平成２９年度の修了式が行われました。校長式辞では、次のような内容を話しました。
＜式辞＞
一年間の最終日を迎えました。皆さんが無事にこの日にたどり着き、とてもうれしく思います。節目での振り返りは自分を強くしてくれます。この一年間で自分自身はどうだったでしょうか。
皆さんは、この一年間でいろいろな経験を積んできました。ちょうど一年前の「２０１７年３月の自分」を思い出してみてください。
一年生の皆さんは、小学校を卒業し中学校入学を前に、どんな生活になるのか不安や希望で一杯だったことでしょう。入学して南陵中生となり、新しい仲間と新しい先生方と出会いました。そして、一緒に中学校の勉強や行事や部活動などを精一杯がんばってきました。すばらしい進歩です。遠くから自転車で通えるようになった人も大勢います。
二年生の皆さんは、一年生の生活が終わり、後輩を迎え先輩となりました。中学校生活に慣れた分、いろいろなことがスムーズにできるようになりました。その反面、気が緩み全力を発揮できなかった人もあったかもしれません。野外教育活動では、仲間とともに協力して行事を成功させ、絆が深まりました。皆さんのはつらつとした姿をたくさん見せてもらいました。職場体験学習では、働くことの大変さやすばらしさを肌で感じ、自分の将来の生き方を考える上で、参考になったことでしょう。
一人一人に力があるように、「学年の力」というものもあります。集団の力、「一人の心、みんなの力」です。集団としてどうなのか、今後もこのことを問い続け、さらによい集団にしていってください。
人は「経験」を心の栄養にして、大きく成長します。経験を増やす中で、何か一つでも一生懸命にできることがある人は、自分の力を伸ばす大切なカギをもっています。自分で気づき、自分から動き出し、計画したり実行したりできる人は最高です。
何かができるようになる、うまくなる、得意になるためには、大きな秘訣があります。
それは「そのことが好きになること」です。「好きこそものの上手なれ」ということわざがあります。「三度の飯よりも○○の方が好き」というぐらい、何かを好きになり、夢中になれれば必ず上達します。英語が好きになれば必ず英語ができるようになります。数学が好きになれば必ず数学ができるようになります。
勉強は我慢してやるものではありません。いろいろなことが分かるようになったり、新しいことができるようになったりすることは本当に楽しいことです。
テニスが好きな人は必ず上達していきます。好きの強さの分だけうまくなれます。好きの強さの分だけ、努力できるからです。
さて、４月の始業式では「あいさつを大切にしよう」「しなやかな強さをもとう」という二つの話をしました。あいさつは自分から相手に心を開く第一歩です。アイコンタクトをして自分からあいさつができれば、さらによいです。「しなやかな強さ」とは、大変なことから逃げず困難に負けない心、あるいはたとえ倒れたとしても、再び立ち上がって歩き出すたくましさです。体が成長するように、心も強くすることができます。日常のことを大切に心を磨きましょう。
最後に、この一年間、皆さんが無事に生活できたのは、学校では、いろいろな先生方のおかげです。でも一番はなんといっても担任の先生のおかげです。ほめてくれたり、愛情をもって叱ってくれたり、気遣ってくれたりして、皆さんを支えてくださいました。感謝の気持ちを忘れないでほしいと思います。
来年度も、さらによい南陵中学校を目指して、まずは常滑市でナンバー１の学校を目指して、みんなでがんばりましょう。
★★平成３０年度当初の予定★★
