6年生の人たちが、道徳の授業で「まどさんからの手紙 子どもたちへ」を学習しました。まどさんとは、童謡「ぞうさん」で知られる詩人のまどみちおさんのことです。手紙は、まどさんのふるさと 山口県の小学校の子どもたちに送られた手紙で、84才のまどさんが書いたものです。授業では、まどさんが自分たちに伝えたいことについて考え、話し合いをしました。その後、自分が「がんばりたいな」「挑戦してみたいな」「楽しみたいな」と思ったことを、「校長先生へ」と手紙にして書いてくれました。
手紙に書かれていた内容を一部紹介します。
「みんなのお手本になって、下学年の子が分からないことがあったり、こまっていたらやさしく教えてあげられるようになりたいです」
「なりたい自分を見つかられるようにがんばりたいです。今だから直せること、今だからできることに挑戦したいです」
「頼られる自分になって卒業したいです」
「勉強をがんばり、教えられるようにがんばりたいです」
「漢字をたくさん覚えられるようにがんばります。計算もすらすらとできるようにこの1年がんばります」
「なわとびの二重とびが苦手だからとべるようにがんばります」
「何でもがんばれて、かっこいい人になりたいです」
「私は、楽しく学校生活を送ります。そのためには友達のことを気にかけ、仲間を大切にします」
「私はいつも『どうでもいいや』と思い、あまり自分から挑戦をしにいかず見ているだけだったけど、もう最高学年なので、たくさんのことに挑戦してきたいと思いました」
「誰にでも優しくできるように、ふだんから周りを見て行動できるようにがんばりたいです」
一人一人がたくさんの思いを紙いっぱいに書いてくれました。どの文章も一人一人の思いや決意が込められており、読んでいてこちらも励まされ、元気をもらいました。また、楽しく過ごすためには、自分以外の人に対して思いやりの気持ちをもつことが大切であることを多くの人が書いており、感心しました。まどさんの手紙は、今から27年前に書かれたものですが、本校の子どもたちは、まどさんの思いをきちんと受け止めて、これからの未来についての道しるべにしたようです。子どもたちの中にはまどさんからの言葉「くるしいこと つらいことを ひとつずつ かたづけて のりこえていくとき、こんな うれしい たのしいことはないのです」を、自分の目標としたいと言う人もいました。実際に会うことができない人でも、その人が書いたものを読み、自分の思いを振り返ってみることで対話ができます。子どもたちには、これからも思いを文章で伝えあうすばらしさをたくさん経験してほしいと思います。6年生の皆さん、すてきな手紙をありがとう!