第6回は、1月25日10時〜12時です。講師は、理科教育の第一人者である『鳴川哲也先生』です。ぜひご参加ください。

玉置崇先生セミナー12

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「進みつつある教師のみ、人を教える権利あり」

ABCDの原則のいくつかがきっちりとすれば、子どもを伸ばす教師となれる。いつも笑顔を絶やさず、「進みつつある教師のみ、人を教える権利あり」を忘れずにいてほしい。

玉置崇先生セミナー11

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「子どもの一言一言を大切にする」

重さを量る発想の中で、「紙を適当に分けて量る」という言葉を出してくれる子どもがいた。「適当」という言葉にこだわることで、数学的に深めていくことができる。そこで、この発言を軸に授業を展開しようと考えた。

1枚の重さを量ってもだめなことはわかっているが、そのことを教師が言ったら子どもが授業から離れていくから「1枚で量ろう」と言った。すると後ろの子が挙手しながら首をかしげた。すかさずその子を意図的指名した。こういう子どものあらゆることを見ないといけない。子どもの方に体を開いて、子どもを見なければいけない。首をかしげた子は「1枚じゃ量れない」と言ってくれるはずと思ったが、「(首をかしげたのは)癖だ」と言われてどうしようもなかった。そこで子どもの1枚を量るやり方を実際にやった。

「子どもの言葉重ねることでゴールに近づく」

子どもの言葉を尊重していくことからすると、「12枚で50g」というのは教師の都合。なんかうまくいかないかと思いながら、急に4人組を作って話し合わせた。すると「2枚で計る」という意見がでて、心の中では2枚じゃ無理と思っているがやってみる。でも252は2で割り切れるという発想は大事にしたいと思った。
次に7枚で計るという意見も出た。252は7で割り切れるという発想はいい。でもあまり変わらないのでどうかと思っていたら、ここで12枚という意見が出てきた。これを聞いてやったなと思った。

「同じことでも大事なことは何度も聞く」

「同じことでも大事なことは何度も聞く」ことをよくしている。わかったふりをして実はわかりませんという子もいる。自分の口で言わせることが大切。子ども同士でつなぎたいので、他の子にもう一度説明をさせた。子どもの説明でモデルを作ることになる。モデルを子どもがつくってそれをまねさせることは、どう説明していいかわからない子に対して有効な方法。

玉置崇先生セミナー10

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「子どもの言葉で共有する」

長い意見を言う子どもの発言を、教師が補足しながらまとめてしまうことがよくあるが、そうではなく、子どもの言葉を途中で区切り、その言葉をそのまま復唱する短区切り復唱法を活用することで、子どもの言葉をそのまま全員で共有するようにしている。
ちょっと心配な子どもが意見を言おうとしてくれた。本当は出てこない方がいいなと思った意見だったが、挙手して発言しようとしていたので、意欲を認めるために発表させた。上手く発表できなくて「あれ?」という状態になったが、「教室が和んだね」と対応した。笑顔のでる子どもなのでこういう処理をした。

「子どもの発言に対してよく使うテクニック」

子どもは途中で発言に自信がなくなると、「でも」「え〜」などといった言葉が出てくる。わざとこれも黒板に書く。するとしゃべりたくなる。こうして教師がボケた方が、子どもはきちっとしゃべろうと思う。

玉置崇先生セミナー9

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「具体的なわかりやすいゴールを示す」

「252枚(全校生徒と職員の数の合計)を取りだそう」というゴールを提示し、全員に方法を考えさせた。代表の先生の授業からも、子どもに意見を求めれば、「重さ」や「厚さ」を誰かが発表してくれることはわかっている。しかし、他にもどんな考えが出てくるのかを知りたいので、ノートに書かせた。全員の考えを知りたい時はノートに書かせる。そして、○つけ法で全員の考えを把握した。子どもたちとの距離を縮めるために、ポジティブな言葉かけを意識した。○つけをしながら、あらかじめ発表させる子どもにそのことを伝えておくことで、心の準備をさせておく。子どもの意見を把握しながら、どの意見から取り上げるか組み立を考えた。ほとんどの子どもは、「数える」という意見だった。

