第2回 例会(3)********** 議題5.グループ別協議内容の報告・質疑 グループごとに協議し、研究の方向性を決めました。 次回(第3回・8月26日)までに、必要に応じてグループの勉強会などを行う予定です。 各グループで企画、検討をお願いします。 <Aグループ:学校経営と新学習指導要領> やる気のある校長に向けての提案にしたい。 扱うテーマとしては、次のようなことを考えている。 ・時間を減らす ・学校経営のスリム化、タイムマネジメント ・管理職は学校にいない方がよい? ・授業力の強化 ・機器の選定 など <Bグループ:授業改善と新学習指導要領> 参加者が、明日から授業改善に使えるものを提案したい。 そもそもどうして授業改善の必要性があるの?新学習指導要領ができたから授業改善が必要なの?ということも考えたい。 理想の授業に向けて、何をどうしたらよいのかという具体的な指針が出せるとよい。 <Cグループ:ICT活用と新学習指導要領> 「日常的」にコンピュータを使うことにフォーカスする提案にしたい。 <Dグループ:学校と保護者・地域連携と新学習指導要領> 保護者や地域に新学習指導要領を知ってもらうことが、地域連携の前提、という考え方で進めていく。 教育活動(授業や行事など)について説明できるようにするためのツールのようなものを提案したい。 ※グループごとの協議のまとめがMLで配布されています。そちらも合わせてご参照ください。 ********** 議題6.今後の予定 次回以降の例会スケジュールです。 第3回 8月26日(土)13:00 春日井EDUCOM 第4回 10月28日(土)13:00 春日井EDUCOM(午前は「授業深掘りセミナー」) 第5回 12月2日(土)10:00 東建ホール(午後は「教育と笑いの会」) 第6回 1月21日(日)13:00 春日井EDUCOM 第7回 2月24日(土)10:00 東建ホール(フォーラム) 第2回 例会(2)********** 議題3.おまけの報告 去る6月21日(水)に春日井EDUCOMにて、Aグループ(テーマ:学校経営と新学習指導要領)の勉強会として、会員である妹尾昌俊氏のミニ講演がありました。 その講演のまとめを作成し、報告を少しさせていただきました。(斎藤) <ミニ講演:次期学習指導要領を見据えた学校経営の論点> 妹尾さんが示された論点を大きく4つに分けてまとめました。 ・新学習指導要領の理念 新学習指導要領には「今できていないことが反映されている」というご指摘が印象に残りました。 例えば、自分の良さや可能性を認識すること、多様な人々と協働すること、社会的変化を乗り越え、豊かな人生を送れるようになること、持続可能な社会の創り手になること、などが書かれているが、裏を返せば、これらは今の教育で弱いとされてる部分であると気づかされました。 ・これからの先の日本を考えて 新学習指導要領は10年間使われるものですから、これから10年先の未来予測をもとに考えられるものです。 これからの人口減少、労働力人口の減少、職業の変化などを考え、それに対応できる力が子どもたちには求められるようになります。 それが「問題解決能力」であり、単に問題解決ができるだけにとどまらず「協働的に問題を解決する力」が重視されている、というお話には共感できました。 ・先生の資質・能力 校長へのアンケート結果などのデータを提示しながら、「自信のない先生が多い」という指摘をされました。 思い当たる先生が多いかもしれませんね。 子どもたちにはあれこれ求めるのに、指導する立場の先生方には「創造的な思考をして実行する力」「協働的に問題解決する力」「批判的思考力」などはついていますか?学び続けていますか?という指摘をされましたが、外から学校を見ていると、このことはとても共感できました。 ・働き方のこと 「学校現場はブラック職場」とよく言われています。 子どもの成長に喜びを感じやりがいを感じている先生が多い一方で、やりがいは感じているけれども大きなストレスも感じている先生も少なからずいます。 どうしても多勢に無勢になりがちで、少数派の人たちは声を上げにくいのが現状のようです。 学校が大変というのは見ていてもわかります。お話を聞いて感じたことは、どちらがいいという話ではなく、双方がお互いの意見を尊重し合えて、うまく妥協点を見つけられるといいなということでした。 ※妹尾さんの講演資料および斎藤のまとめ資料は、すでにMLで配布済みです。そちらもご参照ください。 第2回 例会(1)********** 【議事】 2.自己紹介 3.ミニ講演会・質疑・意見交流 4.グループ別協議 5.グループ別協議内容の報告・質疑 7.今後の予定 ********** 議題3.ミニ講演会・質疑・意見交流 今年度の研究会では、新学習指導要領を理解すること、それを理解した上で、4つのテーマに分かれて、それぞれに深めていき、相手を意識して伝えるためにはどうしたらよいかを検討していきます。 先日文科省から解説が発表され、新学習指導要領のカタチが我々にも少しずつ見えてきました。 今回の例会では、「授業と学び研究所」に「次期学習指導要領のキーワードと全体像」についてミニ講演をお願いしました。 後藤フェローが作成してくださった資料をもとに、玉置フェローが講演をしてくださいました。 簡単にまとめを記録しておきます。 <キーワード> ・何ができるようになるか→予測不能な未来社会を生きる子どもたちに求められる資質・能力は何か?を考える。 ・何を学ぶか→必要な資質・能力を身に付けるために、見方・考え方を学ぶ。 ・どのように学ぶか→「主体的・対話的で深い学び」がキーワード。このような学びになるように、学習の過程を改善する必要がある。 これらの要素を盛り込んで、具体的にどんな戦略を立てていくのかを考えるのが「カリキュラムマネジメント」であり、このような学校教育活動を公開して、広く支援や協力を得ながら子どもたちを育てていこうという動きを「社会に開かれた教育課程」と呼ぶのだということがわかりました。 <構造化> 全体像を把握するために、4つの要素(なぜ、何のために、何をどのように、いつどこ誰)を軸に、「これまでの学習指導要領」⇔「次期学習指導要領」の違いを比較、解説していただきました。 これまでの学習指導要領では、時代の流れを見ながら、求められている力を子どもたちにつける目的が見て取れましたが、今回の新学習指導要領では、先を見通せない時代になっていることを踏まえて、これまで求められてきた力に加えて、それをより深く、継続して学ぶ意欲が持てる力を子どもたちに求めているように感じました。 さらに、新学習指導要領の4つの要素(予測可能な未来社会、子どもたちに求められる資質・能力、見方・考え方、カリキュラムマネジメント)の相関について解説していただき、各要素が独立したものということではなく、相互に関わり合いながら、子どもたちの学びを支えていく役割を果たしていることがわかりました。 <学びの地図> 次に、学習指導要領の総則に書かれている「学びの地図」を「旅行のガイドブック」にたとえて説明していただきました。 ガイドブックには、そのエリア内のさまざまなおすすめポイントが記載されています。 「学びの地図」も同様に、一枚の大きな地図上に、各教科の学習内容がカテゴリーごとに記載されているイメージだということがわかりました。 そして、その地図を作るのは、それぞれの学校なのですね。 学校により、この「学びの地図」は変わります。 それは、子どもの状態の違いや関わる大人たちによっても違ってきます。 ですから状況が変わるごとに、自校の子どもにとっての「最適ルート」を作り続けていかなくてはなりません。 子どもの現状をきちんと把握し、学校や保護者・地域の大人たちは何ができるのかを考え続ける必要があることがわかりました。 <総則との関連付け> 玉置フェローからは、総則の記述から、各グループ(A、B、C、D)に関連する部分を抜粋した資料をご提供いただきました。 それぞれのグループで、今後の提案内容の検討の参考にしていただけるものです。 貴重な資料をありがとうございました。 |
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