今日から3学期が始まりました。各学級で朝の会が終わると、Google Meetによる3学期始業式が行われました。以下が、校長先生からのお話の内容です。
みなさん、新年あけましておめでとうございます。2022年、令和4年がいよいよ始まりました。新型コロナウイルス感染症については、まだまだ心配な状態が続いており、気を緩めることができません。年末から年始にかけて、新種のオミクロン株により感染者数が急増してきており、愛知県もその傾向が出てきています。今日から始まる3学期においても、これまで同様にマスクの着用や手洗い・換気、ディスタンスなどをしっかりと行っていかなければなりません。特に、給食や登下校などマスクを外すときには、感染力がさらに強くなっているオミクロン株であることを意識して、話をしないことや距離を取ることをより徹底していくことが大切です。学校生活はもちろん、家庭生活においても、みんなで感染予防にしっかりと努めていきましょう。
ところで、毎年、年の初めには、初詣に行く人も多いと思います。「こんな年になりますように」「こんなことがかないますように」とお願いごとをする人も多いですね。校長先生もその一人で、除夜の鐘をきき終えた後、新年を迎えてすぐに家の近所の神社へ初詣に行ってきましたが、あるとき、こんな話を聞いてから、お参りの仕方が変わりました。仏様や神様の前で手を合わすときは「何をお願いしますからかなえてください」とか「こうしてください」とお願いするものではありません。「『私はこんなことを頑張りますからどうぞ見守ってくださいね』と誓いを立て、『約束しますからお守りください』という意味で手を合わすのですよ」と教えてもらったのです。ですから、校長先生は、昨年、西成小学校のみなさんに大きな事故などなかったこと、そして自分自身も病気やけがなく無事に一年を過ごすことができたことへのお礼と、そして、今年も西成小学校のみんなが笑顔で幸せに過ごすことができるように、校長として笑顔を大切にして一生懸命頑張りますから見守っていてください、とお祈りしてきました。
何事も他人任せで、「誰かが叶えてくれる」「いつかうまくいくかも」という考え方ではなく、あくまでも自分が願うことは自分でやる決心をして、自分でやり切ろうと思うことが大切です。うまくいけば…何となく…誰かが何とかしてくれるほど世の中は甘くはありません。自分の頭で考えて、自分の心で決めて、自分の体で実行することが大事なのです。
昨年の夏は、東京オリンピック・パラリンピックがありました。感動的な場面がたくさんありましたね。活躍した選手は、並大抵の努力ではその舞台に立てなかったはずです。「誰かが何とかしてくれる」「負けたのは運が悪かったんだ」といった考え方はしていません。勝てなかったのは、「自分の力が及ばなかったのだ」「次はどうすればよいか考えてみよう」とします。
この2月と3月には、北京冬季オリンピック・パラリンピックが開催されます。一流の頭と心と体を持つ選手は、自分の目標を立てて、自分のみならず、人に感動を与えるようなプレーを見せてくれることでしょう。校長先生は、とても楽しみにしています。
それでは、「一年の計は元旦にあり」ということで、みなさんも今年の目標を立てたことと思います。その目標に向かって達成できるよう、みなさんも小さな自分にとどまらず、あらゆる可能性を持って、小さな挑戦から勇気をもって自分の足で歩みだす一年にしてください。
最後に、「有終の美」という言葉があります。少し難しい言葉ですが、辞書にはこう書いてあります。「物事をやり通し、最後まで立派にしあげること」です。どの学年の子たちも、この一年間のまとめをしっかり行って、最後に「立派な西成っ子」にしあげてくださいね。そして、6年生。いよいよ、小学校生活最後の学期となります。6年生は6年間のまとめをきっちりしてください。卒業式でまさに「有終の美」を飾れるよう、残された西成小学校での47日間生活の日々を、一日一日大切に過ごしてください。