「かかわりを意識させる」

「全校生徒と先生に紙を1枚ずつ渡せばいい」という意見を最初に取り上げた。この意見に「なるほどと思った人は○、ん?と思った人は△を書きましょう」と全員に判断させた。ここで、意見を言った子どもに「○を付けた人が何人いると思う?」と聞いた。子ども同士のかかわりを意識させてのこと。1人が1枚紙を持つことは、数学的には「1対1対応」という意味がある。このことを取り上げて数学の舞台にのせ、板書した。子どもの意見で数学の舞台にのせたものは板書するようにしている。

玉置崇先生セミナー8

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「ほめること、プラスの言い方を意識する」

子どもたちとの関係をつくるため、最初にできるだけ子どもとやり取りをし、ほめまくった。
「220という数はなんの数だと思うか」と問いかけて、全員にアクションを起こさせた。4人の子どもが挙手した。3人が全校生徒の人数と気づいた。出てくるとは思わなかったので、大いにほめた。挙手が少ないので、挙手した全員に発言の機会を保障した。「偶数」と答えた生徒がいたが、「偶数」は数学的な視点なので、これもしっかりほめる。
目が合った生徒に、「目が合うね」と声をかけることで、自分の方を見てほしいというメッセージをみんなに伝えた。「こっちを見ろ」というマイナスの言い方ではなく、プラスの言い方を意識している。

玉置崇先生セミナー7

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「実際の授業をもとに」

ある学校から数学の飛び込み授業の依頼があった。代表の先生の授業を見て、そのあと同じ流れで他の学級で授業するというものだった。その時の授業を見てもらいながら解説する。

比例・反比例の応用の授業だった。大量の紙を数えるのに、紙の重さと枚数が比例することを利用するという内容。

代表の先生の授業
「全校分の数を量りたい」と問うた後、1枚では軽すぎて計測できないこととを確認し、「実は先生が12枚で50gになることを量っておいた」として、子どもに「これでいいか」と聞いた。そして教師の指示で表にまとめるので、子どもが書きたいと思ってもいない表を書く展開であった。

この授業を見て、自分の授業では子どもの言葉を大事にして、論理的に進むように考えた。

玉置崇先生セミナー6

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「プロ教師の姿勢」

今年の2月に愛される学校づくりフォーラムがあった。そこでの有田和正先生のこと。体調が悪く、控室では顔をゆがめておられました。しかし、模擬授業で登壇された時は終始笑顔で、体調の悪さは微塵も感じさせなかった。これがプロ教師だと思った。どんなことがあっても子どもの前に立つ時は笑顔でありたい。

※実は、玉置先生も数日前にぎっくり腰を患い、この日は立っているのもつらい状況でした。しかし、そのことを感じさせない素晴らしい講演でした。

玉置崇先生セミナー5

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「授業とは何か」

その時間で一番大切なことを教師が言うのが「講義」、子どもが言うのが「授業」。

今、社会体験に出ている教師の代わりに週に数回授業を行なっている。条件をわざと抜かして問題を与えて、子どもにそのことを気づかせる。わざとおかしな情報を与えて、子どもに訂正させる。子どもから言葉や考えを引き出す。そういう工夫をしている。みんなで授業を作っていくことが大切。

例えば、「弟は2km離れた駅に向かって家を出た。10分経って姉さんが弟の忘れ物を届けにいった。何分後にお姉さんは追いつくでしょう」と問題を与える。「追いつくと思う?」と聞くと、「追いつく、だって自転車だもん」と答える。でもそこで「先生、速さがないけど」と気づく子がいる。「そうか教科書に書いてあるな。見てみよう」と言って、「弟は毎分800km・・・」とボケる。子どもは先生の言うことをそのまま聞きながすことがある。こういうことで子どもに量感を養わせないといけない。この問題は距離を変えれば、追いつけなくなる。「2kmを1kmに変えるとどうか」などと聞いてみる。教科書には「確かめ」がでているが、確かめなければいけないという意識を持たせないと確かめない。

