発問せず本当に考えてほしいところだけ伝えればよいことや、予想を立てる時には、空想・想像が出てきて、討論しても非科学的ではなくなることを避けるためにサンプルの4パターンの予想からなぜその人はその考えになったのか考える方法があることを教えてくださいました。 佐々木先生は他にも数多くの参加者の質問に答えてくださいました。 【第2部】「主体的・対話的で深い学び」の視点に立った授業改善 2つの単元を例に授業技術を学びました。 ⑴ 3年生 電気の通り道(映像) 銀紙と金紙は電気を通すかの実験をする授業の映像を見せていただき、子どもの言葉で授業が進む対話的な学びについて考えました。 ⑵ 6年生 燃焼の仕組み(模擬授業) ペットボトルと粘土を使って、長さの違うろうそくの火が消える順番について考えました。まず、見本を見せた後児童にしたいことを尋ね、それに答えたり実験させてみたりしながらどんどん本時の実験へとつながっていきました。それは児童のつぶやきで進んでいくように見えました。佐々木先生の理科の実験では仲間と話ながら実験をする約束がありました。ここで生まれた会話が授業において重要な役割を果たすからです。 本時の実験の説明を終えると予想を立てました。個人で立てた予想は絶対・多分・ひょっとしたら の3段階の枠を用いた黒板の表に名前の磁石を貼りに行く。貼り終えたら指名して自信の根拠や不安にしているものは何かを問うていました。理由が言えなかったら、教師が言っても良いとしつつも5年生の学習を参考にさせていました。また、予想を貼りかえても良い時間を作ることで常に子どもたちの思考が止まらない工夫もなされていました。 佐々木先生はこのように、子どもの「問い」が変遷する理科授業づくりをされていました。問いとは大きく3つに分けられ、 1事実を問う 知識の問い 2方法を問う 技能の問い 3理由を問う 思考 判断 表現の問い この3つはどこがスタートでもどこがゴールでもよいが、変遷することが大切であり、この流れがスムーズだとよい授業だと言えると述べていました。 今回のセミナーで、佐々木先生に教えていただいた子どもたちの問いが変遷する主体的・対話的で深い学びができる授業、子どもたちが前のめりになって予想し、実験し、考察する理科授業で理科授業を目指していきたいです。そして子ども達の問題解決能力が育くめるように自分自身も前のめりで授業づくりに励みたいです。 第5回の森本隆史先生のセミナーの日程変更について
講師の諸事情により『11月11日(土)→11月12日(日)』へ変更させていただきます。時間は午前10時〜12時です。よろしくお願いします。
佐藤正寿先生セミナー今回の講師は、本セミナーに 4年ぶり5度目の登壇となる東北学院大学文学部教育学科教授の佐藤正寿先生です。 『GIGA スクール構想を意識したこれからの社会科授業づくり』〜変わるもの・変わらないもの〜というテーマでご講演していただきました。 【第1部】 これからの社会科授業づくり 佐藤先生は、社会科の授業での発問や資料活用技能の重要性を指摘しました。学習の複線化を通じて、子どもたちが自分に合った学び方を追究できるようになると述べていました。過去の実践では発表や学習内容に課題がありましたが、デジタル技術の活用により、学習の効率化や協働的な学びが可能になりました。 教育のDX化やSAMRモデルを通じて、子どもたちが持続的に学び続ける環境を創造することが求められる時代となっても、学習意欲の育成やスキルの磨き、教師の授業デザインの重要性は、時代を超えて変わらない要素であると強調されていました。 【第2部】模擬授業「選挙を考える」 大切な選挙権なのになぜ投票率が低いのかを考えました。 1.学習問題の意識化: 導入部で「選挙について、現実のことで何か知っていることはありましたか?」と発問し、選挙における問題点について子どもたちに意識を促しました。 2.資料の読み取り: 教科書の投票率のグラフを活用して、投票率の低さについて子どもたちに理解させました。 