令和4年の新しい年を迎えました。あけましておめでとうございます。新しい年、そして、3学期を、子どもたちとともに迎えられることをとても幸せに思います。今年も本校の教育活動へのご支援ご協力をよろしくお願いいたします。始業式に子どもたちに話した内容を一部ご紹介させていただきます。
☆「寅」年は、「動く」年
去年は丑年、今年は、寅年です。動物の「虎」という字とちょっと違いますね。これはもともと干支は動物ではなく、植物の生長する様子を12に分けて漢字を当てはめていたことが始まりだからだそうです。「丑」は寒い土の中で草や木が紐のように結び合い、春を待ちながらたえている姿を現していると話しました。では、「寅」はどんな意味でしょう。「寅」は、もともと「動く」という意味の漢字が変わったものです。春が来て、草木が伸びてくる様子を表すのだそうです。寒さやつらさに耐え、春が来ることを信じて、自分のできることを続けていけば、きっとあたたかで明るい春が来る。そして、世界に一つだけの「なりたい自分」という花を咲かせることができる。そう思うと、なんだか元気が出ますね。
☆3学期は、次へと「動く」ための学期
今日、これから始まる3学期は1年のまとめの時期でもあり、次の学年への、6年生は中学校への準備、つまり次へと「動く」ための学期です。春には新しい学年、学級に向けて、「寅」の文字のように大きく伸びていけるよう、3学期は、自分で考え、自分のできることをこつこつと取り組むことを大切にしていきましょう。人と比べる必要はありません。自分で決めた「なりたい自分」でいいのです。きのうの自分より成長できた、「動いた」と思うことが大切です。
☆「動く」…感謝を伝え、優しく心を温めあえる人に。
成長できる自分があるのは、支えてくれる周りの人がいるからです。家族、友達、先生、支えてくれる人に「ありがとう」の気持ちを伝えていきましょう。そして、自分も人の心を温められる人になりましょう。寂しそうにしている人、悲しそうにしている人、困っている人には「だいじょうぶ」「手伝おうか」、元気がない人は「おはよう」「こんにちは」とあいさつをもらうだけで、その人の気持ちは明るくなります。お日さまのようにあたたかなあいさつや声をかけてください。冬のお日さまの光は、寒さの中、本当にありがたいですね。寅の漢字のようにみんなで伸びていけるよう、やさしく心を温めあっていきましょう。
☆「動く」…なりたい自分になるために
卒業式まで学校に来る日は今日を入れて48日、修了式まで51日です。6年生の皆さんは、卒業式までの1日1日は在校生によき伝統を伝えるミニ卒業式だと思って毎日をすごしてください。「今日はこれを伝えることができた」「これががんばれた」と思える日があるように大切に毎日を送ってください。また、1年生から5年生のみなさんは、4月に入学をしてくる1年生のよきお姉さん、お兄さんです。「なりたい自分」になるために頑張ることは、きっと気が付かないうちに自分を成長させ、頼りになるお日さまのような存在になれると思います。
☆春をめざし、みんなで「動こう」!
さあ、春をめざし、「動く」ときです。今年も、「ありがとう」の声があふれ、みんなで思いやりの輪でつながり、みんなで伸びていける浅井北小学校にしましょう。
今年もさまざまな困難があるかもしれません。その都度、教職員みんなで知恵を絞り、「動いて」いきます。そして、子どもたちの伴走者として、進むべき道を示していける浅井北小学校を目指します。