表彰伝達に引き続き、校長先生から小さい頃からの夢を実現した新型万能細胞の作製に成功した小保方さん、サッカーの本田選手についてのお話がありました。
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明日から3年生は3日間私学受験に臨みます。複数の学校に挑戦する人も多いと思います。体調を整えて日頃の成果を発揮して下さい。
さて、3年生のみならず、1・2年生の人も含めて、皆さんは自分の将来をどのように思い描いていますか。
つい先日、小保方晴子さんという30歳の若き女性研究者が「新たな万能細胞」を作成するという世界的な偉業を成し遂げました。そして、小保方さんが中学2年の時に書いた読書感想文が新聞に掲載されていました。
「私は大人になりたくない。日々感じていることがあるからだ。それは、自分がだんだん小さくなっているということ。もちろん体ではない。夢や心の世界がである。現実を知れば知るほど小さくなっていくのだ。私は、そんな現実から逃げたくて、受け入れられなくて、仕方がなかった。夢を捨ててまで大人になる意味ってなんだろう。そんな問いが頭の中をかすめていた。でも、私は答えを見つけた。小さな王様が教えてくれた。私はこの本をずっとずっと探していたような気がする。」
そして「夢があるから現実が見られる」「自由奔放で夢を見続けられる王様をうらやましく思う」など、大人になるのは夢を捨てることではないということが書かれていました。
小保方さんは、今回の研究論文を投稿した時、初めは「細胞生物学の歴史を愚弄している」と突き返されたそうです。しかし、粘り強く実験を重ねてこのことを証明しました。「泣き明かした夜は数知れず。今日だけは頑張ろうと思って実験を続けた」とも書かれていました。夢を捨てず、あきらめずに立ち向かったことが成果につながったと言えます。
話しは変わりますが、1月7日に、ACミランに入団した本田圭介選手が「ACミランを選んだ本当の理由は何か」と聞かれたときに、「心の中で、私のリトル・ホンダに聞いたら、ACミランだと答えた」と英語で語っていました。
どうやら、子どものころからの夢を持ち続けた大人が成功しているように思います。
中学生というのは、自分の将来を思い描いてみる大切な時期です。
夢に向かうためには、受験などの現実も立ちはだかっています。しかし、現実があるから夢も見られます。将来の輝く自分、コスモスを思い描きながら現実を乗り越えていきましょう。