教師が何を目指すかで授業は変わっていく。

玉置崇先生セミナー4

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「大切にしていること」

佐藤学先生がいうところの「教師と子どものキャッチボール」が大切。とんでもないボールでも、背を伸ばして受け止めようとすること。胸元に来るボールを投げる子どもの意見しか受け止めなければ、その子たちしか発言しなくなる。また、物わかりのよい教師も問題だ。子どもの言葉を教師が勝手に都合よく解釈してしまう。勝手に言葉を足してしまう。
こんな授業場面があった。地図を大きく見せて、「何か思うこと言ってごらん」という教師の言葉に対して、「ぶんぶんぶんがいっぱいあります」と子どもは答えた。「ぶん」は学校の地図記号「文」で、文教地区だからです。しかし、教師の答えは、「そうだね、小学校も中学校もいっぱいあるね」だった。自分で勝手に「ぶん」を解釈している。なぜ「蜂でも飛んでったの」と言えないのか。

玉置崇先生セミナー3

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「授業のあり方の原点」

向山洋一先生の国語の実践記録が子どもたちの言葉で授業がつくられていることに感動した。当時は、数学の教師として子どもたちの試験の成績を上げることを第一にして授業をしていた。業者の学力試験で愛知県3位にまでなったが、自分の授業を振り返ってみると、自分の言葉しかない。子どもは休み時間にあれだけしゃべる。自分の授業でもしゃべれるはず。そう考えて、授業スタイルを変えた。どうやったら点数を下げずに数学的な思考力をつけられるか考え、授業の中に笑いも入れ、子どもの意見を受けて授業を進めることを目指した。

玉置崇先生セミナー2

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「教師としての原点」

当時指導主事だった一宮市の馬場前教育長が、授業研究の場で授業者の態度を「教師をやめろ」と厳しく叱責した。馬場先生は、授業者が金髪の生徒に対して授業中に一言も声をかけなかったことを「あなたは、その子どもを見捨てている。それだけではない、その姿を他の生徒が見ている。ああなったら自分も見捨てられる。そう思わせている。それがなぜわからないのか」ととがめた。教師の子どもに向かう姿勢が問われていることを強く意識した。

玉置崇先生セミナー1

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「プロ教師のABCDの原則」

ABCDの原則とは

A 当たり前のことを
B 馬鹿にせず、
C ちゃんと
D できる教師

A:教師として当たり前のことをしているか、もっと言うと人間性、人間としてちゃんとしているか。
B:馬鹿にせずは、素直・プラス思考・勉強好きであるか。馬鹿にせずというのは、人の助言を受けて学ぶということ。皆さんのセミナーの感想には『やってみます』と書いているが、やっていますか?
C:ちゃんとというのは、極めているか。ちゃんと」では、ちゃんと内容を理解して極めてほしい。
D:継続しているか。研究の時だけやってその後は使っていないというのはだめ。

【第5回】本セミナーの創始者「玉置崇先生」登壇

■日時 11月16日(土)13時〜15時
■会場 大口町立大口中学校
■講師 玉置崇先生(小牧市立小牧中学校長)
■演題 プロ教師のABCDの原則
※「ABCDの原則」とは「A=当たり前のことを、B=バカにしないで、C=ちゃんとやれる人が、D=できる人」

■講師のプロフィール
12年前、玉置先生の発案でできたのがこのセミナー。現在、小牧中学校の校長先生で、学校経営の中心を授業に据え、日夜奮闘中。講演、教育関係の雑誌や新聞の連載を多数抱える。趣味は落語。今でも高座にあがる。とにかく超多忙な校長先生である。今回のセミナーは、若手教員と若手教員を指導する方、向け。皆様、ふるってご参加ください。
・小牧中学校HP http://www.komaki-aic.ed.jp/komaki-j/
・三楽の仕事日記 http://www.enpitu.ne.jp/usr9/98434/diary.html

野口芳宏先生セミナー10

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こういう言葉がある。→「出自」
出自に自身のある時は、人間元気が出る。

出自に誇りが持てることが大切。誇りと自信をもてる教育がほとんどない。

日本は、天皇がなぜ125代も続いているか?

