岩手県「横軸連携」の実践(宮古市立鍬ヶ崎小・宮古市立津軽石小・盛岡市立山岸小・盛岡市立向中野小・花巻市立南城小) No.10

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 平成24年8月2日早朝、夏の熱い日差しの中、花巻市内各小学校の児童代表2名、計37名が花巻から、バスで釜石へと向かいました。
 児童たちが、震災で被害を受けた釜石市を訪れ、津波被害の受けた校舎を実際に見たり、被災された地域の方からお話を聞いたりすることで、津波の怖さや復興に向けて頑張っている姿を肌で感じ取ってほしいと願って計画したものです。

釜石市で児童が目にしたのは・・・
 バスが釜石市街地に入ると、廃墟となったビルが点在し、まだ被災の跡が残っていました。児童は想像を絶する街並みに、驚きと恐怖感で声も出ませんでした。
 最初の見学地である唐丹小学校は、津波を受けた状態のままで残っていました。想像を超えた被害の状況を児童は目の当たりにして、津波の凄まじさをまざまざと感じ取ったに違いありまん。
 その後、今の唐丹小学校仮校舎を訪問しました。夏休み中にもかかわらず、唐丹小学校の6年生が出迎えてくれました。唐丹小の児童たちの元気な挨拶や明るい笑顔は、花巻の児童にとって光輝くものでした。
 午後は、釜石市教育センターに移動し、河東眞澄氏(前釜石市教育長)から、被災の様子についてのお話を聞きました。
 今回の釜石訪問に参加した児童は、自然災害の恐ろしさや、地域の人々が復興に全力を挙げて頑張っていることをわずかでも体感できたのではないかと思います。

岩手県「横軸連携」の実践(宮古市立鍬ヶ崎小・宮古市立津軽石小・盛岡市立山岸小・盛岡市立向中野小・花巻市立南城小) No.11

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  釜石市を訪問した各学校の代表児童は、夏休み明け、それぞれの学校ごとに報告会を実施しました。被災地の様子を直接見聞して感じたことを全校に伝えるためです。そのための発表スライドも校長会として作成しました。

おわりに
 復興までは長い道のりが予想されます。これからも、被災地のニーズに応じながら、息の長い支援(交流)活動を続けたいと思います。そのために、被害の少なかった私たちにできることは、被害の大きかった地域の状況に思いを寄せ、自分たちに何ができるのかを考え続けることが大切だと考えます。

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