大変暑い中始まった2学期も今日で終わりです。2学期は5年生の野外教育活動、6年生の修学旅行、そして全校での運動会と大きな行事を行うことができました。今まであたり前であった学校行事も行えることが、こんなに嬉しいことなのかということを子どもたちも感じたことと思います。これもひとえにご家庭や地域の皆様のご理解ご協力あってのことと、感謝申し上げます。
2学期の終業式で子どもたちには、学校再開時から繰り返し話をしている、大切にしたいことを2つ話しました。1つ目は、思いやりです。思いやりの第1歩は挨拶です。朝、校門に立っていると、多くの子どもたちが挨拶や会釈、笑顔を届けてくれました。見守り隊の方からも、「進んで挨拶ができる子が増えましたね」とほめていただき、とても嬉しく思いました。授業でも、友達の発言にうなずいたり、ハンドサインを出すことも自分の気持ちを伝える思いやりです。困っている人がいたら、声をかける、相談できそうな人に相談し、解決することも大切です。時と場によって自分の思いが、相手に伝わるように考えて工夫をしていく優しい気持ちをこれからも大切にしてほしいと思います。
2つめは、自分で考える姿勢を身に付けることです。相手の立場になり、自分の思い込みやうわさで判断をしないこと、自分が正しいと思うことを考え、行動することも思いやりです。「誰かが言っているから」「みんながしているから」という理由のないことで、人をいじめたり、差別したりすることは、病気がうつるよりもおそろしい「いじめ」です。人権週間のとき、児童会の子どもたちがとてもよい劇をしてくれました。自分で考えて、自分が嫌なことは人にはしない、言わないようにこれからもみんなで気を付けていきたいと思います。
新型コロナウィルス感染症が拡大して病院に入院する人もたくさん出てきました。ニュースでお医者さんが「医療関係者は毎日休みなく働いており、少しでもお正月には休みをあげたい」とおっしゃっていました。世の中には感染する不安を抱えながらも、私たちのために働いている人がたくさんいます。子どもたちにはおうちの方も、自分たちのために、さまざまなことをしてくださっていることも話しました。そこで、冬休みには、「自分を支えてくれるたくさんの人に『ありがとう』を届けられるサンタクロースになろうね」と呼びかけました。身近な人には「ありがとう」を言うことはできます。では、自分の生活を支えてくれているけど、身近ではない、声の届かないところにいる人にどうしたら「ありがとう」の気持ちが伝えられるか、子どもたちには考え、実践してもらいたいと思います。冬休み一つでも多く「ありがとう」の気持ちを届けられることを願っています。
冬休みにはなりましたが、それぞれ心も体も元気になれない日があると思います。私たち大人もそうです。でも、それは恥ずかしいことではなく、かくすことでもありません。みんなそれぞれ悩みはもっています。ですから、子どもたちには、悩みを一人で抱えず、家族や先生、友達など話しやすい人に相談してほしいと呼びかけました。私たちはみんなつながっています。みんなで思いやりの輪でしっかりつながって、また新しい年を一緒に過ごしていきたいと思います。
3学期もどうぞ、ご理解ご協力をよろしくお願いいたします。