簡単に言うと倒されなかったから。
なぜ、倒されなかったかというと、愛されたから

日本の元首は常に国民の幸せだけを考えていた。
外国の元首は自分のことだけしか考えていない。

世界の奇跡と言われる日本の皇室はどういう存在であるか。
日本の天皇陛下は国民に対して、ああしなさい、こうしなさいということは、ほとんどない。
憲法の第一章に、「天皇は国民統合の象徴」と書かれている。
憲法の一番大事な第一章に、世界の敵である天皇が「象徴」と書かれている。
これは、マッカーサー元帥が「天皇は絶対に殺しちゃいけない人」と言ったから。

野口芳宏先生のセミナーは、今回も私たちに忘れてはならないことを心に響かせてくれるセミナーとなりました。

野口芳宏先生セミナー9

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第3部「日本の誇り ―皇室125代の謎―」

国家は世界に200ある。

君主国は、元首が世襲制であり、代を重ねる。
共和国は、元首を選挙で選ぶ。

日本は君主国、君主国はざっと50ある。共和国は150。50対150.

君主国は、継続することがいい。10代も20代も続くのがいい。
デンマークは 54代(1代は20〜30年だから、約1500年)
イギリスは  40代
スウェーデンは23代
モロッコも  23代
日本は   125代、これは世界の奇跡と言われる。

日本では、何で天皇が国民の支持を受け続けるのか。

野口芳宏先生セミナー8

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国語の授業でどういう力がつけられたらいいか。

B先生の授業で、この学力の形成は、どこにあったか。
形成の仕方が効率であったか。授業の見方はこの2つ。

学力を形成するって言うのがよくわかっていないとだめ。
学力を形成するっていうのは、4つくらいしかない。

1つ目、は訂正・修正
2つ目は、入手・獲得
3つ目は、浅かったけど深めたという、深化統合
4つ目は、上達・進歩

教育はそのままにしておかないこと。
学力を向上させるのが授業

そして、授業者は、私的話法を授業でも延長して使っている。
教師は、もっとゆっくり、言葉を選んで
少ない言葉で「ぴしゃっ」という必要がある。

自分の言葉を使い分けなきゃいけない。
問いを出して手を挙げさせることをやめさせる。。
常に、ひとりのこらず全員参加。今の発言によかった人は○、
聞いてなかった人は書けないんだ。発言者の発言内容について○か×か
主体的に、隙のない授業をやっていく必要がある。





野口芳宏先生セミナー7

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第2部

会員の授業実践「A中学校B教諭」教員7年目、本校では1年目、学び合いの授業。2年生の国語の授業。文学の授業。

授業の実践を、ビデオを交えて説明。

「今回の授業であつかった授業は、中2盆土産」
親に思いをうまく伝えられず、もどかしい思いをする少年の気持ちをおう。
本時は、5/5の授業。
今回の物語のキーワードえんびふらい。

野口芳宏先生セミナー6

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学力が付きながら、先生の負担にならないことを考えなくてはいけない。

第1条 読むな

読まなければいけないから書かせないことよりも、書かせる方が大事。子どもの力を付けさえるのが私たちの仕事だ。
読まないで見る。これが第一条。


第二条 誤字を直すのをやめる
個別、特殊に教えることはあまり効果がない。

第三条、批評
先生の批評を読むとうれしがるのは子どもと親。あれをやめる。そのかわり、丸でサービスする。私は子どもの作文に赤ペンを入れない主義。



野口芳宏先生セミナー5

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「多作、楽作、基礎基本」の3つを柱にした。

多作は「作文くん」を開発した。

基礎作文を読んでいて、送りがなや段落を見てこれではだめだと思ったときに作ったのが『楽しく書くための作文ワーク』基本は、これから話すワークで育てる。

日本は国語の授業が一番多い。低学年は、半日ぐらい国語をやるときがある。それくらいやっていて、大学生になって、段落も作られない。これは日本の国語教育の大きな問題である。

《作文ワークを使っての模擬授業》

野口芳宏先生セミナー4

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野口の三多、2つ目は「楽作」

多作は辞書にあるが楽作はない。野口の造語。
楽作の対義後は「苦作」

作文指導はネタが問題。
ネタによって、子どもは面白がって書く。一番子どもが楽しんで書いたのは、「野口先生の欠点」。

また、一番広がったのは、「なりきり作文」。
多作と楽作で力が付くか?これは活動をさせているだけだ。活動させれば作文力が付くかというと、ある程度は付くが、それ以上は付かなくなる。


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