【5/10大前暁政先生5】理科の授業の授業づくり〜大切にしていること〜
【その1】子どもが素通りしてしまう知識に気づかせる(心理的盲点)
・「シロクマの足跡」の写真を見せる はじめは「大きい」「爪のあとがある」という感想しかないが、「氷は危険なので、前足でついたところに後ろ足をもっていくので2こある」というと見えてくる。これが心理的盲点。ほうっておいたら気づかないことに気づかせる。 【その2】問題解決の力をつける(3つの力) 「比べる」「因果関係を考える」「規則性(法則性)を探し出す」の3つの力が大事である。 特に「比べる」が大事である。 例・モンシロチョウは2種類ある。雄と雌である。 ・ものの燃え方の実験は、酸素50%二酸化炭素50%はやるが実際の空気ではやらない。実際の空気と比較しなければいけない。 【その3】探究 わかった状態からわからない状態へ 例 振り子の実験 糸の長さの同じ振り子があります。2つの振り子を、別々の高さから同時にスタートさせます。まっすぐぶら下げた下敷きあたるのは、どちらが速いでしょう。 実は同時に当たる。子どもには衝撃的だ。変だなと思って調べる。 【その4】問題意識を探り、授業で扱う 磁石を小さくすると、どうなる? 小さくしても,磁力はそのまま残っている。 しかし,元の大きさに集めても,磁力は回復しない。おかしいなと思う。 磁石の性質に気付かせることができる。 子どもの問題意識を探るために,疑問や調べてみたいことを尋ねることが大切。 その他、「実感」や「答えのない問い」などを大切にしてきた。 当日はもっと多くの例を出して説明をされました。詳しくは、大前先生の書籍を参考にされるとよいと思います。 あっという間の2時間。大前先生、ありがとうございました。 大前暁政先生のhp http://www.nexyzbb.ne.jp/~omae/index3.htm 【5/10大前暁政先生4】理科の授業の授業づくり〜大切にしていること〜
ポイントは次の4点
1 疑問をもたせる 2 自由に、多面的に調べさせる 3 班での協力体制 4 結果をまとめ、考察させる 上の写真は、ペットボトルに穴をあけた。一番左は小さい穴で右へいくほど大きい穴になる。さて問題。ペットボトルに水を入れてふたをします。穴から水は出るでしょうか? 【5/10大前暁政先生3】学級づくりの筋道〜学級マネジメントの方法論と実践〜
◎学級マネジメント(システム)の流れ
1 目標を決定する 2 手立てを決定する 3 実行する 4 評価・改善しながら継続する 【1について】 3月の時点で、どういった姿になっていればよいのかの目標を決める。 私の立てた目標「どの子にも自信を持たせ、友達と協力しながら努力を続ける子を育成する」 この目標を次の3つのカテゴリーで具体化する。 ・子ども個人の成長(挨拶は自分からする…など10項目) ・集団づくり(男女仲良く遊ぶ…など5項目) ・授業の学力向上(平均点90以上…など5項目) 目標をなぜ立てるか。教師のイメージ以上にはならないから。だからできるだけ高い目標にした。私は陸上記録会で優勝すると宣言した。保護者にも言ったから逃げ場がない。教師も子どもも努力するようになる。だから目標を立てて努力することが大切である。 【3について】 気をつけることは3つ。 ・いろいろやってみること ・あきらめないこと。 ・教師の自己責任。子どもが伸びなかった原因を子どものせいにしないこと。 【4について】 目標が達成できたかどうか評価する。できなかったら反省する。 「目標が高すぎた」、「手立てが悪かった」、たいていこの2つ。どれも教師の責任。 マネジメントは、この4つをはっきりさせること。大学で大切にしているのは1の理論だけ。手立てと実行は教えない。私は、手立てと実行を教えるべきだと言っている。 【5/10大前暁政先生2】学級づくりの筋道〜学級マネジメントの方法論と実践〜
「『学級づくり』の中身とは何か?」と聞くと、「学級目標づくり、日直・当番・係システム、集団づくり、話し合い活動、イベント…など」と答える方が多い。
これらを整理したい。整理するには視点が必要。 ・システム(マネジメント+系統) ・全体的(理念) ・具体的(技法) この3つの視点が大切である。 【5/10大前暁政先生1】「学級づくりの道筋」と「理科の授業づくり」について語る
大前暁政先生。若い頃からたくさん本を出し、5年前から本セミナーの講師にと声をかけてきました。やっと夢が実現しました。
参加者132名。とても内容が濃く、学びの多いセミナーでした。今回は「学級づくりの道筋」と「理科の授業づくり」について語っていただきました。セミナーの様子は【5/10大前暁政先生2〜5】、アンケート結果は、ここをクリックすると見ることができます。 |
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