今日の修了式では、みんなが真剣な瞳でお話を聞いてくれて、とても嬉しく思いました。修了式の最後にみんなで校歌を歌いましたね。みんなの元気のよい心のこもった歌声もとても素敵でした。
修了式でのお話
〜150年の歴史のバトンを受け継いで〜
浅井北小学校は4月で150年目に入ります。とても歴史のある学校ですね。
150年の歴史の中にはいろいろな出来事がありました。浅井北小学校ができて18年目の時、濃尾大地震と言う大きな地震の影響で、校舎は全て壊れてしまいました。しかし、子どもたちの学びをとめてはいけないという地域の方の思いで、一般の方のお家を借りて授業を続けたそうです。ただ、机や教科書は、こわれたりなくなったりしたので、数人で一つの机や教科書を使ったようです。さらにその2年後、浅井北小学校ができて20年目のときには、赤痢という病気が流行しました。この病気は、コロナと同じように人から人へうつるその頃ではとても怖い病気でした。まだ校舎は壊れたままであったので、病気の様子を見ながら地域の方のお家を借りて何とか勉強を続けたという記録が残っています。また、その後、戦争になったときは、名古屋から疎開をしてきた子どもたちを受け入れ、一緒に勉強したそうです。
こうしてみていくと、この学校を巣立っていった多くの先輩たちも、病気、地震、戦争など、今の私たちと同じような出来事がある中、学校生活を送ったことが分かりますね。私たちにバトンをつないでくれた先輩たちは、今の私たちと同じように、病気・地震・戦争で不安や不自由な思いをしながらも、その大変な出来事をのり越えて、この浅井北小学校の伝統をつくってきました。今度は、私たちが今まで誰も経験したことのなかったコロナ渦の中、がんばってきた先輩として、これから浅井北小学校に入学をしてくる後輩たちに、すてきなバトンを渡していきましょう。今日は校歌をみんなで歌います。浅井北小学校で代々歌われてきた歴史を思いながら心を込めて歌いましょう。
〜侍Jも一丸!〜
今年度の合言葉は「一丸」でした。先日、見事、第五回ワールドベースボールクラシックで優勝をした日本代表の合言葉も「一丸」です。選手経験が長い人も短い人も、日本に住んでいる選手も外国に住んでいる選手も、優勝を目指して自分のできることをがんばって、みんなが一つにつながり互いを思いやり、励まし合ったことでつかんだ優勝です。
どうぞ、浅井北小の皆さんも「一丸」の気持ちを忘れず、「自分で考えること」「思いやりの輪でつながること」を大切に、これからもすごしてください。
すてきな挨拶と笑顔、「自分のため、みんなのためにやる」と一人一人が考えて行動できるすばらしい浅井北小学校は、ここにいるみんなと、そして卒業していった6年生が、毎日毎日積み木を積み上げるように努力と思いやりで作ってきた素晴らしい学校です。頑張った自分に自信をもってくださいね。そして、次の4月からも、浅井北小学校のみんなで、また新しいことに挑戦できる、笑顔あふれる、すてきな学校にしていきましょう。
明日からいよいよ春休みです。事故やトラブルにあわず、「早寝、早起き、朝ごはん」、おうちの人との約束もしっかり守り、健康で安全な生活を送ってください。入学式は4月6日木曜日。新しい学年の始業式は4月7日金曜日です。先生たちは、みんなの元気な笑顔を待っています。