3.提案の場面: 「どのように学習すれば良いですか?」や「どうすれば課題を解決できるでしょうか?」という問いを通じて、子どもたちに自ら調査すべき内容を提案させました。 4.端末による情報収集・共有: 端末を使用して投票率の低さの原因を調査し、チャットを通じて情報を共有しました。 5.個別最適な学びと協働的な学びへの道筋: 「〇年後の私たちの政治参加プラン」というテーマで、みんなで社会を築くための方法や投票率の低さを解決する対策を考え、協働的な学びに繋げました。選挙の仕組みだけでなく、どのように意識を育てるかも重要です。また、主権者意識の育成も長期的な目標でした。 6.教師の教材研究の資料提示: 少年議会や若者議会の資料を教師が提示し、教師の知識を通じた資料提供を行いました。 佐藤先生はこのように、子どもたちに選挙に関する問題意識を高め、個別最適な学びと協働的な学びを促していました。教師の教材研究や教師として学び続けることは重要なことだと改めて感じました。 【第3部】これからの社会科授業づくりのヒント 1.先人の実践に学ぶ 先人たちの実践を参考にしながら、子どもたちが追究したくなるような問いを発問することが重要だとされました。例えば、有田和正先生の「バスにはタイヤがいくつありますか?」という問いは、優れた問題解決者を育てるために有効だとされました。 2.子どもたちの問いに合わせる 子どもたち自身の疑問や問いに対応するために、社会的な見方や考え方を育てる発問を活用することが大切だと指摘されました。子どもたちから「なぜ?」や「どうしたらいい?」といった問いが出るような授業づくりが重要だと述べられました。 3.教科書の活用 教科書は常に変化し続けているとのことです。学び方の比重が増加し、端末活用や動画との連動も進んでいます。教科書の活用方法を見直し、子どもたちが使いこなせるように工夫することが勧められました。 今回のセミナーで、佐藤先生に教えていただいた魅力的な社会科授業を実現していくことができるようにしたいです。子どもたちが自ら学びを追究し、社会への関心や問題解決能力を育んでいくために、日々の授業づくりに取り組んでいきたいと思います。 第2回(通算146回)佐々木昭弘先生 対面セミナー
■日時:6月17日(土)10時〜12時(対面)
■場所:大口町立大口中学校 2階ランチルーム(愛知県丹羽郡大口町丸一丁目38番地) ■演題:理科授業の基礎・基本と『主体的・対話的で深い学び』の視点に立った授業改善 ■講師:佐々木昭弘先生(筑波大学附属小学校長) ■プロフィール 1960年、福島県福島市生まれ。福島県公立小学校を経て、筑波大学附属小学校教諭、筑波大学附属小学校副校長を経て現職。日本初等理科教育研究会元理事長(現在顧問)。教科書『みんなと学ぶ小学校理科』(学校図書)編集委員。当日は、理科授業の基礎・基本と「主体的・対話的で深い学び」の視点に立った授業改善について、模擬授業を交えながら教科書をベースにお話をしていただきます。 第1回(通算145回)佐藤正寿先生 対面セミナー
■日時 5月13日(土)10時〜12時(対面)
■場所:大口町立大口中学校 2階ランチルーム(愛知県丹羽郡大口町丸一丁目38番地) ■演題:GIGAスクール構想を意識したこれからの社会科授業づくり ■講師:佐藤正寿先生(東北学院大学文学部教育学科教授) ■プロフィール 社会科の授業名人である佐藤先生の4年ぶり5度目の登壇です。小学校教員時代は「地域と日本のよさを伝える授業」をテーマに教材開発や授業づくりを行い、現職では社会科教育学を中心に研究活動を行っておられます。当日は、今までの授業づくりに加え、GIGAスクール構想を意識したこれからの社会科授業づくりについての講義と、それを踏まえた模擬授業を行っていただきます。 |
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