12月4日から10日は人権週間です。人権について、校長先生からお話をします。
今年は、新型コロナウィルス感染症が大きく広がって、感染をしてしまった人や、病院などで働く人々、またそういった方のご家族の方に対する差別やいじめともとれる心無い行動など、さまざまな人権の問題がありました。
どうして差別やいじめなどが起こるのでしょうか。考えてみると、新型コロナウィルスは3つの感染症を広げてしまうからです。第1の感染症は、新型コロナウィルスに感染してしまうことです。日本でも毎日感染者が増えています、また私たちが住んでいる一宮市でも最近は毎日、感染者が増えています。第2の感染症は「不安」というものです。目に見えないコロナウィルスにいつ感染してしまうのか、心配です。「僕は、私は、感染しないよ」はありません。感染がどんどん広がっている今の世界の様子を見たり、身近な人で感染者が出たりと、とても不安になります。第3の感染症は「差別」です。自分を守るために、新型コロナウィルスに感染した人やその人に関わる人を遠ざけようとする気持ちが生まれます。これは、みんなの心の中に生まれる感染症です。不安をなくすために、差別をしたり、いじめをしたりするのです。差別やいじめを受けることが怖くて、熱や咳があっても、病院に行くことをためらって、結果として感染が広がってしまうのです。
では、このような病気や不安や差別をなくすにはどうしたらよいでしょうか。まずは感染しないこと、感染をひろげないことが大切です。そのために手洗い、マスク、三密を防ぐことをしっかり行うことです。今一度、自分の学校での生活や家での生活の様子を振り返ってください。
学校でも、保健の先生からコロナについてのことや感染しないための方法など、学習しています。先生たちは、感染しないために正しい情報をこれからも皆さんに伝えていきます。コロナ感染はどんな人でもかかってしまう病気です。不安に負けないで、みんなで手を取り合い、お互いの気持ちを分かりあい、差別やいじめをなくしていきましょう。
これで人権の話を終わります。
最後に一つ、良い話をします。新聞などニュースで取り上げられているので、みなさんも知っているかと思います。
宇宙探査機「はやぶさ2」から小惑星りゅうぐうの石がはいっているカプセルが地球に投下され、オーストラリアで回収されました。
大人たちは、未来のためにさまざまな勉強をし、研究をしています。私たちの人類の未来が広がる予感がします。
新型コロナウィルスも、ワクチンを開発しようと一生懸命に大人たちは研究を重ね、ワクチンを打てる状況になっています。こうやって未来が良いものへと大人たちがしていこうとがんばっています。みなさん、子どもたちはコロナ禍で我慢していることもありますが、この半年間、勉強や運動、夢に向かってとてもがんばってきました。大きく成長しているところがいっぱいありますね。
みなさんにとって黒田小がもっと良くなるように、いじめや差別がない学校にするために、また皆さんの力を貸してください。
これで校長先生の話を終わります。
【12/7 人権講話より】