野口芳宏先生セミナー7
その後、道徳教育の流れについてお話いただき、最後に道徳の模擬授業をしていただきました。
道徳の模擬授業では、「ハンガー」の絵を使い、上からみたら一本の棒。しかし、横から見たらハンガーに見えることから、ものの見方によって見え方が変わる。見方、考え方、受け止め方・・「観」についての授業でした。 同じ事態にぶつかって、それをどう観て、どう考え、どう受け止めるかで大きく変わってくる。 「観」を磨くことで幸せになるし、立派になるし、楽しく暮らせると思う。逆に「観」が乏しいと貧しい人生しか送れなくなる。 「私の道徳は、価値をはっきり教える。ぼかさない。」 今回のセミナーも心に残る言葉があふれていたセミナーでした。 野口芳宏先生セミナー6
【午後の部2】 野口流「道徳」の授業 道徳の教科化に向けて
道徳授業についての野口先生自身の基本的な考え方・教科化及び評価についてお話していただきました。 「特定の価値を押しつけていけない」という考えが非常に広まっている。 しかし、「基礎基本の本質は変わらないということ。」変わったら基本でない。 義務教育の間は、「是は是。非は非。」を教えるべきである。これが私の基本的な考え方である。 国語の学力が無くて、世の中を乱すことはない。 しかし、道徳の落ちこぼれは怖い。 道徳の落ちこぼれは、世の中を不安に陥れる。 しかし、その道徳教育の効果が発揮されていないことを残念に思う。 野口芳宏先生セミナー5
子どもは経験もなければ、知識も浅い。
もっと質の高いものに出会わせて、「あぁ、そうなんだ」って思わせて少しずつ成長させていく必要がある。 今言語活動は重視されている。 しかし、学校ではしゃべるのをやめなさいという。静かにしないと・・と。それでは充実していかない。言語活動の充実と言うのは、短い言葉ででき書くに無駄を省いてしゃべらせることだ。 野口芳宏先生セミナー4
その後、野口先生からご指導をいただきました。
活動があって指導がない。活動が長すぎて、何をいっているのかが分からない。では何をしたらいいか。話す指導である。 「お前の話は長すぎる。今の3分の1ぐらいでいってみろ」 それだけで短い言葉で的確に言う指導となり、子どもが変わっていく。 野口芳宏先生セミナー3
【午後の部1】 会員による実践発表 中学2年「言葉の力」
「言葉の力」という教材を使って、一文の言いたいことをグループで話し合って考えさせ、要約させるという授業を野口先生にみていただきました。 野口芳宏先生セミナー2
言語活動には、公的言語活動、私的言語活動があるが、意識的、意図的、目的が入らなければ上達しない。
書かれていることは、現象、会話、事実。書いてあることを元にして、書いてないことを合理的推論する・・それが鑑賞。そして、物語の深層義を読み取る・・これも鑑賞。 子どもの頭に漢字のイメージがあって、ノートにひらがなで書くことが書字力。声に出して読むのが読字力。読字力が大事。 今よくあるのは、辞書をひかせる。これを下りの指導という。書いてかんがえさせるのを上りの指導という。抽象的な言葉は大事。抽象語をおさえることが学力。 学力形成に必要なことを、模擬授業を通して教えていただきました。 「教材を深く味わうのは第一義。これを通して教材内容をきちっと教えていくと、それは次の教材に生きるようになる。」 野口芳宏先生セミナー1
【午前の部】テーマ 国語力形成法 物語文 「海のいのち」の模擬授業を通して
今回は、模擬授業の形を取りながら、読解力、観賞力形成の話をしていただきました。 「教材内容」と「教科内容」の違いをしっかりおさえ、教科内容に関わることを黄色の文字で板書をしながら、「学習用語」をしっかり押さえる模擬授業をしていただきました。 【第5回】算数授業名人「和田裕枝先生」登壇
■日時 11月8日(土)10:00〜12:00
■講師 和田裕枝先生(豊田市立小清水小学校長) ■会場 大口町立大口中学校 ■演題「45分の授業モデルをつくろう 〜児童の考えをもとに組み立てる授業〜」 和田先生は、本セミナー3回目の登壇です。 模擬授業を交え、授業のつくり方を学びます。 若手教師必見のセミナー。ぜひご参加ください。 【第4回】本セミナーの大黒柱「野口芳宏先生」登壇
■日時 10月13日(月・祝)10:00〜15:00
■講師 野口芳宏先生(植草学園大学発達教育学部名誉教授) ■会場 大口町立大口中学校 ■内容 【午前の部】10:00〜12:00 国語学力形成法 物語文「海のいのち」の模擬授業を通して 【午後の部1】13:00〜13:50 会員による発表 中学2年「言葉の力」 【午後の部2】14:00〜15:00 野口流「道徳」の授業 道徳の教科化に向けて 今年はどんな野口節が聞けるか、楽しみです。ぜひご参加ください。 横山浩之先生9
