お話の作者になって「はじめ」「中」「おわり」を考えながらお話を書きました。「はじめ」は登場人物の紹介や設定を説明して、物事が動き出すきっかけになることが起きます。「中」は物事の流れが変わるできごとが起こります。「おわり」は物事の締めくくりで、「中」で起きた事件が解決します。物語の始めと終わりで、主人公の状況や考え方が終わると面白いですね。今日は友達の考えた物語を読んで、感想をカードに書きました。
主人公のうさぎが自分の巣のほら穴から出かけていくという設定はみんな同じにして、その後の物語を考えました。表現力豊かな児童の物語に驚かされました。例えば、はじめの場面で、
『うさぎのニーナは、ピクニックへ行くためにほら穴を出ました。一方、外の茂みでニーナを見ていた狼は、「しめしめ。うまそうなうさぎがやってきたぞ。」狼は、ピクニックへ行くニーナを茂みに隠れて、近づいてきたらとびかかって食ってやろうとたくらんでいたのです。』
と書いていた児童がいました。この文を簡単にすると、
『うさぎのニーナは、ピクニックへ行くためにほら穴を出ました。狼はうさぎを食べようとしていました。』
となります。この短い文と比べると、この児童の使った表現の素晴らしさに感心してしまいます。「一方」というつなぎ言葉や、狼の様子を詳しくする「外の茂みでニーナを見ていた」という飾り言葉、「茂み」という語彙、「」を使った話し言葉、「近づいてきたらとびかかって食ってやろうと〜のです」を話し言葉にあえてしないで、どうして茂みに隠れているかの理由を説明していること、「たくらんでいる」という語彙を狼の心理を表す言葉として使えていることです。
今日は、そんな自分にはない友達の表現力にも触れることができて、新しい学びがあったことと思います。どの子もハッピーエンドで、読んでいて幸せな気持ちになりました。
最後の3枚目の写真は、今日の雪で姿を表した不思議な生き物です。タコかな?蜘蛛かな?クラゲかな?また雪が降ったら会いましょう。