【11/8 和田裕枝先生5】
受講された先生方のお声の一部を紹介します。
・子どもを大切に、子どもの考えを生かす授業が学べました。 ・算数の授業の組み立て方を基本的な所から学ぶことができた。 ・算数の授業づくりに悩んでいたので、とても晴れやかな気持ちです。問題文と図だけから、子どもの実態を第1にして、教材研究する。とても大切な視点を得ました。 ・2つめの授業例は目から鱗だった。児童の実態を見極めそれをもとにして、組み立てを考えることの大切さや振り返りの時間を確保することの大切さを改めて実感することができた。 ・和田先生の一人ひとりの子どもに声をかける細やかな教育技術をみることができ、大変参考になった。 ・学級全体で授業を進めていくための、子どもたちの指名の仕方・発言、作業のさせ方等、運営の方法についても分かったことがたくさんあり良かった。 ・和田先生のはきはきとして話し方と笑顔に元気づけられる時間でした。 ・和田先生の講演を拝聴したのは2度目でしたが、一貫されたお話で本日も勉強になりました。 算数の授業の組み立て方や教材研究の仕方に加え、子どもへのはたらきかけ方や接し方を学ぶことができました。クラス全員が活躍し、全員で作り上げる授業を教えていただきました。 当日はもっと多くの具体例を出し、きめ細かく説明をされました。あっという間の2時間。和田先生、ありがとうございました。 【11/8 和田裕枝先生4】
セミナーの後半では、まず、受講者の先生方に5年「整数」の単元を使って授業の流れを考えてもらいました。その上で、和田先生に模擬授業を行っていただきました。
【問題】 たて6cm横8cmの長方形のタイルをならべて、正方形を作りたいと思います。1辺の長さは何cmになりますか。 ◎指導のポイントをまとめてみました。 ・教科書の表記の「できるだけ小さい正方形」を抜いて問題提示をする。これにより、できるだけ=最小公倍数ということを子どもが発見できるような授業展開にする。 ・長方形の具体物を並べ、正方形を作る。1辺が24cmの正方形だけでなく、1辺が48cmの正方形も作り、1辺が72、96・・・cmの正方形もできることを予想させる。できる正方形が一つでないことを気づかせる。 ・集団解決の中で、72cmの見つけ方を発表させ、48cmや72cmを公倍数として認識させる。 ・1辺が24cm、48cm、72cm、96cm・・・となる正方形の中で、できるだけ小さい正方形を選ばせる。「できるだけ」という条件を後から付け加えることで、スモールステップの授業展開にする。 ・適用題として100cmに近い正方形はどれか選ばせる。 ・最後にできるだけ小さいということが最小公倍数だということを気づかせる。 【11/8和田裕枝先生3】 45分の流れを決めるポイント
当日は、L字型の図形の求積を例に授業の流れを決めるポイントを教えていただいた。
1 まずは、問題文と図から児童の実態を予想する。 2 導入段階でやっておくことを決める 3 自力解決(机間指導)で集団解決への力をつける 4 集団解決で新しい学びを身につけさせる 5 振り返りで達成感をもたせ、次時につなげる 【11/8和田裕枝先生2】 45分の授業モデル
1 導入(7分程度)
2 自力解決=机間指導で個別指導(5分程度) 3 集団解決(20~23分程度) 4 振り返り(10分程度) (1)適用問題を解く 自力で解くことで本時の問題に対する力をつける。 (2)本時の課題に対するまとめをする 「書く」ことで論理的思考の習慣化 本時の問題を通して、補完、仮定、一般化などの数学的思考の習慣を身に 付ける。 ポイントは、振り返りの段階で概念形成の段階まで伸ばすことである。振り返りを10分間確保できる授業はなかなかない。しかし、この時間は個に応じて能力を伸ばせる時間帯である。得意な児童はたくさんの学びを35分の間にみつけ、次々にいかせる。もし直角じゃなかったら、もし割り切れなかったら、などと条件を変えて考える力がつけば、学級全体の学び合い(23分程度)の濃度が変わってくる。 【11/8和田裕枝先生1】
豊田市立小清水小学校、和田裕枝校長先生、本セミナー3回目のご登壇です。今回は、「45分の授業モデルを作ろう―児童の考えをもとに組み立てる授業―」という演題でご講演いただきました。45分の授業モデルや5年「整数」の単元を使った授業の流れを、模擬授業を交えながら語っていただきました。授業の組み立て方や教材研究の仕方、授業での子どもへのはたらきかけ方などを教えていただきました。とても内容が濃く、学びの多いセミナーでした。
セミナーの様子は【11/8和田裕枝先生2〜5】、アンケート結果は、ここをクリックすると見ることができます。 |
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