「虐待」は何を思いつく?身体的?それだけではない。普通は、「児童の心身の正常な発達を妨げるような・・・」と説明されるが、朝ご飯を食べさせないも、立派なネグレクトである。来ている服が汚い、これもネグレクトである。心理的虐待は、言葉の暴力や無視も含まれる。問題は、虐待を受けている子は人を信用すると思うか?しない。ここで失敗するので、しつけられない。たとえば、高学年のクラスを受け持って、女の子がグループ化して、影で男の子をいじめたとする。その場合、いじめる側には虐待を受けていた子が多い。その子に、「・・しなさい」ではだめ。いかにしつけるかではなく、いかに人を信用させるかが対処法となる。今は、そういう子が多い。
横山浩之先生8
私が授業案を作成するときに心がけていることは、子どもが情報を得るところから始める、最初には、誰でもできることから始める、子どもの作業をできるだけ多くする、できるだけ説明しない、評価の問題。特別支援が必要な子には、教育目標が異なってもよいと考えている、子どもの反応は予測できない、クライマックスとなる発問は一つに絞る。
横山浩之先生7
変化の繰り返しで、できる子はわかってしまう。ここで歩き回っているは、先生役をしている。できる子が得をする仕組みだ。このクラスは、今まではできる子が活躍したことがない。できる子を不満だらけにしておかないためにこうした。
横山浩之先生6
やっていない子の相手をしない。お利口さんの相手をするお利口さんが徳をする。相手をしてもらえることがご褒美となる。 すると、やっていない子がやりはじめた。「今日は10より大きな数をするよ。○○君、来て」ここで、普段立ち歩きする子を引っ張ってしまう。普段立ち歩きをする子はよい注目を受けていない。悪い注目しかされていない。ここで、よい注目の体験をさせている
横山浩之先生5
横山先生が、1年生を対象に授業をされた、算数の授業を視聴する。
横山浩之先生4
13を教える授業を考える。次の3点を5分で考えてほしい。
● 何を使って数えさせるか? (精神運動領域) ● 何を教えるのか?(認知領域) ● 生徒指導にこの単元を役立てられるか(情意領域) 横山浩之先生3横山浩之先生2
教育目標分類学では、教育目標は一般目標と行動目標に分けて書かれる。一般目標は「めあて」、行動目標は「てだて」ということができる。実際に授業案を見ていると、これは一般目標なのか、行動目標なのかが混乱している。
横山浩之先生1
はじめに、教育目標分類学の話からはいる。「問題解決学習」を説明するには、実は、これだけの表を踏まえて言わなければならない。みなさんは、自分でカリキュラムを作ることはない。私は、今やっているがたいへんだ。授業づくりでは、この考え方が大切である。
【6/15曽山和彦先生9】ルール違反を見逃さない。やりにくいというメッセージを伝える。 ルールを守っているときを見逃さずに褒める。 かける言葉をためておく。 やり続ければミラクルあり。あきらめないことが教師の大切な資質 〔質疑応答〕 【質問】分かっていてこちらの反応・見方をみている場合、どうアプローチしたらいいか? 【回答】 座ったり、状態が変わったりした時、動きを変えたとき→それが例外 「例外探し」の対応法を使う。繰り返しやってみる。一回きりで終わらない。 【質問】特別支援学級において、大人が見ていないときに暴力をふるう子への対応は? 【回答】 オニの心がでる理由:「厳しくやっていると、爆発することがある」 矛先が友達に向かっている、時には教師に いいところを見つける クラスの中で気になる子がいても、その子ばかりに声をかけてはいけない。周りの子が声をかけてもらう機会がなくなる。 他の先生からも声をかけてもらえるようにすることが大切。 【6/15曽山和彦先生8】見方次第で悩みは消える→まずは子どもの思いを受けてみる。見方を換えるといいところ探しになる 優柔不断→しっかり考えている おしゃべり→明るさ 気が小さい→優しい・繊細 ※アドバイスで元気にならない子もいる「でも、先生はそう思うよ」と自分の考えは伝える 〜西の大関「例外探し」〜 「問題」が100%と思いがちだが、すべてが否定的であることはない。例外を探しましょう。 |
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